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3色で展開する、素晴らしくも空飛ぶ円盤のような形。

近年、ファーラン・マリはヴィンテージにインスパイアされた時計を手頃な価格で提供することで、コレクターたちの心を掴んでいる。そんな彼らが、1930年代後半から1980年代にかけて人気を博しながらも現代のブランドが長いあいだ見過ごしてきた、“ディスコ・ヴォランテ”を復活させた。イタリア語で“空飛ぶ円盤”を意味するこの隠しラグデザインは、その洗練されたラウンドケースが象徴的な存在だった。今回、この時計では未来的なデザインを21世紀にふさわしいものにするため、ケースサイズを38mmにアップデートし、新しいダイヤルデザインを採用した。

Furlan Marri Disco Volante
本モデルはハバナ(サーモンとブラウン)、セレステ(ブルーとホワイトのシェード)、そしてヴェルデ(グリーンとクリーム)の3つのカラーで展開。ダイヤルにはそれぞれ、4分割されたセミセクターデザインが採用され、12時、3時、9時位置にアプライドインデックスを備える。さらにダブルプリントされたインジケーターとテキスト、そして6時位置にスモールセコンドのインダイヤルも配置されている。アウターミニッツトラックは5分刻みで表示され、時計にスポーティな印象を与えている。このスポーティさは、夜光塗料を使用した針とダイヤルにあるセクターおよびインダイヤルを囲むリングによってさらに強調された。

タグホイヤースーパーコピー代引き 激安ラグはケースの下に収納され、それぞれのモデルにはケースにぴったりと収まるカーブしたバネ棒が付いた2本のストラップが付属。そしてリューズもケース側面へと巧妙に隠される。ケースはふたつの段差が明確に分かれており、かつてのフラットなデザインに比べて大胆かつ興味深い形状になっている。ケース内には手巻きのプゾー 7001ムーブメントを搭載。この超薄型キャリバーによって時計の総厚を8.95mmに抑えている。同ムーブメントはファーラン・マリがブリッジを再設計し、手作業で仕上げたダイヤモンドポリッシュのエッジや、ブラックポリッシュおよび面取りをしたリューズホイールとネジを組み込むなど、特別な仕上げを施しており、その意匠をシースルーバックをとおして見ることが可能だ。すべての面取りはファーラン・マリの技術マネージャー、セバスチャン・ルソー(Sébastien Rousseau)氏監督のもと、ジュネーブにて手作業で行われている。

Furlan Marri Disco Volante
これらの時計はファーラン・マリの機械式ラインに加わり、限定版ではなくレギュラーコレクションとして展開。価格は2500スイスフラン(日本円で約44万円)で、今年は1ロットの生産を予定しているが、需要とムーブメントの供給状況に応じて追加生産を行う予定である。時計は本日より購入可能だ。

我々の考え
私はディスコ・ヴォランテの専門家ではない。最近ジェームズ・ステイシーに“ディスコ・ヴォランテ”と発音することを教えてもらったばかりだ。フランス人とイタリア人が、単語の末尾にある“e”をどうするかで話し合ってくれればいいのにと思う。そして私がいまだに探しているヴィンテージの“ディスコ・ヴォランテ”モデルがひとつあるのだが(名前は伏せておく)、ファーラン・マリがそれを新しい形で復活させてくれたことにとても興奮している。

Furlan Marri Disco Volante
これらの新モデルのなかでも、ツートンブルーの“セレステ”を直感的に選ぶだろう。というのもヴィンテージのインスピレーションに最も忠実だと感じるからだ。しかしグリーンはすでにヴィンテージの“ディスコ・ヴォランテ”をコレクションしている、本物のヴィンテージコレクターに向いているかもしれない。グリーン×イエローの色合いときわめて視認性に優れたダイヤルは、フィールドウォッチに変身したディスコ・ヴォランテのようにも見える。ふたつのデザイン言語を組み合わせたのはこれが初めてかもしれないし、そこがとても気に入っている。

