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オメガから2025年の新作情報です。オメガ ムーブメント キャリバー8938を搭載したモデルが登場。

オメガから2025年の新作情報です。

シーマスターのプロフェッショナルダイバーズウォッチ プラネットオーシャンにワールドタイマームーブメント キャリバー8938を搭載したモデルが登場。

ブラックのセラミックケースにターコイズブルーとグレーのアクセントを差し色にした2カラーバリエーション。

どちらも同じ価格の2,288,000円。

45.5mmと言う巨大なサイズに賛否あると思いますし、ダイバーズウォッチにワールドタイマーが必要なのか?と言う疑問はありますけれど、好きな人が買うだけなので言うだけ野暮です。

オメガスーパーコピー 代金引換を激安シーマスター プラネットオーシャン ワールドタイマー
オメガの革新的なワールドタイマーが、「シーマスター プラネットオーシャン」コレクションから登場しました。大胆なセラミックのフォルムに、旅にインスパイアされたデザインが施されています。有名なディープブラックのスタイルを踏襲した45.50mmのタイムピースには、旅好きの方の手首を飾るターコイズまたはグレーの2つの魅力的な選択肢が揃います。

セラミックのスタイル

ブラッシュ仕上げのブラックセラミック製ケースにブラックセラミック製ベゼルを合わせ、レーザー加工によるポリッシュ仕上げのポジティブレリーフのダイビングスケールを備えています。

地球図

24時間表示に囲まれたグレード5チタンの表面に、レーザー加工とニスで大陸の姿を描いています。

眺める精度

サファイアクリスタルのケースバックからは、深さ約600mまで精度を保つ、コーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー8938を眺めることができます。

ムーブメント キャリバー8938
コーアクシャル脱進機搭載の自動巻きムーブメント。スイス連邦計量・認定局(METAS)によるマスター クロノメーター認定、15,000ガウスの耐磁性能。GMT/ワールドタイム機能。フリースプラングテンプにシリコン製ヒゲゼンマイ、両方向回転による自動巻き。アラベスク模様のコート・ド・ジュネーブ装飾とロジウム仕上げ。

60時間 パワーリザーブ,自動巻き,振動数 3,5 Hz

215.92.46.22.01.006 ターコイズ

Seamaster
Planet Ocean 600M
45.5 mm, ブラックセラミック ラバーストラップ
215.92.46.22.01.006

¥2,288,000

世界中を飛び回るトラべラーに最適な、45.5mmの「ワールドタイマー」。ブラッシュ仕上げのブラックセラミック製のケースとベゼルに、ポリッシュ仕上げのポジティブレリーフのダイビングスケールをレーザー加工で施しています。

ダイアル中央のグレード5チタンの表面には、地球の姿をデザインしました。北極上空から見た地形図をレーザー加工とターコイズカラーのニスで描き、その周りを囲む夜と昼に分かれた24時間インジケーターを、透明なヘサライトガラス越しにご覧いただけます。

その外側はDLCコーティングのブラックカラーで彩られ、レーザー加工とポリッシュ仕上げによるハニカムパターンが施されています。ダイヤモンドでブラッシュ仕上げをしたインデックスとPVDコーティングによるグレーの針には、ホワイトのスーパールミノヴァを塗布しています。ターコイズカラーのニスで仕上げた外周トラックには、オメガのホームタウンであるビエンヌを含む世界のさまざまな都市名が記されています。

この「ワールドタイマー」に合わせられているのは、ターコイズのステッチが施され、セラミックとセラマイズドチタンを使用したフォールディングクラスプを備えた、立体的なブラックの一体型ラバーストラップです。オメガ コーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー 8938搭載。サファイアクリスタルガラスのケースバックからその姿を眺めることができます。

ねじ込み式リュウズ
クロノメーター
シースルーケースバック
マスター クロノメーター認定
ワールドタイマー
日付表示
超高耐磁性能ムーブメント
逆回転防止ベゼル

機能
技術仕様
リファレンス番号 215.92.46.22.01.006
ラグの間のサイズ 22 mm
ラグを含めた縦方向の長さ 51.5 mm
厚さ 17.4 mm
ケース直径 45.5 mm
ケース ブラックセラミック
ダイアルの色 ブラック
クリスタル風防 両面に無反射加工を施したドーム型強化無反射サファイアガラス
防水 60 気圧 (600 メートル / 2000 フィート)
おおよその製品総重量 143g
キャリバー オメガ 8938
ムーブメント 自動巻き
パワーリザーブ 60時間

ストラップカラー ブラック
ストラップのタイプ ラバーストラップ
ストラップ表面 ラバー
ストラップ裏面 ラバー
バックルタイプ フォールディングクラスプ
バックル素材 チタン

215.92.46.22.01.007 グレー

Seamaster
Planet Ocean 600M
45.5 mm, ブラックセラミック ラバーストラップ
215.92.46.22.01.007

¥2,288,000

ダイアル中央のグレード5チタンの表面には、地球の姿をデザインしました。北極上空から見た地形図をレーザー加工とグレーのニスで描き、その周りを囲む夜と昼に分かれた24時間インジケーターを、透明なヘサライトガラス越しにご覧いただけます。

その外側はDLCコーティングのブラックカラーで彩られ、レーザー加工とポリッシュ仕上げによるハニカムパターンが施されています。ダイヤモンドでブラッシュ仕上げをしたインデックスとPVDコーティングによるグレーの針には、グレーのスーパールミノヴァを塗布しています。グレーのニスで仕上げた外周トラックには、オメガのホームタウンであるビエンヌを含む世界のさまざまな都市名が記されています。

まとめ

いかがでしょうか。

「【2025年新作】オメガ シーマスター プラネットオーシャン ワールドタイマー45.5mm」でした。

アクアテラのワールドタイマーが比較的高評価だったんですかね?

もっと小径でリリースしてくれた方が人気出そうですけどムーブメントが大きいのかな。

次はデヴィルか、シーマスタープロ300mか、何かにワールドタイマーが載るのでしょう。

気になった方は是非。

それではまた!

ブランパン オーシャン コミットメントモデルはわずか25本でしたが、今年は100本に増えております。

ブランパンから2025年の新作情報です。

5029A-12B30-64A フィフティ ファゾムス テック BOC IVは海洋自然保護活動のブランパン・オーシャン コミットメントの限定モデルです。

ウブロスーパーコピー 代金引換を激安フィフティ ファゾムス テック BOC IV は70周年記念のテック ゴンベッサに似ていますね。

45mmのチタンケースに120時間の超ロングパワーリザーブ 自動巻きムーブメント キャリバー 1315A/を搭載、300m防水仕様となっております。

価格は3,168,000円。

新しい限定版 ブランパン オーシャン コミットメント
20 年以上にわたり海洋保護に深く関わってきたブランパンは、新しい限定版ブランパン オ ーシャン コミットメント(BOC)を発表することを誇りに思います。

フィフティ ファゾムス テック BOC IV
100本限定の新しいフィフティ ファゾムス テック BOC IVは、フィフティ ファゾムス 70 周年記念 「ACT 2」テック ゴンベッサのデザインを踏襲しています。直径 45mm、厚さ 14.1mmの BOC IV は、スキューバダイビングや日常生活に最適です。このモデルは、ブラン パンの革新と時計製造の卓越性、そして海洋への取り組みを体現しています。

優れた特徴
耐久性と軽量性で知られるグレード 23 のチタンケースには、飽和潜水用のヘリウムバルブ が装備されています。ブラックセラミックのインサートが施された一方向回転ベゼルは、ダ イビンググローブを着用していても使いやすいように文字盤に向かって傾斜しています。光 の 97%を吸収する絶対的な黒い文字盤は、水中での最適な視認性を保証し、ルミネセント のアプライド ブロックインデックスが特徴です。内側から固定された中央のラグを備えた ブラックラバーストラップは、優れたエルゴノミクスと現代的なスタイルを提供します。こ の時計は、快適さ、性能、デザインを兼ね備えており、プロのダイバーやアマチュアに最適 です。

高精度のメカニズム
フィフティ ファゾムス テック BOC IVの中心には、ブランパンの有名な自動巻きムーブメ ントであるキャリバー1315A が搭載されています。このムーブメントは、5 日間のパワーリ ザーブを持ち、シリコン製の耐磁性ヒゲゼンマイを備えています。このキャリバーは、卓越 したクロノメトリック性能と比類のない精度を保証します。18K ゴールドのローターには、 青い BOC ロゴが装飾されており、サファイアケースバックを通してその仕上げの品質を確認 できます。

