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ロレックス「ディープシー」三代の進化: 3900mの深海から、独立シリーズへ——“鬼王”の華麗なる転身

「鬼王」——中国の時計愛好家がロレックス ディープシー(Deepsea)に与えた愛称。その名の通り、このモデルは長らく「海使型(Sea-Dweller)」の特別版として、防水性能3900mという圧倒的な存在感を放ってきた。

しかし、2024年、ロレックススーパーコピーは意外な一手を打つ。
ディープシーを海使型から完全に分離し、独立したコレクションとして昇格させたのだ。
これは単なるラインナップ整理ではなく、ブランド戦略の大きな転換点を示す出来事である。

📜 第一世代(2008–2018):Ref. 116660 — 海使型の“最強進化形”

2008年、ロレックスは防水3900m(12,800フィート)を実現する新作を発表。
当時、量産機械式時計の防水性能としては世界最高だった。

その秘密は、「リングロックシステム(Ring Lock System)にある:
- BioDur 108合金製の内側圧力リング(904Lステンレスの3倍の強度)
- チタン製ケースバック(圧力変形を吸収)
- 5.5mm厚のサファイアクリスタル(通常の2倍以上)

ムーブメントはCal. 3135(48時間パワーリザーブ)、ケースサイズは44mm径/17.7mm厚。
2014年には、「D-BLUE」(グラデーションブルー×ブラック)が登場し、ジェームズ・キャメロン監督との共同開発による“深海探査”の象徴として話題を呼んだ。

🔧 第二世代(2018–2022):Ref. 126660 — 機械的進化

2018年、初代登場から10周年を記念して、Ref. 126660が登場。

最大の変更点は、Cal. 3235ムーブメントへの換装:
- 動力備蓄:70時間(+22時間)
- Chronergy脱進機(効率+15%)
- Paraflexショックアブソーバー

外観はほぼ維持されたが、ラグの形状がややシャープに、ブレスレットのOysterlock安全クラスプが改良されるなど、細部の使い勝手が向上した。

👑 第三世代(2022–2024):Ref. 136660 — 独立への布石

2022年、Ref. 136660が登場。
当初は「海使型 ディープシー」として販売され、見た目は前世代とほぼ同じだった。

しかし、2024年以降の生産モデルから、重大な変更が行われた:
- 文字盤の「SEA-DWELLER」表記が削除
- 代わりに「DEEPSEA」のロゴが中央に配置

この一見小さな変更が、シリーズ独立の公式宣言だったのだ。

🏆 2024年:ディープシー、ついに独立

2024年、ロレックスは正式にディープシーを海使型から分離し、新たな独立コレクションとして位置づけた。

これにより、ロレックスのダイバーズウォッチラインナップは以下の4段階に再編された:
シリーズ 防水性能 特徴
サブマリーナ 300m 日常用ラグジュアリーダイバー

海使型(Sea-Dweller) 1,220m プロフェッショナル・サチュレイテッドダイバー向け

ディープシー(Deepsea) 3,900m 超深度潜水・技術的象徴

ディープシー・チャレンジ(Deepsea Challenge) 11,000m 実験機/非市販

さらに、独立記念として18Kゴールド製ディープシー(Ref. 136668LB

超薄トゥールビヨンの頂上決戦:ブルガリ vs ピアジェ — 誰が“世界一薄い”の王座を握るか?

超薄トゥールビヨンの頂上決戦:ブルガリ vs ピアジェ — 誰が“世界一薄い”の王座を握るか?

「薄さ」は、時計メーカーの技術力と美学を同時に問う、究極の競技場だ。
近年、この分野で激しい覇権争いを繰り広げているのが、イタリアのブルガリ(BVLGARI)とスイスのピアジェ(Piaget)である。

2025年、両ブランドはそれぞれ新作を投入し、超薄トゥールビヨン(Tourbillon)という最高峰カテゴリーで新たな攻防を展開している。

🥇 ブルガリスーパーコピー:OCTO Finissimo Ultra トゥールビヨン(Ref. 104313)
厚さ:1.85mm|直径:40mm|素材:チタン

2025年4月、「ウォッチ・アンド・ワンダーズ」で発表されたこのモデルは、現時点で世界最薄のトゥールビヨン腕時計として記録された。

- 初代 Ultra(2022年):1.80mm(世界最薄機械式)
- 第2世代(2024年):1.70mm(COSC認定)
- 第3世代(2025年):1.85mm(トゥールビヨン搭載)

トゥールビヨン機構を加えても、ピアジェの2.00mmを0.15mm上回るその薄さは、驚異的だ。

ケースは一体成型チタンで、裏蓋がムーブメントのメインプレートを兼ねる“ケース=機芯”構造を採用。
時刻調整は、ベゼル側面のプッシュボタンで行うという革新的なインターフェースも特徴。

価格:230,000元(日本円換算でおよそ500万円前後)

🥈 ピアジェ:Altiplano Ultimate Concept トゥールビヨン(Ref. G0A49510)
厚さ:2.00mm|直径:41.5mm|素材:コバルト合金

2024年に発表されたこのモデルは、当時「世界最薄トゥールビヨン」として話題を呼んだ。
しかし、2025年にブルガリが1.85mmを達成したことで、現在は2位となっている。

- 機芯:970P-UC(手巻き)
- 振動数:28,800 vph(4Hz)
- 動力備蓄:40時間

最大の特徴は、ケース底蓋が機芯のベースプレートを兼ねる一体化設計。これにより、従来の“層積構造”を完全に排除し、極限の薄型化を実現した。

🌿 2025年新色:カーキグリーン仕様(Ref. G0A50530)

2025年、ピアジェはこのUltimate Concept トゥールビヨンにカーキグリーンの新色を追加。
文字盤部分に特殊コーティングを施し、18Kゴールド製の針・インデックス・ネジとの対比が、ミリタリー調ながらも高級感を醸し出す。

これは、単なるカラーバリエーションではなく、“機能美”と“ファッション性”の融合を狙った戦略的一手だ。

⚙️ 別次元の挑戦:Altiplano Ultimate 自動巻き(Ref. G0A50126)

一方、ピアジェは自動巻きという別カテゴリーでも王者の座を守っている。

- 厚さ:5.45mm(自動巻きとしては世界最薄級)
- 機芯:910P(外縁マイクロローター採用)
- 動力備蓄:50時間

2025年モデルでは、十字紋入りダイヤルと十字型ネジを採用し、視覚的アイデンティティを強化。
これは、“超薄”だけではなく、“日常使いの実用性” を重視するユーザーへの配慮でもある。

価格:307,000元(約670万円)——自動巻きの複雑さゆえ、トゥールビヨンより高価

💎 編集部コメント:
技術の勝利か、伝統の矜持か?

