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日本の時計史においてふたつの“美意識”が誕生した。

ひとつは精度を極めたグランドセイコー。もうひとつは、羽根のように薄く、美しいドレスウォッチであることを目指したゴールドフェザー。その思想を受け継ぎながら、現代に向けて更新されたのがクレドール ゴールドフェザーである。定番であることは決して退屈ではない。スタイルを正し、選ぶ自由を支える“軸”になること——その静かな美しさを、3つの異なるスタイルで装う。

1958年、レディスウォッチを中心に製造していた第二精工舎 亀戸工場が、初の男性用中三針モデル「クロノス」を発売する。このモデルは、レディスウォッチを通じて蓄積してきた薄型ムーブメントのノウハウや繊細なデザインを取り入れた薄型ウォッチであり、日本におけるドレスウォッチの萌芽であった。そして、このスタイルをさらに洗練させたのが、IWCスーパーコピー代引き優良サイト1960年にデビューした「セイコー ゴールドフェザー」である。

初代ゴールドフェザー。

同年に諏訪精工舎が発表したグランドセイコーが高精度を追求した腕時計であったのとは対照的に、セイコー ゴールドフェザーは、薄型ケースを用いたエレガントなドレスウォッチだった。センターセコンド式の機械式ムーブメントとしては当時世界最薄である2.95mm厚のCal.60を搭載し、羽根のような薄さとやわらかな着け心地を追求。セイコーの審美性を表現する存在として、大きな話題を集めた。

この傑作がクレドールの新コレクションとして正式に復帰したのが、2023年7月。それ以降、1960年から継承されるスタイルを守りつつ、現代的にアップデートすることで、日本の新しいドレスウォッチ像を築き上げた。

現代の「ゴールドフェザー U.T.D.」は、歴史を継承するオーセンティックな腕時計だが、決して退屈なものではない。誕生から今日まで、日本人の感性と価値観で“美”への飽くなき探求を続けて洗練を重ねてきた。伝統を受け継ぎながらも、進化し続ける腕時計なのだ。

ケースシェイプとの絶妙なコントラストを描く風防のライン

クレドール ゴールドフェザー U.T.D. Ref.GBBY972。374万円(税込)

18Kイエローゴールドケース、ブラウンレザーストラップ。ケース径37.1mm、厚さ7.7mm。日常生活用防水。手巻き、Cal.6890搭載。

シャツ45,100円(プラシーデ)エイチジェイエム

パンツ66,000円(ピーティートリノ)PT ジャパン

ゴールドフェザーは伝統として、ケースや風防が描く柔らかなフォルムを大切にしてきた。そのイメージは空気をはらむ羽根であり、軽やかさを視覚化したものでもある。こういったデザインを構築するためには、素材選びも重要になる。ゴールドフェザー U.T.D.が新たに放ったGBBY972のケース素材はイエローゴールド。華やかで色気のある輝きは、柔らかにカーブを描くケースをさらに美しく見せてくれる。

この腕時計に合わせたのが、ブザム(ひだ)つきのドレスシャツ。フォーマルに見えるデザインだが、素材はリネンであるため、程よくカジュアルダウンしている。シャツはカーキ色で、パンツはベージュ。そこに腕時計のイエローゴールドを加えることで、温かみのある配色で調和させる。

薄型のシンプルウォッチとドレスシャツの組み合わせからは、“上品さ”や“知性”を感じるが、素材によって日常的にも使えるスタイルにまとめている。歴史あるゴールドフェザーを主役にせず、スタイルのなかになじませるのが、今の気分なのだ。

ゴールドフェザー U.T.D. Ref.GBBY972を見る

スタイルを補完する理由はディテールへの配慮

クレドール ゴールドフェザー U.T.D. Ref.GBBY980。374万円(税込)

18Kピンクゴールドケース、グレーレザーストラップ。ケース径37.1mm、厚さ7.7mm。日常生活用防水。手巻き、Cal.6890搭載。

そもそも薄型ケースが好まれるのは、シャツの袖にすっとなじむからであり、フォーマルな場など着こなしのルールが明確であるほど、薄型ウォッチが活躍する。ゴールドフェザー U.T.D.では新しいケース構造を開発し、ムーブメントをケースに直接固定することで裏ブタを小型化し、さらに傾斜をつけて、より薄く見せている。

薄くて軽く、着用感に優れる腕時計は“毎日使いたくなる腕時計”でもある。ゴールドフェザー U.T.D. GBBY980は手巻き式のCal.6890を搭載。ムーブメントの厚さは1.9mmしかないため、柔らかなドーム型風防を採用しながらも、全体の厚みを7.7mmに収めている。その薄さのおかげで、ドレスアップ以外のファッションにもなじむのだ。

アウトドアテイストのジャケットに、軽やかなピンクのポロシャツを合わせた、都会的で抜け感のあるラギッドスタイルは、タック入りのパンツとブーツでバランスを取りながら、上下で“硬さ”と“柔らかさ”のコントラストを。ラギッドなジャケットに対し、ボトムスには軽やかさをもたせ、全体が堅苦しくなりすぎないよう工夫する。

ブルゾン48,400円(バブアー)、ポロシャツ15,730円(バブアー)バブアー パートナーズ ジャパン
パンツ(参考商品)

そこに加えるのが、ピンクゴールドケースのゴールドフェザー U.T.D. GBBY980。ピンクのポロシャツ、カーキのジャケット、ベージュのパンツという柔らかな色の流れのなかで、ピンクゴールドが自然に馴染んでいる。薄型のドレスウォッチは、ラギッドな要素を打ち消すのではなく、全体を調和させながら、さりげなくスタイルに品格を添えてくれるのだ。

ゴールドフェザー U.T.D. Ref.GBBY980を見る

文字盤のミニマリズムが整える装いの重心

クレドール ゴールドフェザー U.T.D. Ref.GBBY973。407万円(税込)

プラチナケース、ブラックレザーストラップ。ケース径37.4mm、厚さ7.9mm。日常生活用防水。手巻き、Cal.6890搭載。

針が少ないほど、エレガントさが増していく高級腕時計の世界では、2針ノンデイトこそが至高の存在。特にブラック×ホワイトの配色は、もっともフォーマルであるとされている。プラチナケースにブラックのクロコダイルストラップを合わせたゴールドフェザー U.T.D. GBBY973は、そうした伝統的な装いにも難なく応えつつ、スタイルの自由に寄り添う1本だ。

当然、タキシードや正統派のスーツに合わせたくなるが、コンサバティブではない方向にも楽しめるのがゴールドフェザーの魅力でもある。37.4mmという現代的なサイズが与えられ、テクスチャのあるダイヤルを合わせ持つことで、ドレスウォッチ=きちんとすべき、と思われがちな概念を崩し、もっと自由にスタイリングに取り入れることができるようになった。

スーツ139,700円(ピーティートリノ)PT ジャパン

シャツ35,200円(ギ ローバー)、タイ19,800円(ステファノ カウ)バインド ピーアール

この上なく上品な腕時計と合わせる場合、ポイントとなるのはスーツの色。やや生成り寄りのホワイト生地には細いストライプが入り、軽やかで柔らかさのある仕上がりに。一見インパクトの強いスーツだが、タイドアップし、さらに手元にフォーマル色の強いゴールドフェザー U.T.D. GBBY973を合わせて引き締める。無彩色で構成されたミニマルな腕時計なので、スーツと喧嘩せず、スタイル全体をまとめてくれるだろう。

腕時計は時間を知らせるための道具である。そしてミニマルな2針ウォッチは、その役割を極限まで研ぎ澄ませたものだ。その揺るぎない個性は、逆に着け手を選ばず、スタイルに自由を与えてくれるだろう。

同ブランドは新作の文字盤で星空や自然の驚異そのものを表現し、新境地を開いた。

オリエントスターがこの4月に発表し、このほど発売となった新作のM34 F8 デイト リミテッドエディションは、ペルセウス座流星群の夜空をモチーフに宇宙の深淵そのものを表現したという新たなフラッグシップモデルだ。文字盤が持つその独特の視覚表現を可能にしたのは、装飾技術としては世界で初めて用いられた(編注;金属ナノ粒子/金属ナノインクを積層させるプリント技術を腕時計の文字盤への加飾に用いるという点において)独自のナノテクノロジーである。

オリエントスターの母体であるセイコーエプソンは、極小のシリコン基板にインクジェットで電子回路パターンを印刷する、純粋な産業需要によるナノテクノロジーを有する。“金属ナノ粒子積層技術”と呼ばれるそのテクノロジーは、100ナノ(1ナノ=10億分の1m)以下、インフルエンザウイルスよりも小さいきわめて微小な金属粒子を精密に吹きつける技術だが、オリエントスターではこの技術を装飾に応用し、ベル&ロススーパーコピー代引き優良サイト文字盤上に星空、宇宙を見事に描き出した。半導体のような機能部品で用いられてきた加工・生産技術を、時計の文字盤加飾という“匠の技”として見せることに成功したのである。