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単なる時計以上のもの
販売される時 計 1 本ごとに 1,000ユーロがブランパン x スルバーイ マリン リサーチ センターに寄付さ れ、合計 100,000ユーロの基金が設立されます。

100 本の時計それぞれには、Pelicase™のケース、寄付証明書、および時計のシリアル番号 に対応する特別な 100 枚の写真が付属しています。

フィフティ ファゾムス テック BOC IV

Fifty Fathoms Tech – Ocean Commitment IV
リミテッド・エディション

5029A 12B30 64A

キャリバー 1315A/ 自動巻
パワーリザーブ表示 120hrs
ケース 45 mm – チタン
ストラップ ラバー – ピンバックル
価格 3,168,000 JPY

技術詳細

特性 ヘリウム減圧バルブ 逆回転防止サファイアベセル

ダイヤル
文字盤の色 ブラック

ジェムセッティング いいえ

ケース詳細

ケースの素材 チタン

防水性 30 bar

ケースの直径 45 mm

ケース厚 14.1 mm

Sapphire Back はい

ストラップ詳細

ストラップの素材 ラバー

ストラップのバックル ピンバックル

キャリバー 1315A
振動数 4 Hz
動き 自動巻
ケース厚 5.65 mm
石数 35
保護されたムーブメント はい
パワーリザーブ表示 120 hours
シリコンヒゲゼンマイ はい
部品数 227

まとめ

いかがでしょうか。

「【2025年新作】ブランパン 5029A-12B30-64A フィフティ ファゾムス テック BOC IV ブランパン オーシャン コミットメント」でした。

大きいですが、そこまで分厚くもなく、デザインも素敵だし、チタンとラバーで着用感は悪くなさそう。

300万円もするので安くありませんが、フィフティファゾムズが好きな方にはオススメです。

新たなサイズ展開はフィフティ ファゾムスの可能性をさらに広げる。

あまねく道具は実際に使い込まれることで熟成を重ね、経験則により完成度を高めていく。それは時計も変わらない。特にダイバーズウォッチのような日常とは異なる使用環境と用途に特化したジャンルであればなおさらのこと。昨年誕生70周年を迎えたフィフティ ファゾムスこそその証左といえるだろう。

リシャールミル時計コピー 代金引換優良サイトフィフティ ファゾムスは、深海の水圧に耐える防水ケースやリューズをはじめ、潜水中の経過時間を表示し、誤動作を避けるロック機構付き回転式ベゼル、耐磁性や堅牢性を備え、暗い海中でも視認性に優れる大径ケースなど当時画期的な機構や仕様を導入した。その革新性は時代を経ても色あせることなく、スタンダードとして在りつづける。モダンダイバーズのパイオニアと称賛される理由はそこにあるのだ。

だが誕生はけっして突飛な発想やリアリティを欠いたものではなかった。まさにスキューバダイビングの黎明期、ミリタリーとアマチュアという領域を超えて未知の技術を追求し、経験と試行錯誤を繰り返した開発者たちの情熱の結実にほかならない。だからこそフィフティ ファゾムスは、フランス海軍をはじめ極限ともいえる要望をかなえるだけでなく、民間ダイバーからも理想的なツールとして高く支持され、誕生から3年後にはデイリーユースや女性ダイバーに向けてバチスカーフが登場したのである。

フィフティファゾムス オートマティック Ref.5010 36B30 B64A

ブランパン公式サイトへ

これまで45mm径が中心だったフィフティ ファゾムスに、レギュラーモデルとして待望の42mm径が加わったのもこうした歩みを踏まえてのことだ。布石となったのは1953年のオリジナルサイズを再現した70周年記念モデルAct 1だ。これに続く新作は、初代へのオマージュに加えて、現代のライフシーンに応え、コレクションの本質であるモダンなダイバーズのあり方を示唆するのだ。たとえケースがコンパクトになっても本来の機能は損なわない。それはツールウォッチであるダイバーズの使命でもあるからだ。内蔵する自社製Cal.1315は、2007年に新生したコレクションを象徴し、トリプルバレルを搭載した5日間のパワーリザーブと安定したクロノメーター精度を備え、シリコン製ヒゲゼンマイによる耐磁性や正確な時刻調整のできるストップセコンド機能にはミリタリーの伝統が宿る。これを42mmケースに搭載するため、ケースとダイヤルを再設計し、最適かつシームレスに収める一方、デザインの基本を崩さず、調和の取れた全体のプロポーションを実現したのである。

フィフティファゾムス オートマティック Ref.5010 12B40 98S

デザインでは、特徴でもあるサファイアベゼルは風防との一体感を増し、サファイアクリスタルでフェイス全面を覆っているような印象を与える。文字盤は45mm径がセンターとアワーインデックスのリングを異なる仕様で仕上げたのに対し、サンバーストで統一し、スマートな洗練を感じさせる。ゴージャスなローズゴールドケースと初代オリジナルから着想を得たテクスチャードラバー製トロピックストラップの意外なコントラストに加え、チタンの軽量性を生かしたブレスレットも新たな魅力を添えるのだ。

程よいケースサイズへの注目が高まるなか、新たなサイズ展開はフィフティ ファゾムスの可能性をさらに広げる。本来的な時計としてのジャンルの垣根を越え、完成度の極まったこの時計が人々の冒険心をかき立てる。日常を彩るというのは、ダイバーズウォッチのさらなるチャレンジなのである。

CITIZEN銘の入った懐中時計が生まれてから今年で100年を迎える。

読者を招いたイベントでは100本の時計を標本のように紹介するなど、さまざまな角度からシチズンのこれまでの歩みと未来へのビジョンに触れた一夜となった。

「CITIZEN」ブランドの時計が生まれて、今年で100周年。その節目を飾るイベント、- The Essence of Time –が開催された。会場は登録有形文化財である旧山口萬吉邸をリノベーションした九段ハウス。趣のある建物のなかに展示された100本のアーカイブやスタディモデルは、暗黙知として蓄積されてきた“シチズンらしさ”を探るプロジェクトをベースとしたもので、デザインやそれを具現化するための技術・技能面から、時計を12のカテゴリーに分類し体系的にしたものだ。パネライスーパーコピー 代金引換優良サイト一見すると無関係に見える時計が、デザインや技術でつながっているという発見は好奇心を刺激するだけでなく、シチズンウォッチの多様性を表すものでもある。百花繚乱の時計たちはそれぞれの時代のニーズに合わせて、さまざまな技術やデザインを開発してきたことを示し、“永く広く市民に愛される時計”をつくってきたシチズンらしさであるとも言えるだろう。

イベント会場となった九段ハウス。1927年に建てられたこの邸宅は、97年間取り壊されることなく今の姿を伝える歴史的建造物だ。

九段ハウスは地下1階もある地上3階建て。談話室や和室、茶室など10を超える部屋を利用し、100本のアーカイブと周年を記念した懐中時計の計101本が並べられていた。

「CITIZEN」ブランド時計 100周年特設サイト

シチズンらしさを振り返る上で、シチズンでは社内に保管されている約6000本の腕時計のなかから多くの社員が直感的に“シチズンらしい”と考える商品を選出し、そこから100本に絞り込んで展示された。それぞれの時計にはその時代背景や技術革新の歴史が詰まっており、つまりはどれもが特別なモデルということだが、残念ながらすべては紹介できない。そこで、アンティーク国産時計に精通するBQ Watch 本田義彦氏に、特筆すべき時計を4本選んでもらった。

まずはシチズンの歩みを振り返り、その選出した時計について紹介する。これらの時計を通じてシチズンの100年の歩みを感じ取ってほしい。その後シチズンが描く、未来の100年に向けたブランドの挑戦と取り組みについても触れていく。

初代16型懐中時計(1924年)

1924年、尚工舎時計研究所より発売された国産懐中時計。

始まりは時計貴金属商である山﨑商店の店主、山﨑龜吉が1918年に設立した“尚工舎時計研究所“にある。山崎は時計の国産化を目指して研究を重ね、1924年にこの16型懐中時計を発表する。その価格は12円50銭。現代の貨幣価値にあわせると5~10万円相当というから、まさしく市民のための時計としてつくられたのは明白だ。

 日本においてこの時代は、第1次世界大戦後の好景気によって産業が発展し、都市部に暮らす中間層が増加。デパートが各地に誕生するほど消費行動も活発になっていた。ラジオ放送が開始され、雑誌の創刊も相次ぎ、娯楽も充実。さらに1925年からは25歳以上の男性のみではあるが、ついに普通選挙が成立するなど、市民が力を持ち始めていた時代でもあった。そういった時代の中で、市民のための懐中時計は生まれたのだ。