- ブルガリは、幾何学的デザイン(OCTO八角形)と先端素材工学で、短期間で記録を更新し続ける“攻めの姿勢”を示す。
- ピアジェは、1957年から続く“超薄”の伝統を背景に、素材の質感・色彩・装飾性で差別化を図る“守りの美学”を貫く。

どちらが“優れている”かではなく、
「あなたが求める“薄さ”の意味は何か?」
——それが、この頂上決戦が投げかける、最も深い問いである。

今、超薄時計の歴史は、
イタリアの革新とスイスの伝統が交差する瞬間を迎えている。

ロレックスの“アルビノ”ダイヤルとは何なのか?

初のホワイトエクスプローラー 1016が今週オークションに出品される。極めてレアなこのヴィンテージロレックスの文字盤に隠された事実とフィクションを解説しよう。

目を閉じて、ロレックスのスポーツウォッチを思い浮かべてみてほしい。おそらく、いまあなたが考えている時計は黒文字盤である可能性が高い。ただしそれは必ずしもそうではない。ロレックスは今日私たちが知っているスポーツモデルのトリオ(エクスプローラー、GMTマスター、サブマリーナー)を、1953年から1955年にかけて初めて黒い文字盤を発表した瞬間から普及していった。しかしこれらのモデルの初期には白い“アルビノ”ダイヤルという希少種が存在している。

ロレックススーパーコピー 代引きアルビノとは、マニアの好奇心をくすぐるとんでもなくレアな文字盤である。50年代から60年代前半のサブマリーナー、GMTマスター、エクスプローラーを含めても、おそらく20~25本以下しか確認されていないほどだ。その希少性もさることながら、とにかく見た目がカッコいいのだ。私は最近このアルビノの文字盤が頭から離れない。

今週開催されるフィリップスのジュネーブ時計オークションに、アルビノダイヤルを持つエクスプローラー 1016が出品されるようだ。2007年以来では初となる主要なオークションに登場したアルビノ 1016である。これらの文字盤はコレクターのあいだで常に多くの疑問を生み出してきた。これは本物か? もし本物なら、その背景にはどんなストーリーがあるのだろうか? と。

ロレックスは自社の歴史的なモデルについて直接コメントをしないかもしれないが、姉妹ブランドのチューダーは今年、ブラックベイ GMTにホワイトダイヤル(厳密にはオパラインダイヤル)を投入し、購入者の興味の炎を煽った。ということで、今回はこのアルビノダイヤルが持つ魅力について迫っていこう。

決して白黒がつかないアルビノダイヤルとは何か
アルビノダイヤルを持つロレックス エクスプローラー 6610
アルビノダイヤルの初期型エクスプローラー 6610。

アルビノダイヤルを持つロレックス GMTマスター 6542
アルビノのGMTマスター 6542。

まず前提として、アルビノのGMTマスター、エクスプローラー、サブマリーナーとは何なのか? 総じて白くてシンプルなダイヤルを備えており、これらのモデルの初期の例に存在していたと言える。ここまでだと別に大したことはないように聞こえる。

ロレックスがエクスプローラー、サブマリーナー、GMTマスターを発表する以前の、50年代前半で台頭したスポーツウォッチに白やシルバーといった文字盤が用意されていることはそれほど珍しくはなかった。例えばエクスプローラーのインスピレーションとなったエドモンド・ヒラリー卿の持つエベレストロレックスは白文字盤だった。サブマリーナーの前身であるターノグラフの初期型もそうだったし、今はスミソニアンで眠っているが実際にマリアナ海溝の底まで旅をしたディープシー・スペシャル No.3も白文字盤だった。ロレックスのスポーツコレクションは、リファレンスやダイヤルバリエーションなど、そのすべてにおいてバラエティに富んでいる。同じリファレンスでも文字盤の上で優雅に輝く星があったり、エベレストに持っていけるほどの道具に見えたりと、とても不思議な時代だったのだ。

エドモンド・ヒラリー卿のロレックス
エドモンド・ヒラリー卿がエベレストに挑んだ際携行していたロレックスの時計。50年代前半、白文字盤のスポーツウォッチがいかに珍しかったかを物語っている。

50年代半ばにエクスプローラー、サブマリーナー、GMTマスターが登場すると、ロレックスはコレクションの統一化を図り始め、そのなかでもほとんどのスティール製スポーツウォッチには黒文字盤を採用することを決断している。しかしいくつかの奇妙な白文字盤が、ラインナップに紛れ込むという不思議な現象が起こった(なかには伝説の“アルビノ”デイトナもあり、これはエリック・クラプトンが一時期所有していたものを含めても4本しか確認できていない。ただしそれらは別物であり、ここでいうアルビノダイヤルとはまた似て非なるもののため別の機会に紹介しよう)。

これらのアルビノダイヤルはテスト用なのか、試作品なのか、ディスプレイ用のモデルなのか、あるいは要人への大切な贈り物だったのか、私たちは長いあいだ疑問を抱いていた。今日その全貌を知る術はないが、これらの込み入った説明はいずれも真実であるとは思えない。オッカムの剃刀(なにも複雑な仮定はいらない、結論は簡潔であるべきだという原則)を信じているなら、最もシンプルな説明が最適かもしれないだろう。そこでディーラーであり、Loupe Thisの共同設立者であるエリック・クー(Eric Ku)氏が自身の意見を述べてくれた。

アルビノダイヤルを持つロレックス GMTマスター 6542
「ロレックスはある意味、スイス系ドイツ人のような存在だと思っています」とクー氏は言う。「彼らが自ら作ったものがあれば、それを使おうとするのです」。時計職人が文字盤のスタンプや印刷パッドが正常に動作しているかどうかを確認する最も簡単な方法は、真っ白な文字盤に黒いインクでテストすることだと教えてくれた。クー氏やRolex Passion Reportのようなほかの人々は、ロレックスは印刷パッドが正常に動作していることを確認するべく、短期間製造をしていたのだと推測している。白文字盤を印刷したあとに、彼らはこれは使ってもいいのではないかと思い巡らせ、流通させたのだと。

