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『ザ・シチズン』30周年記念限定モデル 高精度年差±5秒 エコ・ドライブ「Iconic Nature Collection」 世界限定各400本

シチズンの高級ライン The CITIZENから2024年の新作情報です。

ザ・シチズンは30周年なんですね。

その記念モデルが登場(おそらく今後もどんどん追加されるでしょう)。

年差わずか±5秒の高精度光発電エコ・ドライブと「和紙」を文字盤に採用したアイコニックネイチャー コレクションが2種類各400本の限定モデルとして5月にリリースされます。

オメガスーパーコピー 代金引換を激安青文字盤のAQ4100-22Lは夏の夜の情景を、サクラピンクカラーのAQ4106-00Aは春の明け方の情景を、土佐和紙に表現しているそう。

38.3mmのチタンケースにワニストラップ、429,000円と451,000円と言う価格です。

1995年に人生に寄り添う時計として誕生した『ザ・シチズン』は2025年に30周年を迎えます。
『ザ・シチズン』「Iconic Nature Collection」から、ブランド誕生 30 周年を記念して発売するのは、日本人の根底に変わることなく息づく美意識に向き合った2モデルです。日本の古典などに見られる、日々の暮らしの中で美しいと感じた風景や四季の移ろい、心動かされた出来事を「をかし」という言葉で表現する日本人ならではの繊細な感覚に着想を得て、自然の情趣を「にじみ」や「かすれ」の表現を用いた和紙文字板の中に描き出しています。

「春の明け方の情景」を切り取ったAQ4106-00Aの文字板は、白々と明けゆく早朝に柔らかな雲がたなびくさまを、長い繊維を漉き込んだ独特の模様をもつ雲龍紙に、空にも桜にも見える繊細な色彩を載せて表現しました。デュラテクトサクラピンクを施した華やかなケースと相まって、春の気配を感じられる1本です。「夏の夜の情景」を切り取ったAQ4100-22Lの文字板は、川の水面に映る月明かりの美しさを、ジャパンブルーが印象的な藍染和紙にグラデーションを重ねて表現しました。川のほとりに飛び交う蛍の光跡を思わせるゴールドカラーの秒針とともに、夏の夜の静謐さも感じる1本に仕立てました。

いずれのモデルも、年差±5秒の高精度エコ・ドライブムーブメントを搭載し、ケースには軽量で耐傷性に優れたスーパーチタニウム、ストラップにはLWG(レザーワーキンググループ)認証を受けたタンナー(製革業者)で生産されたワニ革を使用しています。また、⽂字板、りゅうず、裏ぶたに配したイーグルマークは、「常に先を⾒据え、理想を追求する」「⾝に着ける⽅に永く寄り添う」という『ザ・シチズン』の2つの意思を表しています。

「にじみ」と「かすれ」で移ろいゆく自然の美しい情景を描き出す土佐和紙文字板
光を透過する素材として古くから障子や行灯などに用いられてきた和紙は、光発電エコ・ドライブの文字板に適した素材であり、その独特の風合いは日本古来の美意識を繊細に表現できる素材でもあります。和紙文字板に「にじみ」と「かすれ」表現を重ね、移ろいゆく自然の美しい情景を描き出す限定モデルです。
AQ4106-00Aは、白々と明けゆく早朝に柔らかな雲がたなびくさまを、長い繊維を漉き込んだ独特の模様をもつ雲龍紙に、空にも桜にも見える繊細な色彩を載せ、デュラテクトサクラピンクを施したケースと合わせることで春の明け方の情景を描いています。AQ4100-22LWは、川の水面に映る月明かりの美しさを、ジャパンブルーが印象的な藍染和紙にグラデーションを重ねて表現しました。川のほとりに飛び交う蛍の光跡を思わせるゴールドカラーの秒針とともに、夏の夜の静謐な情景を描いています。

パーペチュアルカレンダー搭載の年差±5秒高精度ムーブメント
定期的な電池交換が不要の光発電エコ・ドライブで、年差±5秒という高精度を誇るムーブメントを搭載しています。『ザ・シチズン』の日付つき年差精度のエコ・ドライブ時計は全て、2100年2月28日までうるう年などの月末カレンダー修正が不要なパーぺチュアルカレンダーを搭載しているのが特長です。さらに、強い衝撃などによる針ズレから守るシチズン独自の衝撃検知機能や、たとえ針ズレが生じた場合でも自動修正する針自動補正機能、0時ジャストカレンダー更新機能を備えています。

スーパーチタニウム™のケース
シチズン独自のスーパーチタニウム™ は、「軽量(ステンレスより約40%軽い)」「硬い(ステンレスの約5倍の硬度)」「錆びにくい」「肌に優しい」という腕時計に最適な素材です。
LWG(レザーワーキンググループ)認証タンナー生産のワニ革
サステナブルな時計づくりの一環としてLWG(レザーワーキンググループ)認証を受けたタンナー(製革業者)で生産されたワニ革を使用しています。

『ザ・シチズン』のシンボル「イーグルマーク」
⽂字板やりゅうず、裏ぶたには『ザ・シチズン』のシンボルである「イーグルマーク」を配しています。1000m先の獲物をも⾒つけられる卓越した視⼒を持つ鷲は、未来を⾒据えて⾏動する「先⾒性」の象徴であると同時に、古来、⼈とパートナーシップを築く⽣き物です。イーグルマークは、「常に先を⾒据え、理想を追求する」「⾝に着ける⽅に永く寄り添う」という『ザ・シチズン』の2つの意思を表す証です。

ブランド / 商品名ザ・シチズン / 30周年記念限定モデル ⾼精度年差±5 秒 エコ・ドライブ Iconic Nature Collection
商品番号AQ4106-00AAQ4100-22L
発売日2025年5月予定
希望小売価格451,000円(税抜価格410,000円)429,000円(税抜価格390,000円)
限定数量世界限定各400本
ケース / バンドスーパーチタニウム(デュラテクトサクラピンク)
/ ワニ革(LWG認証)スーパーチタニウム(デュラテクトプラチナ)
/ ワニ革(LWG認証)
ガラスデュアル球面サファイアガラス(クラリティ・コーティング)
文字板土佐和紙文字板(雲龍紙)藍染土佐和紙文字板(典具帖紙)
ケース径 / 厚み径38.3mm/厚み12.2mm(設計値)
主な機能■Cal.A060 / 年差±5秒 / 光発電エコ・ドライブ / フル充電時約1.5年可動(パワーセーブ作動時)/ 日付早修正機能 / パーペチュアルカレンダー / 衝撃検知機能 / 針自動補正機能/ 0時ジャストカレンダー更新機能 / 時差設定機能 / 充電量表示機能 / 充電警告機能 / 過充電防止機能
■10気圧防水 ■第1種耐磁時計

まとめ

いかがでしょうか。

「【2025年新作】ザ・シチズン 30周年記念限定モデル ⾼精度年差±5 秒 エコ・ドライブ アイコニックネイチャー コレクション」でした。

この土佐和紙シリーズは良い感じですよね。

海外の腕時計ファンにも刺さりそう。

ザ・シチズンは30周年ですので、年差±1秒やキャリバー0210搭載機などもリリースされることでしょう。

モーリスラクロアから2025年の新作情報です。大人気のアイコン オートマティックに。

モーリス ラクロア AI6008-SS009-090-1 アイコン オートマティック Wotto リミテッドエディション。

デザイナーのWottoさんのポップなアートが時計全体に散りばめられたスペシャルな1本ですね。

42mmのスティールケースに自動巻きムーブメント ML115を搭載、お値段は473,000円。

こちらは2021年の アイコン オートマティック アーバン トライブ 42mm Ref:AI6008-SS009-330-1(500本限定 242,000円)。

ロレックススーパーコピー 代金引換を激安タトゥーのようなデザインで一躍話題のモデルに。

その後39mmのスケルトン仕様アーバントライブ AI6007-SS009-030-1 も人気モデルになりました。

Wotto(本名クレイグ・ワトキンス)についてさらにご紹介しましょう。
彼はカリフォルニア在住のイギリス人であり、キュートさと奇妙さ、カオスと感情が見事にミックスされたユニークなスタイルの落書きによって、現代アートの第一人者となりました。人々の目を引く特徴的なその作品は、色彩の祭典と言えるものであり、独創的なキャラクターが登場し、どこか神秘的さを感じさせる物語の渦の中へと見る者を誘います。

現代的な伝説の始まりは2021年、ハンガリーのアーティスト@TimeengraverがAIKONの腕時計にエングレービングを施し、インスタグラムを通じて世界に発表したことに遡ります。不意に生まれた芸術表現が、その後まったく予期せぬ連鎖を引き起こすことに。モーリス・ラクロアが、このデザイナーの承認を得て、高い人気を誇る限定モデル「AIKON オートマティック アーバン トライブ」と「AIKON オートマティック スケルトン アーバン トライブ」を発表したのです。その2年後、今度はストリートアート界の重要人物であるイギリス人アーティスト、Wottoのドローイングを採用した新作が発表されました。

そして時が満ちた今、スイスの時計製造のノウハウとWottoの奔放な創作の世界を融合させた「AIKON オートマティック Wottoリミテッドエディション」が登場します。これは、都市文化―つまりインスピレーションが交錯し、互いに呼応し合う、絶え間なく動き続ける芸術的対話―によって生み出されたものです。このコラボレーションで、モーリス・ラクロアは時計製造と芸術の境界をこれまで以上に探求しています。

この新しいAIKONは、単なるエングレービング入りウォッチではありません。Wottoの作品のすべての要素を取り入れた、手首に着ける真の芸術作品なのです。42mmステンレススティール製ケース、ブレスレット、ベゼルには、彼の豊かなイマジネーションから生まれたモチーフのエングレービングが施されています。キノコ、小さなハート、スケートボードに乗るオバケ、稲妻がシグネチャーである大文字の「W」を囲み、AIKONのエレガントな一体型ブレスレットのリンクに象形文字として描かれ、ケースとベゼルにまで連続してあしらわれています。リンクのひとつひとつに意味が込められ、それぞれの物語を語っているのです。ポリッシュ仕上げの輝きとオーナメントのエングレービングのコントラストによって、表意文字がより強調され、時計に印象的な深みを与えています。