宇宙から降り注ぐ流星群。

新作M34 F8 デイト リミテッドエディションの文字盤表現。

新作のM34 F8 デイト リミテッドエディションでは、宇宙から流星群が降り注ぐ様子が文字盤のセンターから同心円状に描かれている。これはシルバーの金属ナノ粒子による4層の異なるナノインクの版を文字盤の上に重ねてプリントし、クリアコーティングで覆うことで実現した。これによって、漆黒の闇から星や流星の軌跡が浮かび上がってくるような、精妙な光の強弱や奥行き、そして見る角度によって光が移ろうエフェクトを堪能できる。余談ではあるが、企画担当者曰く、文字盤上にある星の数をひとつひとつていねいに数え上げたところ、なんと2210個もあったという。慣用句として“無数の星”と言われるが、40mm径のケースのなかで、まさに無数の星が揺らぎを伴って浮かび上がってくる様子には、見る者を思わず魅了する圧倒的な力がある。

そんな無数の星を収めるのは、耐食性に優れたSUS316Lを素材とする強靭なステンレススティールケースだ。そして風防の両球面サファイヤクリスタルを通じて見えるのは、無数の星と、鏡面の筋目を入れた針やインデックス。独創的な文字盤においても優れた視認性を確保し、実用品である時計としての機能性、上質さを担保する。そこに細かなピッチのH型コマで強度と肌なじみのよさを実現したSSブレスレットを合わせる。サファイアクリスタルのシースルーバック越しに見えるムーブメントは、シリコン製ガンギ車を持ち、60時間以上のパワーリザーブを実現した自社製のCal.F8N64。メカニズム面でも、フラッグシップにふさわしい内実を備える。

“目に見えないもの”を大事にする感覚

ナノテクノロジーを用い、小さな文字盤の上で星や宇宙の魅力を新たに表現したオリエントスター。星景写真家・関岡大晃氏は、この時計を前に何を思うのか? 形は違えど、星や宇宙の魅力を表現する彼に話を聞くことができた。

学生時代にニュージーランドで見上げた星空の美しさに心を打たれて以来、関岡氏は星空の煌きや表情、時間が凝縮されたような作品を撮り続けている。星景に魅せられる理由を、彼はこう語る。

「地球以外に世界がこんなにも広がっていて、星雲の微細なガスや自分の見えないところにも美しいものがあるということに魅力を感じます。風景写真は基本的に自分の目で見た世界を表現するものですが、星の光というのは目に見えないところにも無数にあって、望遠鏡や望遠レンズ越しに、写真というフィルターを通して見えてくるものです。星景写真はセンサーが捉えた微弱な光を画像処理によって引き出し、肉眼で見える世界を超えた宇宙の姿を浮かび上がらせることができます。僕が引かれる唯一無二の魅力はそこにあって、肉眼では見えない星空の姿を露わにすることを目指しています」

肉眼では見えない世界を表現するという点では、文字盤を通してそれを表現するオリエントスターの新作にも共通するところがあるだろう。金属ナノ粒子積層技術が日の目を見るまでには、じつに10年以上の歳月がかかったと、開発を長年見守ってきたセイコーエプソンの細川 登氏は話す。

「インクジェット印刷による加工で時計の文字盤にふさわしい質感やクオリティを満たすこと。その開発から製品の実現に至るまでには何度か崖から落ちかけたというか、諦めかけたことがありました。シルクスクリーンのような多孔性印刷のレベルにまで近づくことができたのですが、やはり時計の文字盤としては感性的評価が重要です。具体的にはアラビア数字の“2”のような、R曲線の表現がギザギザせず、滑らかであることが求められます。解像度に加えて、そうした細密感を向上させ、量産化の目途が立ったのはつい3年ぐらい前の話ですね。75周年の節目に何とか間に合ったという感覚です」

頭上で光輝く星空を、その手に収める

M34 F8 デイト リミテッドエディション

Ref.RK-BX0007B&RK-BX0008B 各40万7000円(税込)
金属ナノ粒子積層技術を世界で初めて(編注;金属ナノ粒子/金属ナノインクを積層させるプリント技術を腕時計の文字盤への加飾に用いるという点において)時計づくりに応用し、極めて繊細で精巧、かつ奥行き感のある星空を文字盤で表現した注目作。ステンレススティールブレスレットが付くのは共通だが、Ref.RK-BX0007Bは交換用本ワニレザーストラップ付きで、国内限定80本。RK-BX0008Bは交換用コードバンストラップ付きで、オリエントスター公式オンラインストア(with ORIENT STAR)限定20本となる。


時には熊に遭遇するなど、暗闇や自然のなかで危険も伴うこともあるという星景写真の撮影。それでも美しい星空に出合えるかもしれないという一念が勝ってしまうと、関岡氏は笑う。

「SNSや本で星の写真を発信するのは、星が好きな人はもちろんですが、これまで天の川を見たことがない人や、昔は田舎で星空が当たり前にあったのに、都会に出て忘れている人たちに届けたいから。写真を通じて、星のある風景の美しさや、宇宙の広大さを思うきっかけになればうれしいですね。誰かひとりでも心に響く一枚を届けることができて、夜空を見上げるきっかけになってくれたら。それが僕にとっての一番の喜びです」

 M34 F8 デイト リミテッドエディションでは、文字盤の上に金属ナノ粒子のパターンを4層重ねるが、星空や流星群を表現するにあたって苦労した点を前出の細川氏は次のように語る。

「2210個ある星を4層に分けて本物の宇宙の奥深さを表現するところ。それが一番難しかったポイントだと思います。どのようにレイアウトすれば、美しく奥行きのある文字盤になるか、そういった試行錯誤を何度も重ねましたから。金粉と漆を重ねて下の層が透けているという点では蒔絵に似たところがありますが、蒔絵は手作業なのでひとつひとつ違う味わいとなるところが異なります。それに対して、我々の金属ナノ粒子積層技術は、正確に同じ柄・パターンの文字盤を生産していけるようにしたところが、工業技術としての“匠の技”であると考えています」

ブランドは、アイコニックなモデルを現代的かつ高級志向の仕上げで復活させた。

ブランドが過去のムーブメントを復活させること自体がまれである。ましてやその技術が60年前には革新的だったが、現代ではやや時代錯誤ともいえるようなものであればなおさらだ。しかし時計愛好家とは常にノスタルジーを求めるものであり、時代錯誤なものを愛するファンは多く、アキュトロンが1960年代のオリジナル“音叉式”ムーブメントを新たに改良したスペースビュー 314で復活させたというニュースに、ブライトリングスーパーコピー代引き優良サイト驚きと興奮が入り混じった反応が寄せられることは間違いないだろう。

Accutron Spaceview 314
新作アキュトロン スペースビュー 314は、チャプターリングの有無や種類も含めて、18Kイエローゴールド、チタン、ステンレススティールといった多彩なケース素材で展開される予定だ。発売は2025年後半を予定している。

本作には多くの改良と変更が加えられているが、オリジナルの214ムーブメントを愛するファンにとっては、非常に見覚えのあるデザインとなっているはずだ。コンデンサーや配線は整理され、グリーンのムーブメントプレートにしっかりと固定されている。ブリッジの数は増えて仕上げも洗練され、ケースバックからペルラージュとコート・ド・ジュネーブ仕上げがあしらわれた地板の姿を眺めることができる。ムーブメント表側の新たなブリッジには、バーティカルサテン仕上げが施されている。インデックスホイールは裏側からダイヤル側へと移動され、その直径も拡大された。これにより歯数も増え、スイープセコンドの滑らかな動きがさらに滑らかに制御されるようになった。

Spaceview 314
リューズはケースバックから4時位置へと移動された。新しいケースバックは従来のリューズおよび電池蓋に代わり、ムーブメントを鑑賞できる一般的なシースルーバックとなっている。インデックスはこれまでと同様、風防の内側にプリントされている。コンセプト自体は従来どおりで、電気信号によって360Hz(129万6000振動/時)で振動する音叉を駆動し、テンプを使わずに精度を制御する仕組みだ。2025年モデルの精度についてはまだ公式発表されていないが、ヴィンテージモデルは1日あたり±2秒以内という高精度を誇っていた。今回のムーブメントではストップセコンド機能(ハック機能)が新たに加えられ、磁石素材はアルニコ(Alnico)からサマリウムコバルト(Samarium-Cobalt)に変更されている。