 さらに細部に目を向けると、最後まで心血を注いでいることがわかる。温度変化、サビ、磁気に強い特殊な合金で製作されたモノメタルテンプにはチラネジがあり、調整によって高い精度に追い込めるようにしている。ダイヤルを含むムーブメントの厚みは約5mmで、堅牢でありつつ薄型のケースを実現させた。さらに内部は見えないケース構造ながら、ムーブメントのブリッジにはコート・ド・ジュネーブ仕上げが施されている。この時計を「CITIZEN」と命名したのは東京市長であった後藤新平で、永く広く市民に愛されるようにというメッセージが込められた。「CITIZEN」は1930年社名となり、シチズン時計株式会社が創立。今日に至る歴史が始まったのだ。

シチズンなりの社会貢献(1960年)

ヒンジを開け、文字盤上を指で触れることで時間を読み取る触読式時計。

 悲劇的な終戦を迎えた日本は、荒廃した国を復活させるだけでなく、困窮する人々を助けなければならなかった。戦後の福祉三法は、生活困窮者のための生活保護法、戦災孤児のための児童福祉法、傷痍軍人のための身体障がい者福祉法だったが、1951年には民間が福祉事業を行える社会福祉事業法が制定され、戦後の障がい者福祉の道筋ができた。

 “シャイン 触読式時計”が誕生したのは、そういった社会情勢の中だった。シチズン時計創立30周年記念として社会貢献を目的に企画された時計で、愛知県立名古屋盲学校へ福祉と教材を兼ねて寄贈された。

 風防を開き、針を手で触れて時刻を確認する時計であるため、多少強く針を触ってもずれないように設計された。さらに、触れるユーザーのために球面ボックス風防は温かみのある形状とし、円錐型インデックスは触り心地のよさまで考慮された。この時計は視覚障がい者のための時計だが、アラビア数字のインデックスも加えており、シンプルで読みやすい時計という点では誰にでも優しいデザインとも言えるだろう。

 社会福祉への取り組みが広がる中で、すべての人に腕時計をする楽しさを提供したいという思いが結実した時計なのだ。

クロノメーターの登場(1962年)

シチズン初、クロノメーター優秀級相当の高精度手巻き腕時計。

 スイスで始まった腕時計への転換は日本にも伝播する。シチズンが1931年に初の男性用手巻き腕時計“シチズン(F)”を生み出したのだ。そして1949年には国産初の本中三針構造の腕時計“ニューシチズン”が登場し、その後もカレンダーやアラーム、防水時計などを発売。さまざまな技術を駆使して、日本の時計産業をリードしていた。

 当時の日本は1961年から腕時計の輸入自由化という転換期を迎えており、各社はスイスの高品質時計にも負けない時計の開発に力を入れていた。シチズンにおいてクロノメーター級腕時計の研究が本格化したのは1958年ごろであり、パーツの製造技術の向上が精度追求を後押しした。

 シチズンでは薄型の自動巻きウォッチ“ジェット”を1961年に発売して技術的優位性を示し、翌1962年に満を持して発売したのが、このクロノメーターである。このモデルに搭載されたCal.0401はこのために新規設計されたもの。ムーブメント径を大きな30mmにすることで、トルクが安定した大型香箱を搭載できるようにした。また針やインデックスのデザインは力強く、スイス時計のライバルとして十分な存在感を示し、デザインと高精度の両面で自信にみなぎっていた。

デジアナの始祖(1978年)

国産では初となる本格的なデジアナコンビネーションウォッチ。

 1964年に夢の超特急新幹線が開業し、1969年に人類が月面へと到達。1970年には日本初の万国博覧会が大阪で開催された。想像しうる未来がすぐそこまで来ている…。そんな希望に満ちた1970年代は、パソコンや携帯型カセットプレーヤーなど、現代へと繋がる電子機器が続々と生まれた時代だった。シチズンでは1966年に、日本初の男性用本格的電子式腕時計“エックスエイト”を発売するなど、次世代時計機構の開発にも力を入れており、デジタル表示もそのひとつだった。

 当時はデジタルウォッチの市場が伸びている一方で、時間の感覚が分かりやすいアナログ表示へのニーズも根強く存在していた。そこでシチズンが出した答えが、デジタルとアナログを融合させた“DIGI-ANA”(1978年)だった。

 デザインのテーマは六角形。これはクォーツの結晶の形をイメージしたものだという。ケースのみならず表示窓も六角形でデザインすることで、最先端の時計でありながらデザインにまとまりがあり洗練されたカッコよさがある。これは時計としては珍しく、まずはデザインからスタートし、それに合わせてムーブメントを設計したのだという。

 当然このモデルは大ヒットとなり、その派生モデルも含めて今でも根強いファンがいる。それはシチズンのチャレンジ精神を感じることができる時計だからかもしれない。

通信技術と時計の融合(1993年)

ダイヤル中央にアンテナを配して電波を受信した個性的な1本。

 正確な時間は、社会を円滑に動かすための大切なルールである。社会が高度化し、多くがデジタル化されると、時計もこれまで以上に高い精度が求められる。そのため社会を動かす標準時は原子時計が定めるようになり、その時刻情報を標準電波という形で発信して、あらゆるものを正確に動かしていた。

 正確な時刻は、時計メーカーにとって永遠のテーマであるため、シチズンでも電波受信を利用した高精度な腕時計の開発を1989年にスタートさせた。アンテナの小型化やICの省エネ化などをクリアし、さらにはアンテナの感度を高めるべくベゼル素材にセラミックを用いるなど、さまざまな技術を駆使して、1993年に世界初の多局受信型電波時計“Radio-Controlled”が完成する。ちなみに“多局式”とは、日本とドイツとイギリスの標準電波に対応するという意味である。

 現在では多局受信型電波時計が標準的な技術となり、アンテナの進化によってデザインも洗練された。だからこそ、アンテナが中央にセットされた初代モデルの思い切りのよいデザインが新鮮に見える。この時計は機能がデザインになった究極の機能美といえよう。そして正確な時刻を市民に届けたいという技術者たちの努力の結晶でもあるのだ。

感情をつかむ時計づくり
 ここまで、特徴的なデザインの時計と、それを叶えた技術・技能面について振り返った。「シチズンはスタンダード、ビジネスウォッチといった王道寄りのイメージを持たれがちですが、その裏にはチャレンジ精神が感じられる時計も数多く存在しています」。こう語るのは現代のシチズンを支える現職のデザイナーたちだ。彼らはシチズンの過去の遺産と未来へのビジョンを融合させ、独自のデザイン哲学を追求し続けている。

「古くはエックスエイトやツノクロノ、近年でもエコ・ドライブ ワンなど、技術とデザインが高いレベルで融合した商品を生み出してきました。シチズンはアウトプットを統一するような方針で商品を生み出してきたというよりも、いくつものチャレンジや進化のつながりが撚り合わさって、組紐のようになりながら歴史を築き上げてきたのだと改めて感じました」

 2023年、シチズンは新たなデザインフィロソフィーとなる“感情のデザイン”を定義した。これは2016年に暗黙知として蓄積されてきたシチズンらしさを探るプロジェクトがベースとなっている。「綿密なリサーチから、シチズンが考えるデザインの役割は“使用者の感情を揺さぶる”ことだという仮説を立て、外部アドバイザーとの議論や社内のワークショップを経て定義しました。そのデザインを一般的に表現するなら、“つける人の心を動かすデザイン”とも言えるでしょう。腕時計が持つ“便利な道具”というだけの立ち位置では、何十年も先を見据えた場合、やがては腕という場所を離れてしまうかもしれません。しかし腕時計の最も重要な提供価値は、“つけるその人にとって意味のあるもの”であること。それはこれからも変わらないと思います。ステータスやファッションであり、思い出の品であり、自分へのご褒美や、誰かへのプレゼントでもある。デザインへの一目ぼれでもいいですし、十人十色の価値がある。それを想像しながらデザインすることが大事なのかなと思っています」

次の100年を見据えた今(2024年)

「CITIZEN」ブランド時計 100周年記念 懐中時計

 そんな100周年という節目に原点に立ち返るのは珍しくないが、今年発表された“「CITIZEN」ブランド時計 100周年記念 懐中時計”は、これまで歩んできた100年の歴史がしっかりと詰め込まれている。デザイン自体は当時のスタイルをベースにしているが、ダイヤルは電気鋳造表現によって、先人たちの思いが降り積もったかのような立体感で仕上げた。

 ケースにはシチズンが得意とするチタニウム素材を採用。チタニウムは熱の伝導効率が低いのでヒヤッとせず、しかし温まりやすい性質なのですぐに肌になじんでくれる。ムーブメントに搭載されたCal.0270は2万8800振動/時で駆動し、テンプはフリースプラング方式。平均日差-3~+5秒という高精度を実現した。最大巻き上げ時の持続時間は約55時間だ。

