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時計業界の著名人たちに2025年に発表された時計からベスト5を選んでもらう企画。

「シンプルでベーシックなもの」という自身の好みで選びつつも、こういった腕時計は近年高い人気を集めている。なお、5本の時計に順位はない。

パルミジャーニ・フルリエ「トリック プティ・セコンド」
近年、ハイブランドの合言葉は「クワイエット・ラグジュアリー」。それを具現化したシンプルかつ高品質なモデル。ロゴと控えめなインデックスを配置するマットなダイアル。これと呼応するヌバック仕上げのクロコダイル製ストラップが品格を表す。

リシャールミルスーパーコピー時計 Nランク代金引換専門店トリック プティ・セコンド
パルミジャーニ・フルリエ「トリック プティ・セコンド」
手巻き(Cal.780)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。18KRGあるいはPt950(直径40.6mm、厚さ8.8mm)。18KRGモデル:709万5000円。Pt950モデル:820万6000円(いずれも税込み)。(問)パルミジャーニ・フルリエ pfd.japan@parmigiani.com

イエマ「ネイビーグラフ・マリーンナショナルCMM.10」
「フレンチ・ウォッチ・オブ・ザ・イヤー2024」にも選ばれたのに、なぜ日本でもっと評価されないのか不思議。シンプルで美しく、自動巻きマニュファクチュールキャリバーを搭載して、価格はリーズナブル。皆さん、もっと視野を広く持ちましょう。

イエマ「ネイビーグラフ・マリーンナショナルCMM.10」
イエマ「ネイビーグラフ・マリーンナショナルCMM.10」Ref.21.14.55.SN.M
自動巻き(Cal.CMM.10)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径39mm、厚さ11nn)。300m防水。30万9000円(税込み)。(問)イエマジャパン Tel.03-5875-8810

セイコー プレザージュ「クラフツマンシップシリーズ ポータークラシック コラボレーション限定モデル」
日本初の腕時計「ローレル」をデザイン・ベースに自動巻きムーブメントと琺瑯ダイアルを採用したクラシカルにしてモダンなモデル。ホワイトダイアル採用の「SEIKOブランド100周年記念 服部金太郎 限定モデル」もある。できれば定番化してほしい。

セイコー プレザージュ ローレル
セイコー プレザージュ「クラフツマンシップシリーズ ポータークラシック コラボレーション限定モデル」Ref.SART005
自動巻き(Cal.6R5H)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径35mm、厚さ12.3mm)。5気圧防水。世界限定500本(うち国内250本)。31万200円(税込み)。(問)セイコーウオッチお客様相談室 Tel.0120-061-012

チューダー「ブラックベイ セラミック」
ブラックのセラミックケースにマニュファクチュールキャリバーを搭載しつつリーズナブルな価格設定に痺れる逸品。しかも時間精度だけでなく超耐磁性を備えたマスタークロノメーター認定というのだから文句のつけようがない。

ブラックベイ セラミック
チューダー「ブラックベイ セラミック」Ref.M79210CNU-0001
自動巻き(Cal.MT5602-1U)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。ブラックセラミックケース(直径41mm、厚さ14.4mm)。200m防水。71万8300円(税込み)。(問)日本ロレックス / チューダー Tel.0120-929-570

オリス「アクイスデイト キャリバー400 アップサイクル」
SDGsとかサスティナブルとかエシカルとかフェアトレードとか時計作りも窮屈な時代だが、その風潮を見事に捉え回収されリサイクルされたPET製ダイアルの採用で個性と芸術的な美しさを兼備した「時代のシンボル」的なモデル。

オリス アクイスデイト キャリバー400 アップサイクル
オリス「アクイスデイト キャリバー400 アップサイクル」Ref. 01 400 7790 4150-07 8 23 02PEB
自動巻き(Cal.Oris400)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約5日間。SSケース(直径43.5mm)。300m防水。(問)オリスジャパン Tel.03-6260-6876

総評
アフターコロナの時計バブルがはじけ、愛好家たちの嗜好も変化しつつあるという。簡単に言えば興味の対象が既存の有名ブランドからニッチなマイクロブランド、独立系ブランドに移行しているらしいのだ。さもありなんと思いつつ、そんな世間の風潮をほとんど考えず、「自分が買うなら何が欲しい?」という視点で選んだ5本がこれらのモデル。毎回、時計ランキングでも言っているが基本的にシンプルでベーシックなものが好きなので、そんなチョイスになっているが、時代もやっとその魅力に気付きはじめたようだね、なんておこがましくも考えてしまう今日このごろ。おそらく、これからはもっともっと小径でシンプルなモデルが各社から登場し、人気を得るようになると予言しておこう。まあ、当たらなくても責任はとりませんが。

それにしても「時計が高くなった」と会う人ごとに言われることが多い。だが、こればっかりは円安と海外(特にアジア圏)の経済的成長および世界的なインフレが原因だから、文句言ってもしかたがない。その中でリーズナブルかつ身の丈に合った魅力的なモデルをいかに見つけ出すのかが時計愛好家の腕の見せ所であり、それを提案するのが我々の果たす責務でもあると痛感しています。例によって、すべて同列、順位なし。