Furlan Marri Disco Volante
ファーラン・マリがこれらの時計を開発する様子を見ながら、私は約7カ月間にわたってプロトタイプを断続的に紹介してきた。こんなに若い会社が、手ごろな価格を維持しながらもその価格に見合う素晴らしい仕上げと細部へのこだわりを持っているのは、本当に注目すべきことだ。ムーブメントは標準的なETA/プゾーの手巻きムーブメントと、一見平凡に思われるかもしれないが、ファーラン・マリは仕上げを1段階上げて自社基準に合わせている。また、隠しラグに収まるカーブストラップやケースサイドに隠れる形状のリューズなど、ほかにも注目すべき点がある。今後、より詳しいレビューを行う予定だが、現時点では非常に感銘を受けている。

Furlan Marri Disco Volante
それがファーラン・マリのすごいところである。これほどたくさんの価値が詰まっているのだ。彼らの機械式時計を手に取ったことがない人は価格に驚くかもしれないが、実際に時計を目にすると、その価格で得られる仕上げのレベルが非常に印象的であることが分かる。ブランドは今より50~75%高く設定しても、手に入る製品の適正価格の範囲内に収まると信じている。

基本情報
ブランド: ファーラン・マリ(Furlan Marri)
モデル名: ディスコ・ヴォランテ(Disco Volante Havana)

直径: 38mm
厚さ: 8.95mm
ケース素材: 316Lステンレススティール
文字盤: ハバナ(サーモンとブラウン)、セレステ(ブルーとホワイトのシェード)、ヴェルデ(グリーンとクリーム)
インデックス: ダブルプリントとアプライド
夜光: あり、“オールドラジウム”または“BGW9”のルミノバインサート
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: それぞれのモデルに合わせた色の植物タンニンでなめした、イタリア製カーブレザーストラップが2本付属

Furlan Marri Disco Movement
ムーブメント情報
キャリバー: プゾー7001
機能: 時・分表示、スモールセコンド
直径: 10½リーニュ(23.73 mm)
厚さ: 2.5mm
パワーリザーブ: 約42時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 17
クロノメーター: なし
追加情報: ブリッジはすべてファーラン・マリによって再設計。ダイヤモンドポリッシュのエッジ、手作業で仕上げた面取り、ストレートグレイン仕上げの側面、石の周りのポリッシュ、そしてコート・ド・ジュネーブを含む特別な仕上げが施されているほか、またテンプ受けの面取りも手作業で行われている

価格 & 発売時期
価格: 2500スイスフラン(日本円で約44万円)
発売時期: すぐに
限定: なし

ヴィンテージ パテック フィリップの永久カレンダーに、

100万ドルというのは、たった1本の時計に支払われるものとしてはとんでもない金額である。たとえそれがどんな時計であってもだ。いくつもの丸が並ぶこのすっきりとした見た目の数字に、私はずっと魅せられ続けてきた。しばらく前、私は昨今のオークションで時計が100万ドルで落札される要因について書いた。実際のところ、あらゆる種類の時計は100万ドルで落札される可能性を秘めている。しかしひとつだけ不変の条件がある。すなわちその時計は往々にして、業界大手のオークションハウスから出品されるものだということだ。

しかしその不文律も、今となっては変わってしまったようだ。

patek 2497 pink gold perpetual calendar
7月4日に100万ドルを超える価格で落札されたパテックのRef.2497 永久カレンダー。

先週の7月4日に、マドリードの小さなオークションハウスでパテック フィリップのRef.2497 永久カレンダーが115万ドル(日本円で約1億8300万円)で落札された。このピンクゴールド製のパテック フィリップは同型のものとしては通算7本目にあたり、ディーラーやコレクターたちがかねてよりその存在を確信していたことが事実であると証明した。今日において、ヴィンテージのパテックやロレックスの秘密はほとんど解き明かされていると言っていい。そして先週、人々がホットドッグをかじる手を止めて注目していたのは、この時計に関する結果だけではなかった。同じオークションで、ピンクゴールド製のカラトラバ Ref.96が8万9000ドル(日本円で約1410万円)で落札されたのだ。また大陸の反対側では、ロレックスのデイトナ Ref.6241 ポール・ニューマンが数日前にパリ郊外の小さなオークションで29万3700ドル(日本円で約4660万円)で落札されていた。

口コミ第1位のリシャールミルスーパーコピー代引き専門店このビッグな数字の3連発に、私は頭がクラクラしてきた。ヴィンス・ロンバルディ(Vince Lombardi)の言葉を借りるなら、「いったい何が起こっているんだ?」というところだ。これは本当に100万ドルに値するパテックなのか?