 この懐中時計は毎日使うものではないだろう。しかし藍墨(あいずみ)色に染色した正絹の組紐が付属するので、特別なシーンを彩るものとして楽しむのもいい。さらには一人で過ごす静かな夜に、ゆっくりとゼンマイを巻き上げながら時計と対話する時間も楽しそうだ。目まぐるしく変化する社会の中で、ゆっくりとした時間が欲しいと願う時計愛好家のニーズに、一番合っている時計なのかもしれない。


HODINKEE Japan編集長の関口 優とシチズン時計開発センター土屋建治氏によるトークショー。土屋氏が独自にまとめたという、時計にまつわるエピソードやシチズン秘話が次々と語られた、濃密な30分間だった。

 3日間かけて開催された- The Essence of Time –では本記事で示した時計や当時のテスト映像、若手デザイナーによるスタディモデルなどが展観されたが、HODINKEEとのエクスクルーシブ ナイトでは、HODINKEE Japan編集長の関口 優とシチズン時計開発センターの土屋建治氏によるトークショーが特別に行われた。本トークショーではシチズンの過去、現在、そしてこれからといったシチズンのDNAについて掘り下げられ、参加者たちは貴重なインサイトを得る機会となった。

「新しい懐中時計をつくりたいと思っても、色々な面を考慮すると我々の会社でも普通は無理なんです。しかし今回は100周年ということで、初代へのオマージュを込めた懐中時計をつくろうという話になりました」(土屋氏)

「今の時代に手巻きの懐中時計をつくるのは、夢のような体験だったわけですね」(関口)

「もちろんただの復刻ではなく、ムーブメントは新規で設計しましたし、昔の図面からブリッジの曲線などを参考にしたりと、クラシックなムーブメントデザインを意識しました。ケースはチタニウム合金です。懐中時計は人に寄り添う時計でもあるので、あまりにも重すぎるのはよくない。チタニウムケースであってもムーブメントの重量があるので軽くなりすぎない絶妙なバランスになりました。組み合わせの妙といいますか、そのときどきの最適解を楽しんでもらいたいんです」(土屋氏)

「今回の展示を見て、シチズンはその時代のニーズに合わせて最適なものを取り入れてきたのだと理解しました」(関口)

「ある意味、感性が高いのでしょう。シチズンにはその時代の最適化を目指そうという意識がある。100年の歴史がありますが、それぞれの時代ごとに、技術者やデザイナーが思ったことを形にするという積み重ねがありました。だから時計だけ見ると一貫性がないようにも思えますが、やはり何か共通する特徴があるのです」(土屋氏)

「シチズンの時計は、その時代でなければ生まれなかった時計たちなのですね」(関口)

「時計の基本技術は成熟していて、何百年もの培われた最適解があります。ただ今でも、部品の製造方法などの技術革新はありますし、素材や機構もそれが現代の理想と考えるなら取り入れることが許される。そこが時計のおもしろさだと思いますし、これからも時代のニーズに合わせた時計をつくっていきたいですね」(土屋氏)


シチズンが選んだ100モデルの関係性や薄型化、高精度化などの系統を示した図。これを見るだけで、一見関係性がないように思える時計でも、実は点と点が線で繋がっていたという発見が得られる。

 光発電技術のエコ・ドライブや年差クォーツ、世界5局対応の電波時計や衛星電波受信など、時計を便利かつ高精度に進化させてきたシチズン。しかしその歴史を紐解くと、多くの機械式時計の傑作や画期的なデザインを生み出してきたことがわかる。

 一方で時計というのは常に人々や社会と寄り添いながら愛されてきた製品でもあるため、時代の変化に翻弄されやすいとも言える。だがシチズンには“市民に愛される時計”をつくるというブレない哲学がある。だからこそ、時代ごとに市民のニーズを理解し、デザイン力と技術力を駆使して、その時代に合わせた最適な時計をつくることができるのだ。きっとこれからも、シチズンは前進し続けるだろう。こういう時計があったらうれしいというニーズがある限り。

モーメンタムの手で新たに日の光を見る。

モーメンタムのUTD エクリプス シンクソーラーは現代のクロノシュポルト

アナデジ時計のファン(そう、僕やその友人たちだ)にとって、今日は素晴らしい日になった。カナダ発のブランド、モーメンタム(Momentum)がカルト的な人気を誇るクラシックモデルのクロノシュポルト UDTに現代的なアレンジを加えて発表したのだ。この新しいモデルはUDT エクリプス シンクソーラーと名付けられ、原型となるクロノシュポルトのデザインを、現代的なクォーツムーブメントといくつかの新機能によってアップデートしている。プライスは興味本位でチェックしている時計好きにもクロノシュポルトファンにも魅力的なものとなっている。

正直なところ、オメガスーパーコピー代引き 優良サイトこの時計は発表されたばかりで、モーメンタムから提供された画像は多くない。追加の画像が手に入り次第、この記事を更新していく予定である。クロノシュポルト UDTを知らない(もしくは愛していない)人々のために説明すると、これはスポーツウォッチのコミュニティにおいてある種ニッチな存在であり、現存するモデルはかなりのコレクターズアイテムになっていると同時に、ムーブメントが枯渇しているために修理が困難なことでも知られる(これは80年代と90年代に製造されたアナデジ時計の多くに言えることである)。では、それとモーメンタムとのあいだにどんな関係があるのかというと、ブランドの創設者であるサイモン・ペネル(Simon Pennell)氏は、モーメンタムを設立する前にクロノシュポルトを手がけていたのである。そして高い人気を得ているシークォーツ 30の最近のリニューアルと同じように、モーメンタムはUDTの再現に取り組んできたのだ。その結果生まれたモデルは驚くほど似通っているが、いくつか現代的なアップデートが施されている。

新しいUDT エクリプス シンクソーラーはブラックIPを施したステンレススティール(SS)製のケースを持ち、サイズは直径42mmに厚さが11.7mm、ラグ・トゥ・ラグが47mmだ。サファイアクリスタルの風防と200mの防水性能を備えている。この防水性能はねじ込み式のリューズとふたつのねじ込み式プッシャーによって実現したものだ。ぜひダイビングの前にはしっかりと締めて欲しい。モナン(Monnin、フランスのケースメーカー)スタイルのケースの裏蓋はソリッドバックとなっているものの、新作のUDTはモダンなマットセラミックのベゼルインサート(水中での経過時間が確認できる)を採用している。

このSSケースの内部に、モーメンタムはセイコーエプソン製のCal.AB12Aを収めたという。このことからソーラー充電、より大きく見やすいデジタル表示、アナログ針とデジタル窓の時刻表示を同期させる機能(素晴らしい!)の搭載など、ブランドがUDT エクリプスに施した現代的なアップデートの数々が見えてくる。また同ムーブメントは第2時間帯表示、クロノグラフ、アラームなど、デジタルウォッチにおける一般的な機能を提供している。

デザイン面ではオリジナルからいくつかの変更点がある。例えば、時・分針(オリジナルのUDTは夜光のないのバトン針を使用していた)、アナログ秒針の省略(UDT Type IIと比較して)、デジタル窓のサイズ(UDTや同時代の類似する時計のそれは非常に小さい)などである。

モーメンタム UDT エクリプス シンクソーラーはすでにプレオーダーを開始しており、価格は295ドル(日本円で約4万7700円、今年9月納品予定)である。今回の予約を逃すと、通常価格は369ドル(日本円で約5万9700円)になる。

我々の考え
あくまで僕の個人的な意見として述べるが、この新作は大事件だ。特にバジェットウォッチのリリースとしては今年最高のものだと感じている。僕はアナデジウォッチが大好きで、この記事を執筆している今もシチズンのアクアランド JP2007を着用しているし、UDTに近いブライトリングのプルトンやエアロスペース、ビクトリノックスのXLS MTも所有している。それだけこのカテゴリに強い関心を持っているのだ。

著者が所有している、ブライトリング プルトンをベースとした“ディアボリ・ロッシ”。

マニア的な熱を抑えながら解説できるよう努力しよう。モーメンタムのファンはシークォーツ 30が大成功を収め、完売が続いていたこともあり、とりわけUDTの復刻を切望してきた。そしてついに今回、その願いが叶ったのだ。サイズはオリジナルにほぼ忠実で大きすぎるということはなく、ストラップもラバーやNATOスタイルから選ぶことができる。さらにセイコーエプソン製ムーブメントのアップデートにより、オリジナルの魅力を保ちながらいくつかの素晴らしい技術的革新が提供されている点もうれしい。ソーラーパワーはあらゆるクォーツウォッチにとって非常に魅力的な動力であり、アナログ針とデジタル表示の同期も歓迎すべき機能だ(僕のブライトリングの秒針を同期させるのにどれだけ時間がかかるか説明するのも面倒だが、そのうちやるべきだと思っている)。