「特にデイトナにおいては真のプロトタイプダイヤルを目にすることがあります」。こう語るのはWind Vintageのエリック・ウィンド(Eric Wind)氏だ。「しかしこれがテストダイヤルであるというのは納得がいきません」。もし本当にテストやプロトタイプなのであれば、6時位置にSuperlative Chronometer Official Certifiedという文字を入れてダイヤルを仕上げる理由がないからだ。クー氏もウィンド氏もこのアルビノダイヤルがきちんと“製造された”時計だったと認めている。

この時期のロレックスは時間をかけてギルト加工を施して文字を浮き彫りにした美しい黒文字盤を製造していたが、この白いアルビノダイヤルは黒インクでパッドプリント(平面を立体的に見せる印刷方法)しただけの大変シンプルなものだ。黒文字盤と比べるとまさにフラットなダイヤルといえる。だが見た目は素晴らしく、滅多に手に入らないほど希少で、ヴィンテージロレックスのなかで最も伝説的な時計に位置づけられる。

ホワイトアルビノダイヤルはスポーツモデルのなかでも、エクスプローラー 6610と1016、GMTマスター 6542と1675、サブマリーナー 6204/6205という初期リファレンスで発見されている。ケースの製造年数は50年代のものが多いが、なかには60年代前半のものも存在する。

オリスはダイバーズ65にDLC加工を施した。250本の限定モデルを発売している。

オリスに120歳の誕生日おめでとうを一番に伝えたい。その年齢の半分でもあなたのように(素敵に)見えることができたらいいと思う。オリスによると、これらのヘルシュタインエディションはクールなデザイン(2023年版や2022年版を参照)で、通常のカタログにはまず登場しないような時計を作っているという。今年もその流れを継続し、今回は新たにブラックアウトのDLCコーティングが施されたダイバーズ65を発表した。

オリス ダイバーズ65 ヘルシュタインエディション2024は、ブランドのおなじみのレトロダイバープラットフォームを使用しているが、そのすべてが黒で統一されている。40mmのケースはブラックアウトされたDLCコーティングのスティール製で、ダイヤル、夜光、針もすべて真っ黒だ。同様に、ラバーストラップとDLCコーティングされたバックルも黒い。ほかに見落とした部分はあるか? ベゼル、リューズ、裏蓋もすべてDLCコーティングされている。オリスがオールブラックの時計をつくったのはこれが初めてだ。

内部には、スーパーコピー時計優良サイトヘルシュタインブランドの自社製Cal.400が搭載されており、高い耐磁性と約5日間のパワーリザーブを実現している。なお時計をMyOrisに登録すると、10年間の保証も受けられる。

2024年のヘルシュタインエディションは、6月1日よりブティック、小売店、オリスのウェブサイトで販売される。希望小売価格は66万円(税込)。250本生産されるこの限定エディションは、シリアルナンバー入りで製造する予定だ。

我々の考え
oris holstein edition 2024 divers sixty-five
理由は特にない”と、オリスの共同CEOであるロルフ・スチューダー(Rolf Studer)氏は、ブラックアウトされたダイバーズ65のプレスリリースで述べている。この率直さには感謝したいし、オールブラックウォッチには何かしらの魅力があるのは間違いない。クールで秘密めいた感じがあり、しかもオリス初の試みだ。これが一般生産の時計であれば、その実用性や視認性について文句を言うかもしれないが、250本しかない限定モデルであり、この時計を手に入れるために急いで駆けつける愛好家たちは(先着順だ)これが最も機能的なダイバーズウォッチだから購入するわけではないだろう。

オリス ダイバーズ65は完全にヘリテージを意識したモデルであるが、それがモダンな雰囲気のブラックアウトバージョンで表現されるのは楽しい。それはどこかブラックベイ セラミックをほうふつとさせる。より現代的な素材とヴィンテージにインスパイアされたダイバーズウォッチの緊張感が、時にはうまく機能することがあるのだ。

基本情報
ブランド: オリス(Oris)
モデル名: ダイバーズ65 ヘルシュタインエディション2024(Divers Sixty-Five Hölstein Edition 2024)
型番: 01 400 7794 4784-Set

直径: 40mm
厚さ: 12.8mm
ケース素材: マルチピースステンレススチールケース、ブラックDLCコーティング
文字盤: ブラック
インデックス: アプライド
夜光: あり、針とインデックスにスーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ブラックラバーのトロピックスタイルストラップ、DLCコーティングバックル

oris divers sixty-five holstein edition 2024
ムーブメント情報
キャリバー: 400
機能: 時・分・センターセコンド、日付表示
直径: 30mm
パワーリザーブ: 約120時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 21
クロノメーター: なし(ただし日差-3/+5秒の精度を誇る)
追加情報: MyOrisに登録すると時計とムーブメントに10年の保証が付く

価格 & 発売時期
価格: 66万円(税込)
発売時期: 発売中
限定: あり、世界限定250本

ブライトリングのもとでギャレットが再始動。

堅牢かつスポーティなクロノグラフで知られたかつてのギャレットが、2026年にミドルプライス帯で復活すると、ブライトリングCEOのジョージ・カーン氏が発表した。

ブライトリングスーパーコピー時計代引き届くは、さまざまな価格帯の復活したブランドを買収することで、販売数と取扱量を拡大する企業戦略を進めている。この戦略の一環として、同社は来年、成長を続けるブランドのラインナップにギャレットを加える。最高経営責任者(CEO)のジョージ・カーン(Georges Kern)氏によると、新しいギャレットウォッチはブライトリングブティックで親ブランドと並んで販売され、製造施設も活用して組み立て・生産が行われるという。ギャレットの新作は2026年半ばに発表される予定で、価格は3000スイスフラン未満から5000フラン(日本円で約50万~85万円)程度に設定される見込みだ。

1939年のギャレット マルチクロン クラムシェルのヴィンテージ広告

ギャレットは、過去5年間で平均販売価格が大幅に上昇したブライトリングに、新たな顧客を獲得するためのバリュー志向の姉妹ブランドをもたらすことになる。“多くの人が当社のブティックに足を運んでも、価格が高すぎるために何も買わずに帰ってしまう”と、ギャレット買収の正式発表を控えた3月18日のインタビューでカーン氏は語っていた。“これからは、そうした人々に提供できるものがある。我々はこのブランドを非常に意義のある形で活用できるだろう”。