発売日がまだ公表されていない上に、掲載されている画像も最終デザインのプレビューとして提供されたものだが、スペースビュー 314は2025年12月末から2026年1月にかけての発売が予定されている。アキュトロンはこのモデルが限定エディションではないと明言しているものの、1本ごとに手作業が必要となるため、生産数には限りがあるとしている。価格はケース素材によって異なり、SS製が5990ドル、18KYG製は3万1600ドルとなっている(すべて日本定価は未定)。詳細なスペックおよび価格一覧は、以下の価格&発売時期欄にて記載する。

我々の考え
今日は、旧アキュトロンの音叉式ムーブメントファンにとって実に胸躍る1日だろう。アキュトロン214は、私がHODINKEEに携わるきっかけとなったムーブメントだ。ブルーグラスの伝説的ギタリスト、トニー・ライス(Tony Rice)と彼の214への愛情を綴った記事が、私の初めての編集記事だったからだ。アキュトロンがこのムーブメントを、歴史的背景を重んじるかたちで復活させたという事実は、実に興味深くて感慨深い。

Spaceview 314
手にした方であれば、ゼニス Cal.135の復活に関する私のストーリーをご覧いただける。そのなかでは、ひとつのキャリバーを復活させることが、いかに困難で高コストであるかが示されている。アキュトロンによれば、今回の復活には約10年という長い開発期間が費やされたという。細かな改良が施され、かつてはコンデンサーや配線が文字盤上に散らばる、まるでガレージ製のスチームパンクウォッチのようだったものが、成熟したムーブメントへと進化を遂げている。

314ムーブメントにあしらわれたペルラージュやコート・ド・ジュネーブの装飾は、実に好ましいディテールだ。それ以上に、全体的な印象としてヴィンテージモデルより洗練されて見える点が気に入っている。唯一気がかりなのは、リューズがケースバックから4時位置に移された点である。しかしシースルーバックの採用や電池蓋の廃止といったほかの変更点を踏まえれば、そうした判断も理解できる。とはいえ価格設定はやや強気に感じられ、購入を検討する多くの人々にとって最大の懸念材料となるかもしれない。今年、新型スペースビュー 314を実際に手に取ることができた際に、すべての要素がどのようにひとつにまとまっているかを確認したいと思っている。

基本情報
ブランド: アキュトロン(Accutron)
モデル名: スペースビュー 314(Spaceview 314)
型番: 26A211、26A212 (ステンレススティール)/26A213 (チタン)/27A206 (18Kイエローゴールド)

直径: 39mm
厚さ: 13.4mm(SS)/ 13.25mm(チタン)/13.35mm (18KYG)
ケース素材l: 904LSS、グレード5チタン、または18KYG
文字盤色: オープンダイヤルのシルバーケースリング(SS)、シャンパンケースリング(チタン)、リングなし(18KYG)
インデックス: プリント&夜光   
夜光: SG-1000 N スーパールミノバ
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: ブラックまたはサドルカラーのイタリアンレザー(SS)、ブルーのイタリアンレザー(チタン)、ブラウンのイタリアンレザー(18KYG)

Spaceview 314
ムーブメント情報
キャリバー: 314
機能: 時・分表示、スイープセコンド
駆動方式: 電池式
振動数: 360Hz(129万6000振動/時)
クロノメーター認定: なし
追加情報: ムーブメントはすべて手作業による組み立て

価格 & 発売時期
価格: 日本円価格は未定。SS製は5990ドル、チタン製は6200ドル、18KYG製は3万1500ドル(すべて日本定価は未定)
発売時期: 2025年後半発売予定
限定: 限定モデルではないが、生産数に限りあり

ロンジン レジェンドダイバー 新サイズ39mm キャリバーL888 ノーデイトが新登場。

ロンジンから2025年の新作情報です。

ロンジンスーパーコピー代引き 優良サイト36mmと42mm展開だった人気モデル レジェンドダイバーに39mmのグッドサイズが新登場。

キャリバーL888を搭載していますが日付なしなのが更にグッド。

オリジナルモデルはもちろんデイト表示がありません。

因みに初期の42mmにもデイト表示ありませんでした。

しかし、レジェンドダイバーはよく出来てると思います。

安いし文字盤の雰囲気も良いし、パワーリザーブも長め、クロノメーターで、キャリバーL888は耐磁性のシリコン製ヒゲゼンマイを採用していて、防水は300m。

最高ですね。

ロンジンの伝説的なダイバーウォッチ
1960年代のダイバーウォッチを再解釈した「ロンジン レジェンドダイバー」は、ロンジンのヘリテージセグメントで特別な存在です。ロンジンの豊かな歴史を象徴するこのシリーズは、何年にも渡ってゆっくりとその存在感を高めています。すべてのモデルがオリジナルタイムピースの精神とクリーンなラインを継承しつつ、最新機能を搭載しています。現代的でありながら歴史に彩られたタイムピースは、コレクターズアイテムとして広く知られ、伝説的な時計の物語において、紛れもない存在感を発揮することでしょう。

レジェンドダイバーはかなりのバリエーションがありますが、新サイズ39mmモデルはステンレススティールブレスレット仕様とレザーストラップ仕様のブラックダイヤルが2種、そしてブルーダイヤルの計3モデルがラインナップしています。

今後グラデーションとか、グリーンとか、DLCコーティングケースとか、ブロンズモデルとかも出るかも知れません。

L3.764.4.90.6 ブルー


ロンジン レジェンドダイバーL3.764.4.90.6
L3.764.4.90.6 – Ø 39.00 mm
ステンレススティール
¥498,300

ロンジン レジェンド ダイバー
2つのリューズと内側の回転ベゼルによって、ひと目で分かる印象的なスタイル。新作のロンジン レジェンド ダイバーウォッチが、インスピレーションの源となった1959年製オリジナルモデルに忠実に、直径39mmケースで再登場。

防水性能30気圧 / 300mのダイバーズウォッチに認定されたモデルは、耐磁性とシリコン製ヒゲゼンマイを備えたロンジン独自のL888.6 キャリバーを搭載しています。このムーブメントのパワーリザーブは最大72時間。COSC(スイス公式検定協会)クロノメーター認定を受けています。時刻は、細長いインデックスと浮き上がった夜光アラビア数字で表示されます。ロジウムプレートとポリッシュ仕上げの矢印型の針にはスーパールミノバ®が塗布され、あらゆる状況に最適な視認性を確保して時を表示します。コレクションのシンボルであるダイバーが、完璧な角度のねじ込み式のケースバックに刻まれています。


このブルーの文字盤モデルには、ダブルセーフティ・フォールディングクラスプ付きステンレススティール製ブレスレットが備えられています。

ケース
形 ラウンド
素材 ステンレススティール
ガラス スクラッチレジスタント サファイヤクリスタル、両面に複層無反射コーティング
ケースバック ねじ込み式
サイズ Ø 39.00 mm
ラグ幅 20 mm
厚さ 12.70 mm
防水 30気圧防水
特徴 内側にダイビング用回転フランジ, ねじ込み式リューズ
重量 140.4 g

文字盤と針
カラー 青ラッカー「ポリッシュ」
インデックス ペイントされたアラビア数字とインデックス
針 シルバー「ポリッシュ」針
特徴 Swiss Super-LumiNova®


ムーブメントタイプ
自動巻
機能 時、分、秒
キャリバー L888
ムーブメントの説明
自動巻メカニカルムーブメント、25’200振動/時、モノクリスタルシリコン製ヒゲゼンマイ、パワーリザーブ約72時間

ブレスレット/ストラップ
ブレスレット
素材 ステンレススティール
バックル ダブルセーフティ フォールディングクラスプ、一体型ダイビング用延長ピース

耐磁性 はい
Chronometer Officially Certified はい

L3.764.4.50.6 ブラック


ロンジン レジェンドダイバーL3.764.4.50.6
L3.764.4.50.6
ステンレススティール
¥498,300

このブラックの文字盤モデルには、ダブルセーフティ・フォールディングクラスプ付きステンレススティール製ブレスレットが備えられています。

文字盤と針カラー
ブラックラッカー「ポリッシュ」
インデックス ペイントされたアラビア数字とインデックス
針 シルバー「ポリッシュ」針
特徴 Swiss Super-LumiNova®

L3.764.4.50.0 レザーストラップ


ロンジン レジェンドダイバーL3.764.4.50.0
L3.764.4.50.0
¥498,300

このブラックの文字盤モデルには、スティール製タンバックル付きブラウンレザーストラップが備えられています。

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ブレスレット/ストラップ
ストラップ
素材 レザーストラップ
カラー ブラウン
バックル バックル付属

まとめ


いかがでしょうか?