テクノロジーにより全世界の物事に瞬時にアクセスできるようになったことで、同様の出来事があらゆる場所やものに対して起こっている。しかし、より興味深いのはそのディテールだ。

真面目に仕事に取り組んでいるディーラーであれば、世界中のオークションを集約しているひと握りのプラットフォームで毎日情報をチェックし、通知を受けているはずだ。そして、彼ら全員が“Patek”という単ワード(そして彼らが真にプロフェッショナルならば、それにまつわる初歩的なスペルミスも含めて)の検索ワードを保存していることは間違いない。これらの情報プラットフォームにより、スマートフォンと少しのアイデアがあれば誰でも簡単にオークション会場の隅々まで探し回ることが可能になる。そして掘り出しものを発見すること以上に、時計の状態やパーツ交換の有無、希少性を見極めることが重要になってくる。

patek pink gold 2497
オークション出品前に撮影したRef.2497。 Images: courtesy of Ignacio Coll, Ancienne Watches

patek pink gold 2497 perpetual calendar
バルセロナにあるAncienne Watchesのヴィンテージディーラー、イグナシオ・コル(Ignacio Coll)氏は、「特にパテック製のこうした時計は、めったにお目にかかれるものではありません」と教えてくれた。私がコル氏に連絡を取ったのは、マドリードに赴いて100万ドルのRef.2497と8万9000ドルのRef.96との両方を鑑定し、入札した様子の映像を彼が投稿したからである。

オークションハウスによると、このRef.2497永久カレンダーは宝石店を経営していた夫から受け継いだ女性を介して、元の所有者の家族から持ち込まれたものだと言う。

これはただのRef.2497ではない。ピンクゴールド製の初期型シリーズで、ひとつ跳びで配されたアラビア数字とヴィシェ製ケースの採用から容易に判別することができる、今知られているだけでも7本目のモデルである。昨年、私はピーター・ノールのピンクゴールド製Ref.2497について書いた。この時計は最終的に約150万ドル(当時のレートで約2億1000万円)で落札されている。そのことから私たちは、とりわけこのようなレアバージョンのRef.2497には大きな結果が期待できることをすでに知識として持ち合わせている。

patek 2497 perpetual calendar
ヴィンテージウォッチのこんな生々しいマクロ写真を掲載する機会は滅多にない。Image: courtesy of Ignacio Coll

patek 2497 perpetual calendar
コンディションに関して言うと、この時計は数年前にパテックによって修理されており、オーナーもそれを認めている。真っ先にそのことが分かるのは、整備されたリューズだ。

文字盤はオリジナルであり、コル氏の所見ではかなりていねいにクリーニングが施されていると彼は述べている。

「しかし文字盤はとても美しく、特にこのように希少なモデルについてはマーケットもこのコンディションを受け入れてくれることでしょう」

エナメルのロゴにはクリーニングの跡が見られたが、カレンダー窓にはまだシャープなエッジが残っていたという。ケースの状態もよく、おそらくポリッシュ仕上げが施されているとはいえオリジナルの角度とエッジが残っており、特にステップドラグのそれは顕著だった。

このロットには強い関心が寄せられ、書面入札と事前入札に加えて約12人の電話入札者があったという。当然のように入札は3万ユーロ(日本円で約520万円)からスタートした。おそらく何人かは、この時計を10万ユーロかそこらで落とそうと考えていたのではないだろうか。今回は運が悪かった!

入札のペースは70万ユーロあたりで落ち、90万ユーロで落札されるまでふたりの電話入札者が一進一退の攻防を繰り広げた。そこに18%のバイヤーズプレミアムがつき、総額は106万ユーロ(日本円で約1億8300万円)になった(さらに幸運な場合は付加価値税も加算される)。今回の結果は、この手の時計の相場から外れたものではない。特に最後はふたりの入札者だけが落札を狙い競り合っていたのだから、これは“マーケット”がどうというよりも、彼らがこの日いかにこの時計を欲しがっていたのかという問題だ。

patek philippe calatrava 96 pink gold
8万9000ドル(日本円で約1410万円)で落札されたピンク・オン・ピンクのカラトラバ Ref.96。