セリタ製ムーブメントやそのほかのサードパーティ製ムーブメントを搭載した新モデルは、1838年に創業したスイスのギャレットブランドの歴史を受け継ぐものとなる。同ブランドの代表的なモデルには、初期の防水クロノグラフのひとつとされる時計や、アメリカ合衆国大統領ハリー・S・トルーマン(Harry S. Truman)氏が着用したことで知られる“フライング・オフィサー”などがある。さらにギャレットは、1903年にノースカロライナ州キティホークで人類初の動力飛行を成功させたライト兄弟が、その時間を計測するために使用した懐中時計も製造しており、航空時代の幕開けに貢献した。

1949年、マイアミでのハリー・S・トルーマン。

ブライトリングは、2年以上保持していた買収オプションを活用し、約8カ月前にギャレットの名称および関連する知的財産資産の取得を完了した。これは、2017年からカーン氏指揮のもとで運営されているプライベート・エクイティ支援のブライトリングにとって、かつての名門ながら現在は休眠状態にあるブランドを買収する2例目の合意となる。

2023年、カーン氏はかつて名声を誇ったスイスのブランド、ユニバーサル・ジュネーブの買収を主導した。詳細は明かしていないが、ギャレットの買収コストはそれよりもはるかに低かったという。香港での売り手であるステルクス・ホールディングス・インターナショナルの企業申請によれば、ブライトリングはポールルーターやトリコンパックスクロノグラフで知られるユニバーサル・ジュネーブのブランド取得に、6000万スイスフラン(日本円で約100億円)以上を支払った。

ギャレットと同様、ユニバーサル・ジュネーブも2026年半ばに再始動する予定だ。ただし、同ブランドははるかに高価格帯に位置づけられ、価格は1万5000スイスフラン(日本円で約250万円)以上からスタートし、一部のモデルでは貴金属製ケースや新たに開発されたムーブメントを採用する。なお新しいUGウォッチは、ブライトリングブティックでは販売されない。

2024年のブライトリングの平均販売価格は約7400スイスフラン(日本円で約120万円)だったと、モルガン・スタンレーとリュクスコンサルト(LuxeConsult)の推計が示している。ナビタイマーやクロノマットクロノグラフなど、高品質なツールウォッチで知られるブライトリングは、スイスの時計ブランドのなかでトップ10に入る規模を誇る。2024年の売上高は約8億5000万スイスフラン(日本円で約1400億円)と推定されており、前年からわずかに減少した。

ギャレットの再始動が正式に発表される3月18日は、時計業界にとって厳しい時期にあたり、スイス時計輸出データによると高価格帯の時計と比較して成長が遅れている価格帯での展開となる。それでもカーン氏は、ギャレットがかつてアメリカ市場で非常に人気があったことこそ、現在のスイスウォッチの最大輸出市場である同国での販売促進につながると考えている。新生ギャレットは世界に約300店舗あるブライトリングのブティックのうち、およそ3分の2で販売される見込みだ。

登場する際にはギャレット マルチクロンの新バージョンが登場すると期待されている。1938年に発表されたクラムシェルバージョンは、市場で最初に防塵・防湿・耐雨性をうたったクロノグラフのひとつであった。またフライング・オフィサーの新モデルも登場する予定だ。この時計は、クリスマスプレゼントとしてトルーマン大統領に贈られ、彼が頻繁に着用していたものだ。ブライトリングを支配するスイスのプライベート・エクイティ企業パートナーズグループのもとで、カーン氏は同社が同様の手ごろな価格帯の時計を製造する既存ブランドを買収することを検討していたと語る。

“あらゆる選択肢を検討した”とカーン氏は語る。だがほとんどのブランドには問題が多すぎた。既存の在庫を抱えていたり、小売業者との関係が悪化していたり、ブライトリングにとって不要な自社工場を持っていたりした。

“多くのブランドを検討したが、最終的に『やめておこう』となった。 いっそゼロから始めたほうがいいと判断したのだ。素晴らしいストーリーと歴史、そして優れたデザインを持ちつつ、過去のネガティブな遺産を引きずっていないブランドを選びたかった”のだと。

Kith(キス)から、アシックス(ASICS)とのコラボレーションによる新作シューズコレクションが新登場。

Kith×アシックスの2025年コラボスニーカー
Kith フォー アシックス ゲルカヤノ 12.1
Kith フォー アシックス ゲルカヤノ 12.1
Kithとアシックスの最新コラボレーションでは、全4型のモデルを展開。中でも注目は、今シーズン初登場となる「ジョグ 100S(JOG 100S)」と「ゲルヌノビキ(GEL-NUNOBIKI)」だ。

スーパーコピー“ブラウン×ブルー”の新作モデル「ジョグ 100S」
Kith フォー アシックス ジョグ100S
Kith フォー アシックス ジョグ100S
「ジョグ 100S」は、アシックスのランニングシューズのアーカイブからインスピレーションを得たY2Kルックの1足。コラボレーションでは、ブラウンのメッシュアッパーに、淡いブルーのオーバーレイ、クリームのソールを組み合わせ、柔らかな雰囲気に仕上げた。トウキャップとタンには、「ジョグ 100S」のアイコニックな“ASICS”ロゴをオン。インソールはKithオリジナルのチェック柄で彩った。

ピスタチオグリーンが目を引く「ゲルヌノビキ」
Kith フォー アシックス ゲルヌノビキ
Kith フォー アシックス ゲルヌノビキ
2000年代初頭のトレイルシューズをオマージュした「ゲルヌノビキ」。洗練されたムードの漂う、スリムなシルエットが特徴だ。「ジョグ 100S」と同様、メッシュアッパーとシンセティックレザーのオーバーレイ、チェック柄のインソールを採用。ピスタチオグリーンとブラウンの配色で、コーディネートの差し色としても活躍する。

人気ランニングシューズ「ゲルニンバス」にイエローが映える新色
Kith フォー アシックス ゲルニンバス 10.1
Kith フォー アシックス ゲルニンバス 10.1
過去に登場して人気を博した「ゲルニンバス 10.1(EL-NIMBUS 10.1)」および「ゲルカヤノ 12.1(GEL-KAYANO 12.1)」の2モデルは、新たなカラーリングでお目見え。

「ゲルニンバス 10.1」は、クッション性と安定性が抜群のランニングシューズ。新色には、ブラック×イエロー、ホワイト×イエローの2色がラインナップする。ヒールとシュータンにKithのロゴを配し、コラボレーションならではの特別感あふれるデザインに。