「【2025年新作】ロンジン レジェンドダイバー 新サイズ39mm キャリバーL888 ノーデイト」でした。

ブルーが綺麗ですね。個人的にはブラックの方が好みですけど。

スティールブレスレット仕様もレザーストラップ仕様も価格は同じ498,300円。

以前よりだいぶ高くなりましたが、このスペックで50万円なら「あり」でしょう。

ドーム型サファイアクリスタルも良い雰囲気です。

気になった方は是非。

トラヴィス・スコット x オーデマ・ピゲ 26585CM.OO.D301VE.01が新登場。

オーデマ・ピゲから2025年の新作情報です。

オーデマピゲスーパーコピー代引き 優良サイト個人的に非常にビックリしたコラボレーションが登場。

これは大興奮!

トラヴィス・スコット “カクタス・ジャック”
アメリカ ヒューストン出身の大人気ラッパー トラヴィス・スコットさんはロイヤルオークのファンでSNSでもよく愛機を投稿していました。

凄いコレクションですね。

音楽は聴いたことなくとも、若い方にはナイキ(ジョーダン)とのコラボレーションで認知度が高いトラヴィス・スコットさん。

ファッションアイコンでもある氏と、腕時計業界でも前衛的なオーデマ・ピゲのセンスが一致したのでしょう。

トラヴィス・スコット x オーデマ・ピゲのビッグネーム・コラボ 26585CM.OO.D301VE.01 ロイヤルオーク パーペチュアルカレンダー オープンワーク “カクタス・ジャック” は、限定200本で価格は178,000 スイス・フラン(約30,088,800円)。

トラヴィス・スコットさんをイメージするカラー「ブラウン(ダークモカ)」を起用したセラミック製ケースが印象的。

オープンワークの文字盤には、カクタス・ジャックのロゴやスマイルマークもありますね。

フォントもカクタス・ジャック仕様で可愛らしい。

AP×カクタスジャック


オーデマ ピゲは、アメリカのヒップホップアーティスト、トラヴィス・スコットが設立したブランド兼レコードレーベル、カクタス・ジャックとのコラボレーションにより、ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダーの限定モデルを製作しました。この41mmモデルには、オーデマ ピゲ初のブラウンセラミックを使用し、カクタス・ジャックのデザイン要素が数多く取り入れられています。オープンワークの自動巻きパーペチュアルカレンダームーブメントが時を刻む様子を鑑賞できるサファイアダイヤルには、ブランドの美学を表す、暗闇でブルーやグリーンに輝くディテールが施されています。

クラシックな複雑機構と現代的な素材を組み合わせたこの限定モデルは、オーデマ ピゲの自由で大胆なスピリットと、時計製造の限界を押し広げる力を物語っています。また、このコラボレーションはマニュファクチュールが長年にわたり培ってきた創造的活動との強い結びつきをさらに進化させるものでもあります。

いくつかの世界との出会い
オーデマ ピゲは創業以来、スポーツ、ポップカルチャー、アート、エンターテイメントなどの様々な分野とクリエイティブなシナジーを育み、極めて現代的なデザインの、マイクロメカニカルにおける偉業を幾度となく成し遂げてきました。ジェイ・Z(2005年)やレブロン・ジェームズ(2013年)とのコラボレーションにより、その時々のカルチャーの一翼を担うことをモットーとする、自由なスピリットを有する若者たちに支持されるようになりました。そして、APはラップの中で最も引用されるブランドのひとつとなりました。

今日、オーデマ ピゲは、商品の企画・開発、またクリエイティブなコラボレーションといった分野で存在感を放ち、革新と創造的な自由を推し進め続けるカクタス・ジャックとのコラボレーションにより、幅広い文化とマニュファクチュールの長年にわたる対話を継続しています。

カクタス・ジャックにインスパイアされたブラウンセラミック製ロイヤル オーク
ロイヤル オーク パーペチュアル カレンダー「カクタス・ジャック」限定モデルは、カクタス・ジャックのシグネチャーカラーのひとつであるブラウンの美しさが際立っています。ケースとブレスレットのプロットは、マニュファクチュール初のブラウンセラミック製。トレードマークである、サテン仕上げとポリッシュ仕上げの面取りが交互に施された丁寧な仕上げが施されています。

ケース、サファイアダイヤル、ブラウンのカーフスキンストラップなど、カクタス・ジャックの美学を表す数々のデザイン要素が盛り込まれています。

トラヴィス・スコットによる手描きモデルをベースにした、カレンダーおよび週表示のタイポグラフィが大きな特徴です。9時位置の曜日表示針も、カクタス・ジャックのロゴを形取ったデザインとなっています。そして最も注目すべき点は、6時位置のムーンフェイズのデザインです。カクタス・ジャックのシグネチャーである、口に縫い目が入ったスマイリーフェイスに蓄光処理を施したムーンフェイズが、暗闇でブルーに輝きます。対照的に、他のカレンダー表示には暗闇でグリーンに光る蓄光処理が施され、独特の夜光効果を生み出しています。

ブラウンセラミックとサファイアのケースバックからは、自動巻きキャリバー5135の洗練された装飾と、「オーデマ ピゲ」と「カクタス・ジャック」のダブルサインが刻印された、オープンワーク22Kピンクゴールドローターを鑑賞することができます。中央にあしらわれたカクタス・ジャックのロゴが、異なる世界が交差するこのコラボレーションの最後の仕上げとなっています。

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レセプションパーティでしょうか、非常に嬉しそうな笑顔。

大好きなロイヤルオークを着けて。

若者向けにはアパレルコレクションが展開されるようです。

26585CM.OO.D301VE.01


ロイヤル オーク
パーペチュアルカレンダー オープンワーク「サボテン ジャック」
限定200本
Ref. 26585CM.OO.D301VE.01

ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー オープンワーク“Cactus Jack”200本限定のモデルは、蓄光処理を施したグリーンまたはブルーのパーツが映えるオーデマ ピゲで初となるブラウンセラミック製です。

ケース
素材 ブラウンセラミック
防水 20 メートル
サイズ 41 ミリ
文字盤
サファイアダイヤル、カウンター外周スモーク仕上げ、蓄光処理を施したブラウンのアプライドアワーマーカーとロイヤルオーク針、ブラウンのインナーベゼル。

ブレスレット ブラウンカーフスキンストラップ、特別なピンクゴールドのフォールディングバックル。

キャリバー5135
機能 パーペチュアルカレンダー、週表示、曜日、デイト、アストロノミカルムーン、月、閏年、 時、分。
石数 38
メカニズム 自動巻き
パワーリザーブ 40 h
外径 29 ミリ
部品数 374
周波数 2.75 Hz 19,800 振動/時
厚さ 4.5 mm

限定カプセルコレクション
この機会に、オーデマ ピゲとカクタスジャックはウェアとアクセサリーのカプセルコレクションも製作しました。コレクションの売り上げの一部はチャリティー企画またはトラヴィス・スコットの選ぶ慈善事業に寄付されます。

https://shop.travisscott.com/

2023.12.06 4:00

アパレルコレクションがリリース。

ロイヤルオークも掲載されているものの最初から在庫なしでしょう(価格がありませんし)。

ベルト、スリッパ、キャップが欲しい・・・

まとめ


いかがでしょうか?

「【2023年新作】トラヴィス・スコット x オーデマ・ピゲ 26585CM.OO.D301VE.01 ロイヤルオーク パーペチュアルカレンダー オープンワーク “カクタス・ジャック” 限定200本」でした。

ご本人は特別なレインボーベゼルのオープンワークを着けてましたね。ユニークピースでしょう。

これは後々に非常にレアなコレクションになると思います。

ここまでアイコンとして若い世代に影響を与えたラッパーは居ません。

個人的には90年代からヒップホップを愛する身として2PACやビギー、ドレー、スヌープ、エミネムなんかも推したいですが、JAY-Z、ファレル、2PACはともかくファッションの世界までここまで大きな影響があり、ハイブランドとまでコラボレーションする人物は皆無です。

スーパースターですね。ギャングでもなく大学まで行き、カニエ・ウエスト氏を支持し大成功。

更には多くの紳士も憧れるオーデマ・ピゲとまでコラボレーションができるなんてアメリカンドリームだな~。

一般人には見る機会も無さそうですが非常に驚いたコラボレーションでした。

Chrono24


もう売っちゃってるwww

税抜8800万円、まぁそうですね。

イメージ1億円くらいかな?なんて思ってましたので。

セイコー SRPK59K1 プロスペックス “バナウエ・ライステラス” サムライダイバー が新登場。

セイコー SRPK59K1 プロスペックス “バナウエ・ライステラス” サムライダイバー が新登場。

セイコースーパーコピー時計代引き 激安サイトプロスペックスから2023年「フィリピン限定モデル」の新作情報です。

因みにプロスペックスのフィリピン限定モデルは4回目。

こちらが2020、2021、2022年モデル達。

日本ではなかなか受けそうもない派手なカラーリングが特徴です。

今回選ばれたベースモデルはサムライダイバーです。

文字盤には、フィリピンのルソン島北部のコルディリェーラ山脈に広がる棚田「バナウエ・ライステラス」をフューチャーしています。

面白いですね。

今までの限定モデルと違って、コレは気になります(笑)

