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ジャガー・ルクルト:百年の微細工芸が、現代の“可動する宝石”を生む

ジャガー・ルクルト:百年の微細工芸が、現代の“可動する宝石”を生む

1929年、ジャガー・ルクルトは世界最小の機械式ムーブメント「101キャリバー」を発表した。
そのサイズは長さ14mm、幅4.8mm、高さ3.4mm、重量わずか1グラム。
今日に至るまで、この記録は誰にも破られていない。

そして2025年、スーパーコピー時計この伝説の機芯を搭載した二つの現代的傑作が、上海張園で開催された特別展覧会「Métiers Rares(メティエ・ラーレ)」で披露された。
それは、単なる時計ではなく、“可動する宝石”、“手首に巻く芸術” そのものだった。

💎 1. ジャガー・ルクルト「101 Secrets 神秘腕表」(Q2872201)
表盤のない、ブレスレット型高級ジュエリー

この作品は、見た目ではまったく時計に見えない。
それは、18Kローズゴールド製の華麗なブレスレットであり、
正面には四列の輝くダイヤモンドが規則正しく配され、側面にも二列ずつ粒留めされたダイヤモンドが連なる。

- 総ダイヤモンド数:1,024石
- 総カラット数:26.75ct
- 製作時間:約200時間(メティエ・ラーレ工房)

しかし、隠しボタンを押すと、中央部分が“本のように開き”、
真珠母貝製のミニチュア表盤が現れる。
その狭小空間には、101キャリバーが収められ、
さらに上下に二列のマイクロダイヤモンドが埋め込まれている。

「これは時計なのか、それともジュエリーなのか?」
—— 撮影担当者が思わず漏らした言葉が、この作品の本質を物語っている。

🌸 2. ジャガー・ルクルト「リバーソ プレシャスフラワー 紫色アロイ」(Q3292435)
大明火エナメルが描く、命ある花

リバーソは、1931年にポロ競技中の衝撃から風防を守るために生まれた。
だが今日、その裏面はアートのキャンバスへと進化した。

このモデルの裏面には、紫色とピンク色のアロイ(海芋)が、
大明火内填エナメル(Cloisonné)技法で描かれている。

- 工程:800℃の炉で10回以上の焼成を繰り返し、
 混色・気泡・ひび割れのリスクを乗り越えて完成
- 背景:ブラックラッカーで花を際立たせ、
 雪花留め(Snow Setting)のダイヤモンドが露のように散りばめられる

表盤側も豪華絶頂。
637石(2.12ct)のダイヤモンドが、
表圏・ケース側面・リューズ・ラグに至るまで覆い尽くす。
内部には、リバーソ専用の手巻きムーブメント Cal. 846(動力備蓄50時間)が収められている。

⚙️ 101キャリバー:百年の奇跡

101キャリバーは、78個の部品で構成され、
近年は98個の部品へとアップデートされ、
振動数21,600 vph、動力備蓄33時間を実現している。

最大の特徴は、リューズがケース背面に隠されていること。
これは、1920年代の女性が社交場で時計を見るのが不作法とされた時代の名残だ。
今日では不要な機能だが、ジャガー・ルクルトは伝統を“美の一部”として継承している。

💎 編集部コメント:
技術は、美を支える“見えない骨格”である

多くのブランドが“複雑機構”や“自社機芯”を前面に出す中、
積家は微細工芸(Micro-Mechanics)という、
目に見えない領域での完璧主義を貫いている。

101 Secrets は、1グラムの機械が26カラットの宝石を動かす奇跡。
リバーソ プレシャスフラワーは、炎と釉薬が花に命を吹き込む芸術。

「ジャガー・ルクルトの時計は、
見せるために作られるのではない。
感じるために作られるのだ。」
—— 百年の歴史が、静かにそう告げている。