デザインに優れるだけでなく、技術的にも機能的にも素晴らしい時計だが、価格についてはどうだろう? プレオーダーの時点でUDT エクリプス シンクソーラーはムーンスウォッチとほぼ同じプライシングがされており、通常販売価格の369ドル(日本円で約5万9700円)も非常に良心的だと思う。今日ではアナデジウォッチ自体がほとんど作られていないこともあり、この価格帯で競合する時計はほとんど存在しないと言っていい。マーケットでトップを走るオメガやブライトリングを除外すれば、シチズンのアクアランドは6万円程度、セイコーのSBEQ001こと“アーニー”は約7万円ほどだ。したがって、このモーメンタムの新作は非常に魅力的な選択肢となっている。

今年、これほどまでに興奮した時計というのもなかなかない。なお、新しいUDT エクリプス シンクソーラーについて、ここで共有されている情報以上の体験はまだしていないことを明記しておく。まだ多くのクエスチョンが残っており、今夏にはレビュー用のサンプルを入手する予定で、プレオーダー開始と同時に自分用にも購入した。

UDTの最新章についての続報をお楽しみに。

基本情報
ブランド: モーメンタム(Momentum)
モデル名: UDT エクリプス シンクソーラー(UDT Eclipse Synch Solar)

直径: 42mm
厚さ: 11.7mm
全長: 47mm
ケース素材: ブラックIP加工を施したSS
文字盤色: ブラック
インデックス: プリント
夜光: スーパールミノバ
防水性能: 200m / 660フィート
ストラップ/ブレスレット: ストラップはラバーまたはナイロン素材から選択可能、それぞれ複数色用意

ムーブメント情報
キャリバー: セイコーエプソン製ソーラームーブメントAB12A
機能: アナログ式の時・分表示、独立したデジタル表示(時刻同期機能、第2時間帯表示、100分の1秒まで計測可能なクロノグラフ、アラーム、日付表示、タイマー、充電切れ警告機能付き
直径: 36mm
厚さ: 4.6mm
パワーリザーブ: フル充電時3カ月連続使用可能
充電方式: ソーラー

価格 & 発売時期
価格: プレオーダー時は295ドル(日本円で約4万7700円)、通常価格は369ドル (日本円で約5万9700円)
発売時期: 本日7月9日より予約受付中、2024年9月納品予定
限定: なし

ローラン・フェリエ 新作クラシック・トラベラーの登場だ。

“時計師たちが憧れる時計師”として知られるローラン・フェリエ(Laurent Ferrier)氏が、自身の名を冠したブランドの15周年を記念し、同ブランドのフラッグシップモデルといえるクラシック・トラベラーの新バージョンを発表した。このモデルは業界でも最も視覚的に魅力的なクラシックスタイルのワールドタイムウォッチのひとつであり、2017年にはHODINKEEが限定モデルを製作したベースともなった。今回の新作にまだ直接触れる機会はないが、2017年のHODINKEE限定モデルをよく知る者として、自信を持って言える。これは、私がこれまで扱った現代における最高峰の時計15本のうちの一本である。

この新作グローブナイトブルーは、極上スーパーコピー時計専門店そら~限定モデルと同様にブルーダイヤルとホワイトメタルケースの組み合わせを採用している。このクラシックで端正なスタイルは、ローラン・フェリエの伝統に忠実な選択だ。ただし2017年のHODINKEEエディションやオリジナルのUSリミテッドエディション、前作のグローブナイトブルーとは異なり、今回のモデルは文字盤の装飾技法がより洗練されたものになっている。従来のシャンルヴェ エナメルに加え、ミニチュアペインティングを組み合わせることでよりリアルで奥行きのある表現を実現したのだ。

文字盤の中央部はゴールド製で、地球儀のような立体感を強調するためにコンベックス(凸状)に仕上げられている。5大陸と海洋はそれぞれブルーとディープブルーのシャンルヴェ エナメルで描かれ、地球を宇宙から見た際の都市の光はエナメルゴールドで手描きされている。この文字盤の中心部を完成させるには、5回の焼成が必要だとブランドは説明している。

もちろん、トラベラーの名を冠するこの新作グローブナイトブルーには、デュアルタイムゾーン機能が搭載されている。ケースの左側に巧みに組み込まれたプッシャーによって、ローカルタイムを1時間単位で前後に調整することが可能だ。“ホーム”または“トラベル”タイムは、9時位置のデイト風の開口部に表示される。ケースは18Kホワイトゴールド製で直径は41mm、ラグ・トゥ・ラグが49mm、厚さは12.64mmとなっている。

時計を裏返すと、ローラン・フェリエの真価が現れる。Cal.230.02は2万1600振動/時で駆動し、72時間のパワーリザーブを備えている。目を引くのは18Kソリッドゴールド製のマイクロローターと、それを支える大型で美しく仕上げられたブリッジだ。このムーブメントにはマイクロローターに加えて、ローラン・フェリエの象徴ともいえる“ナチュラル”脱進機が搭載されている。これはダブル・ダイレクト・インパルス・エスケープメントとも呼ばれ、発明者であるアブラアン-ルイ・ブレゲ(Abraham-Louis Breguet)はエシャペモン・ナチュレル(échappement naturel)と名付けた。この高精度な脱進機は、エスケープレバーがふたつのガンギ車のあいだにロックされることで振幅が安定する構造を持つ。一般的なレバー脱進機に対して優れた特性を持つが、製作の難しさから、特に腕時計に搭載されることはまれである。しかしローラン・フェリエでは例外的にこの機構を採用し続けている。

このクラシック・トラベラー グローブナイトブルーはレギュラーモデルとしてカタログに掲載されており、限定生産ではない。価格はピンバックル式のモデルで1683万円、フォールディングクラスプ搭載モデルで1738万円(ともに税込)となっている。

我々の考え
この時計のコンセプト自体は2016年のグローブナイトブルー リミテッドエディションとほぼ同じだが、個人的には今回のバージョンのほうが遥かに魅力的に感じる。特にダイヤルの改良は歓迎すべき点であり、大陸部分のアップグレードが際立っている。さまざまな青のトーンと、ゴールドで描かれた都市の灯りの組み合わせが見事に調和している。

このダイヤルを実際に目にするのが待ちきれない。写真を眺めながらその素晴らしさを想像することはできるが、やはり実物を見なければ気が済まないのだ。そして今回のグローブナイトブルーが限定モデルではないというのは特に朗報だ。前作はわずか5本のみの生産で、ロンドンの特定の販売店のみで取り扱われていたため、手に入れるのはほぼ不可能だった。

Laurent Ferrier Classic Traveller Globe Night Blue
時計業界全体がステンレススティール製スポーツウォッチから離れ、クラシックな“ドレス”ウォッチや伝統的なスタイルに回帰しつつある現在。ローラン・フェリエのようなブランドは、ただ自分たちの得意なことを貫きながらただ時が来るのを待てばいい。ここ数年、同ブランドがまさにその姿勢を貫いているのを見てきた。スポーツやグランドスポーツでラグジュアリースポーツの分野に一度進出したものの、現在は原点回帰を果たしつつある。それは非常に喜ばしいことだ。昨年の8月にも同じことを言ったが、ローラン・フェリエはまさに“いいものを作れば、顧客は自然と集まる”を体現するブランドである。トレンドを追いかける必要などない。クラシック・トラベラー グローブナイトブルーや昨年のクラシック オート サンドストーンを見ても、ローラン・フェリエは確実に“いいものを作り続けて”いる。

基本情報
ブランド: ローラン・フェリエ(Laurent Ferrier)
モデル名: クラシック・トラベラー グローブナイトブルー(Classic Traveller Globe Night Blue)

直径: 41mm
厚さ: 12.64mm
ケース素材: 18K 210 Pd ホワイトゴールド
文字盤色: ブルーエナメル
インデックス: ホワイトゴールド
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: ハンドステッチを施したディープグレーのヌバックレザーストラップ、ホワイトゴールド製のピンバックルおよびフォールディングクラスプ

Laurent Ferrier Classic Traveller Globe Night Blue
ムーブメント情報
キャリバー: LF 230.02、ナチュラル脱進機とマイクロローターを搭載
機能: 時・分表示、6時位置にスモールセコンド、3時位置にデイト表示、9時位置にホームタイム表示付きデュアルタイム機能
パワーリザーブ: 72時間
巻上げ方式: マイクロローターによる自動巻き
振動数: 2万1600振動/時