SRPK59K1は、43.8mmのスティールケースに自動巻きムーブメント キャリバー4R35を搭載、フィリピンのみで1500本限定販売されます。

ストラップが2本付きますが、価格は₱45,000.00(約119,500円)と少々お高め。

既にセイコーオンライン(フィリピン)では予約完売しているようです。

SRPK59K1


PHILIPPINE LIMITED EDITION SRPK59K1 Inspired by Banaue Rice Terraces
₱45,000.00

バナウエの棚田からインスパイアされたこのタイムピース。セイコーはSITMo(Save The Ifugao Terraces Movement:イフガオ棚田保存運動)と協力し、この遺産を保存・保護する非営利団体を支援している。

1,500本限定。
フィリピン限定販売。

ムーブメント
キャリバー4R35
ムーブメントタイプ 自動巻き、手巻き
パワーリザーブ 約41時間
ジュエル 23

機能
秒針停止機能 日付表示

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ケース/バンド
ケース素材 ステンレススチール(ベゼル:ステンレススチール、セラミック表示)
ケースサイズ 厚さ:12.8mm 直径:43.8ミリメートル
ラグからラグまで:48.7mm
クリスタル 拡大鏡付きサファイアクリスタル
クリスタルコーティング 内面無反射コーティング
ルミブライト 針、インデックス、ベゼルにルミブライト
バンド素材 シリコン
ラグ間距離 22mm

その他の詳細
防水性 200m防水
重量 127.0
特徴 ケースバックにLIMITED EDITIONの文字
逆回転防止ベゼル ねじ込み式リューズ スクリューバック
* 実際の商品では、ケースバックの向きが写真と異なる場合があります。

ストラップ2本は嬉しいけど、スティールケースじゃなくてチタンなら更に良かったな~、サムライ重いんですよね大きいし。

まとめ


いかがでしょうか?

セイコー SRPK59K1 プロスペックス “バナウエ・ライステラス” サムライダイバー 43.8mm フィリピン限定」でした。

地域限定モデルは味があって面白いですよね。

その地をイメージした風変りなモデルも、旅のお土産に買えるくらいの価格なら素敵な記念品になるに違いありません。

格好良いのは欧米、面白いのは東南アジア。

良いと思います。

気になった方は是非、個人輸入またはご旅行でゲットしてみてください。

オメガの価格設定はここ数年で徐々にそして確実に上がっていき、

今回はいつも「コスパ最強!」とオススメしていた中古のムーンウォッチが、段々と高くなってきていますよ!と言う内容です。

1つ前のムーンウォッチ(プラ風防)311.30.42.30.01.005は2014年にリリースされ、当時の定価は518,400円でした(3570-50は最終409,500円)。現行機310.30.42.50.01.001(プラ風防)の定価は1,078,000円ですので、10年で2倍です。

当然2次流通価格も引っ張られ、数年前は安く買えたモデルまでも2倍近くに相場を上げています。

20年ちかく前は20万円くらいで買えたムーンウォッチ3570-50も、今では50万円以下では見かけません。

現在の価格がどのくらいなのか、オメガスーパーコピー 代金引換を激安記録として残しておきましょう。

楽天市場でオメガ スピードマスターを検索し並べなおし。

手巻きモデルで1番お安いのは不完全なファーストレプリカ 3594-50でした。

3594-50


まずはファーストレプリカ 3594-50を見てみましょう。

基本的に3570-50とスペックの違いはありませんが、3594-50(3594.50.00) は厳密にはスピードマスタープロフェッショナルではありません。

1998年にリリースされた3594-50は左右非対称のケースを流用した「パっと見」のファーストモデルです。

1997年のスピードマスター40周年ミッションズコレクションのオマケ的な存在がこちら。

当時はセットでしか手に入らなかったファーストレプリカ。

一般の方の声が販売につながったのでしょうね。

普通に格好良いんです。

50周年のトリロジーと比較すると3594-50は色々と言いたいことはありますが、40万円題で購入できる手巻きモデルとしては1番お安くお勧めできるのです。

実際に着用すると視認性の悪さと、ファーストレプリカの格好良さが伝わってくるはずです(笑)

好きな人好き、嫌いな方は嫌い、けっこうハッキリしそう。

少し古いですし、雑に扱われることが多かったでしょうから、中古品もボロボロのものが多いかも知れません。

購入の際は実際に手に取って見た方が良さそうですね。

3570-50

次にお安く買えるのが1998年から2013年くらいまで製造されたロングセラーモデル 3570-50(3570.50.00)です。

40万円台はブレスレットの無い個体で、ブレスレットが残っているものは50万円を超えています。

10万円台後半で買えた頃に見ていた私としては非常に驚くべき値上がりです。

これぞ「ムーンウォッチ」と言ったデザインで、オメガの入門機であり玄人も好む最高にタフでイカしたベーシックモデルです。

現行機も大きくデザインが変わらないことが安心につながり、古いモデルでも充分に着用出来ますし、使われたムーンウォッチはツール感は増し最高に格好良いんです。

オメガもストラップ交換を推奨していますので、ブレスレットが無い個体を選んでご自身の好きなストラップをセットして楽しむのありですね。

50~60万円は決して安いお買い物ではありませんが、ずっと長く使えるので気になった方は是非。

3590-50

セミヴィンテージと言っても良い3570-50の前のモデル 3590-50(ST145-022 / 3590.50.00)。

トリチウム仕様なので、3570-50より一部では人気になっています。

お気軽に素敵になヴィンテージスポーツモデルがゲットできますからね。

3570-50とはムーブメントが少しだけ異なり、キャリバー861(月に初めて行ったムーブメントがコレ)を搭載しているのです。

90年頃にオメガの型番システムが変更となりST145-022が3590-50になりました(同じもの)。

古くても新しいモデルと見た目があまり変わらないのがムーンウォッチ。

個人的にオススメはシースルーバックの3592-50。

トリチウムのヤレ感も、プラ風防の良さも、メッキ仕上げのムーブメントも1度に楽しめます。

311.30.42.30.01.005


そして1つ前のモデル 311.30.42.30.01.005。

3570-50の改良版(主にブレスレット)と言った立ち位置で、現行機のキャリバー3861みたいな大きなトピックスはありません。

強いて言うなら「箱」が大きいことかな?

オマケもたくさん。

型番システムが変わったと思えばだいたい合ってます。

中古は70万円台。

個人的には311.30.42.30.01.005買うくらいなら、3570-50で良いと思います。

310.30.42.50.01.001


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最後が現行機 310.30.42.50.01.001 。

先ほども言いましたが国内定価は1,078,000円です。

高いけど、まだ安い?

ロレックスのエクスプローラーと同じくらいだと考えると、かなりお買い得。

マスタークロノメータームーブメント キャリバー3861を搭載していますので磁気帯びの心配は不要です。

ブレスレットの細かいパーツ具合がまた良いのです。フィット感最高。

その分、中古価格もそれなりなお値段。

新品で75%くらい、中古はその9掛けくらいですね。

中古の9掛けは人気モデルの証です。

良いですね。

初めての機械式腕時計を購入される若い方で「新品」にこだわる方には間違いなくオススメできるのがムーンウォッチ。

サブマリーナーやエクスプローラーも良いですが、クロノグラフが欲しいならムーンウォッチです。

ブラックベイクロノは格好良くて安いけど、分厚く重いのでセカンドウォッチ向きだと思いますし、その他のクロノグラフでファーストウォッチにお勧めできるモデルが思い浮かびません。

まとめ


いかがでしょうか。

「【ムーンウォッチ】オメガ スピードマスタープロフェッショナルが高くなってきた!」でした。

そのうち現行機の中古も100万円以上になるかも知れません。

数が出回ってない白文字盤は100万円以上ですしね。

気になった方は是非。

ムーンウォッッチは黒ベゼルが人気、なんですけどファーストレプリカもオススメ。

それではまた!

セイコー5スポーツ の最新コラボレーションモデルSBSA283(SRPL37K1)が登場。

ニックネームの「ジーンメイカーズウォッチ」を今回も引き継いでおり、限定本数も価格も前回と同じで、2000本中250本が国内販売、定価59,400 円となっております。

黒を基調としたミリタリー調で格好良い!