グレーで統一した「ゲルカヤノ」も
Kith フォー アシックス ゲルカヤノ 12.1
Kith フォー アシックス ゲルカヤノ 12.1
「ゲルカヤノ 12.1」は、アシックスのレトロランニングシューズ「ゲルカヤノ 12」のアッパーと、「ゲルニンバス 17」のアウトソールを組み合わせたシューズ。かかとからつま先までGELクッションユニットを搭載した、快適な履き心地が魅力だ。こちらはグレー系でまとめたシックなカラーと、ベージュ系のニュアンスカラーでまとめたカラーの2色展開。左のシュータンには日本語で「榧野」、右のシュータンには「友達」をあしらっているのもポイントだ。

【詳細】
「Kith フォー アシックス ヴィンテージテック サマー 2025」
発売日:2025年6月9日(月)
展開店舗:Kith全店舗、Kith.com、Kithアプリほか
※同日よりKith 東京およびKith 大阪にて店頭抽選販売開始。
ラインナップ:
・Kith フォー アシックス ジョグ100S
・Kith フォー アシックス ゲルヌノビキ
・Kith フォー アシックス ゲルニンバス 10.1
・Kith フォー アシックス ゲルカヤノ 12.1

グッド グッズ イッセイ 新作ユニセックスバッグ「モッコ ネット(MOKKO NET)」と「ロール(ROLL)」が登場。

漁網をリユースした軽量バッグ「モッコ ネット」
「モッコ ネット」
トートバッグ 28,600円、巾着バッグ 28,600円、ポシェット 20,900円
「モッコ ネット」
トートバッグ 28,600円、巾着バッグ 28,600円、ポシェット 20,900円
ナイキ スーパーコピーまずは、ニットバッグシリーズ「モッコ」より展開される「モッコ ネット」に注目だ。役目を終えた漁網を再利用した新作バッグで、細かなチップ状に砕いた漁網とナイロンを合わせたニット用の糸によって製作。漁網が持つ丈夫さと軽さを兼ね備えた、日常使いにもぴったりなアイテムとなっている。

「モッコ ネット」
トートバッグ 28,600円、巾着バッグ 28,600円、ポシェット 20,900円
「モッコ ネット」
トートバッグ 28,600円、巾着バッグ 28,600円、ポシェット 20,900円
ラインナップは、トートバッグ、巾着バッグ、ポシェットの全3型。染色を施さず漁網本来の色味を生かしたナチュラルカラーのほか、爽やかなラベンダー、グレージュの計3色を取り揃える。

“長方形の生地”を用いたショルダーバッグ「ロール」
「ロール」ショルダーバッグ
小 37,400円、中 41,800円、大 46,200円
「ロール」ショルダーバッグ
小 37,400円、中 41,800円、大 46,200円
一方「ロール」は、レーザーカットで切り抜いた長方形の生地をそのまま用いたショルダーバッグシリーズ。シンプルな縫製により、布本来の軽やかさを最大限に生かした、しなやかな風合いを楽しめる。

「ロール」ショルダーバッグ
小 37,400円、中 41,800円、大 46,200円
「ロール」ショルダーバッグ
小 37,400円、中 41,800円、大 46,200円
大中小の3サイズを展開し、カラーはそれぞれ、ブラック、キャメル、ライトブルーを用意。フラットな作りのため、ポスターのように丸めて収納できるのもポイントだ。

詳細
グッド グッズ イッセイ ミヤケ 新作バッグ
発売日:2025年6月1日(日)
展開:グッド グッズ イッセイ ミヤケ / 代官山・渋谷パルコ、イッセイ ミヤケ ギンザ / 442、イッセイ ミヤケ 船場・京都・神戸・福岡空港 国際線ターミナル、オンラインストア
<アイテム>
・「モッコ ネット」トートバッグ(高さ41cm×横幅38cm) 28,600円
・「モッコ ネット」巾着バッグ(高さ32cm×横幅25cm) 28,600円
・「モッコ ネット」ポシェット(高さ22cm×横幅15cm) 20,900円
・「ロール」ショルダーバッグ小(高さ32cm×横幅42cm) 37,400円
・「ロール」ショルダーバッグ中(高さ39cm×横幅52cm) 41,800円
・「ロール」ショルダーバッグ大(高さ45cm×横幅59cm) 46,200円
※「ロール」はイッセイ ミヤケ 京都・神戸での取扱無し。

【問い合わせ先】
イッセイ ミヤケ

日本の時計史においてふたつの“美意識”が誕生した。

ひとつは精度を極めたグランドセイコー。もうひとつは、羽根のように薄く、美しいドレスウォッチであることを目指したゴールドフェザー。その思想を受け継ぎながら、現代に向けて更新されたのがクレドール ゴールドフェザーである。定番であることは決して退屈ではない。スタイルを正し、選ぶ自由を支える“軸”になること——その静かな美しさを、3つの異なるスタイルで装う。

1958年、レディスウォッチを中心に製造していた第二精工舎 亀戸工場が、初の男性用中三針モデル「クロノス」を発売する。このモデルは、レディスウォッチを通じて蓄積してきた薄型ムーブメントのノウハウや繊細なデザインを取り入れた薄型ウォッチであり、日本におけるドレスウォッチの萌芽であった。そして、このスタイルをさらに洗練させたのが、IWCスーパーコピー代引き優良サイト1960年にデビューした「セイコー ゴールドフェザー」である。

初代ゴールドフェザー。

同年に諏訪精工舎が発表したグランドセイコーが高精度を追求した腕時計であったのとは対照的に、セイコー ゴールドフェザーは、薄型ケースを用いたエレガントなドレスウォッチだった。センターセコンド式の機械式ムーブメントとしては当時世界最薄である2.95mm厚のCal.60を搭載し、羽根のような薄さとやわらかな着け心地を追求。セイコーの審美性を表現する存在として、大きな話題を集めた。

この傑作がクレドールの新コレクションとして正式に復帰したのが、2023年7月。それ以降、1960年から継承されるスタイルを守りつつ、現代的にアップデートすることで、日本の新しいドレスウォッチ像を築き上げた。

現代の「ゴールドフェザー U.T.D.」は、歴史を継承するオーセンティックな腕時計だが、決して退屈なものではない。誕生から今日まで、日本人の感性と価値観で“美”への飽くなき探求を続けて洗練を重ねてきた。伝統を受け継ぎながらも、進化し続ける腕時計なのだ。

