ブレゲ タイプ XX クロノグラフ 2075はメゾン創業250周年が新登場。
創業250周年を祝う一環として、ブレゲスーパーコピー代引き優良サイトは再び飛翔し、今回はマンハッタンの空を舞台に選んだ。近年、クラシック スースクリプション 2025を携えてパリに、トラディション 7035を携えて上海に姿を見せてきたブレゲが、今回はニューヨークに降り立ち、新作ブレゲ タイプ XX クロノグラフ 2075を発表した。このモデルは、手巻きのソリッドゴールド製クロノグラフ2種で構成されており、かつてブランドの存続を支えた伝説的なパイロットウォッチに新たな息吹をもたらしている。昨年発表されたステンレススティール製のタイプ 20およびタイプ XXがコレクションの正式な再始動を示すものであったとすれば、今回のリリースはより個人的なもの、単なるリブートではなくまさにラブレターと呼ぶにふさわしい作品である。
The Breguet Type XX Chronographe 2075 with black dial
2075BHコレクションには、ふたつのリファレンスが用意されている。ひとつはブラックのアルマイト加工を施したアルミニウム製ダイヤル、もうひとつはバーティカルサテン仕上げが施されたソリッドシルバー製ダイヤルで、こちらは250本限定だ。いずれもケース径は38.3mmで、今年発表されたばかりの独自合金“ブレゲゴールド”が用いられている。これはイエローとローズの中間にあるような、温かみのあるブロンド調の色味が特徴だ。このケースサイズと手巻きムーブメントの採用は、現在ブレゲ・ミュージアムに所蔵されている1955年製の民間用タイプ XX、Ref.1780への明確なオマージュである。
内部には、昨年のSS製モデルで初搭載された3万6000振動/時(5Hz)のクロノグラフムーブメント、Cal.728を進化させた機構が収められている。2075BHでは、このムーブメントをもとにした手巻き式のバリエーションが2種類開発された。ブラックダイヤルには15分積算計を備えたCal.7279、シルバーダイヤルには30分積算計とタキメーターを備えたCal.7278が搭載されている。いずれも航空用途に不可欠なフライバック機能を備えており、さらに今回から、ブレゲ19型機が大西洋上を飛行する姿が(ローターに)手彫りで描かれている。これは1930年、デュドネ・コスト(Dieudonné Costes)とモーリス・ベロント(Maurice Bellonte)両名による、ブレゲ製航空機でのパリ〜ニューヨーク初飛行を称えるオマージュである。
The Breguet Type XX Chronographe 2075BH caseback
The Breguet Type XX Chronographe 2075BH black dial
The Breguet Type XX Chronographe 2075BH silver dial
この大西洋横断飛行の偉業こそ、今回のリリースにおける感情的な核だ。ブレゲとしては初となるアルミニウム製のブラックダイヤルが採用されており、ルイ・ブレゲが航空分野で先駆的に活用したジュラルミンへの敬意が込められている。一方、シルバーダイヤルの7時半位置には“Ag925”の刻印が入り、よりクラシックでエレガントな雰囲気を漂わせている。ブラックモデルには、ミリタリー由来の実用性を強調するため、大型の分積算計と組み合わせたアラビア数字の夜光インデックスが配されている。一方シルバーモデルは、12時と6時位置にアプライドされたノンルミナスのアラビア数字を備え、それ以外の位置には弾丸型のインデックスが配されている。どちらもグラデーション仕上げのレザーストラップが組み合わされ、ヴィンテージのパッケージから着想を得た赤いモロッコレザー製ボックスに収められて提供される。
ブラックダイヤルのブレゲ タイプ XX クロノグラフ 2075は限定モデルではなく、価格は596万2000円。一方、シルバーダイヤルは250本の限定生産で、価格は621万5000円(ともに税込)となっている。
我々の考え