次に、ピンク・オン・ピンクをまとったブレゲ数字のパテック Ref.96がそのわずか数分後に8万2500ユーロ(日本円で約1410万円)で落札された件についてだ。ピンクゴールドのケースとそれにマッチしたピンクの文字盤、ブレゲ数字のインデックス、そして初期モデルらしい横に長いブランドロゴを有したモデルだ。

「あの時計はとても素敵でした」とコル氏は興奮した様子で語った。「文字盤には1度も手が加えられていません」。ケースのエッジは柔らかく、ポリッシュが施されてはいたものの深いホールマークが残されていた。とりわけ彼が注目したのは、左上のラグにあるホールマークで、これは通常ポルトガルからの輸入品に刻印されるものである。

patek calatrava 96 breguet numerals
結局Ref.96の入札はRef.2497のときと同じくらい盛り上がり、ピンクゴールドのRef.96としてはおそらく過去最高値で落札された。先週私たちは、HODINKEE Radioでカラトラバについて話をした。ベン、リッチ、そして私で意見が一致したのは、「確かに小ぶりだが、(このモデルのような)特別なRef.96は本当に格別なものだ」ということだった。

このような時計が小さなオークションハウス、特にヴィンテージウォッチの収集であまり知られていない世界の片隅(この場合はスペイン)で出品されると、結果によい影響を与えることさえある。

patek pink gold calatrava 96
約9万ドルで落札されたピンクゴールドのパテック Ref.96。Images: courtesy of Ignacio Coll

patek pink gold calatrava 96
「コレクターやディーラーは、その時計がオリジナルオーナーからのものであることを敏感に感じ取ります」とコル氏は語る。「出どころがはっきりとしていて、信頼がおける素敵な時計であれば人々はそれを求めて熱狂するのです」。今回のケースではオークションハウスはセグレ・マドリッド(Segre Madrid)であり、3、4大オークションハウスのオフィスがあるジュネーブからは遠く離れていた。自分だけがその時計を見ている、あるいは入札しているような気がしてその場の雰囲気に呑まれ、当初の予算よりも高く入札してしまうのかもしれない。

「私でさえ、最初予定していたよりも高値で入札してしまいましたよ」とコル氏は付け加えた。

オークション情報を集約するプラットフォームのおかげで、小さなオークションハウスでも世界中の入札者にアピールできるようになった。一方、入札者はオークションや時計、そのほかのあらゆる情報へのアクセスが可能になったことによってますます大きな力を得たように感じている。すべてが民主化されたのだ。これはおおむね喜ばしいことだが、一方でデメリットもある。

小規模なハウスでも特別なヴィンテージウォッチを委託販売することはあるが、たいていは時計のスペシャリストに依頼するのではなく、業者に任せて売却時にバイヤーズプレミアムを徴収することで満足してしまっている。

rolex daytona 6241
Ref.6241 ポール・ニューマンは7月2日に約30万ドルで落札された。Images: courtesy of Alessandro, Mr.A

rolex daytona 6241 paul newman
最後の例を挙げよう。マドリードで開催された小規模なオークションからさかのぼることわずか2日前、パリ郊外の小さなオークションでロレックスのデイトナ Ref.6241 “ポール・ニューマン”ダイヤルが29万3700ドル(日本円で約4660万円)で落札された。

同じくヴィンテージディーラーであるアレッサンドロ(Alessandro)氏は、この時計を実際に見るためにパリまで足を運んだ。彼は後日、その時計はまっとうなコンディションであったがいくつかの問題があったため(彼の意見だが)「最終的な価格はもはやその時計の本当の価値とは一致していませんでした」と記している。

「写真で見るのと、実物をルーペで見るのとでは印象が違いますからね」と、彼はつけ加えた。

コル氏もRef.2497について同様のことを言っていた。文字盤は実際に見ても美しかったが、オークションハウスのオンライン写真ではもっときれいに見えたという。

インターネット、特にオークションに関するプラットフォームは時計やそれにまつわる情報に誰でもアクセスできるようにしてくれた。これはおおむね素晴らしいことである。確かにまだまだ掘り出しものはと呼べるものもあるが、日々それらを見つけるのは難しくなってきており、その文字盤に“Patek”や“Rolex”と書かれていることはまずない。しかしこれらの時計を正確に鑑定・評価するにはまだまだ専門的な知識と技術が必要であり、多くの場合、実際に手にとって見る必要がある。自分が分からないことを知ることが重要なのだ。

