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IWC「ポルトフィーノ」の進化論: 小三針こそが、次世代正装表への道筋か?

IWCの正装ウォッチラインといえば、かつてはポルトフィーノ、ダ・ヴィンチ、ポルトギーゼの“三本柱”が存在した。
しかし、2023年にダ・ヴィンチシリーズが事実上廃止され、現在はポルトフィーノとポルトギーゼの二強体制となっている。

その中で、IWCスーパーコピーポルトフィーノ(Portofino)——1980年代に登場し、イタリアの港町に由来する名を持つこのコレクションは、長年“大三針+日付”というシンプルなレイアウトを貫いてきた。
現行モデル(例:IW356501)は2011年発表以来、外観・機械ともに大きな変更なし。
一方、競合ブランドは次々と新機芯・新デザインを投入しており、ポルトフィーノの“遅れ”が指摘され始めている。

では、次世代ポルトフィーノはどのような姿になるべきか?
多くのファンや業界関係者が注目しているのが、「小三針(スモールセコンド)という選択肢だ。

📜 ポルトフィーノの現状:クラシックゆえの停滞

現行ポルトフィーノ(例:IW356501)は、40mm径のステンレスケースに、
- 大三針+日付
- 12時位置の赤い“60”刻印(通称“レッド60”)
- SellitaベースのCal. 35111(動力備蓄約48時間)

という構成。
デザインは timeless(時代を超えた)と評価される一方で、機械的には明らかに時代遅れだ。

対照的に、IWCの他のラインアップはすでに進化している:
- パイロットウォッチ(マークXX):自社開発 Cal. 32111(120時間パワーリザーブ)
- マリンコレクション(海洋時計):同上
- ポルトギーゼ:比勒頓自動巻き搭載 Cal. 82200(72時間)

ポルトフィーノだけが、他社製ムーブメント+48時間パワーリザーブという旧態依然とした仕様を維持している。

🔍 小三針の可能性:IWCの伝統との再会

実は、IWCには小三針正装表の豊かな歴史がある。

- 1930–50年代:手巻き小三針が主力
- 1980年代:初代ポルトフィーノも小三針だった
- 2017年:ダ・ヴィンチ オートマティック(Ref. IW358101)は小三針+自社機芯 Cal. 82200

特に注目すべきは、2023年に廃止されたダ・ヴィンチが、小三針+自社機芯という理想形を体現していた点だ。
その遺産を、ポルトフィーノが継承する——これは自然な流れではないだろうか?

⚙️ 次世代ポルトフィーノに求められる要素

1. 小三針レイアウト:視覚的バランスとクラシカルなエレガンスを回復
2. 自社機芯搭載:例:Cal. 32111(120時間)または小型化版の開発
3. ケースサイズの見直し:38–39mmへの縮小(現代的なトレンドに対応)
4. 素材の多様化:ゴールド、チタン、あるいはサステナブル素材の導入

これらを実現すれば、ポルトフィーノは単なる“安価なIWC”ではなく、真の意味でのコンテンポラリー・ドレスウォッチとして再定義されるだろう。

💎 編集部コメント:
“進化”とは、“原点”への回帰でもある

ポルトフィーノが今、必要なのは“革新”ではなく、“回帰”かもしれない。
小三針という古典的なフォーマットに、最新の自社機芯を載せること——
それは、IWCが19世紀から培ってきた製表哲学(Haute Horlogerie)を、現代に再解釈する最良の方法だ。

「正装表の未来は、派手さではなく、
静謐な美しさと確かな技術に宿る。」
ポルトフィーノが次に歩む一歩は、
ブランドの過去と未来をつなぐ、
最も重要な一歩となるだろう。