価格 & 発売時期
価格: ピンバックル式は 1683万円、フォールディングクラスプ式は 1738万円(ともに税込)

カルティエ ロンドンのタンク アロンジェ、アール・デコ調のパースウォッチなど

Bring A Loupeへおかえりなさい。今週のセレクションは、私自身も(おそらく読者諸兄姉も)見たことのない時計からスタートする。そしてカルティエ ロンドンの友人たちによるオールドクラシックス、そしてもちろんモバードへと続く。しっかり準備を整えて欲しい。

その前に先週の結果について。これまで市場に出たなかで最も素晴らしいチューダー サブマリーナーのひとつが8万ドル(日本円で約1200万円)で新しい持ち主を見つけたことを報告したい。1930年代製のジュネーブ・スポーツ クロノグラフは、希望価格の6300ドル(日本円で約95万円)で比較的早く売れた(ピート・アロンさん、おめでとう!)。eBayでは、オールドイングランド “ジャンボ・ベニュワール”があっという間に199ドル(日本円で約3万円)で売れ、ハーシー・チョコレート・カンパニーのブローバ アキュトロンが749ドル(日本円で約11万円)で落札された。全体として、カルティエスーパーコピー販売おすすめ優良サイト先週のコラムは5つのうち4つが成約となった。素晴らしい結果だ。みんな、よくやった!

それでは今週のピックアップを見ていこう!

ショパール パーペチュアルカレンダークロノグラフ バイレトログラード “ユニークピース”、1996年製
A 1996 Chopard Piece Unique Perpetual Calendar Chronograph

2003年、ショパールの共同社長であるカール-フリードリッヒ・ショイフレ(Karl-Friedrich Scheufele)氏は『ヨーロッパスター』誌のインタビューで、「マニュファクチュールであるか、そうでないのか。その中間はないのです」と語っている。1990年代のショパールの時計を見ると、この言葉の精神を感じ取ることができる。この時ショイフレ氏が語っていたのは主に、ショパール初の自社製ムーブメントであるCal.1.96の開発についてであったが、この時計を現在の目で見てみると、1990年代に“真の”マニュファクチュールであるためにショパールが取った包括的なアプローチがうかがえる。つまり、高品質なタイムオンリームーブメントを製作しなければならないし、それは完璧な仕上げでなければならないということ。一方で顧客が非常識な要求をしてきた場合、エボーシュをベースにその要求を実行する能力も必要だ。

まず最初に言っておくが、この“ユニークピース”は控えめに言っても正真正銘のユニークな時計である。外観は驚くほど個性的で、仕上げ、オープンワーク、希少性に目を引かれた。それからケース、プッシュボタン、リューズを見て、正直言ってこの時計にはあまり引かれなくなった。しかしそうは言っても、深く見るほどにこの非常に高価な一点物のショパールに惚れ込んでいった。

A 1996 Chopard Piece Unique Perpetual Calendar Chronograph
A 1996 Chopard Piece Unique Perpetual Calendar Chronograph
A 1996 Chopard Piece Unique Perpetual Calendar Chronograph
 このバイレトログラード パーペチュアルカレンダー クロノグラフの複雑機構は比較的新しいものだ。私の知る限り、この時代に同様の機構を搭載したブランドはほかにロジェ・デュブイだけである。両ブランドとも同じエボーシュを使用しており、それが伝説的なレマニア2310であることは注目に値する。簡単に言えば、あなたのお好みのクロノグラフはおそらくこれと同じレマニアのキャリバーをベースにしているだろう。パテック(5004、3970、5970、5070)、オメガ スピードマスター、ヴァシュロン コルヌ・ドゥ・ヴァッシュなど、そのほかにも多くのモデルがある。そこにロジェ・デュブイを引き合いに出すことに抵抗はない。1990年代にはロジェ・デュブイに匹敵するレベルの時計を製造していたブランドはほとんどなかったのだから。ロジェ・デュブイの時計を手にしたことがある方なら、私が言わんとすることがわかるだろう。このショパールをそのレベルと並べて語るのは、本当に称賛に値する ということだ。

 技術的なスペックや仕上げ以上に、この時計をじっくり観察し、調べれば調べるほど、私はその90年代的な美学に惚れ込んでいった。丸みを帯びた“文字盤”の縁や、それを外側のチャプターリングに固定しているネジがたまらない。とても魅力的だ!

 出品者であるルナオイスターのキリル(Kirill)氏が希望する価格は7万5000ドル(日本円で約1100万円)。詳細はこちらから。

カルティエ ロンドン タンク アロンジェ、1974年製
 イギリスの小さなオークションでカルティエ ロンドンの品々が大量に出品されているのを目にしたとき、私は強く興味を引かれた。よく調べてみると、そのうちのいくつかには不満や懸念がある。針や文字盤が交換されている可能性といった、ヴィンテージカルティエウォッチにありがちな難点だ。とはいえ、このタンク アロンジェは私の目には問題なく見えるし、結果的に出品されたなかで最も希少な1本であることが判明するかもしれない。

cartier allongée
第2次世界大戦後にカルティエ ロンドンの経営を引き継いだジャン-ジャック・カルティエ(Jean-Jacques Cartier)は、しばらくして落ち着いてから腕時計への情熱を追求し始めた。カルティエ一族のほとんどがジュエリーに重点を置いていたのに対し、タンク、タンク ルイ カルティエ、サントスなどのデザイナーであるルイ・カルティエ(Louis Cartier)とジャン-ジャックが生粋の“ウォッチガイ”であることは比較的容易に見て取れる。現在、カルティエといえば、このふたりのどちらかが手がけたデザインやモデルが思い浮かぶだろう。タンク アロンジェは1960年代のカルティエ ロンドンの広告にいくつか登場しており、ジャン-ジャックがこのブランドのクラシックなスタイルに初めてアレンジを加えた作品のひとつと言われている。私がロンドン工房の作品を愛してやまないのは皆が知るところだ。私は常に市場をフォローし、新しい出品物を探している。このモデルはこれまで2~3回しか見たことがなく、そのうちのひとつはホワイトゴールド製でコレクションの一部、もうひとつはカルティエ社の所蔵品であるイエローゴールドのものだが、それら以外にもうひとつ見たことがあると思う。

このモデルをタンク“ミニ”アロンジェと表記している出品者もいるが、私ならそれをそう分類するかどうかは疑問だ。オークションハウスは横17mmとしか記載していないが、縦はおよそ30mmくらいあり、実際に腕に巻くとかなりいい感じだろう。細身でやや小振りなタンクを受け入れられるなら、このモデルは完璧だ。当時ミニサイズやレディース用としてつくられたものではないことは確かである。

このカルティエ ロンドン タンク アロンジェは、ドレウィッツ(Dreweatts)が2025年3月20日に開催するFine Watches, Pens and Luxury Accessoriesオークションのロット427である(カレンダーのリマインダーを設定しておこう。少し早めの紹介になるが、チェックして欲しい!)。詳細はこちらから。

ポルシェデザイン by IWC ウルトラ スポルティボ、1990年代製
A Porsche Design Ultra Sportivo
ここで少し流れを変えてみよう。このポルシェデザイン(PD)のウルトラ スポルティボは、1000ドル(日本円で約15万円)以下でPDを身につけることができる素晴らしいアイテムだ。ポルシェデザインとIWCの提携は1978年から1997年まで続いた。その初期に発表されたPDクロノグラフ1やコンパスウォッチが最も注目を集めたが、私は常にこれら1990年代の後期モデルに興味をそそられてきた。この時期、両社の提携はひとつのコレクションへと成長する。PDは“普通の”時計であるウルトラ スポルティボ、ダイバーズウォッチのオーシャン、世界初のチタン製クロノグラフのタイタン、そしてコンパスウォッチをラインナップに加えていた。これら4つのうち、ウルトラ スポルティボのさまざまなバリエーション(ウブロ風のストラップと、今回紹介するようなフルチタン製ブレスレットの両方がある)は、PDのデザイン言語に親しむためのいちばんの近道である。

提携末期になると、これらの時計のブランディングに変化が見られる。IWCよりもポルシェデザインのデザイン言語に明確にシフトしていくのだ。文字盤の12時位置には筆記体の“International Watch Co Schaffhausen”ではなく“PORSCHE DESIGN”の文字が大きく誇らしげに配され、6時位置に小さく“by IWC”と書かれている。この変化の理由は興味深い。90年代初頭には、ポルシェデザインのラインナップはIWCの売り上げの20%を占めていたと言われ、かなり好調な売れ行きだった。その結果、PDは時計製造により多く投資しようと考えた。ポルシェ一族はこの時期にIWCの買収を検討したが、JLCやマンネスマンの支配を揺るがせることさえできなかった。さらにヴァシュロンにもオファーを出したと言われている。結局、ポルシェデザインは1995年にエテルナを買収した。