そして真の主役は、文字盤です。「アーバン トライブ」シリーズで初めて、Wottoは自身のグラフィックの世界観を創造するクリエイティブな裁量を全面的に与えられました。シンプルなグレーの背景をキャンバスに、Wottoは黄色から青のグラデーションで描いたお茶目なキャラクターたちを円形に配置しました。モノトーンのタイムピースの中央に配されたカラフルなデザインが、ひときわ目を引きます。この絵柄を覆い隠すことのないように、インデックスは主張しすぎないデザインで、先端をメタルでシンプルに仕上げています。

この回転する芸術作品の下には、38時間のパワーリザーブを備えた自動巻きキャリバー ML115が搭載されています。水深200mまでの防水性を備えたケースは、裏側に反射防止加工を施したサファイアクリスタルを配し、透明のケースバックからは内部機構の動きを眺めることができます。

「AIKON オートマティック Wottoリミテッドエディション」は、大胆なデザインと時計製造の専門技術の完璧な融合を体現しています。モーリス・ラクロアの理念に忠実に、卓越した品質と卓越した仕上げを提供しながら、リーズナブルな価格を実現しています。印象的な美しさと芸術的なDNAを持つこの作品に、誰もが目を奪われ、感嘆の声を上げることでしょう。

ブレスレットやケースのエングレービングがだいぶ可愛くなっていますが、注目ポイントは文字盤の変なところでしょう(笑)

オバケ?キノコ?なんだか子供の悪い夢にでてきそうな変なキャラクターたちが文字盤にたくさんいます。

皆さんのお好みには刺さるでしょうか?

デイト表示も一癖あったら良かったね。

AI6008-SS009-090-1

新作
限定モデル
AIKON AUTOMATIC WOTTO LIMITED EDITION
AI6008-SS009-090-1
¥ 473,000

内容
都会的な印象、コンテンポラリーな美しさ、人間工学に基づいたデザイン、そしてメカニカルな心臓部によって、この時計は都会生活に理想的なパートナーとなっています。遊び心溢れるコントラストとシェイプで、「アイコン オートマティック」は大胆なステートメントを打ち出します。

特徴
ケース
直径: 42 mm
素材: ステンレススティール
仕上げ: サテン仕上げとポリッシュ仕上げ。ケースにWottoデザインパターンの刻印
高さ: 11mm
フロントガラス: サファイアクリスタル、ダブル無反射防止コーティング
ケースバック: 無反射コーティングを施したサファイアガラスを使用したオープンケースバック
ベゼル: 6つの「爪」がデザインされたベゼル
リューズ: ねじ込み式リューズ
防水性: 20気圧防水
ダイアルと針
ダイアル: グレーを背景に縦のカラーグラデーション(ブルーからイエロー)のwottoデザインパターン、ブラックの周囲
アワーマーカー: ドット, ロジウムプレート
針: ロジウムプレート, ホワイトのスーパールミノバ
特別な針: ロジウムメッキの秒針
ムーブメントと機能
ムーブメントの種類: 自動巻き
機能:
– 3時位置に日付表示
– 時・分・秒表示
キャリバー: 自動巻きムーブメント ML115
パワーリザーブ: 38時間
周波数: 毎時28,800回
装飾: ロジウムメッキのムーブメント、ペルラージュ装飾とコリマソン装飾、ローターにコート・ド・ジュネーブ装飾
ジュエリー: 26
ストラップ
ブレスレット/ストラップ: ステンレススティール製ブレスレット
イージーチェンジャブルシステムに対応: いいえ

まとめ

いかがでしょうか。

「【2025年新作】モーリス ラクロア AI6008-SS009-090-1 アイコン オートマティック Wotto リミテッドエディション」でした。

前回のスケルトンより安いですね。

いや~面白いとは思いますけど人気が出るかは不明。

気になった方は是非、1000本しかありませんので急いでゲットしてください。

個人的には39mmの方がサイズ的にしっくりきますが、ヨーロッパの方々には42mmくらいがちょうど良いのかな?

あとは耐磁性とパワーリザーブをなんとかスペックアップして価格を維持してほしいところ。

ティソのPRXはできてるからね。

それではまた!

ポルシェデザイン クロノグラフ1 リミテッドエディション

美しいデザイン、魅力的なエンジニアリング、真に印象的なことを行うメカニカルな能力など、私たちを時計に惹きつけるものはすべてポルシェ 911にも集約されています。

優れたポルシェ 911は、優れた時計と同じように手触りの良いパワフルなフォルムに純粋な機能を備えています。私たちがポルシェデザイン クロノグラフ1に常に注目しているのも、同じ理由からなのです。

ロレックススーパーコピー 代金引換ほぼすべてのアイコンのステータスは、その遺産の上に築かれています。クロノグラフ1は911をデザインしたフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェによって設計デザインされたものです。文字盤は911のダッシュボードのメーターから着想を得ており、時間を伝えるだけでなく、最速のラップから日々のラリーまでの時間を測定するのに役立ちます。

F.A.ポルシェ

ブラックアウトというコンセプトはほかのブランドでも試みられたものですが、ポルシェデザイン クロノグラフ1はフォルム、機能、視認性の高さを融合させた先駆者でした。ほかの真のアイコンと同様、このモデルも時代の最先端を行くものであったため、発表と同時に賛否両論が巻き起こりましたが、今日クロノグラフ1は不朽の名作として語り継がれています。そこでHODINKEEとポルシェデザインがコラボレーションし、350本限定のトリビュートモデル、クロノグラフ1 リミテッドエディション。価格は161万7000円(税込予価)となります。

新しいクロノグラフ1はよく見慣れたものになっていると思います。実際あまり紹介する必要もないと思いますが、簡単に見ていきましょう。

1972年、クロノグラフ1がF.A.ポルシェによって設計されたとき、それは実用的なツールであり、物議を醸すような時計ではありませんでした。当初この時計は選ばれた従業員だけが着用する時計として作られたのです。しかし、すぐに噂が広まり、ポルシェ愛好家たちが自分のものとして欲しがるようになりました。やがてこの時計は一般に向けて発売され、インスピレーションの源となった911と同様にポルシェ正規販売店で販売されました。その後、クロノグラフ1は幾度かのモデルチェンジを経験し、ポルシェデザイン50周年を記念して2022年にオリジナルに忠実なオマージュとして復刻されています。

新しいクロノグラフ1 リミテッドエディション for HODINKEEは、F.A.ポルシェの仕様にほぼ忠実でありながら、現代向けにアップデートされています。スイスのゾロトゥルンにあるポルシェの時計工場で設計、開発、製造されました。その際にF.A.ポルシェが現代のリリースに向けてどのような改良を加えただろうかと想像を巡らせました。その答えは? 改良の余地はほとんど無いという結論に達しました。アイコンを改良するのは難しいのです。

オリジナルのクロノグラフ1のデザインをリフレインしながら、ケースは直径40.8mm、厚さ14.15mmに。それとマッチするように装着されたブレスレットは、耐久性に優れた超軽量チタニウム製で、マットブラックのチタンカーバイドコーティングが施されています。ヴィンテージ911の雰囲気をより現代的な仕様で再現しようとするポルシェ愛好家の最近のバックデート志向のように、クロノグラフ1 HODINKEEモデルのスーパールミノバ®は、文字盤のインデックスの方が針よりもやや濃い、レトロ風の色合いを帯びています。この微妙な調整により、オリジナルの文字盤の経年変化に慣れ親しんだヴィンテージ・クロノグラフ1の愛好家にとって、この新しい時計はより親しみやすいものとなっています。

ダイヤルにはオールドスクールなポルシェデザインのロゴとフォントが使用され、アメリカ市場への敬意を表して「1 Mile」グラフィックが再現されています。6時位置の「H」は、文字盤上で唯一ホディンキーにちなんだもので、軍用モデル「3H」に使用された1972年のポルシェデザイン・レッドで表現されています。

本作は、HODINKEEが最初の海外版を創刊した、日本のポルシェデザインとHODINKEEファンコミュニティへのオマージュでもあります。そのため、3時位置のデイ&デイト表示は英語と日本語に対応しています。クリックとリューズを数回回転させるだけで、どちらの言語で表示されるかを選ぶことができます。

ダイヤルデザインは、上部に30分積算計、下部に12時間積算計、9時位置にランニングセコンドを配した、アイコニックな6-9-12サブダイヤルレイアウトを継承しました。しかし今、そのボンネットの下には、超高精度のポルシェデザイン・キャリバーWERK 01.140が搭載されています。このムーブメントは、歴史的なポルシェデザインのロゴ、レタリング、限定ナンバーを示すチタン製のクローズドケースバックの裏で安全に収納されています。また、HODINKEEの名前とアイコン、「2024」という年、そして「TRILOGY – CHAPTER 1」という刻印が施されています。

初代911や1972年のポルシェデザインの黎明期のように、HODINKEEの新しいクロノグラフ1限定モデルは、物語の始まりに過ぎません。しかし、この新しいクロノグラフ1がアイコンになるかどうかを決めるのは、時計自体ではなく、それを身につける人々と彼らがそれを使って行うことなのです。

ポルシェデザイン クロノグラフ1 リミテッドエディション for HODINKEEは、世界限定350本となります。最初の100本は9650ドルでHODINKEE Shopで購入することができます。日本での販売価格は161万7000円(税込予価)。

モンタ GMT機能を追加したノーブル ボイジャーを発表!