SEIKOによるウオッチブランド Seiko 5 Sportsとのコラボレーション限定モデル第2弾を発売
DENHAMより、セイコーウオッチ株式会社「セイコー 5スポーツ」とコラボレーションした数量限定モデル第2弾を4月18日(金)より発売いたします。ブライトリングスーパーコピー 代金引換を激安全世界2,000本の数量限定です。

DENHAMのデザインエッセンスを融合させた限定モデル、DENHAM x Seiko 5 Sports「THE FIELD WATCH」
本作は、世界で人気の高いSKXシリーズをベースに、DENHAMのデザインエッセンスを融合させ、特別仕様にアレンジした限定モデルです。「デニムワークウェア」をデザインコンセプトに、ミリタリーカラーを基調としたカラーリングに、時針・分針・秒針をデニムのリベットをイメージしたゴールドカラーで配色しました。さらにDENHAMならではのディテールへのこだわりが施されています。

ダイヤルの12時位置のインデックスは、通常のSKXモデルのデザインとは上下が逆となる、正三角形(▲)を採用し、そこにDENHAMのトライアングルロゴを模したマークが印刷された特別仕様です。

さらに、ダイヤルリングは、デニムを象徴するステッチをモチーフとしたデザインとしました。

裏ぶたには、限定モデルの証である「LIMITED EDITION」の文字とシリアルナンバーが配置され、DENHAMの象徴的なシザースロゴと、コンセプトである“THE TRUTH IS IN THE DETAILS(細部に見出される真実)”が印刷されています。

また、腕時計が収められるスペシャルボックスにも、このロゴとフレーズが印刷されています。

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「デニムワークウェア」というデザインコンセプトのもと、全体の色調をミリタリーカラーに纏めました。
さらに、時分秒針はデニムのリベットをイメージしてゴールドカラーにアレンジしました。

アムステルダム誕生のデニムメーカーなのでヨーロッパの方が認知度が高いのでしょうね。

個人的には今回のSBSA283(SRPL37K1)の方が好き。

SBSA283
5スポーツ
SKX series
59,400 円(税込)
2025年4月 発売予定
DENHAM コラボレーション限定モデル
世界限定:2,000本(うち国内:250本)
セイコーブティック専用モデル

MOVEMENT
キャリバーNo.4R36
駆動方式 メカニカル / 自動巻(手巻つき)
精度 日差 +45秒 ~ -35秒
駆動期間 最大巻上時約41時間持続
石数 24石
機能 秒針停止機能 カレンダー(日付・曜日)機能つき
CASE / BAND
ケース材質 ステンレススチール(ブラック硬質コーティング)
ケースサイズ 厚さ : 13.4mm 横 : 42.5mm 縦 : 46.0mm
ガラス材質 カーブハードレックス
ルミブライト あり(針・ダイヤルリング)
バンド材質 ナイロン
腕周り長さ(最長) 225.0mm
OTHER DETAILS
防水 日常生活用強化防水(10気圧)
耐磁 あり
重さ 95.0g
その他特徴
裏ぶた「LIMITED EDITION」表記
裏ぶたシリアルナンバー入り
逆回転防止ベゼル
シースルー・スクリューバック

まとめ

いかがでしょうか。

「【2025年新作】セイコー5スポーツ SBSA283(SRPL37K1)x DENHAM “ジーン・メーカーズ・ウオッチ 第2弾”」でした。

最初から2回目も予定されていたんですかね。

前回のディテールのまま、色味を変えてきていますが渋くて素敵だと思います。

価格も安いし、ミリタリーウォッチが欲しかった方にも、デンハム好きの方にも刺さる良モデル。

20世紀で最も著名なファッションデザイナーは、1970年代にシチズンと共同で時計を製作していた。

クォーツ技術は、1970年代の時計美学の進化に大きく寄与した。これにより、パテック フィリップを含むスイスの高級時計メーカーは、新技術に直面して実験的なデザインに取り組むしかなかった。また、HODINKEEの元エディターであるジョー・トンプソンが以前“ファッションウォッチ革命”と呼んだ現象の出発点でもあった。電池式時計の登場から10年で、ウォッチメイキングの大部分は計時機能よりも外見に重点を置くようになり、ついには時間を知らせるだけのファッションアクセサリーへと進化した。

日本から輸入されたこの技術は、大手で非常に有名なファッションブランドによる時計会社とのライセンス契約の増加を生んだ。クリスチャン・ディオール、グッチ、イヴ・サンローランといったブランドは、安価なクォーツウォッチのダイヤルに自社のロゴを付けて、大衆市場での利益を上げることができるようになった。

イヴ・サン=ローラン(1936年~2008年)、1982年1月にパリのスタジオにて。Image: John Downing/Getty Images.

パネライスーパーコピー 激安通販優良店多くのファッションブランドがライセンサー/ライセンシーとして利益を追求するなか、イヴ・サン=ローラン(Yves Saint Laurent)を取り上げることは現代のファッション界を分析する上で最も明白な選択である。彼は既成のドレスコードに鉄槌を下した革新者であり、最終的に20世紀後半の女性ファッションを定義づけた。サンローランのメゾンは、1960年代にはパリの女性の服装を保守的で堅苦しいマンネリから解放し、“オピウム(香水)”や1970年代のセックスセールス戦略で世界を騒がせ、1980年代にはあらゆるものに自信を持ってその名を刻み込んだ。

1983年にメトロポリタン美術館で開催された回顧展において、ファッションの女帝でありコスチューム・インスティテュートの大御所であるダイアナ・ヴリーランド(Diana Vreeland)によって“生きる天才”および“ファッション界の導師”として称えられたイヴ・サン=ローランは、ファッション界のエリートたちから“天才”やその類義語を与えられて絶えず称賛されてきた。これは現代の時計デザインの流れを変えた天才的な開拓者としてしばしば称えられる、ジェラルド・ジェンタ(Gerald Genta)に対する時計愛好家の賞賛の仕方に似ている。

1983年12月6日、ニューヨークのメトロポリタン美術館で開催されたコスチューム・インスティテュート・ガラの“イヴ・サンローラン: デザインの25年”にて、ダイアナ・ヴリーランドとイヴ・サン=ローラン。Image: Getty

1957年にクチュリエの巨匠であるクリスチャン・ディオールが急逝したあと、若き見習いとしてキャリアをスタートさせたイヴ・サン=ローランは、わずか21歳でディオールの後継者となった。その3年後には、自身の名前を冠したブランドを設立する。その後は、モンドリアン・ドレス、ル・スモーキング、サファリ・ルック、そして1976年の“バレエ・リュス”ショーなど、多くの名作を生み出した。このショーは、「イヴ・サン=ローランが本日発表した秋のクチュールコレクションは、ファッションの流れを変えるだろう」とニューヨーク・タイムズ紙の一面を飾った。彼は1960年代から80年代にかけて、オートクチュール界の北極星となったのだ。

イヴ・サンローランのオートクチュール、春夏2002コレクションにて登場したモンドリアン・ドレス。Image: Getty Images.

イヴ・サンローランのレディ・トゥ・ウェア(プレタポルテ)レーベル、“リヴ・ゴーシュ”は1966年に設立。オートクチュールがお金を惜しまず、またオーダーメイドのワードローブのフィッティングに時間を費やせる社交界の人々のために存在する一方で、リヴ・ゴーシュはパリの若者やトレンディな人々が集まる左岸にて若者向けの既製アイテムを販売し、もう少し手ごろな価格でYSLの世界に足を踏み入れる方法を提供した。リヴ・ゴーシュの成功の原動力を理解することは、最終的に大量のライセンス契約によってその評判を確立した会社のビジネスモデルを理解する上で欠かせない。それはYSLの世界を拡大するための道筋でもあった。

パートナーであり共同創業者、そして後に社長となったピエール・ベルジェ(Pierre Bergé)は、60年代と70年代にイヴ・サンローランというブランドのイメージを築き上げた。ベルジェは、YSLが代表するライフスタイルを顧客に受け入れさせるという点で、時代を先取りしていた。パリのファッション界の舞台裏にある陰謀を利用し、ベルジェはクチュリエであるサン=ローランを中心に立て、ブランドの魅力的かつ強力な象徴に仕立て上げた。サン=ローラン自身も広告キャンペーンに登場しており、男性用香水のYSLプールオムの発売時にヌードで登場したことは有名な話だ。

1978年9月20日、ニューヨークのスタジオ54で開催されたオピウムパーティにて、左からホルストン(Halston)、ルル・ド・ラ・ファレーズ(Loulou de la Falaise)、ポタッサ(Potassa)、イヴ・サン=ローラン、ナン・ケンプナー(Nan Kempner)。Image: Getty.