A Porsche Design Ultra Sportivo
ポルシェデザインがエテルナの立ち上げを本格化させるなか、PDの文字盤でIWCの文字を目立たせることにあまり興味を示さなくなった。この時計に非トリチウム夜光塗料が使われている点を考慮すると、IWCとの提携の最後の数年間に製造されたものだと推測される。予想どおり、ウルトラ スポルティボはクォーツ駆動で超薄型。装着感がとてもよく、レトロな雰囲気も漂う直径32mmの腕時計である。日常使いに最適で、ポルシェデザインの歴史においても興味深い一品だ。

ウィスコンシン州マディソンのeBay出品者がこのモデルを出品している。詳細はこちらから。

モバード フランソワ・ボーゲル製防水ケース、1950年代製
A Movado with a case made by Francois Borgel
初期のパテック フィリップ カラトラバへの関心が高まりつつある今、同時代の同様にエレガントなタイムオンリードレスウォッチにも関心が集まるのはもはや必然に思える。常連の読者諸兄姉ならよくご存じのように、私はモバードの、そしてケースメーカーのフランソワ・ボーゲルの大ファンである。後者はパテックのスティール製Ref.96ケースの多く、およびすべてのRef.565ケースのサプライヤーだ。このモバードは1940年代後半または1950年代前半に製造されたもので、ボーゲルのスクリューバックケースのおかげで文字盤に“sport”と刻印されていることもある。ボーゲル製ケースのモバードはよく見かけるが、このモデルはほかのものより少し早い時期のもので、1950年代や60年代によく見られる角ばったデザインではなく、より丸みを帯びたミドルケースとラグを備えている。

ラジウム夜光塗料がたくさん使われているのでその点は留意すべきだが、この時計のコンディションは素晴らしいものに見える。夜光塗料には魅力的なエイジングが見られ、ケースはしっかりとした厚みを保っているようだ。さらに、当時のクールなモバードの箱まで付いているのだ! 直径34mm、厚さ10mmのこの時計は2025年に着用するのに非常に適しており、多くの手元にとって小さすぎることはないように思う。

A Movado with a case made by Francois Borgel
このモバードは、Bamfords Auctioneers & Valuersが2025年2月27日に開催するThe Bakewell Watch Auctionのロット1033である。詳細はこちらから。

オメガ時計コピー 代引き スターリングシルバー製パースウォッチ、1930年製
締めくくりに、eBayから楽しい一品をご紹介しよう。このアール・デコ調のパースウォッチ(編注;旅行用のトラベルウォッチ)は、我々が通常取り上げる腕時計とはひと味違う。マーク(・カウズラリッチ)には秘密だが、私は今でも懐中時計が少し苦手だ。“嫌い”という言葉の強い意味で嫌っているわけではなく、標準的な丸い懐中時計を見ると目が霞んだようになってしまうのだ。しかしパースウォッチは(あるいは特徴的な形の懐中時計なら)、デザイン的な観点から見てもう少し私の好みに合っている。ここで紹介するのはクラシックなパースウォッチのケースデザインで、“時計”の部分が上からスライドして出てきて蝶番で開くことで、まるでトラベルウォッチのような構造になっている。純スターリングシルバー製で、1930年製だ(ケース仕上げや文字盤のデザインからすでにおわかりかもしれないが)。

A 1930 Omega Purse Watch
“パース”という言葉に惑わされないでほしい。当時の紳士たちの多くは、腕時計や標準的な懐中時計よりも、このような時計をポケットに入れておくことを好んだ。“パース”という名前は単に俗称が定着したものに過ぎない。

タイメックス × ザ・ニューヨーカー センテニアルウォッチが登場

雑誌と時計のコラボレーションと聞いて、名門の老舗出版物を思い浮かべることは少ないだろう。しかし意外性に満ちた展開として、『ザ・ニューヨーカー』がタイメックスと提携し、創刊100周年を祝うこととなった。このコラボレーションはアメリカを代表する歴史ある雑誌と、同じく東海岸に深いルーツを持つウォッチメーカーが手を取り合うという、実に自然な流れに感じられる。その成果が、手巻きのタイメックス マーリンをベースにした、魅力あふれるタイメックス × ザ・ニューヨーカー センテニアルウォッチ(100周年モデル)だ。

このザ・ニューヨーカーエディションの特徴はダイヤルにある。光沢のあるホワイトダイヤルの上には、ニューヨークのスカイラインが描かれており、その独特のアートスタイルはイラストレーターのクリストフ・ニーマン(Christoph Niemann)氏の手によるものだとすぐにわかる。ニーマン氏は26年以上にわたり『ザ・ニューヨーカー』に作品を提供しており、そのアートスタイルは同誌を象徴する存在といえる。スカイラインの上の余白部分には、10時から2時までの最信頼性のスーパーコピー時計販売専門店!時刻表示が同誌のシグネチャーである書体でプリントされており、その下にはロゴが配されている。

この上なくキュートなタッチで、秒針にはセンターポストの周りにベーグルが鎮座している。ベーグルの種類について明記はないが、個人的にはエブリシング(全部乗せ)ベーグルではないかと推測している。このダイヤルを収めるケースは、直径34mm、高さ10mmのステンレススティール製で、コンパクトなサイズ感が特徴だ。この控えめなケースサイズは、おそらく『ザ・ニューヨーカー』創刊当初のジャーナリストたちが身につけていた時計を思わせる意図があるのだろう。ほかのマーリンシリーズと同様に、風防にはアクリルが採用されている。ケースバックには同誌の100周年記念ロゴ(これもクリストフ・ニーマンによるデザイン)が刻印されており、その下には限定1854本のシリアルナンバーが刻まれている。

タイメックス × ザ・ニューヨーカー センテニアル・ウォッチは、レザーとNATOスタイルのストラップがセットになったギフトセットとして提供。限定1854本の生産で、価格は249ドル(日本円で約3万7000円)となっている。

我々の考え
創刊100周年を迎えるにあたり、『ザ・ニューヨーカー』は記念グッズの展開に本気を見せている。すでにJ.Crewとのコラボレーション・カプセルコレクションが発表され、魅力的なアイテムが登場している。 今回の記念ウォッチのアイデアがどこから生まれたのかは定かではないが、ぜひとも『ザ・ニューヨーカー』の社内に、HODINKEEを熱心に読んでいる人がいるのではないかと想像したい。

タイメックスと『ザ・ニューヨーカー』の組み合わせは、これ以上ないほど完璧なマッチングだ。両者ともその名前や持つ魅力が自然に調和しており、しっくりとなじむ。 この時計を身につけて『ザ・ニューヨーカー』を読みながら、エンパイア・ステート・ビルのなかで靴を磨いてもらい、その足で広告のプレゼンに向かう...そんな光景が目に浮かぶようだ。

クリエイティブな視点から見ても、ニーマン氏のアートワークはこのデザインにとてもよくなじんでいる。こうしたコラボレーションではダイヤルに要素を詰め込みすぎるリスクもあるが、実際のアーティストによるデザインであることが、この小さなケース径でも見事に機能している理由だろう。そして何度も言っているが、秒針のベーグルこそが、この時計をニューヨークに根付かせる決定的な要素だ。ただの遊び心ではなく、愛嬌のあるデザインに仕上げている。手ごろな価格帯の機械式時計としても魅力的で、こうした1本が世に生まれたことをただうれしく思う。

仕上がりに関しては何の不満もないが、ひとつ気になるのは、限定本数が1854本であることだ。これはタイメックスの創業年にちなんでいるが、多くのブランドが記念年を反映した数字(例えば1925本や2025本)を採用するなかで、なぜこの数字を選んだのか? ちょっとしたマーケティングストーリーとして、周年に合わせた本数にするのが定石ではないだろうか。おそらく答えを知ることはないだろうが、こうした些細で細かすぎる疑問こそがHODINKEEらしいとも思う。これはいわば“ベン・クライマーがねじ込み式プッシャーについて怒る”のと同じようなものだと考えてもらえればいい。

基本情報
ブランド: タイメックス × ザ・ニューヨーカー(Timex × The New Yorker)
モデル名: マーリン ザ・ニューヨーカーエディション(Marlin The New Yorker Edition)
型番: TWG066100