ケースシェイプとの絶妙なコントラストを描く風防のライン

クレドール ゴールドフェザー U.T.D. Ref.GBBY972。374万円(税込)

18Kイエローゴールドケース、ブラウンレザーストラップ。ケース径37.1mm、厚さ7.7mm。日常生活用防水。手巻き、Cal.6890搭載。

シャツ45,100円(プラシーデ)エイチジェイエム

パンツ66,000円(ピーティートリノ)PT ジャパン

ゴールドフェザーは伝統として、ケースや風防が描く柔らかなフォルムを大切にしてきた。そのイメージは空気をはらむ羽根であり、軽やかさを視覚化したものでもある。こういったデザインを構築するためには、素材選びも重要になる。ゴールドフェザー U.T.D.が新たに放ったGBBY972のケース素材はイエローゴールド。華やかで色気のある輝きは、柔らかにカーブを描くケースをさらに美しく見せてくれる。

この腕時計に合わせたのが、ブザム(ひだ)つきのドレスシャツ。フォーマルに見えるデザインだが、素材はリネンであるため、程よくカジュアルダウンしている。シャツはカーキ色で、パンツはベージュ。そこに腕時計のイエローゴールドを加えることで、温かみのある配色で調和させる。

薄型のシンプルウォッチとドレスシャツの組み合わせからは、“上品さ”や“知性”を感じるが、素材によって日常的にも使えるスタイルにまとめている。歴史あるゴールドフェザーを主役にせず、スタイルのなかになじませるのが、今の気分なのだ。

ゴールドフェザー U.T.D. Ref.GBBY972を見る

スタイルを補完する理由はディテールへの配慮

クレドール ゴールドフェザー U.T.D. Ref.GBBY980。374万円(税込)

18Kピンクゴールドケース、グレーレザーストラップ。ケース径37.1mm、厚さ7.7mm。日常生活用防水。手巻き、Cal.6890搭載。

そもそも薄型ケースが好まれるのは、シャツの袖にすっとなじむからであり、フォーマルな場など着こなしのルールが明確であるほど、薄型ウォッチが活躍する。ゴールドフェザー U.T.D.では新しいケース構造を開発し、ムーブメントをケースに直接固定することで裏ブタを小型化し、さらに傾斜をつけて、より薄く見せている。

薄くて軽く、着用感に優れる腕時計は“毎日使いたくなる腕時計”でもある。ゴールドフェザー U.T.D. GBBY980は手巻き式のCal.6890を搭載。ムーブメントの厚さは1.9mmしかないため、柔らかなドーム型風防を採用しながらも、全体の厚みを7.7mmに収めている。その薄さのおかげで、ドレスアップ以外のファッションにもなじむのだ。

アウトドアテイストのジャケットに、軽やかなピンクのポロシャツを合わせた、都会的で抜け感のあるラギッドスタイルは、タック入りのパンツとブーツでバランスを取りながら、上下で“硬さ”と“柔らかさ”のコントラストを。ラギッドなジャケットに対し、ボトムスには軽やかさをもたせ、全体が堅苦しくなりすぎないよう工夫する。

ブルゾン48,400円(バブアー)、ポロシャツ15,730円(バブアー)バブアー パートナーズ ジャパン
パンツ(参考商品)

そこに加えるのが、ピンクゴールドケースのゴールドフェザー U.T.D. GBBY980。ピンクのポロシャツ、カーキのジャケット、ベージュのパンツという柔らかな色の流れのなかで、ピンクゴールドが自然に馴染んでいる。薄型のドレスウォッチは、ラギッドな要素を打ち消すのではなく、全体を調和させながら、さりげなくスタイルに品格を添えてくれるのだ。

ゴールドフェザー U.T.D. Ref.GBBY980を見る

文字盤のミニマリズムが整える装いの重心

クレドール ゴールドフェザー U.T.D. Ref.GBBY973。407万円(税込)

プラチナケース、ブラックレザーストラップ。ケース径37.4mm、厚さ7.9mm。日常生活用防水。手巻き、Cal.6890搭載。

針が少ないほど、エレガントさが増していく高級腕時計の世界では、2針ノンデイトこそが至高の存在。特にブラック×ホワイトの配色は、もっともフォーマルであるとされている。プラチナケースにブラックのクロコダイルストラップを合わせたゴールドフェザー U.T.D. GBBY973は、そうした伝統的な装いにも難なく応えつつ、スタイルの自由に寄り添う1本だ。

当然、タキシードや正統派のスーツに合わせたくなるが、コンサバティブではない方向にも楽しめるのがゴールドフェザーの魅力でもある。37.4mmという現代的なサイズが与えられ、テクスチャのあるダイヤルを合わせ持つことで、ドレスウォッチ=きちんとすべき、と思われがちな概念を崩し、もっと自由にスタイリングに取り入れることができるようになった。

スーツ139,700円(ピーティートリノ)PT ジャパン

シャツ35,200円(ギ ローバー)、タイ19,800円(ステファノ カウ)バインド ピーアール

この上なく上品な腕時計と合わせる場合、ポイントとなるのはスーツの色。やや生成り寄りのホワイト生地には細いストライプが入り、軽やかで柔らかさのある仕上がりに。一見インパクトの強いスーツだが、タイドアップし、さらに手元にフォーマル色の強いゴールドフェザー U.T.D. GBBY973を合わせて引き締める。無彩色で構成されたミニマルな腕時計なので、スーツと喧嘩せず、スタイル全体をまとめてくれるだろう。

腕時計は時間を知らせるための道具である。そしてミニマルな2針ウォッチは、その役割を極限まで研ぎ澄ませたものだ。その揺るぎない個性は、逆に着け手を選ばず、スタイルに自由を与えてくれるだろう。

同ブランドは新作の文字盤で星空や自然の驚異そのものを表現し、新境地を開いた。

オリエントスターがこの4月に発表し、このほど発売となった新作のM34 F8 デイト リミテッドエディションは、ペルセウス座流星群の夜空をモチーフに宇宙の深淵そのものを表現したという新たなフラッグシップモデルだ。文字盤が持つその独特の視覚表現を可能にしたのは、装飾技術としては世界で初めて用いられた(編注;金属ナノ粒子/金属ナノインクを積層させるプリント技術を腕時計の文字盤への加飾に用いるという点において)独自のナノテクノロジーである。