化粧品とフレグランスは、さらに広範なグローバルライセンス契約の前兆に過ぎなかった。1975年には、シチズンが日本市場向けに限定してYSL(イヴ・サンローラン)とライセンスを結び、時計を製造・販売し始めた。YSLがデザインを担当し、シチズンが製造を行っていたのだ。最初の製品ラインは手巻きの2針式で、薄型の正装時計に対する需要に基づいてつくられた。初期のデザインは、YSLのエレガントな美学に緩やかに沿ったものであり、このコラボレーションの結果、スマートにデザインされ、金メッキが施された高品質のクォーツウォッチ(いくつかの機械式も含む)が誕生したのである。

YSL×シチズンのクォーツウォッチ。80年代頃に製造されたモデル。Image: Courtesy of Beverlyna Indonesia

スリムで洗練されたデザインは、リッチなブラウンやパープル、またはシンプルでクリーンなブラックのパレットで彩られ、正確に配置されたラインが実験的なテクスチャー(スネークスキン!)とカラーを引き立てていた。1970年代という“何でもあり”の時代にあっても、これら初期のシチズンYSLモデルはスムーズかつ控えめで洗練されていたのだ。時計に刻まれたファッションの影響は魅力的であり、威圧的ではなかった。

今日、シチズンは豪華さや華やかさのイメージを強く喚起しないかもしれないが、初期のシチズンYSLコラボレーションはデザインが優れており、品質もかなりよかった。70年代半ば、すべての日本の時計メーカーがこぞってクォーツ技術を採用し、手ごろな価格と高級感の融合を試みた。誰もが認めるリーダーはセイコーだったが、同じく東京のライバルであるシチズン(当時はセイコーの売上の約4分の1に過ぎなかった)もクォーツ美学革命の最前線に立っていた。それは大いなる実験の時代であり、時計を比較的安価につくることができたため、ひとつの正しい美学的解答は存在しなかったのだ。

Citizen watch ad
社内向けのヴィンテージシチズンカタログ。Image: Courtesy of Citizen.

コラボレーションの開始当初と初期の数年は、YSLの世界観と、ある程度計算された美学的なクロスオーバーが少なからずあった。これらの時計はスリムでセクシーであり、1970年代の誘惑的な享楽主義(オピウムの香り)に満ちたサン=ローランの世界観と見事に一致していた。イヴ・サンローランのクチュール全体ではなく、手ごろな価格でYSLの一部分を楽しむことができたのだ。

YSL reverse watch
1970年代の機械式YSL、“レベルソ”。Image: Courtesy of C4C Vintage Watch Store.

YSL reversos
機械式とクォーツの“レベルソ”。Image: Courtesy of a Portuguese watch collector.

それでは、なぜオートクチュール、グラマー、カトリーヌ・ドヌーヴのようなフランスのイットガールたちで構成される世界観を持つ、グローバルに評価されるパリのメゾンであるYSLが、低価格帯の大衆市場向けウォッチを販売するライセンス契約に自らの名前を付けることを望んだのか? ベルジェは皮肉にも会社を宣伝することに成功した。彼は社長として単なるファッションハウスだけでなく、YSLロゴの力を利用し、グローバルなマスマーケット向け企業としても運営する。80年代から90年代にかけていたロゴマニアのはるか前から、同ロゴには販売力があったのだ。1998年のFIFAワールドカップ決勝戦(世界中17億人の視聴者が生中継を見ていた)前に、イヴ・サンローランはスタッド・ド・フランスで大規模なファッションショーを開催し、300人のモデルがピッチ上で巨大なYSLロゴを形成した。

そのロゴはやがて、薄れた栄光の遺物ともいえる一抹の絶望を帯びるようになった。サンローランはサングラスから寝具、さらにはタバコに至るまで、あらゆるものに名前を署名することで、強くフランスらしさを象徴するブランドイメージを消耗させ始めた。1997年、シチズン ウォッチ カンパニー オブ アメリカは、アメリカとカナダで販売するためのイヴ・サンローランウォッチコレクションを開発し、販売するライセンスを取得した。実際、YSLのライセンスは、時計、ジュエリー、レザーグッズ、ペンなど、YSLアクセサリーの世界的なマスターライセンシーであるカルティエがシチズンに与えたものである。

90s Citizen watch for YSL
90年代のシチズン×YSLモデル。

高価格帯ブランドカテゴリのライセンス製品の流入が増加するなか、百貨店や小売店の消費者は有名ブランドをますます好むようになった。これにより、ほかの製品カテゴリから非常に魅力的で有名なレーベル(ライセンスブランド)が、時計メーカーの独自ブランドと並んで参入できる絶好の環境が整ったのである。この期間中、YSLウォッチの製品開発はアメリカチームが主導し、フランスYSLの承認を得て進められたが、製品ラインナップは北米市場向けに限定されていた。コレクションは1997年4月に、ジュネーブとバーゼルで開催された高級宝飾品と時計の見本市でデビューを飾る。百貨店や高級宝飾店を対象とし、“スポーティエレガンス”をコンセプトにしていた。ラインナップは主にペアウォッチに焦点を当てており、価格帯は150ドルから500ドル(当時の相場で約1万8000~6万2000円)の範囲であった。

1996年の春夏オートクチュールショーのあと、イヴ・サン=ローランを囲むカーラ・ブルーニ(Carla Bruni、左)とカレン・マルダー(Karen Mulder、右)。Image: Getty.

これらの時計は、せいぜいかつての活力に満ちたイヴ・サン=ローランのスタイルを薄めただけに過ぎなかった。80年代から90年代にかけて、あらゆる製品に自信満々に名を刻んだブランドにとってこれは避けられない結果であった。YSLは1999年に、プレタポルテ事業をグッチに約10億ドル(当時の相場で約1139億円)で売却し、2002年にサン=ローランが引退した際にはクチュールハウスを閉鎖した。

グッチのトム・フォード(Tom Ford)がイヴ・サンローランの指揮を執り、フランスの名門ファッションハウスを支えていたライセンス契約を終了させ一掃した。「ファッション製品に自分の名前を刻むことは、かつては金儲けの手段だった。今や賢いデザイナーは、殺しのライセンス(不要なライセンス契約を排除するための決断)を求める」と、ジャーナリストのスージー・メンケス(Suzy Menkes)は2000年7月のニューヨーク・タイムズ紙で発表した。「理論としては、クライアントにより優れたサービスを提供し、デザイナーが自分の店舗でより大きな利益率を享受できる、無駄のない洗練された高級世界を創り出すことだ」

YSL watch
真の美的革命は容易に起こるものではない。そしてここで言う革命とは、大規模で時代を定義し、古いシルエットを覆し、新しいシルエットを押し付けるサルトリアの世界的浸透を意味する。20世紀後半、イヴ・サン=ローランはファッションの反乱を先導し、見事に勝利を収め、ファッション界で最も尊敬されるメゾンのひとつを創り上げると同時に、リヴ・ゴーシュで事実上プレタポルテを発明した。ファッションウォッチも同様、革命的な道を歩んだものの、その華やかさははるかに劣っていた。日本の先見性と技術は、時計業界の現状を一変させたのだ。

今日、ライセンス契約による時計はフレグランスやサングラスと並んで、ミドルラグジュアリーの高級品に位置づけられている。2024年、“ファッションウォッチ”は再定義されており、大手メゾン(ディオール、エルメス、シャネル、ルイ・ヴィトンなど)は自社独自の機械式時計製造施設を追求するか、有名なスイスのサプライヤーとの提携を進めている。しかし、クォーツ革命やYSLとシチズンのような初期のライセンス契約がなければ、ルイ・ヴィトンがタンブールをつくることも、シャネルがJ12をつくることもなかったかもしれないと言えるのではないだろうか。

H.モーザー ストリームライナー・コンセプト

ブレスレット一体型のステンレススティール(SS)製スポーツウォッチの需要が完全に廃れてしまったわけではないものの、過剰に評価されていた時代はもう過ぎ去ろうとしている。多くの人が求めてやまない、特定の人気モデルを思わせるデザインを持つ一部の時計は一時的に盛り上がりを見せていたようだが、その波もすぐに収束してしまった。しかしながら、H.モーザーのストリームライナーは健在だ。それどころか、時折このように期待を超えてくる製品を発表したりもする。以下はH.モーザーの新作、ストリームライナー・コンセプト ミニッツリピーター トゥールビヨン ブルーエナメルである。

H. Moser & Cie. Streamliner Concept Minute Repeater Tourbillon Blue Enamel
オメガ時計コピー 代金引換優良サイトストリームライナーが長きにわたって愛され続けている理由はいくつかある。そのひとつが、ほかのブレスレット一体型デザインとは一線を画していることだ。滑らかで丸みを帯びたケースシェイプ、リンクが横に真っ直ぐ伸びたブレスレット、そして(ケース同様に)年々洗練を続ける大胆な文字盤、これらすべてを組み合わせることでモーザーらしさを表現している。また、ストリームライナーはクロノグラフ、パーペチュアルカレンダー、トゥールビヨンなど素晴らしいコンプリケーションを搭載した数々のモデルのプラットフォームとしても機能しており、そのどれもがストリームライナー以外の何ものでもない一貫したデザインを有している。