直径: 34mm
厚さ: 10mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ホワイト
インデックス: プリント
夜光: なし
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: レザーストラップおよび追加のファブリックストラップ

ムーブメント情報
キャリバー: 未公表(中国製)
機能: 時・分表示、センターセコンド
巻き上げ方式: 手巻き

価格 & 発売時期
価格: 249ドル(日本円で約3万7000円)
発売時期: 発売中
限定: あり、世界限定1854本

テンデンスが ケースサイドに立体的なピラミッドが煌めく『PIRAMIDE(ピラミッド)』の新カラー2種を先行発売

Tendence(テンデンス)はケースサイドに立体的なピラミッドが煌めく『PIRAMIDE(ピラミッド)』の新カラー2種を5月12日(金)に、公式オンラインストアとテンデンス表参道で先行発売。全国発売は5月19日(金)から

2007年にスイスで誕生し、昨年、創立15周年を迎えた、遊び心と存在感あふれるファッションウォッチブランド「Tendence (テンデンス) 」は、昨年発売し、人気カラーが1週間で完売したトノー型ウォッチ『PIRAMIDE(ピラミッド)』の新カラー2種を5月19日(金)に発売し、 『PIRAMIDE(ピラミッド)』購入者を対象としたプレゼントキャンペーンを実施します。また、発売に先駆け5月12日(金)からはテンデンス公式オンラインストアと、テンデンス表参道店にて先行発売します。

《唯一無二 個性全開のトノーが腕元を彩る》
『PIRAMIDE(ピラミッド)』は、ブランド創立15年周年を記念して、2022年に6年ぶりの新型ケースとして誕生したコレクションです。テンデンスのDNAとも言える3Dインデックスをトノー型にアップデートし、モデル名の由来であるシースルーの“ピラミッド“をケースサイドに敷き詰めた、唯一無二のデザインが特徴。ケースとの一体感を高めるよう風防にカーブをつけ、シリコンストラップと滑らかに接続。腕に心地よくフィットし、腕元を煌びやかに彩ります。

《スポーティでラグジュアリーな新カラー》
ロレックススーパーコピー 代金引換を激安新色は、ローズゴールド×クリアブルー×ホワイトと、ガンメタリックのブラック×クリアレッド×ブラックの2モデル。ファッションにも合わせやすい、スポーティでラグジュアリーな王道のカラーリングです。

●シースルーピラミッドの凹凸が艶やかに煌めくケースサイド

●腕に沿うような滑らかなカーブで快適な着用感

●視認性が良く印象強いブランドDNAの3Dインデックス

【スペック】
PIRAMIDE(ピラミッド)

TY860002-BK (画像左)、TY860001-WH (画像右)

ケース径:W43mm×H50mm 
ケース素材:ナイロン・ステンレススチール
ガラス:ミネラルガラス  
ストラップ素材:シリコン
防水:5気圧防水 
価格:79,200円(税込)       

《購入者限定のアンケートキャンペーンを実施》
5月19日(金)から『PIRAMIDE(ピラミッド)』購入者を対象としたプレゼントキャンペーンを実施。アンケートへの回答でテンデンスのコレクションBOXをプレゼントします。

※数量限定の為先着順となります。
※先行発売も対象となります。
※プレゼントはアンケート回答から1カ月前後でのお届けを予定。

[Tendence(テンデンス) ]
2007年にスイスにて誕生したウォッチブランド。親子3代に渡ってウォッチビジネスに携わってきたフィリッポジャルディエッロ氏と、ファッション業界で活躍していたガブリエル・ジェルミーニ氏によって設立されました。「Larger Than Life(人生を豊かに)」をコンセプトに、イタリアデザインとスイスのクオリティーをフュージョンさせた斬新なデザインが特徴のひとつです。2009年にはスイスのBASEL WORLDに出店し、TOP100ブランドにも選出される等、時計業界からも注目を集めています。愛用者には、有名アスリートや俳優をはじめ、モデル、アーティストなどファッションにこだわりをもっている方が多く、ファッションウォッチとしても選ばれています。2014年には、日本初の旗艦店が表参道にオープンし、日本最大級の品揃えを展開。2017年にはテンデンス誕生10周年を迎え、2018年には世界初のデザイン技術を駆使した新コレクション「De’ Color」や大人気アニメ「ONE PIECE」のログポース再現コラボレーションなどで注目を集めました。2021年には海外でも人気の高い“浮世絵”をデザインに落とし込み日本を表現した「JAPAN ICON」を発表し、その大胆ながら繊細なデザインに注目が集まっています。2022年はブランド生誕15周年を迎え、約6年ぶり、ブランド初のトノー型の時計『PIRAMIDE(ピラミッド)』を発売しました。

G-SHOCK の特別なコラボレーションモデル~

ブランド25周年=四半世紀を記念して、ジュエリーの歴史に敬意を捧げる神秘的なコラボレーションG-SHOCK『 G-SHOCK × JAM HOME MADE - 25th ANNIVERSARY - 』を年5月13日より販売開始。

常に新しいユニセックスジュエリー、アクセサリーを提案し続ける株式会社JAM HOME MADEが、ブランド創立25周年を記念し、時計メーカー『CASIO<G-SHOCK>』とのジャムセッションモデルを、2023年5月13日(土) より販売します。

※以下に掲載するプレスリリースは、カシオ計算機発信によるものではなく、発売元の株式会社 JAM HOME MADE発信のものです。

「 思いやりと笑顔」で 25 年。

JAM HOME MADE は 2023 年、ブランド誕生 25 周年を迎えます。

アニバーサリーイヤーのコンセプトは、「AGE DON’T MATTER. (年は関係ない。)」
ブランドの創成期から大切にしてきた「思いやりと笑顔」には年は関係なく、これまでもこれからも変わらない姿勢を貫いていくことを込めたメッセージです。

スーパーコピー時計 代引き周年のロゴは、25ANNIV.をあえて黒バーで隠すことで、年が関係ないことを表現すると共に、JAM HOME MADE らしい秘めた想いやユーモアを表現しています。

本商品は、1983年の誕生以降、耐衝撃構造、タフネスを追求し続け、今や世界中で愛され続ける日本を代表するモンスターウォッチ<G-SHOCK>とのセッションモデルです。今回<G-SHOCK>初代の形状とされる<DW-5600>をキャンバスに、ジュエリーブランドとしての四半世紀の記念として、装飾品のルーツに迫り敬意を捧げ、人々の癒しや思いを馳せるセルフケアプロダクトとしてのウォッチをデザインしました。

紀元前から始まる装身具の歴史の中で、人類が装身具を身に着けるようになった目的の一つが呪術真言。魔除けや祈祷の意味を込めて様々な形で引き継がれ、お守りや、誕生石、パワーストーン等、心の安定や幸せを呼び込むアイテムとして大切にされてきました。

そんな、癒しや、思いを馳せるヒーリング効果を、生命の根源や宇宙の森羅万象を表すとされる神聖幾何学模様を配置することで表現しました。文字盤にはメタトロンキューブをプリント、手首に触れる裏蓋にはフラワーオブライフを刻印し、身に着けるたび、時間を確認するたびに宇宙の全てを司る図形のパワーに満たされるはず。

また、クオーツ時計とは水晶振動子を用いた時計のこと。電圧をかけると一定の周期で規則的に振動する水晶の特徴を応用し、電磁石を動かすことで針を駆動しています。ジュエリーにとって最も重要な”石(ストーン)“に秘められた神秘的なパワーを、ジュエリーとは全く違ったかたちで遺憾なく発揮していると言えるのがクオーツ時計なのです。

ヒーリング効果のある(?)G-SHOCK。
異色の限定モデルをこの機会にぜひゲットしてみてください。

【概要】
G-SHOCK × JAM HOME MADE - 25th ANNIVERSARY -

サイズ: H48.9×W42.8×D13.4mm / 53g
価格: 16,500円(税込)
発売日: 2023年5月13日(土)
スペック:
・耐衝撃構造(ショックレジスト)
・無機ガラス
・20 気圧防水
・ケース・ベゼル材質: 樹脂
・樹脂バンド
・ストップウオッチ
(1/100 秒(00'00"00 ~ 59'59"99)/ 1 秒(1:00'00" ~ 23:59'59")、24 時間計、スプリット付き)
・タイマー(セット単位:1 秒、最大セット:24 時間、1 秒単位で計測、オートリピート)
・マルチアラーム
・時報
・フルオートカレンダー
・12/24 時間制表示切替
・EL バックライト(残照機能付き)
・報音フラッシュ機能(アラーム/時報/タイマー連動発光)
・精度:平均月差 ±15 秒
・電池寿命:約 2 年
・EL:ブルーグリーン

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