セントルイスに拠点を置くブランド、モンタから最新作となるノーブル ボイジャーが登場した。これは既存のコレクションにGMT機能を追加したものだ。GMTを追加しながらも、同社のコレクションでは定番となっているノーブルのエレガントな外観とコンパクトなサイズを維持している。

ウブロスーパーコピー 激安通販優良店ノーブル ボイジャーは、単独で調整可能な24時間針を持つ“コーラー”GMTを採用。スケルトナイズされたGMT針の先端にはスーパールミノバを塗布し、それがダイヤル外周の24時間スケールとともにタイムゾーンを示す。またポリッシュ仕上げのインデックスと針にもスーパールミノバを塗布しており、6時位置には日付窓を配している。モンタ ノーブル ボイジャーはサンレイグラデーション仕上げのブルーまたはグリーンダイヤルをラインナップし、サイズは38.5mm径×10.7mm厚(ラグからラグまで47mm)で、150mの防水性能を確保。これは3針のノーブルコレクションよりもわずか1mm厚いだけである。ブレスレットにはサテン仕上げのスティールブレスをセットする。

モンタ ノーブル ボイジャーの予約販売価格は2150ドル(日本円で約34万8000円)で、8月の納品を予定している。予約注文せず、後日購入する場合の定価は2395ドル(日本円で約38万7000円)だ。

我々の考え
モンタはノーブル ボイジャーのコーラーGMTにセリタ製SW330-2を選んだ。最近のHODINKEE Radioでも話したように、過去数年でGMTの需要は急増しており、ノーブル ボイジャーもこの賑やかな市場に参入を果たした。より多くのブランドが手ごろな価格、あるいは手に入れやすいフライヤーGMTを提供するなかで、モンタの新しいGMTは少し厳しい競争に直面するかもしれない。しかし時計の見た目がよく、完成度の高い時計であることに変わりはない。

モンタのフィット感と仕上げの品質にはいつも感心していて、特にこのブランドの価格帯でそれが実現しているのは本当にすごいと思う。新しいノーブル ボイジャーにも同じことを期待している。既存のモデルラインナップにぴったり合うし、モンタによるとさらにフィット感が高まったと言っているからだ。GMT針はスケルトン加工をしているため控えめで、これはダイヤルに焦点を当てるためだと考えられる。24時間目盛りの数字がダイヤルの中央寄りに配置されている点にはまだ完全に納得していないが、今週末開催されるワインドアップシカゴ(Windup Chicago)で実物を手に取るのが楽しみだ。

基本情報
ブランド: モンタ(Monta)
モデル名: ノーブル ボイジャー GMT(Noble Voyager GMT)
型番: 71DB00SP(ブルー)、71GN00SP(グリーン)

直径: 38.5mm
厚さ: 10.7mm
ラグからラグまで: 47mm
ケース素材: 316Lステンレススティール
文字盤: ブルーまたはグリーンのサンレイ
インデックス: アプライド
夜光: あり、スーパールミノバ(BGW9)
防水性能: 150m
ストラップ/ブレスレット: ステンレススティールブレスレット、クイックアジャスト機能付きデプロワイヤントクラスプ

ムーブメント情報
キャリバー: モンタキャリバーM-23(セリタSW-330-2ベース)
機能: 時・分表示、センターセコンド、日付表示、コーラーGMT
直径: 26.2mm
厚さ: 4.1mm
パワーリザーブ: 約56時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 25

価格 & 発売時期
価格: 予約注文時は2150ドル(日本円で約34万8000円)、定価は2395ドル(日本円で約38万7000円)
発売時期: 予約注文分は2024年8月納品予定

中国から世界へ。独立時計師、秦 干のストーリー

“メイド・イン・チャイナ”というフレーズには多くの意味が込められているが、パストラーレ IIの製造場所と同じくらい重要なのは、誰が製造したかということである。それは独立時計師の秦 干(シン カン、Qin Gan)氏だ。秦 干氏は中国最大の都市である重慶市に拠点を置く55歳の時計師である。彼は2021年にパストラーレで国際的なデビューを果たしたあと、デザインの改良およびムーブメントの仕上げをアップグレードさせ、金無垢ケースを追加したパストラーレ IIを生み出した。このエレガントなドレスウォッチは、インディペンデントウォッチメイキングが中国でどのようなものになり得るかを示すものである。

ホワイトゴールドとローズゴールドのパストラーレ II。

秦氏の父が重慶で時計と置き時計の修理店を経営していたこともあり、彼は生まれときからウォッチメイキングの世界に身を置いていた。タグホイヤースーパーコピー激安通販優良店そこで彼は、時計師としての技術を学び始める。その後デザイナーとしてのキャリアを歩み始めたが、ウォッチメイキングの探求を続け、2014年にはトンボのオートマトンを備えた最初の時計を完成させた。

そこから彼はポーリー香港という大手アジアオークションハウスに修復師として参加。数年後、彼はオークションハウスを離れ、その後すぐにストライキング機構を備えた2作目となる時計を仕上げた。秦氏はさらに複雑な試作品(フライバッククロノグラフ、トゥールビヨン、リピーター)をつくり続け、なかにはダイヤルにミニチュア絵画を描いたものもあった。しかし、これらの時計は世の中の人の嗜好に合わないと感じたため、エレガントで現代的なドレスウォッチのデザインと製作に取り掛かった。

2021年に発表された最初のパストラーレは、手作業で仕上げられたシンプルなスティール製の時刻表示のみの時計だった。時計の評判は上々で、9000ドル(当時の相場で約100万円)という価格も魅力的な価値提案であった。

それから3年、パストラーレ IIはオリジナルのパストラーレをアップデートし、ダイヤル、ケース、ムーブメントをより洗練されたものにした。価格は大幅に上昇し、パストラーレ IIは4万6000ドル(日本円で約732万円)となった。ただこちらはゴールドのケースとダイヤルを備え、秦氏の手仕上げがより強調されたムーブメントが特徴だ。秦氏によると年産15本しか製造しないとのことで、多くの人々にとっては確立されたブランドと比較してそのコストを受け入れるのが難しいかもしれないが、パストラーレ IIのムーブメント、ダイヤル、ケースは細部に至るまでよくできており、秦氏の職人としての才能を示している。

パストラーレ IIには、秦氏による自社製Cal.1810を搭載。これはヴィンテージのロンジン 30Lムーブメントの構造に基づいているが、ムーブメントデザインは秦氏の仕上げ技術を示すように修正されている。

秦 干氏のもとで非常勤代理人を務めるセバスチャン・ワン(Sebastian Wang)氏に、パストラーレ IIの話を聞いた。彼によると、ムーブメントのコンポーネントは香港で機械加工されるが、それらは荒削りな状態で到着し、仕上げはすべて秦 干氏が手作業で行っていると言う。ブリッジにはポリッシュ仕上げの面取り、内角、ゴールドシャトン、幅広のジュネーブストライプが施されている。約36時間のパワーリザーブは少し短く感じられるが、振動数は1万8000振動/時。スワンネック緩急針はさらにエレガントなタッチが加えられ、ギアの歯までもが手作業でポリッシュされている。

秦氏が自身の時計の仕上げをソーシャルメディア上で初めて公開したとき、彼のネジの凹面仕上げについて少し議論が起きた。これらのネジはサイモン・ブレット(Simon Brette)氏のクロノメーター アルティザンのものと似ていたのだ。ただ実際にはどちらもアンティーク懐中時計を参考にしているに過ぎない。両者のコメントからは、お互いの技術に対する評価が感じられた。たとえ地球の反対側にいても、お互いの技術を認め合う姿を見るのは素晴らしいことだ。

最初のバージョンとは異なり、パストラーレ IIには38.5mm径×9.5mm厚の18KWGまたはRG製ケースが採用された。ケースは中国で機械加工され、粗い状態で秦 干氏の作業場に到着する。秦 干氏はその後、ラグ、ミドルケース、ケースバック、ベゼルなど各部品を手作業で仕上げていく。例えば、ベゼル用に平らな金の板が届くと、秦 干氏がそれをゆっくりと磨き上げ、パストラーレ IIで見られる凹面のポリッシュに仕上げるとセバスチャン・ワン氏は説明した。面取りされた細長いラグは、裏蓋側から見えるネジミドルケースに取り付けられている。

パストラーレ IIのダイヤルは大幅にアップグレードされ、ゴールドのベースにエナメル仕上げが施された。インデックスはレーザー彫刻され、エナメルで埋められており、立体感を与えている。針は熱処理で青くされ、手作業でミラーポリッシュされている。

最終的に、12時位置のロゴには伝統的な書体で書かれた秦 干氏の中国名が記載される。中国人時計師として、世界に向けて自身の時計製造技術をアピールするための重要な1歩と感じられる(パストラーレ Iのダイヤルには英名が施されていた)。

ムーブメント、ケース、ダイヤルが一体となって洗練され、バランスのとれたパッケージを形成している。各コンポーネントには多くのディテールがあり、いずれも目立つことはない。ただパストラーレ IIと一緒に数分過ごすだけでその魅力が現れる。

ワン氏の説明によると、秦氏にとって中国で高品質のインディペンデントウォッチを製造する際、最も難点なのが支援してくれる産業が周囲にほとんどないことである。たとえば、スイスではアングラージュ(面取り)やジュネーブストライプなどの作業を手伝ってくれるほかの時計師を見つけることができるし、ダイヤル製作に特化した企業も存在する。しかし秦氏はすべてを自分で行っている。彼には一部非常勤のサポートもあり、パストラーレ IIのような時計を製作するための高度な技術をほかの時計師に教えることも検討しているが、これには少なくとも数年を要するだろう。

パストラーレ IIのムーブメント用メインブリッジ。

秦 干氏のスタッフと話すと、彼らは秦氏の時計製造とクラフトマンシップの物語を、世界中の人たちに伝えるという明確な目標があることがわかる。秦氏が得意とするのは複雑機構だが、パストラーレ IIは彼の精緻なウォッチメイキングへの理解とと、彼の才能が他国の時計師にも劣らないことを示すためのものであるのだ。