オリエントスターの母体であるセイコーエプソンは、極小のシリコン基板にインクジェットで電子回路パターンを印刷する、純粋な産業需要によるナノテクノロジーを有する。“金属ナノ粒子積層技術”と呼ばれるそのテクノロジーは、100ナノ(1ナノ=10億分の1m)以下、インフルエンザウイルスよりも小さいきわめて微小な金属粒子を精密に吹きつける技術だが、オリエントスターではこの技術を装飾に応用し、ベル&ロススーパーコピー代引き優良サイト文字盤上に星空、宇宙を見事に描き出した。半導体のような機能部品で用いられてきた加工・生産技術を、時計の文字盤加飾という“匠の技”として見せることに成功したのである。

宇宙から降り注ぐ流星群。

新作M34 F8 デイト リミテッドエディションの文字盤表現。

新作のM34 F8 デイト リミテッドエディションでは、宇宙から流星群が降り注ぐ様子が文字盤のセンターから同心円状に描かれている。これはシルバーの金属ナノ粒子による4層の異なるナノインクの版を文字盤の上に重ねてプリントし、クリアコーティングで覆うことで実現した。これによって、漆黒の闇から星や流星の軌跡が浮かび上がってくるような、精妙な光の強弱や奥行き、そして見る角度によって光が移ろうエフェクトを堪能できる。余談ではあるが、企画担当者曰く、文字盤上にある星の数をひとつひとつていねいに数え上げたところ、なんと2210個もあったという。慣用句として“無数の星”と言われるが、40mm径のケースのなかで、まさに無数の星が揺らぎを伴って浮かび上がってくる様子には、見る者を思わず魅了する圧倒的な力がある。

そんな無数の星を収めるのは、耐食性に優れたSUS316Lを素材とする強靭なステンレススティールケースだ。そして風防の両球面サファイヤクリスタルを通じて見えるのは、無数の星と、鏡面の筋目を入れた針やインデックス。独創的な文字盤においても優れた視認性を確保し、実用品である時計としての機能性、上質さを担保する。そこに細かなピッチのH型コマで強度と肌なじみのよさを実現したSSブレスレットを合わせる。サファイアクリスタルのシースルーバック越しに見えるムーブメントは、シリコン製ガンギ車を持ち、60時間以上のパワーリザーブを実現した自社製のCal.F8N64。メカニズム面でも、フラッグシップにふさわしい内実を備える。

“目に見えないもの”を大事にする感覚

ナノテクノロジーを用い、小さな文字盤の上で星や宇宙の魅力を新たに表現したオリエントスター。星景写真家・関岡大晃氏は、この時計を前に何を思うのか? 形は違えど、星や宇宙の魅力を表現する彼に話を聞くことができた。

学生時代にニュージーランドで見上げた星空の美しさに心を打たれて以来、関岡氏は星空の煌きや表情、時間が凝縮されたような作品を撮り続けている。星景に魅せられる理由を、彼はこう語る。

「地球以外に世界がこんなにも広がっていて、星雲の微細なガスや自分の見えないところにも美しいものがあるということに魅力を感じます。風景写真は基本的に自分の目で見た世界を表現するものですが、星の光というのは目に見えないところにも無数にあって、望遠鏡や望遠レンズ越しに、写真というフィルターを通して見えてくるものです。星景写真はセンサーが捉えた微弱な光を画像処理によって引き出し、肉眼で見える世界を超えた宇宙の姿を浮かび上がらせることができます。僕が引かれる唯一無二の魅力はそこにあって、肉眼では見えない星空の姿を露わにすることを目指しています」

肉眼では見えない世界を表現するという点では、文字盤を通してそれを表現するオリエントスターの新作にも共通するところがあるだろう。金属ナノ粒子積層技術が日の目を見るまでには、じつに10年以上の歳月がかかったと、開発を長年見守ってきたセイコーエプソンの細川 登氏は話す。

「インクジェット印刷による加工で時計の文字盤にふさわしい質感やクオリティを満たすこと。その開発から製品の実現に至るまでには何度か崖から落ちかけたというか、諦めかけたことがありました。シルクスクリーンのような多孔性印刷のレベルにまで近づくことができたのですが、やはり時計の文字盤としては感性的評価が重要です。具体的にはアラビア数字の“2”のような、R曲線の表現がギザギザせず、滑らかであることが求められます。解像度に加えて、そうした細密感を向上させ、量産化の目途が立ったのはつい3年ぐらい前の話ですね。75周年の節目に何とか間に合ったという感覚です」

頭上で光輝く星空を、その手に収める

M34 F8 デイト リミテッドエディション

Ref.RK-BX0007B&RK-BX0008B 各40万7000円(税込)
金属ナノ粒子積層技術を世界で初めて(編注;金属ナノ粒子/金属ナノインクを積層させるプリント技術を腕時計の文字盤への加飾に用いるという点において)時計づくりに応用し、極めて繊細で精巧、かつ奥行き感のある星空を文字盤で表現した注目作。ステンレススティールブレスレットが付くのは共通だが、Ref.RK-BX0007Bは交換用本ワニレザーストラップ付きで、国内限定80本。RK-BX0008Bは交換用コードバンストラップ付きで、オリエントスター公式オンラインストア(with ORIENT STAR)限定20本となる。


時には熊に遭遇するなど、暗闇や自然のなかで危険も伴うこともあるという星景写真の撮影。それでも美しい星空に出合えるかもしれないという一念が勝ってしまうと、関岡氏は笑う。

「SNSや本で星の写真を発信するのは、星が好きな人はもちろんですが、これまで天の川を見たことがない人や、昔は田舎で星空が当たり前にあったのに、都会に出て忘れている人たちに届けたいから。写真を通じて、星のある風景の美しさや、宇宙の広大さを思うきっかけになればうれしいですね。誰かひとりでも心に響く一枚を届けることができて、夜空を見上げるきっかけになってくれたら。それが僕にとっての一番の喜びです」

 M34 F8 デイト リミテッドエディションでは、文字盤の上に金属ナノ粒子のパターンを4層重ねるが、星空や流星群を表現するにあたって苦労した点を前出の細川氏は次のように語る。

