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超薄トゥールビヨンの頂上決戦:ブルガリ vs ピアジェ — 誰が“世界一薄い”の王座を握るか?

超薄トゥールビヨンの頂上決戦:ブルガリ vs ピアジェ — 誰が“世界一薄い”の王座を握るか?

「薄さ」は、時計メーカーの技術力と美学を同時に問う、究極の競技場だ。
近年、この分野で激しい覇権争いを繰り広げているのが、イタリアのブルガリ(BVLGARI)とスイスのピアジェ(Piaget)である。

2025年、両ブランドはそれぞれ新作を投入し、超薄トゥールビヨン(Tourbillon)という最高峰カテゴリーで新たな攻防を展開している。

🥇 ブルガリスーパーコピー:OCTO Finissimo Ultra トゥールビヨン(Ref. 104313)
厚さ:1.85mm|直径:40mm|素材:チタン

2025年4月、「ウォッチ・アンド・ワンダーズ」で発表されたこのモデルは、現時点で世界最薄のトゥールビヨン腕時計として記録された。

- 初代 Ultra(2022年):1.80mm(世界最薄機械式)
- 第2世代(2024年):1.70mm(COSC認定)
- 第3世代(2025年):1.85mm(トゥールビヨン搭載)

トゥールビヨン機構を加えても、ピアジェの2.00mmを0.15mm上回るその薄さは、驚異的だ。

ケースは一体成型チタンで、裏蓋がムーブメントのメインプレートを兼ねる“ケース=機芯”構造を採用。
時刻調整は、ベゼル側面のプッシュボタンで行うという革新的なインターフェースも特徴。

価格:230,000元(日本円換算でおよそ500万円前後)

🥈 ピアジェ:Altiplano Ultimate Concept トゥールビヨン(Ref. G0A49510)
厚さ:2.00mm|直径:41.5mm|素材:コバルト合金

2024年に発表されたこのモデルは、当時「世界最薄トゥールビヨン」として話題を呼んだ。
しかし、2025年にブルガリが1.85mmを達成したことで、現在は2位となっている。

- 機芯:970P-UC(手巻き)
- 振動数:28,800 vph(4Hz)
- 動力備蓄:40時間

最大の特徴は、ケース底蓋が機芯のベースプレートを兼ねる一体化設計。これにより、従来の“層積構造”を完全に排除し、極限の薄型化を実現した。

🌿 2025年新色:カーキグリーン仕様(Ref. G0A50530)

2025年、ピアジェはこのUltimate Concept トゥールビヨンにカーキグリーンの新色を追加。
文字盤部分に特殊コーティングを施し、18Kゴールド製の針・インデックス・ネジとの対比が、ミリタリー調ながらも高級感を醸し出す。

これは、単なるカラーバリエーションではなく、“機能美”と“ファッション性”の融合を狙った戦略的一手だ。

⚙️ 別次元の挑戦:Altiplano Ultimate 自動巻き(Ref. G0A50126)

一方、ピアジェは自動巻きという別カテゴリーでも王者の座を守っている。

- 厚さ:5.45mm(自動巻きとしては世界最薄級)
- 機芯:910P(外縁マイクロローター採用)
- 動力備蓄:50時間

2025年モデルでは、十字紋入りダイヤルと十字型ネジを採用し、視覚的アイデンティティを強化。
これは、“超薄”だけではなく、“日常使いの実用性” を重視するユーザーへの配慮でもある。

価格:307,000元(約670万円)——自動巻きの複雑さゆえ、トゥールビヨンより高価

💎 編集部コメント:
技術の勝利か、伝統の矜持か?

- ブルガリは、幾何学的デザイン(OCTO八角形)と先端素材工学で、短期間で記録を更新し続ける“攻めの姿勢”を示す。
- ピアジェは、1957年から続く“超薄”の伝統を背景に、素材の質感・色彩・装飾性で差別化を図る“守りの美学”を貫く。

どちらが“優れている”かではなく、
「あなたが求める“薄さ”の意味は何か?」
——それが、この頂上決戦が投げかける、最も深い問いである。

今、超薄時計の歴史は、
イタリアの革新とスイスの伝統が交差する瞬間を迎えている。