4万6000ドル(日本円で約732万円)という価格は多くの人にとって購入が難しいだろう。しかし秦 干氏は年間15本しか製作できないため、それほど重要ではない。そしてここにジレンマがある。価格が高いと感じる一方で、少なくとも当面のあいだ、秦氏がこれらの時計で大きな利益を上げるとは思えない。彼は過去3年間これらのディテールに磨きをかけてきた。その時間とお金の投資を回収するには、間違いなく数年かかるだろう。

しかし、これはどの新ブランドを立ち上げる際にも直面する課題だ。そして秦 干氏が成功することを願っている。なぜならパストラーレ IIは、中国という垣根を超えて評価されるべき時計製造を示しているのだから。

オーデマ ピゲ 新型パーペチュアルカレンダー Cal.7138 コレクションが登場

2024年、オーデマ ピゲはもっとも歴史的なムーブメントのひとつに別れを告げた。1978年に発表されたCal.2120/2800は世界最薄のパーペチュアルカレンダーで、このムーブメントはすべてのオーデマ ピゲ QPのベースとなり、46年間にわたり改良が重ねられた。そしてジョン・メイヤーのロイヤル オーク限定モデルに搭載されたCal.5134として(最後から2番目の)登場を果たした。しかしパーペチュアルカレンダーはオーデマ ピゲをもっとも象徴する複雑機構であり、新たなムーブメントが登場することに疑いの余地はなかった。そしてついに、その時が来たのだ。

AP Royal Oak Perpetual Calendars
 本日発表されたロイヤル オークとCODE 11.59には、新しいパーペチュアルカレンダームーブメント、Cal.7138が搭載されており、オーデマ ピゲにおける大きな飛躍となった。新型ムーブメントのCal.7138にはブランドにとっていくつかの新たな成果があるが、もっとも大きな変化は、ムーブメント全体が完全にリューズ操作で調整可能になったことだ。もう謎めいたプッシャーも、無くしがちなスタイラス(先の尖った棒状の器具)も必要ない。

In-Depth: オーデマ ピゲ極上スーパーコピー時計販売専門店そら~ 初期のロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー

ロイヤル オークが誕生するはるか以前から始まり、AP、JLC、ヴァシュロンが共同開発したCal.2120の開発、そして1978年以降のクォンティエム・パーペチュアルとしての最終形態に至るまでAPのもっとも象徴的な複雑機構の歴史をジェームズ・ステイシーが掘り下げた記事。

先日ベンが書いたように、ほとんどのパーペチュアルカレンダーの最大の難点のひとつは(IWCやモーザーといった一部のブランドを除けば)、カレンダー機能を調整するのに通常、ミドルケースにあるひとつまたは複数の小さな修正“ボタン”を操作する必要があることだ。そう、これは一般論だ。しかし実際のところ煩わしいものだった。

 小さなスタイラス、ピンプッシャー、ペンを探し出し、数分間座ってカチカチと調整し、ケースに傷をつけることなくすべてを正しく整えられるよう願う(とりわけ厄介なのがムーンフェイズで、満ち欠けのどちらに寄っているのか判断が難しい)。しかもその間ずっと、それぞれの小さなボタンがどの機能を担当しているのかを忘れずにいなければならない。

 ベンの記事へのコメントで誰かが言っていたように、正しいボタンを正しい順番で押すことは、“スマートな機械式”腕時計に本来の機能を果たさせるために、コナミの隠しコマンド(上、上、下、下、左、右、左、右、B、A、スタート。念のため記載)を覚えようとするようなものだった。IWCのリューズ調整機能では、日付(さらに悪いケースでは“年”)を過ぎると後戻りできなかった。そのため時計を使わずに放置するか、IWCに送って調整してもらうしかなかった。APはこの問題を解決し、それ以上の改良も加えた。

AP Perpetual Calendar Sand Gold
 APはCal.7138をふたつのメインコレクションで発表した。(当然ながら)ロイヤル オークには、41mm×9.4mmのスティールケースにブルーダイヤルを備えたモデルと、サンドゴールドケースに同系色のダイヤルを合わせたモデルの2種類がある。そしてCODE 11.59には、41mm×10.6mmのホワイトゴールドケースモデルが加わった。

 私は今年の初めに、これらの時計を2日間にわたって着用し、触れ、じっくり共に過ごす機会を得た。では、最大の変更点から見ていこう。

AP Royal Oak Perpetual Calendars
 ムーブメント面では、Cal.2120/2800ベースの前世代、Cal.5134と比較すると、変更点は明らかだ。新しいCal.7138は2022年にロイヤル オーク “ジャンボ” Ref.16202のアップデートに導入されたCal.7121をベースにしている。最大の特徴は、テンプとゼンマイ香箱を覆う22Kピンクゴールド製の2本のブリッジで、ロジウム仕上げのムーブメント部品と鮮やかなコントラストを成している。

 パーペチュアルカレンダーのレイヤーはダイヤル側の下に隠されている。APは、そう遠くない将来にこのムーブメントのスケルトンバージョン(または“SQ”=スケルレット)を発表し、その技術的成果を披露するのではないかと推測せざるを得ない。

AP Royal Oak Perpetual Calendar Caliber 7138
John Mayer Royal Oak
オリジナルのCal.2120/2800をベースにしたムーブメント、Cal.5134を搭載したオーデマ ピゲ ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー ジョン・メイヤー限定モデル。

Audemars Piguet 16202XT
Cal.7121を搭載したオーデマ ピゲ ロイヤル オーク Ref.16202XT。テンプの2本のブリッジとゼンマイ香箱を含む駆動輪列の全体的な類似性に注目。

AP Perpetual Calendar Caliber 7138
 少し技術的な話をしよう。29.6mm×厚さ4.1mmの新型ムーブメントCal.7138は、先代のCal.5134より幅は0.6mm広いが、厚さは0.4mm薄く、それでいて振動数は2万8800振動/時(Cal.5134は1万9800振動/時)、パワーリザーブは15時間増の約55時間となっている。

Hands-On: オーデマ ピゲ ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー “ジョン・メイヤー” 限定モデルについて

2024年、自身のHands-On記事によると、ヒット曲“Ravioli Shoes(ラビオリの靴)”の作曲者によって世に送り出された、APのCal.2120/2800ベースの最後から2番目のムーブメントは、公式なお別れモデルだった。

 いくつかの改良は、APのロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー ウルトラシン RD#2のCal.5133から受け継がれている。このモデルもまた、すべてのパーペチュアルカレンダー機能がムーブメントの単一レイヤーに集約されており、月末送りカムが日付表示ホイールと一体化され、月カムが月表示ホイールと組み合わされている。リューズ調整機構は第2レイヤーに配置されており、これにより全体が薄型化されている。

 1978年に登場したオリジナルのCal.2120/2800は、新型ムーブメントよりも0.15mm薄かった(ただし、直径は1.6mm小さい)。現行の“ジャンボ”に搭載されているCal.7121の厚さは3.2mmだ。RD#3用のトゥールビヨンムーブメントであるCal.2968は、直径こそ同じだが厚さは3.4mmで、37mmケースに収められている。数字を並べ立ててしまったが、私はここ数週間、ある理由でこれらの寸法について考え続けていた。のちほどまた触れるので、覚えておいて欲しい。

The AP QP 7138
ダイヤル下から見たオーデマ ピゲ パーペチュアルカレンダー Ref.7138。Photo courtesy Audemars Piguet

 APはパーペチュアルカレンダーのダイヤルレイアウトにも手を加えている。ムーンフェイズは6時位置のままだが、日付表示は12時位置の中央に配置されるようになった(このリリースまで、私はこの事実に気づかなかった)。9時位置に曜日、12時位置に日付、3時位置に月という、同ブランドが“ヨーロピアン”と呼ぶ日付表示にアレンジされている。

AP Royal Oak Perpetual Calendar Sand Gold
 年の第1週は見返しリングの12時位置に、月初日と“月曜日”は同様にインダイヤルの12時位置に配置された。まず誰も気づかないような細かい調整は、数字の印字の幅を考慮してそれぞれ幅が異なる31個の特注歯が付いたデイトホイールのおかげで、日付表示は常に各数字の中央を針が指すようになっている。

 また午後9時から午前3時のあいだには、赤く印刷された“修正禁止時間帯”のある24時間表示もある。しかしムーブメントの技術的改良により、この時間帯に日付を合わせようとしても、日付も変わらないが、日・月・うるう年のバランスが崩れることもない。この仕組み自体大きなメリットである。

AP Royal Oak QP
AP Royal Oak Perpetual Calendar
オーデマ ピゲは、美しいアベンチュリンの夜空とNASA級のリアルな月の描写を備えた、これまででもっともお気に入りのムーンフェイズをつくりあげた。

 昨年も同じジョークを使ったが、新しいサンドゴールド製ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダーを“ロロ・ピアーナ”モデルと呼びたい。クワイエットラグジュアリーは終わったと言われようと気にしない。ベージュにベージュを重ねた部屋にいると心が落ち着くのだから、手首にベージュを取り入れない理由はない。これはAPにとってサンドゴールドを採用した3本目の時計であり、昨年の記事で取り上げたこの素材は、自動巻きのフライング トゥールビヨン オープンワーク、リマスター02に続くものだ。

 スケルトン加工されたトゥールビヨンではなく、マッチしたサンドゴールドのグランドタペストリーダイヤル、スネイル仕上げのインダイヤル、そしてムーンフェイズによるわずかな色彩を添えた、より落ち着いた仕上がりで、この素材がもっともしっくりくるのはこの組み合わせではないだろうか。

Audemars Piguet Royal Oak Perpetual Calendar Sand Gold
Ref.26674SGの“S.G.”はサンドゴールドの頭文字である。