今作は、ストリームライナーのケースにミニッツリピーターを格納した初めてのモデルというわけではない。モーザーとMB&Fによる“ストリームライナー・パンダモニウム”ミニッツリピーターは、延期の末に開催された今年のOnly Watchオークションにおいて30万〜40万スイスフランの想定落札価格に対し38万スイスフラン(当時のレートで約6540万円)で落札された。しかし同オークションの開催にあたっては、クリスティーズに対するサイバー攻撃、それによるオンライン入札の中止などいくつかの問題が発生していた。

Streamliner MB&F
H.モーザーとMB&Fによる“ストリームライナー パンダモニウム”ミニッツリピーター

MB&Fとのコラボレーションでもなく、文字盤上にDJパンダもいない新しいストリームライナー・コンセプト ミニッツリピーター トゥールビヨン ブルーエナメルは29万6000ドル(日本円で約4700万円、日本の販売価格は要問い合わせ)とやや控えめなプライスながら、(私の見識では)価格以上のパフォーマンスを見せてくれている。(この記事はバリュープロポジションではないが)近代的なミニッツリピーターでそのレンジにハマるものはちょっと思いつかない。パンダやフローティングテンプの代わりに、ワンミニッツトゥールビヨンを備えている。

H. Moser & Cie. Streamliner Concept Minute Repeater Tourbillon Blue Enamel
昨年のストリームライナー・スモールセコンドのリニューアル時に、この文字盤を見たという人もいるかもしれない。モーザーはこれについて、同じアクアブルーのフュメを持つ“グラン・フー”エナメルに槌目模様を施したものだと説明しているものの、私の目にはさっぱり区別がつかない。最新のスモールセコンドモデルに見られるデザインは素晴らしいと思う半面、サーキュラーグレイン仕上げが施されたインダイヤルが文字盤の美しさを損なっているように見えるのはあまり好きではなかった。新作ではミニッツリピーターのハンマーとトゥールビヨンに合わせて文字盤がくり抜かれているが、ダイヤルの質感とぶつかり合っている様子もなく見た目にも美しく仕上がっている。なお、モーザーについて語るとき、フュメと琺瑯(vitreous enamel)文字盤の説明のくだりでアンオルダインが頻繁に登場する。しかしモーザーは歴史的にこれらの技法に取り組んできたブランドのひとつであり、加えてこのふたつは価格帯も大きく異なるので、文字盤の仕上げが似ているというだけで競合することはないだろう。

H. Moser & Cie. Streamliner Concept Minute Repeater Tourbillon Blue Enamel
新作は縦・横・厚さのいずれもが約3.5mm大きくなっているにもかかわらず、驚くほど快適に着用できる。SS製のケースは直径が42.3mmで厚さが14.4mmだが、この時計に搭載された複雑機構を考慮するとさもありなんという感じだ。素材となる金属は、ミニッツリピーターにとって最適なものが選択されている。まあ、これについてはまたのちほど。針にはグロボライト®️によるインサートが施されており、暗闇でリピーターのチャイムを鳴らしたくない場合でも針で時刻を知る(時計の本来の用途のひとつだ)ことができる。

モーザーの仕上げに対するこだわりが私は大好きだ。アンスラサイトのブリッジとプレートにはモーザーのダブルストライプが施され、大手独立系ブランドの30万ドル近い価格の時計に期待される要素をすべて盛り込みつつ、精悍な印象を与えている。さらに細かく見てみると、ほかの大手ブランドがこの価格帯の時計で見落としてしまっている気配りが随所に散りばめられている。

H. Moser & Cie. Streamliner Concept Minute Repeater Tourbillon Blue Enamel
その最たるものが歯車で、下の写真では特に2番車が強調されているが、輪列内の小さな歯車にもこだわりが及んでいるのが見て取れる。モーザーはブリッジ付近だけではなく、歯車の軸やその周りの内角にも仕上げを施している。また、ムーブメントには奥行きもあり、これはランゲのようなブランドでも高く評価されているポイントである。デッドスペースを完全に排除することはできないため、美観的に優れた手法でそれをアクセントとして生かしているのだ。


ご存じのとおりトゥールビヨンはただ複雑であることが価値となっている場合が多く、モーザーはこのリリースで精度の具体的な数値を公開していない。ときにブランドが自らの時計製造の限界を超えるべく挑戦する必要があることは理解しているし、それはこの時計に関しても同様だ。モーザーには長年にわたり、素晴らしいトゥールビヨンウォッチを作ってきた歴史がある。ただし、この時計がミニッツリピーターとしてどのような評価を受けるかは見てみたい。

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さて、リピーターに話を戻そう。実機をチェックしていたとき、リピーターを何度か異なる環境で作動させてみた。時計は音を増幅する特別なディスプレイスタンドに設置されていたが、手に持ったり手首につけたりした状態で鳴らしてみたりもした。リピーターには、品質を語るうえでのふたつの主要な要素(音量と音質)がある。いずれのパターンにおいても、私がこれまで聴いたなかでもっとも大きな音量でも、もっともクリアな音量のリピーターでもなかった。素材とリピーターの構造に関する物理学的な話はもう少し調べる必要がありそうだが、音響性能に影響を与えているであろう要因がいくつか見受けられた。

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音は空気分子が振動して波となって移動することで生じ、その波が通過する素材が振動することで発生する。例えばある素材はこの伝達効率がほかの素材よりも高いが、密度の低い素材ほど音をよりよく伝えると言われている。これがF.P.ジュルヌが自社のチャイムウォッチにSSを好む理由である。パテックなどほかのブランドは、ケースの内部や文字盤の設計を利用して音をよりよく増幅する“アドバンストリサーチ”プロジェクトを試みている。サファイアガラスはSSよりも密度が低いため、理論的には音をよりよく伝えるのだが、ミニッツリピーターはクローズドケースバックのほうが大きな音がすると言われている(A/Bテストをする機会はないのだが)。ダイヤル側にチャイム機構があるほかのブランド(モーザー以外)の時計だと、F.P.ジュルヌのミニッツリピーターの音を聴いたことがあるが、そちらのほうがチャイムの音が大きかった。今回のモデルだと、厚さ2.2mmのドーム型サファイア風防が音を妨げている可能性がある。

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全体のパッケージを振り返ってみると、やはりなかなかに素晴らしい時計だと言える。細部をバラバラに取り上げるのではなく時計全体を見ることが大事だと考えているのだが、これが最初にストリームライナーを好きだと言った理由につながってくる。シンプルなものからとんでもない複雑機構を搭載したものまですべてを内包しつつ、ストリームライナー以外のなにものでもない優れたプラットフォームだ。同時に、細部のディテールが非常にうまく機能している。

ケース一体型のブレスレットには、モーザーのブランドロゴが刻印された3つ折りクラスプが取り付けられている。また、2.2mm厚のサファイアクリスタルも特徴的だ。モーザーがクリスタルありとなしでそれぞれのパターンの測定値を送ってくれるのはありがたい。皮肉屋は、クリスタルなしでは時計をつけられないじゃないかと言うかもしれないが、この数値は時計が手首にどのように収まって見えるかを正確に示すものである。このようなブレスレット一体型の時計の場合、ブレスレットはかなり高い位置でケースにセットされているため、ドーム型風防はMB&Fのそれほど手首から離れているようには見えない。私の感覚からすると、非常にバランスが取れていた。

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私はH.モーザーの以前からのファンだ。初めてスイスを訪れた際、最初に触れたブランドであり、技術的にも審美的にも成長し続けていることに感銘を受けた。また、複雑機構のスペシャリストであるアジェノーSAへの投資を通じて製造面でも着実に力をつけていることからも、今後もモーザーから多くのコンプリケーションが供給されることは間違いないだろう。

H. Moser & Cie. Streamliner Concept Minute Repeater Tourbillon Blue Enamel
H.モーザー ストリームライナー・コンセプト ミニッツリピーター トゥールビヨン ブルーエナメル Ref.6905-1200。直径42.3mm、厚さ14.4mmのSS製ケース、50m防水。槌目仕上げでアクアブルーの“グラン・フー”エナメル文字盤、時針と分針にグロボライト®️のインサート。時・分表示、トゥールビヨン上にスモールセコンド、ミニッツリピーター機能搭載。ムーブメントは手巻き式のCal.HMC 905、35石、2万1600振動/時、アンスラサイト仕上げ、プレートとブリッジにモーザー・ダブルストライプ装飾、パワーリザーブ90時間。SS製ブレスレット。価格:29万6000ドル(日本円で約4700万円、日本での販売価格は要問い合わせ)。

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