新しいタイプ XX 2075を理解するには、2年前に発表された2本のブレゲを振り返るとよい。2023年に登場したSS製のタイプ 20とタイプ XXは、このラインを再定義する重要な試みであり、1950年代の軍用仕様に基づくモデルと、民間仕様に基づくモデルという、性格の異なるふたつのバリエーションとして慎重に設計された。これらは直径42mmの大型ケースを採用し、自動巻きムーブメントを搭載。ブレゲのオートオルロジュリー精神と、その伝統的なデザインが持つ大衆的魅力とを結びつけようとする試みであった。方向性としては間違っていなかったと評価され、タイプ XXを再び注目の的に押し上げたものの、多くのコレクターや愛好家にとってはなお満たされない部分が残る結果となった。
The two Breguet Type XX Chronographe 2075BHs
実のところ、タイプ XXはブレゲの腕時計史において極めて重要なモデルであり、間違いなく“最も重要”とすら言える存在である。1953年から、ブレゲはミリタリースペックのタイプ 20をおよそ2000本、民間向けのタイプ XXをさらに約500本製造してきた。当時の年間生産数が数百本程度だったブレゲにとって、数十年のあいだに2000本を超える製造というのは極めて大きな数だったのである。オリジナルのタイプ 20および民間仕様のタイプ XXこそが、1775年の創業以来今日に至るまでブレゲが存在し続けている大きな要因のひとつだと信じる者も多い。仮にブランドが、一時でも姿を消していたとすれば、創業250周年の祝賀もここまで意義深いものにはならなかっただろう。
2025年に向けて発表されたゴールド製の新作2075BHは、ほとんどの点において、現代のタイプ XXに対して愛好家たちが求めてきた理想形といえるだろう。今回のブレゲはコレクター目線に立ち、従来のカタチを練り直し、まったく異なる層に向けたアプローチを試みている。手巻き、39mm未満のケースサイズなどスペックはすべて期待どおりだ。そして美観もまた、そのスペックにしっかりと応えている。たとえばシルバーダイヤルのアウターに配された数字のフォントを見れば一目瞭然。ヴィンテージウォッチ愛好家にとって、これ以上に心くすぐられるものがあるだろうか。
The Breguet Type XX Chronographe 2075BH black dial
価格がそれぞれ596万2000円および621万5000円(ともに税込)という時点で、これらは日常使いのパイロットウォッチではない。あくまでブレゲのソリッドゴールド製アニバーサリーピースであり、物語性に富み、細部へのこだわりが光る1本である。そしてそれは、小さなディテールにも気づき、価値を見いだす人々のために作られている。それでいて過剰な演出に陥っているわけではない。むしろ、この時計はグレゴリー・キスリング(Gregory Kissling)氏率いる新生ブレゲの掲げるポジショニング、感性、姿勢を見事に体現している。ブランドの豊かな歴史に対するタイムリーかつ的確な敬意が、きわめて魅力的でコレクタブルなかたちで結実しているのである。
まもなく、我らがマーク・カウズラリッチがこの2本を実機レビューで取り上げる予定だ。それまではこれらの写真で気分を高めて!
The silver dial Breguet Type XX from 2025
基本情報
ブランド: ブレゲ(Breguet)
モデル名: ブレゲ タイプ XX クロノグラフ 2075(Breguet Type XX Chronographe 2075BH)
型番: 2075BH/99/398(ブラックダイヤル)/2075BH/G9/398(シルバーダイヤル)
直径: 38.3mm
厚さ: 13.2mm
ケース素材: 18Kブレゲゴールド
文字盤: アルマイト加工アルミニウム(ブラックダイヤル)/バーティカルサテン仕上げのソリッドシルバー(シルバーダイヤル)
インデックス: アプライドの夜光アラビア数字(ブラックダイヤル)/アプライドのアラビア数字12および6と弾丸型インデックス(シルバーダイヤル)
夜光: あり
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: 交換可能なグラデーション仕上げのブラックまたはブルーのカーフスキンストラップ、18Kブレゲゴールド製ピンバックル付き