 サンドゴールドは、光の加減で相変わらず巧妙な変化を見せる。オフィスで撮影しているとチームの何人かがとおりがかり、昨年の私と同じ反応を示した。“これってSS? いや、WGだ。いやちょっと待て…ローズ?”。手首につけるとゴールドの重厚感は明らかで、とくにSS製のものをつけた直後であれば、その違いが際立つ。ただし、これまでのゴールド製ロイヤル オーク QPと同じように快適に着用でき、前世代とまったく同じサイズ感を備えている。

Audemars Piguet Royal Oak Perpetual Calendar Sand Gold
AP Sand Gold Perpetual Calendars
AP Sand Gold Perpetual Calendars
 オーデマ ピゲ CODE 11.59(正式名称)は、発売以来長い道のりを歩んできた。ある人は、この時計が正当に評価されなかったと言うかもしれない。一方で、現在の完成度に至るまでに多くの改良が必要だったと考える人もいるだろう。おそらくどちらの意見にも一理ある。しかし同コレクションの新しいダイヤルデザインは、初代モデルと比べて飛躍的に向上している。

AP Royal Oak Perpetual Calendar Caliber 7138
 昨年、APはCODE 11.59にいくつかの新たな変化をもたらした。アベンチュリンダイヤルとWGケースを備えたパーペチュアル カレンダーを発表するとともに、WGはクロノグラフよりも複雑な時計、たとえばトゥールビヨン、リピーター、パーペチュアルカレンダーにのみ使用する方針を打ち出した。そのため新しいCODE 11.59 パーペチュアルカレンダーがWG製であるのは当然であり、スモークブルーのPVDダイヤルとの相性も非常によい。

Code 11.59 for Audemars Piguet
AP Royal Oak Perpetual Calendar Caliber 7138
 41mm×10.6mmは手首にフィットするが、APは厚みという点でもう少し追求できたと思うので、厚みが増したことは少し残念に思う。ただし、ダイヤルの質感やデザインに奥行きを持たせることでケースを薄くすることが不可能になった可能性もある(RD#2がプロトタイプにもともとあったタペストリーダイヤルがつくれなかったのと同じように)。

AP Royal Oak Perpetual Calendar Caliber 7138
 このCODE 11.59であろうとコレクションのほかのモデルであろうと、このラインに対するあなたの意見に影響を与えるようなことは私が言えることではないだろう。エントリーモデルの2次流通価格は、小売価格より20%ほど安く安定している。私たちは小売価格より高く取引される多くの時計に慣れてしまったが、人々はそれだけで時計を判断するのはやめなければならない。たとええばChrono24で5万5000ドル(日本円で約830万円)のCODE 11.59パーペチュアルカレンダー Ref.26394OR アベンチュリンダイヤルは、多くの指標から見て素晴らしい取引だと思う。

AP Royal Oak Perpetual Calendar Caliber 7138
AP Code 11.59 Perpetual Calendar Caliber 7138
 このグループには、実際6本のモデルがリリースされた。私が撮影した3本のスタンダードモデルに加え、インダイヤルにヴィンテージ調の“Audemars Piguet”サインが入った3本の限定“アニバーサリー”エディションがある。様式化された筆記体のサインは、歴史的な文書からインスピレーションを得たもので、賛否が分かれるかもしれないが、私のような(歴史好きでAPファンの)人間にはたまらないちょっとしたアクセントになっている。すべてのAPにこのサインを入れてほしいか? いいや、それは違う。ただしこの時計に入っているのはどうか? ロイヤル オークなら大歓迎だ。各モデル150本限定で、それぞれに“1 of 150 pieces”と刻印され、アニバーサリーを記念する“150”ロゴが入る。

 Ref.26674STはもっとも汎用性の高いオプションであり、おそらく今後もっともバリエーションが展開されるモデルだろう。ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダーは、SS製でほぼ完璧な時計だ。過去のブラックセラミックのQP、RGのブルーダイヤル、そしてチタン製“ジャパンエディション”のサーモンダイヤルは、すべて私のトップ5に入る。しかしSSは重量と装着感のバランスが絶妙であり、ロイヤル オークは多くの人にとってもっとも着用しやすいAPの“聖杯”となっている。

The AP QP Sand Gold
Photo courtesy Audemars Piguet.

The AP QP Code 11.59
Photo courtesy Audemars Piguet.

AP Royal Oak Perpetual Calendar Steel
 私は幸運なことに、長年にわたって多くのパーペチュアルカレンダーに触れてきたし、私の“聖杯”ウォッチリスト(そう、実在する)の大部分をパーペチュアルカレンダーが占めている。初めてパテックの5270Pを実際に見たとき、その日付がまったく合っていなかったことは忘れられない。オーナーは“気にしていない”と言っていた。

 Cal.7138は驚くほど簡単にセットできる。リューズの位置は4段階。1段目(リューズを押し込んだ状態)では12時方向に向かってゼンマイを巻き上げる。2段目(1クリック分引き出す)では日付を12時方向に設定し、月とうるう年をその反対方向に調整できる。さらにリューズを引き出すと(3段目、もっとも外側)時刻を設定できる。もっとも興味深いのは、2段目が“秘密の4段目”でもあることだ。3段目まで完全に引き出してから1段階押し戻すと、曜日と週(12時方向)、ムーンフェイズ(リューズを6時方向に回す)を設定できる。説明書がなくても、数秒いじってみれば驚くほど直感的にカレンダーの仕組みが理解できる。

AP Royal Oak QP
私はジャンボの系譜に連なる象徴的な“ブルー ニュイ ニュアージュ 50”ダイヤルのほうがずっと好きだが、このスモーキーなブルーグレーのダイヤルは素敵だ。この時計はすでに私の誕生日にセットされているので、誰かプレゼントしてくれる人がいるかもしれない。そう、週とムーンフェイズが間違っていても(写真撮影の便宜上あえてそうしている)。

 Cal.7138の新作について、私は2点の批評を抱いており、一方はもう一方より深刻(あるいは興味深い)なものとなっている。1点目は、先に挙げたムーブメントの寸法に関するものだ。最初のCal.2120/2800ベースのロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー(Ref.25554)が1984年に発表されたとき、その厚さはわずか7.5mmだった。防水性を向上させるため、1987年に発表されたRef.25654ではケースが改良され、ソリッドケースバックを採用し、厚さは8.3mmとなった。これは現在のジャンボより0.2mm厚いだけであり、さらに現行のQPにある“週表示”も備えていなかった。さて、計算してみよう。

 RD#3で採用されたムーブメントが直径37mmのケースに収められるのであれば、Cal.7138でも同じ幅が制限要因になるはずはない。Ref.25654のケース厚とムーブメント厚の比率は約2.1:1である。もし同じ比率が適用されるのであれば、そしてここ40年の製造技術と素材技術の向上をもってすれば、それは十分可能だろう。Cal.7138は理論上、ソリッドケースバックを採用した39mm×8.6mmのケースサイズに収められるかもしれないと。ジャンボサイズとまではいかないが、それにかなり近い。防水性能は50mで、サイズを小さくすれば30mまで落ちる可能性がある。また週表示を省くことで対応するという選択肢も考えられる。だがそれは受け入れられるトレードオフだ。

 しかし、最大の批評は実はネガティブなものではない。ムーブメントの技術的な洗練度はきわめて高く、驚くほど直感的で操作もシンプルなため、実際には偉大な功績であると理解していても、そこまでの達成感を感じられないのだ。もちろん、うまく機能しない時計をリリースするのはビジネスとして論外だ。しかしその真逆、つまり使いやすくて完璧に機能する一方で、その驚異的なエンジニアリングの多くを隠している時計もまた、もっともセンセーショナルな存在とは言えない。それでもこうした時計こそが、時計をただ“素晴らしい存在”として楽しんでいた、あの黄金時代へと私たちを引き戻すのに必要なのではないだろうか。不条理な熱狂も、不必要なマーケティングもなく、ただ純粋なウォッチメイキングがあった時代へ。

AP Royal Oak Perpetual Calendar
大人気のオーデマピゲ時計コピーNランク代金引換を激安 ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー。Ref.26674ST.OO.1320ST.01(SS)、Ref.26674SG.OO.1320SG.01(サンドゴールド)。直径41mm、厚さ9.5mmのステンレススティールまたはサンドゴールド製ケース、50m防水。ブルーまたはサンドゴールドのグランドタペストリーダイヤルに同色のインダイヤルとインナーベゼル、18Kホワイトゴールド製インデックスと夜光塗料付きロイヤル オーク針、リューズ操作可能なパーペチュアルカレンダー(時・分表示、週・曜日・日付・天文月・月・うるう年表示)。自動巻きムーブメントCal.7138、41石、2万8800振動/時、パワーリザーブ約55時間。一体型のブレスレット。価格はスティールが 10万9300スイスフラン(日本円で約1800万円)、サンドゴールドが13万スイスフラン(日本円で約2200万円)※編注;日本円はすべて価格要問合せ

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ パーペチュアルカレンダー。Ref.26494BC.OO.D350KB.01。直径41mm、厚さ10.6mmの18Kホワイトゴールドケース、30m防水。スモークブルーのCODE 11.59シグネチャーダイヤル、ブルーのインダイヤル、スネイル仕上げのインナーベゼル、18Kホワイトゴールド製インデックス、夜光塗料を塗布した18Kホワイトゴールド製針。時・分表示、曜日・日付・天文月・月・うるう年表示を備えたリューズ操作可能なパーペチュアルカレンダー。自動巻きムーブメントCal.7138、41石、2万8800振動/時、パワーリザーブ約55時間。カーフスキン製ライニング付きブルーテクスチャード・ラバーストラップ、18Kホワイトゴールド製フォールディングクラスプ。価格は 10万9300スイスフラン(日本円で約1800万円)※編注;日本円はすべて価格要問合せ