「2210個ある星を4層に分けて本物の宇宙の奥深さを表現するところ。それが一番難しかったポイントだと思います。どのようにレイアウトすれば、美しく奥行きのある文字盤になるか、そういった試行錯誤を何度も重ねましたから。金粉と漆を重ねて下の層が透けているという点では蒔絵に似たところがありますが、蒔絵は手作業なのでひとつひとつ違う味わいとなるところが異なります。それに対して、我々の金属ナノ粒子積層技術は、正確に同じ柄・パターンの文字盤を生産していけるようにしたところが、工業技術としての“匠の技”であると考えています」

ブランドは、アイコニックなモデルを現代的かつ高級志向の仕上げで復活させた。

ブランドが過去のムーブメントを復活させること自体がまれである。ましてやその技術が60年前には革新的だったが、現代ではやや時代錯誤ともいえるようなものであればなおさらだ。しかし時計愛好家とは常にノスタルジーを求めるものであり、時代錯誤なものを愛するファンは多く、アキュトロンが1960年代のオリジナル“音叉式”ムーブメントを新たに改良したスペースビュー 314で復活させたというニュースに、ブライトリングスーパーコピー代引き優良サイト驚きと興奮が入り混じった反応が寄せられることは間違いないだろう。

Accutron Spaceview 314
新作アキュトロン スペースビュー 314は、チャプターリングの有無や種類も含めて、18Kイエローゴールド、チタン、ステンレススティールといった多彩なケース素材で展開される予定だ。発売は2025年後半を予定している。

本作には多くの改良と変更が加えられているが、オリジナルの214ムーブメントを愛するファンにとっては、非常に見覚えのあるデザインとなっているはずだ。コンデンサーや配線は整理され、グリーンのムーブメントプレートにしっかりと固定されている。ブリッジの数は増えて仕上げも洗練され、ケースバックからペルラージュとコート・ド・ジュネーブ仕上げがあしらわれた地板の姿を眺めることができる。ムーブメント表側の新たなブリッジには、バーティカルサテン仕上げが施されている。インデックスホイールは裏側からダイヤル側へと移動され、その直径も拡大された。これにより歯数も増え、スイープセコンドの滑らかな動きがさらに滑らかに制御されるようになった。

Spaceview 314
リューズはケースバックから4時位置へと移動された。新しいケースバックは従来のリューズおよび電池蓋に代わり、ムーブメントを鑑賞できる一般的なシースルーバックとなっている。インデックスはこれまでと同様、風防の内側にプリントされている。コンセプト自体は従来どおりで、電気信号によって360Hz(129万6000振動/時)で振動する音叉を駆動し、テンプを使わずに精度を制御する仕組みだ。2025年モデルの精度についてはまだ公式発表されていないが、ヴィンテージモデルは1日あたり±2秒以内という高精度を誇っていた。今回のムーブメントではストップセコンド機能(ハック機能)が新たに加えられ、磁石素材はアルニコ(Alnico)からサマリウムコバルト(Samarium-Cobalt)に変更されている。

発売日がまだ公表されていない上に、掲載されている画像も最終デザインのプレビューとして提供されたものだが、スペースビュー 314は2025年12月末から2026年1月にかけての発売が予定されている。アキュトロンはこのモデルが限定エディションではないと明言しているものの、1本ごとに手作業が必要となるため、生産数には限りがあるとしている。価格はケース素材によって異なり、SS製が5990ドル、18KYG製は3万1600ドルとなっている(すべて日本定価は未定)。詳細なスペックおよび価格一覧は、以下の価格&発売時期欄にて記載する。

我々の考え
今日は、旧アキュトロンの音叉式ムーブメントファンにとって実に胸躍る1日だろう。アキュトロン214は、私がHODINKEEに携わるきっかけとなったムーブメントだ。ブルーグラスの伝説的ギタリスト、トニー・ライス(Tony Rice)と彼の214への愛情を綴った記事が、私の初めての編集記事だったからだ。アキュトロンがこのムーブメントを、歴史的背景を重んじるかたちで復活させたという事実は、実に興味深くて感慨深い。

Spaceview 314
手にした方であれば、ゼニス Cal.135の復活に関する私のストーリーをご覧いただける。そのなかでは、ひとつのキャリバーを復活させることが、いかに困難で高コストであるかが示されている。アキュトロンによれば、今回の復活には約10年という長い開発期間が費やされたという。細かな改良が施され、かつてはコンデンサーや配線が文字盤上に散らばる、まるでガレージ製のスチームパンクウォッチのようだったものが、成熟したムーブメントへと進化を遂げている。

314ムーブメントにあしらわれたペルラージュやコート・ド・ジュネーブの装飾は、実に好ましいディテールだ。それ以上に、全体的な印象としてヴィンテージモデルより洗練されて見える点が気に入っている。唯一気がかりなのは、リューズがケースバックから4時位置に移された点である。しかしシースルーバックの採用や電池蓋の廃止といったほかの変更点を踏まえれば、そうした判断も理解できる。とはいえ価格設定はやや強気に感じられ、購入を検討する多くの人々にとって最大の懸念材料となるかもしれない。今年、新型スペースビュー 314を実際に手に取ることができた際に、すべての要素がどのようにひとつにまとまっているかを確認したいと思っている。

基本情報
ブランド: アキュトロン(Accutron)
モデル名: スペースビュー 314(Spaceview 314)
型番: 26A211、26A212 (ステンレススティール)/26A213 (チタン)/27A206 (18Kイエローゴールド)

直径: 39mm
厚さ: 13.4mm(SS)/ 13.25mm(チタン)/13.35mm (18KYG)
ケース素材l: 904LSS、グレード5チタン、または18KYG
文字盤色: オープンダイヤルのシルバーケースリング(SS)、シャンパンケースリング(チタン)、リングなし(18KYG)
インデックス: プリント&夜光   
夜光: SG-1000 N スーパールミノバ
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: ブラックまたはサドルカラーのイタリアンレザー(SS)、ブルーのイタリアンレザー(チタン)、ブラウンのイタリアンレザー(18KYG)

Spaceview 314
ムーブメント情報
キャリバー: 314
機能: 時・分表示、スイープセコンド
駆動方式: 電池式
振動数: 360Hz(129万6000振動/時)
クロノメーター認定: なし
追加情報: ムーブメントはすべて手作業による組み立て

価格 & 発売時期
価格: 日本円価格は未定。SS製は5990ドル、チタン製は6200ドル、18KYG製は3万1500ドル(すべて日本定価は未定)
発売時期: 2025年後半発売予定
限定: 限定モデルではないが、生産数に限りあり

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