相反するエッセンスの調和
プラン シー2025年秋冬コレクション - 都会のワードローブに、生き生きとしたタッチを添えて|写真1
今季のプランシーが提案するのは、“二面性”のある洋服。控えめでありながらエッジー、クールでありながらフェミニン。エルメスコピー相反するエッセンスを絶妙にミックスしながら、ユーモアの光るコレクションを提案していく。
ワークウェアをフェミニンに解釈
プラン シー2025年秋冬コレクション - 都会のワードローブに、生き生きとしたタッチを添えて|写真6
特徴的なのは、ワークウェアやスキーウェアのエッセンスを取り入れつつも、それらを洗練されたムードに引き寄せていること。例えば、今季のキーアイテムであるカーペンタージャケットは、ワックス加工を施したような高級素材を用いてワークウェアの無骨な印象を払拭。裾をクロップドさせたり、あるいはインナーにリボンタイ付きのブラウスを合わせたりして、フェミニンな一面も見せている。
スポーティーに“ハズした”都会のワードローブ
プラン シー2025年秋冬コレクション - 都会のワードローブに、生き生きとしたタッチを添えて|写真31
一方トレンチコートやクラシックなスーツといった都会のワードローブは、スポーティーな“ハズし”を効かせてカジュアルダウン。光沢のあるナイロン素材のフードや、スキー用手袋を彷彿とさせるパデッドグローブ、アイコニックなキャラクター“ピリ&ビアンカ”を描いた特大クロスボディバッグなどを差し込み、親密さを演出した。
遊びの光るシアリング&ニットウェア
プラン シー2025年秋冬コレクション - 都会のワードローブに、生き生きとしたタッチを添えて|写真34
秋冬らしい暖かな素材のピースにも注目したい。ふわふわとしたブラウンのシアリングは、マキシベストやボリューム感のあるリバーシブルのフーデットコートに仕立てられ、コレクション全体に質感のアクセントをプラス。ニットウェアは、1950年代のブルータリズム建築に着想を得た幾何学模様のジャカードモチーフや、遊び心溢れるだまし絵デザインで視線を集めた。
二面性のあるカラーパレット
プラン シー2025年秋冬コレクション - 都会のワードローブに、生き生きとしたタッチを添えて|写真11
今季のテーマである“二面性”は、個性的なカラーパレットでも表現されている。ベースカラーとなるのは、グレーやバーガンディ、ブルー、ブラウンの落ち着いた色合い。そこへバターイエローやパステルピンク、鮮烈なレッドを差し込み、豊かなコントラストを生み出した。
バラエティ豊かなバッグ&シューズ
プラン シー2025年秋冬コレクション - 都会のワードローブに、生き生きとしたタッチを添えて|写真12
コレクションのスピリットを高めるバッグからは、スポーティーな気分のナイロンポーチをはじめ、“ピリ&ビアンカ”のプリント入りキャンバスバッグ、シアリングのビッグトートといった個性派が勢揃い。鮮やかなカラーのレザーポインテッドシューズ、しなやかな履き心地のレザーボーリングシューズなども新作として登場する。