オーデマ ピゲの150周年記念キックオフで発表されたすべての新作

オーデマ ピゲにとって、今年は大きな節目の年である。創業150周年を迎える時計ブランドはそう多くないうえ、なおかつその長い歴史を家族経営のまま維持してきたブランドとなると、さらに希有な存在だ。この記念すべき年に、ウォッチメイキングの卓越した技術のみならず、大胆なマーケティング戦略でも知られるオーデマ ピゲが、その150周年の幕開けを本拠地ル・ブラッシュで飾るのは、まさにふさわしい選択である。

今回の旅は、意外にも私にとって初めてのジュウ渓谷訪問だった。長年この業界に身を置き時計を愛し続けてきたというのに、スイス時計製造の聖地へ巡礼に訪れたことがなかったとは、一体どういうことだ? そんな疑問が頭をよぎったが、最信頼性の日本オーデマ ピゲスーパーコピー販売専門店!ふと思い出したのは何年も前にジュネーブを訪れた際の出来事だった。そのとき、父がとある有名な博物館(ひとつのブランドとその長い歴史に特化した場所だ)の2階の図書室で、人類史上最悪とも思えるアレルギー発作を起こしたのだ。彼のくしゃみはまるで100デシベル級の爆音で響き渡り、我々は時計をひとつも見ることなく、急いでその場を後にした。その瞬間、私はおそらく無意識のうちに、恥ずかしさのあまり二度とスイスには戻らないと心に決めてしまったのだろう。しかし時計を仕事にしているとその決意を貫くのはなかなか難しい。

hotel des horlogers
オテル デ オルロジェルの渓谷側の景観。

vallee de joux church view
写真には写っていないが、画面外の畑にはキャベツが育っている。

Walkway to the Musee
ホテルからは、歴史博物館へと直接つながる小道が続いている。

こうして私は、再びウォッチメイキングの本場を訪れるべく、ジュネーブ行きの飛行機に乗り込んだ。ル・ブラッシュはジュネーブからクルマでおよそ1時間の距離にある。道中、広大な雪原に挟まれた曲がりくねった道を進み、まるで高級ボトルウォーターのラベルからそのまま切り取ったような美しい山々の景色を眺めながら、宿泊先へと向かった。そこはオーデマ ピゲが所有するホテル...と呼んではいけないが、実際にはそうなのだ。正式な名称はオテル デ オルロジェル。同社のオフィスやミュゼ アトリエ オーデマ ピゲに隣接する、静寂に包まれた完璧なまでに洗練されたホテルである。

この日の残りの時間は、長いあいだ待ち望んでいた博物館の訪問に充てられた。この博物館は比較的最近、町に加わった施設であり、オーデマ ピゲの創業者ジュール・オーデマ(Jules Audemars)とエドワール・ピゲ(Edward Piguet)が1875年に工房を構えたオリジナルのアトリエのすぐ裏手に位置し、直接つながっている。かつて博物館として使われていたこの歴史的な建物は、現在ではブランドのアンティーク修復工房として新たな役割を果たしている。

the original workshop and museum
オリジナルのアトリエ。

View of new expansion for museum
新ミュージアムのエントランス棟。

Musee Atelier Audemars Piguet
大きなガラス張りの螺旋状の構造は、まるで巨大なシナモンロールのようだ。その内部にはヴィンテージとモダンウォッチの宝庫ともいえる驚異的なコレクションが広がっているだけでなく、オーデマ ピゲのグランドコンプリケーションやメティエ・ダール(ジェムセッティングやエングレービングなど)の工房も併設されている。決して大げさではなく、あまりに魅力的なツアーだったため写真を撮るのをすっかり忘れてしまったほどだ。ミュージアムでは、ブランドの歴史を象徴するあらゆる逸品が展示されている。たとえば19種類の複雑機構を搭載した1899年製の“ユニヴェルセル”懐中時計や、36mm以下のミニッツリピーターやパーペチュアルカレンダー、さらにはチャリティーオークションにて520万ドル(日本円で約7億7400万円)で落札され、現在は博物館に貸与されているワンオフの“ブラックパンサー・コンセプト”まで網羅されている。この体験を記録に残せなかったのは残念だが、それはつまり、次にこの地を訪れる機会があれば自分自身の目で見るべきだということだ。ぜひ足を運んで欲しい。本当にその価値がある。

翌日は、この旅のハイライトともいえるメインイベントが行われた。オーデマ ピゲの150周年記念祝賀が、ブランドのマニュファクチュールで正式に幕を開けたのだ。ブランドの歴史をテーマにした華やかなプレゼンテーション(インタープリティブダンスもふんだんに取り入れられていた)のあと、我々は今年発表される新作の第1弾を間近で見るために案内された。

新作のパーペチュアルカレンダー
150周年記念の幕開けを飾った主役は、新たに発表されたパーペチュアルカレンダー Cal.7138だ。コレクターや特許出願を追いかける時計愛好家の間で長らく注目されてきたこのムーブメントは、オーデマ ピゲにとって初めて、リューズのみで完全に調整可能なパーペチュアルカレンダーとして登場した。ケース側面に外部コレクター(補正用プッシャー)を一切持たない点が特徴である。リューズ操作のみで調整可能なパーペチュアルカレンダームーブメントはこれが初めてではないが、ブランドの象徴的なQPダイヤルのレイアウトを維持し、複数の革新的な技術(5つの新特許!)を搭載し、非常にユーザーフレンドリーである点で間違いなく注目すべきムーブメントである。

The two new Royal Oak Perpetual Calendars
Sand Gold Royal Oak QP wristshot
Caseback of Sand Gold
実物を見て最も印象的だったもののひとつがリューズ機構の拡大モデルだった。このリューズは、通常の2段階の引き出しに加えて、ブランドが“2'(ツープライム)ポジション”とも呼んでいる。リューズを引くと、最初の位置(ストップ1)では日付と月の設定、2段階目(ストップ2)では時刻の設定が可能になり、さらにリューズを1段階押し戻すことでストップ2'に入り、曜日とムーンフェイズの設定ができる。直感的な操作感でありながら、このメカニズムの背後にある膨大な研究開発の成果は、仕組みを理解した瞬間に実感できるほど明確だった。

Code 11.59 White Gold Perpetual Calendar
文字盤のスモークフュメも素晴らしい。

この新ムーブメントは、3つのモデルでデビューする。ロイヤル オークのステンレススティールモデル(Ref.26674ST、販売価格10万9300スイスフラン、日本円で約1800万円)、ロイヤル オークのサンドゴールドモデル(Ref.26674SG、販売価格13万スイスフラン、日本円で約2200万円)、そしてCODE 11.59の18Kホワイトゴールドモデル(Ref.26494BC、販売価格10万9300スイスフラン、日本円で約1800万円)だ。なかでも個人的に最も気に入ったのはサンドゴールドモデルで、オーデマ ピゲが生み出したこの合金はまさに絶品といえる。いずれのモデルもケース径は41mmのままで、ロイヤル オークはケース厚9.5mm、CODE 11.59は10.6mm。また厳密には6種類のバリエーションが存在し、それぞれ150本限定で、ダイヤルにオーデマ ピゲのヴィンテージ筆記体ロゴが採用された特別仕様も用意されている。これらの時計や新キャリバーについてさらに詳しく知りたいなら、同僚のマークがじっくりと時間をかけてレビューしているので、ぜひチェックして欲しい。

Cal.5135との別れ
この新キャリバーの登場により補正用プッシャーは過去のものになるかと思いきや、どうやらそうではなかったようだ。旧QPムーブメントCal.5134のスケルトナイズド版であるCal.5135が、ロイヤル オークパーペチュアルカレンダー “150周年アニバーサリー”(Ref.26585XT)として、150本限定で最後の華を飾ることとなった。

QP Royal Oak Squelette 150th Anniversary
この新作は、デザインのインスピレーションとなった時計とともにトレイの上で紹介された。そのモデルとは、1990年代初頭のロイヤル オーク オープンワーク パーペチュアルカレンダー ポケットウォッチ(Ref.25729PT)である。この時計は圧倒的な存在感を放つ重量級であり、特徴的なオクタゴンケースとチェーンはプラチナ製。ダイヤモンドがアワーマーカーとしてセットされ、サファイアダイヤルのブルーアクセントが、スケルトン加工されたブリッジやフリーハンドで施されたエングレービングを際立たせている。裏返すと中空構造のブリッジにも、さらに精緻な彫刻が施されているのがわかる。手に持った感触はまさにレンガのような重厚さで、これをポケットに収めていた前の持ち主の衣服の糸は、相当な負担に耐えていたに違いない。

Pocket Watch 25729PT
Caseback of Royal Oak pocketwatch
Vintage 25636PT
25636PT。Image by James K./@waitlisted

新しいロイヤル オークのデザインには、ポケットウォッチとのつながりを感じさせる要素が多く取り入れられているが、この新作には1980年代のプラチナ製ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー(Ref.25636PT)との関連性もある。それは単に同じスケルトン仕様であり、ブルーのリングや当時の書体を採用しているという共通点があるからだ。私は普段、時計にダイヤモンドを取り入れることを積極的に推奨するわけではないが、もしポケットウォッチのようにアワーマーカーとして採用していたら、この新作とのつながりがより強調されたかもしれない。

とはいえ、この時計は圧倒的にクールな1本だ。41mmのチタン製ミドルケースは、ポリッシュ仕上げのBMG(バルクメタリックガラス)製ベゼルとケースバックに挟まれ、ケース厚は9.9mm。防水性能は20mとなっている。さらに、チタン製ブレスレットにはポリッシュ仕上げのBMG製スタッズが配され、コントラストを際立たせている。この限定モデルは150本のみの生産で、価格は17万5000スイスフラン(日本円で約2900万円)。コレクターたちは競い合うように購入を申し込むことだろうが、この枠を確保するのは決して容易ではなさそうだ。歴史と現代の対比が非常にうまく調和している。

