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千手観音

ファイル 2-1.jpg千手観音(せんじゅかんのん)。 仏教菩薩の一つ。
梵名は、とても長い。
サハスラブジャ・アーリヤ・アヴァローキテーシュヴァラ。
サハスラブジャが「千の手」の意味。
日本では「十一面千手観音」、「千手千眼(せんげん)観音」など、いろいろな呼び方があるが、文化財保護法による名称は「千手観音」に統一されている。
「千手千眼」の名は、千本の手のそれぞれの掌に一眼をもつとされることから来ている。
千の手は、どのような衆生をも漏らさず救済しようとする、観音の慈悲と力の広大さを表している。
この像は白檀で作られていて、写真よりずっと落ち着きがあり、見てても飽きない。
私だけが思う事だけれど、不思議に心が安らいで、いやな事を忘れさせてくれる。

千手観音は、実際に千本の手を持つ像もあるけれど、十一面四十二臂とするものが一般的。
四十二臂の意味については、胸前で合掌する2本の手を除いた40本の手が、それぞれ25の世界を救うものであり、「25×40=1,000」であると説明されている。

※左手の持物
1.宝戟(ほうげき)千手観音が左手に持つ杖状のもの。先端が3つに分かれた武器。  
2.化仏(けぶつ)小型の仏像。  
3.宝鐸(ほうたく)小型の鐘のこと。 
4.白蓮華(びゃくれんげ)
5.払子(ほっす) もともとは蝿などを追い払うための道具。   
6.羂索(けんさく)投げ縄のこと。
7.日輪(にちりん)経典には「日精摩尼」(にっしょうまに)とある。
8.宝輪(ほうりん)経典には「不退金輪」とある。  
9.宝螺(ほうら)ほら貝。   
10.玉環(ぎょくかん)「金環」とも。これに代えて「宝釧」(ほうせん、腕輪)をもつこともある。  
11.髑髏杖(どくろじょう)
12.紅蓮華(ぐれんげ)
13.傍牌(ぼうはい)龍の顔を表した楯のようなもの。
14.宮殿(くうでん)経典には「化宮殿」とある。
15.五色雲(ごしきうん)右手に持つ場合もある。 
16.宝鉤(ほうこう)経典には「倶尸鉄鉤」とある。先端が直角に曲がった棒状の武器。  
17.宝剣(ほうけん)柄(つか)の部分が三叉に分かれた三鈷剣。
18.宝弓(ほうきゅう)右手に持つ矢(宝箭)と対をなす。
19.澡瓶(そうびょう)「軍持」とも。水差しのこと。 

※右手の持物
1.錫杖(しゃくじょう)左手にもつ「宝戟」と対。
 杖の上方に輪がいくつも付けてあり、歩くと輪が音を発する。
 もともとインドで山野を歩く際の毒蛇除けに使用したもの。
2.化仏(けぶつ)   
3.三鈷杵(さんこしょ)中央に握りがあり、両端が三叉になった法具。
4.青蓮華(しょうれんげ) 
5.楊枝(ようじ)柳の枝。「楊柳」とも。
6.数珠(じゅず)
7.月輪(がちりん)経典には「月精摩尼」とある。
8.宝珠(ほうじゅ)経典には「如意珠」とある。 
9.宝経(ほうきょう)「経篋」(きょうきょう)とも。仏典のこと。
10.宝印(ほういん)  
11.蒲桃(ぶどう)葡萄のこと。  
12.紫蓮華(しれんげ)
13.施無畏手(せむいしゅ)持物を持たない手。   
14.宝鏡(ほうきょう)
15.宝篋(ほうきょう)小箱。「梵篋」とも。 
16.金剛杵(こんごうしょ)「独鈷杵」(とっこしょ)とも。両端に鋭い刃のついた武器。
17.鉞斧(えっぷ)「おの」「まさかり」のこと。   
18.宝箭(ほうせん)矢のこと。   
19.胡瓶(こびょう)ペルシャ風の水差し。「宝瓶」とも。  
 以上の38本の持ち物をもつ手に加えて、
 宝鉢を持つ2本と、胸前で合掌する2本の手を合わせて42臂となる。

(参考)出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より