CODEとカラー
新作のパーペチュアルカレンダーを搭載したCODE 11.59に加え、オーデマ ピゲは今週、同コレクションにいくつかの新作を追加した。そのひとつが41mmのCODE 11.59 クロノグラフの新バージョン(Ref.26439NB)で、WGケースにブルーの“トスカーナ”ダイヤルとブルーセラミック製ミドルケースを組み合わせたモデルだ。WGの16202に採用されたトスカーナダイヤルの色味をイメージすると、少し異なる印象を受けるかもしれない。本作では、ミドルケースの鮮やかなブルーと調和するようにやや明るめのブルーが採用されているのだ。さらに、バゲットカットのダイヤモンドがアワーマーカーとしてセットされ輝きを増すとともに、価格も8万5600スイスフラン(日本円で約1400万円)に設定されている。本作はシリアルナンバー入りの限定モデルではないものの“スペシャルエディション”として展開され、北米市場では2カ月先行販売される予定だ。

Code 11.59 APNA Tuscan Exclusive
blue ceramic midcase of Code 11.59 APNA Tuscan Exclusive
Wrist shot of Tuscan Dial Code 11.59
RD#3のCal.2968は、数年前にロイヤル オーク ジャンボ ウルトラシンのケース、さらには37mmモデルにもフライングトゥールビヨンを搭載したことで話題を呼んだが、今回初めてCODE 11.59コレクションに採用された。新作はジェムセット仕様の38mm CODE 11.59 サンドゴールドモデル(Ref.26665SG)となる。この時計の価格は14万9000スイスフラン(日本円で約2500万円)だが、それを別にすれば実際手首に乗せたときの魅力は圧倒的だ。私は以前からCODE 11.59のスタンプギヨシェダイヤルのファンだったが、サンドゴールドのケースと組み合わせた今回のデザインは、非常に美しく仕上がっている。ケースには235個のブリリアントカットダイヤモンドがセッティングされており、個人的には自分のスタイルには合わないが、将来的にはよりユニセックスなバリエーションが登場する可能性も十分にあるだろう。

Code 11.59 38mm flying tourbillon wrist shot
このRD#3ムーブメントのように、RDプロジェクトが徐々に多くのモデルに採用され始めているのは喜ばしい。

The new Steel code colorways
Wrist shot of new code 1159 steel chronograph
SS製の41mm CODE 11.59のコアモデルである3針モデル(Ref.15210ST)とクロノグラフ(Ref.26393ST)に、新たなカラーバリエーションが加わった。グレーの濃淡を基調とし、アイコニックなブルーのアクセントを取り入れたデザインで、現在のブルーダイヤルバージョンを反転させたような仕上がりになっている。特にクロノグラフモデルは、これまでで最も魅力的なバージョンかもしれない。インダイヤルのコントラストによって、たとえばトスカーナダイヤルのCODE 11.59と比べるとダイヤル全体がややコンパクトに見えるように感じられる。3針モデルの販売価格は379万5000円で、クロノグラフは522万5000円(ともに税込予価)に設定されている。

セラミック製オフショア
最後に紹介するのは、ロイヤル オーク オフショア クロノグラフの新たなセラミック仕様だ。まずRef.26420CEは、ブランドが“スリートーン”と称するケースだ。ブラックセラミックのミドルケースに、グリーンセラミックのベゼル、プッシャー、リューズを組み合わせ、さらにチタン製のリューズガードとエンドリンクプロットがアクセントとして加えられている。このデザインは非常に控えめな仕上がりだが、少し控えめすぎるかもしれない。個人的には、思い切ってフルグリーンセラミックにして欲しかったところだ。販売価格は841万5000円(税込予価)。

一方でブラックセラミック製の42mmモデル “ザ・ビースト”の復刻版は、これまでのヘリテージデザインから離れ、完全にモダンなメガタペストリーダイヤルを採用した(Ref.26238CE)。こちらのほうが個人的には好みだ。特にフルセラミックのブレスレットを備えた、この圧倒的な存在感のモデルを見ると、つい笑みがこぼれてしまう。ケースにより伝統的なラウンド型のクロノグラフプッシャーを採用しているのもいい。ブラックセラミック製の“ザ・ビースト”と同様、ブレスレットが加わることで価格も大幅に上がり、新作の販売価格は8万6900スイスフラン(日本円で約1400万円)となっている。

特筆すべきモデルたち
新作発表とは別に、オーデマ ピゲ本社を訪れると、さまざまな興味深い時計を目にする機会がある。ここではちょっとしたレポート内レポートをお届けしよう。

KAWs AP Concept Wristshot
ついにKAWS ロイヤル オーク コンセプト “Companion”を実物で見ることができた。やはり結論は変わらない。これはクールだ。

Royal Oak Glasses
アーカイブから発掘された、オーデマピゲ 時計 コピー 代引きロイヤル オークをモチーフにしたアクセサリーのコンセプトデザイン。

Royal Oak Comb
Split second GMT Royal Oak Concept Carbon
昨年発表されたロイヤル オーク コンセプト スプリットセコンド クロノグラフ GMT ラージデイトのCFTカーボン製ケースには、発光顔料が埋め込まれている。

RD#3 Purple Dial 37mm
RD#3の37mm パープルダイヤルモデル(Ref.26660ST)は、手首に乗せた瞬間に夢のような感覚を味わえる。現在のラインナップのなかでは、最もヴィンテージロイヤル オークに近いフィーリングを持つ。ただしフライングトゥールビヨン付きではあるが。

オースティン・チュー(@horoloupe)に連れられ、彼が“奇妙なイルミナティの時計”と呼ぶものを見に行った。ホテルから徒歩5分の場所にあるこの作品を見て、彼の表現もあながち間違いではないと思った。しかし調べてみると、これは2022年にファニー・オーデマ(Fanny Audemars)が制作した“Les Âmes du Temps(時の魂)”という時計彫刻だった。ル・ブラッシュの村にはぴったりの作品だ。すぐそばの小川にある水車がこのメカニズムを動かしている。

バチカンと、最も神聖なマニュファクチュールであるパテック フィリップ

ローマ教皇ベネディクト16世が辞任するというニュースが流れたとき、HODINKEEの読者から皮肉交じりにこう聞かれた。「ローマ教皇は退職記念の時計をもらうんでしょうか?」 過去600年間、ローマ教皇が“退職”したことはないので、引退時に時計を贈られた前例はほぼない。1415年にローマ教皇グレゴリウス12世が引退したのは、最初のゼンマイ式携帯時計が現れる数十年も前だった。

しかし、もしローマ教皇が引退や記念行事で時計を贈呈されるとしたら、もちろんパテック フィリップに違いない。教皇たちがパテック フィリップを身につけてきた歴史は長い。こんなエピソードがある。

パテック フィリップコピー 代引きの創業者アントワーヌ・ノルベール・ド・パテック(1812-1877)は敬虔なカトリック教徒で、祖国ポーランドとその信仰を熱心に守った。彼はZmartwycwstancy(私たちの主イエス・キリストの復活の修道会)のために支援を惜しまず、同団体は教会での彼の働きを認めた。パテックはサンマリノ共和国から1865年ごろに伯爵の爵位を授与され、バチカンからも聖座の支持における貢献を認められた。実のところ、現代のパテック フィリップのリューズにあるカラトラバの十字架は1870年代にさかのぼるロゴであり、パテックにとって宗教的な意味を持っていたことは明らかである。懐中時計のケースにカラトラバのロゴの捺印や刻印がされるようになったのは、パテックがカトリックのポーランドを復興させようとしていた時代にさかのぼる。

アントワーヌ・ノルベール・ド・パテック(Antoine Norbert de Patek)の晩年、ローマ教皇ピウス9世(1792-1878)は1846年から亡くなるまで教皇を務め、複数のパテックを愛用していた。彼が着用していた時計のひとつは、彼のために1866年に製作された49mmのオープンフェイスのクォーターリピーターで、ケースバックには教皇の紋章が多色エナメルで描かれ、カバーには“Pater, Rex / Dirigas Intelligentias et Corda, Geneva, 29 June 1867(我らの父、主、あなたは魂と心に方向性を与えてくれる)”と刻まれている。 この時計は1989年にオークションで落札され、現在はジュネーブにあるパテック フィリップ ミュージアムに展示されている。またピウス9世は、1877年にスイスのカトリック団体Piusvereinから贈られたシルバーオープンフェイスのパテック フィリップも所有していた。

1878年にピウス9世が亡くなったあと、次のローマ教皇レオ13世(1810-1903、1878年に即位)は、教皇がパテックを所有するという伝統を引き継いだ。レオ13世は1901年、ローマ教皇になった記念にシルバーとローズゴールドのパテック フィリップの懐中時計を贈呈されたと考えられている。なおこの時計もパテック フィリップ ミュージアムで見ることができる。

1970年まで時を進めよう。ローマ教皇に関連すると思われる最初のパテック フィリップウォッチが、ローマの時計小売店オスマンに注文された。

ミヒャエル・メールトレッター(Michael Mehltretter)著の『Patek Philippe: Cult Object and Investment』という新刊本によると、1971年に12本のRef.3588自動巻きモデルがバチカンに納品された。そしてすべて特注の“教皇パープル”ダイヤルを備え、ファセットの施されたゴールドのバトンインデックスが配されていた。これらの時計は、枢機卿や教会のVIPへ贈呈される意図があった。

1960年代から1970年代にかけて、バチカンはパテック フィリップのマスタータイミングシステムを導入して街中の時報を制御していた。このシステムは当時としては最新鋭のもので、多数の親子時計を用いてバチカンの時刻を何年も守り続けた。

最近引退した教皇ベネディクト16世の退任に際して、パテック フィリップが贈られることはなかったようだが、エアハルト・ユンハンスのテンプス オートマティックが贈呈された。フランシスコには、よりふさわしい時計が贈られることになるかもしれない。

パテック フィリップは何世代にもわたり、カトリック教会の上層部の心をとらえてきたに違いない。というのも、パテック フィリップとカトリック教会は互いに特別な関係を築いてきたからだ。時計界にとって、パテックのアーカイブの秘密を知る探求は、バチカンの知られざる秘密に対する世界的な憧れと似ていなくもない。バチカンの地下深くに、もっと多くの時計学的お宝が埋まっている可能性はあるだろうか? おそらくあるだろう。そしてパテック フィリップのカラトラバ十字が刻まれたものも、少なからずあると邪推している。

グランドセイコー 2025年の和光限定モデルを予約受付中~

「銀座・和光」が2023年グランドセイコー 和光限定モデルを発売 今回は、あんずの花から着想を得た、華やかなピンクの文字盤

和光(東京都中央区 銀座)にて、国産腕時計の最高峰「グランドセイコー」の和光限定モデルを、6月8日(木)より販売、5月12日(金)から予約を受け付けます。

あんずの花から、インスピレーションを受けたピンク
グランドセイコー独自の機構として知られる9Rスプリングドライブ。その製造拠点である長野県には「あんずの里」と呼ばれる有名な地域があります。4月頃になるとあんずの花が開花し、あたり一面を美しいピンクに染め、春の訪れを告げます。その風景から着想を得て、今回ピンクカラーを文字盤に採用しました。
あんずと聞くと実を想像することが多いですが、タグホイヤースーパーコピー 激安通販花言葉である「不屈の精神」と、苦境な状況が続いても強い気持ちをもって歩みたいという想いを重ね、花をテーマにしました。

細かな配色もポイント
文字盤は春の暖かな風にあんずの花が揺れる様子を、型うちパターンで優雅に表現。また分目盛、秒針、パワーリザーブ、「SPRING DRIVE」に鮮やかな赤色を差すことで、アクセントになっています。

◎革ベルトイメージ

和光限定の証
裏蓋には獅子の紋章に加え、「WAKO LIMITED COLLECTION」の文字が入り、和光限定の証を表します。
また限定70本の今作では、シリアルナンバーも記載されているため、稀少価値をさらに高めます。

【概要】
グランドセイコー エレガンスコレクション
和光限定モデル
SBGA485 〈限定70本〉〈シリアルナンバー入り〉
税込¥759,000

自動巻スプリングドライブ、キャリバー9R65 、
ケース:SS
防水性:日常生活用強化防水(10気圧防水)
ベルト:2種付き
サイズ:ケース直径40.2mm
取扱い:本店1階 グランドセイコーフラッグシップブティック 銀座
◎6月8日(木)発売予定、予約受付中

<ご予約方法について>
5月12日(金)より店頭予約またはウェブサイト抽選応募にて承ります。
ご予約はお一人様1点までとし、電話及びメールでは承っておりませんのでご了承ください。

1. 店頭予約
ご来店での予約を承ります。
店頭ではサンプルをご覧いただけますが、ご希望のお客様へ順番にご案内いたします。
※店頭予約分には数に限りがございます。なくなり次第終了となりますので予めご了承ください。

2. ウェブサイト抽選応募
5月14日(日)19:00までの期間、下記ウェブサイトより抽選応募のお申込みを承ります。
ご当選の方のみ5月17日(水)までにご入金方法についてご連絡をいたします。
https://form.run/@wako-watch2306
◎抽選本数、抽選結果のお問い合わせにつきましてはご容赦願います。
◎店頭への電話もしくはメールなどでの抽選応募は承っておりません。

WAKO INDEXでは、今回のグランドセイコー和光限定モデルを特集しています。
コーディネートとともに詳細を紹介していますので、ぜひご覧ください。
●WAKO INDEXを読む:
https://www.wako.co.jp/wako_index/detail.html?id=index110

【お問い合わせ】
和光 本店1・2階 グランドセイコーフラッグシップブティック 銀座
〒104-8105 東京都中央区銀座4丁目5-11 
◎完売の際はご容赦ください。

シャルル・ジラルディエ新作モデル「マジック8」~

スイスの高級時計メゾン「シャルル・ジラルディエ」は、チタン製ケースと美しいグラン・フー・エナメル文字盤(コバルトブルー/エメラルドグリーン/マジェスティックパープル)を組み合わせた新作モデル『マジック8』を2023年5月より発売いたします。

Infinity in Motion
幸運をもたらし無限大のシンボルである「8」は、世界中のさまざまな文化において、最も意味のある数字です。「8」は時代や文明を超えたシンボルであり、幸運、幸福、反映、ポジティブな波動の代名詞でもあります。また他の数字と違い、無限のエネルギーを無限ループとして表現しています。

新作『マジック8』の文字盤上に配された「8」は、シャルル・ジラルディエの卓越した時計技術を明確に表現しています。「8」を構成する2つの非対称のパーツが「8」を分解し、そして再び構築するという動きを無限ループのように永遠に繰り広げます。

その動きは、最初に「8」を構成する2つのパーツが互いに反対方向に回転をはじめます。その1分後には「8」は逆向きに再構成されます。この小秒針(60秒)を兼ねる8時位置の統合アニメーションは1日に720回繰り返されます。

無限に広がる放射状のグラデーション
ロレックスコピー 時計代金引換激安通販『マジック8』のケースは、軽量で剛性の高いチタン製(グレード5)を採用。フルポリッシュ仕上げを施し、チタン特有の軽くて硬い感触を保ちつつ、洗練された外観を実現しています。文字盤はカマイユ技法と呼ばれるグラン・フー・エナメリング技法を採用しました。凸型の銀板を下地として、何層ものエナメルを塗布。800℃を超える高温で焼かれた窯の中で、それぞれの層がガラス化されます。文字盤の縁にはキャンバー加工が施されているため、中心部と周辺部ではエナメルの深さが異なり、この層厚の変化が色の変化を生みだし、外周から内周にかけて別世界のようなグラデーションを見せてくれます。この難易度が高く熟練の技術を習得した数少ないメゾンのひとつであるシャルル・ジラルディエは、神秘的で美しい色彩の「コバルトブルー」「エメラルドグリーン」「マジェスティックパープル」を文字盤に採用しました。

キャリバーCG8080
「8」の芸術的なアプローチをメカニズムの心臓部まで拡張した自動巻きキャリバーCG8080は画期的なムーブメントです。

ブリッジはすべてNAC処理により表面がブラックでコーティングされ、特別な色合いを実現しています。3 プラチノイド金属に由来するこの処理は『マジック8』のムーブメント仕上げを際立たせています。円形のストライプで装飾された、5つの面取りされたブリッジ。周辺部にはギョーシェが施され、それ自体が大胆でエレガントでありながら、クル・ド・パリ技法により、より興味深いものとなっています。

深い黒で統一されたこれらのパーツの中でひときわ目を引くのが、アンスラサイトのテンプ、巻き上げ機構の大きな歯車、そして文字盤と同じトーンのラッカー塗装で刻まれたムーブメントの法定情報です。このように、キャリバーCG8080は、線、形、角度、質感が光を捉え、無限の色彩を生み出すことで、モノクロームな風景を表現しています。

【仕様】
マジック8
品番:
Magic 8 コバルトブルー / CG.TI5.01.B01
Magic 8 エメラルドグリーン / CG.TI5.01.V01
Magic 8 マジェスティックパープル / CG.TI5.01.P01

ケース素材:チタン製(グレード5)、ポリッシュ仕上げ
ケースサイズ:41mm径/12.8mm厚
ガラス:サファイアクリスタル(無反射コーティング)
文字盤:グラン・フー・エナメル(コバルトブルー/エメラルドグリーン/マジェスティックパープル)、グラデーショ仕上げ
時・分針:ドルフィンハンド
機 能:時・分・秒、「8」キネティックコンポジション
ムーブメント:自動巻きキャリバーCG8080、
・サーキュラーグレイン、
・ブラックNACガルバニック処理のブリッジ面取り・ポリッシュ仕上げのブリッジ
・ペリフェラルローター(クル・ド・パリ装飾)
・ムーブメント直径:131/2''' = 30.6 mm、厚さ: 4.57 mm
・部品点数: 278個
・石数:35石、
・振動数:28,800振動/時(4HZ)
・パワーリザーブ:44時間パワーリザーブ
防水性:3気圧防水
ストラップ:ファブリック/レザー(手縫い)、4段階で調整可能なSS製ディプロイメントクラスプ
発売時期:2023年5月
価格:6,402,000円(税込)

【お問い合わせ】
シャルル・ジラルディエ
DKSH マーケットエクスパンションサービスジャパン(株)
cg.csc1@dksh.com

[シャルル・ジラルディエについて]
ジュネーブ出身のパトリック・A・ウルムによって2018年に設立されたメゾン シャルル・ジラルディエは、湖畔のスイスの街が高級時計製造の発祥地となった時代の有名な職人技師の遺産を継承しています。1809年にシャルル・ジラルディエがマスター・ウォッチメーカーの認定を受けたときに、彼の名前はすでに、当時最も精巧に設計され装飾された懐中時計の代名詞となっていました。精巧に描かれた情景や、オートマタによるアニメーションが施された文字盤により、シャルル・ジラルディエの作品が当時の高度な仕上げの基準となりました。シャルル・ジラルディエ・レーヌの作品特有の美学と複雑さの融合は、2世紀以上経った今、スイスの企業家パトリック・A・ウルム氏を虜にしています。デヴォン州にあるアガサ・クリスティの別荘、グリーンウェイで、博物館のショーケースの中にあったある懐中時計に目を奪われ、離すことができなくなりました。そして、このセレンディピティな旅は、シャルル・ジラルディエのオートオルロジュリーへの魅力的なアプローチを永続させるという使命に変わったのです。
2020年、シャルル・ジラルディエは高級時計製造の舞台に立ち、ジュネーブ時計グランプリ2020にトゥールビヨン・シグネチャー・ミステリユーズ「フルール・ド・セル」を出品。この時計はレディス・コンプリケーション賞を受賞し、偉大なオート・オルロジュリ・ブランドの仲間入りを果たしました。「マジック8」コレクションは、「1809」コレクションと同様、すべての部品がジュネーブで製造されています。

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