コル氏とRef.2497およびRef.96についてわずか30分ほど話しただけで、私はネット上の写真からは得られなかった多くのことを発見した。ポルトガルの輸入ホールマーク、丹念にクリーニングされたオリジナルの文字盤、そしてピンク・オン・ピンクのRef.96を手にした時の彼の純粋な興奮などだ。

こういった小さなディテールはプラットフォームが決して拾い上げることができないものであり、ヴィンテージウォッチを探し、語り合う楽しみをもたらしてくれる。

ヴィンテージ パテック フィリップの永久カレンダーに

100万ドルというのは、たった1本の時計に支払われるものとしてはとんでもない金額である。たとえそれがどんな時計であってもだ。いくつもの丸が並ぶこのすっきりとした見た目の数字に、私はずっと魅せられ続けてきた。しばらく前、私は昨今のオークションで時計が100万ドルで落札される要因について書いた。実際のところ、あらゆる種類の時計は100万ドルで落札される可能性を秘めている。しかしひとつだけ不変の条件がある。すなわちその時計は往々にして、業界大手のオークションハウスから出品されるものだということだ。

しかしその不文律も、今となっては変わってしまったようだ。

patek 2497 pink gold perpetual calendar
7月4日に100万ドルを超える価格で落札されたパテックのRef.2497 永久カレンダー。

先週の7月4日に、パテックフィリップ 時計 コピー 代金引換優良サイトマドリードの小さなオークションハウスでパテック フィリップのRef.2497 永久カレンダーが115万ドル(日本円で約1億8300万円)で落札された。このピンクゴールド製のパテック フィリップは同型のものとしては通算7本目にあたり、ディーラーやコレクターたちがかねてよりその存在を確信していたことが事実であると証明した。今日において、ヴィンテージのパテックやロレックスの秘密はほとんど解き明かされていると言っていい。そして先週、人々がホットドッグをかじる手を止めて注目していたのは、この時計に関する結果だけではなかった。同じオークションで、ピンクゴールド製のカラトラバ Ref.96が8万9000ドル(日本円で約1410万円)で落札されたのだ。また大陸の反対側では、ロレックスのデイトナ Ref.6241 ポール・ニューマンが数日前にパリ郊外の小さなオークションで29万3700ドル(日本円で約4660万円)で落札されていた。

このビッグな数字の3連発に、私は頭がクラクラしてきた。ヴィンス・ロンバルディ(Vince Lombardi)の言葉を借りるなら、「いったい何が起こっているんだ?」というところだ。これは本当に100万ドルに値するパテックなのか?

テクノロジーにより全世界の物事に瞬時にアクセスできるようになったことで、同様の出来事があらゆる場所やものに対して起こっている。しかし、より興味深いのはそのディテールだ。

真面目に仕事に取り組んでいるディーラーであれば、世界中のオークションを集約しているひと握りのプラットフォームで毎日情報をチェックし、通知を受けているはずだ。そして、彼ら全員が“Patek”という単ワード(そして彼らが真にプロフェッショナルならば、それにまつわる初歩的なスペルミスも含めて)の検索ワードを保存していることは間違いない。これらの情報プラットフォームにより、スマートフォンと少しのアイデアがあれば誰でも簡単にオークション会場の隅々まで探し回ることが可能になる。そして掘り出しものを発見すること以上に、時計の状態やパーツ交換の有無、希少性を見極めることが重要になってくる。

patek pink gold 2497
オークション出品前に撮影したRef.2497。 Images: courtesy of Ignacio Coll, Ancienne Watches

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バルセロナにあるAncienne Watchesのヴィンテージディーラー、イグナシオ・コル(Ignacio Coll)氏は、「特にパテック製のこうした時計は、めったにお目にかかれるものではありません」と教えてくれた。私がコル氏に連絡を取ったのは、マドリードに赴いて100万ドルのRef.2497と8万9000ドルのRef.96との両方を鑑定し、入札した様子の映像を彼が投稿したからである。

オークションハウスによると、このRef.2497永久カレンダーは宝石店を経営していた夫から受け継いだ女性を介して、元の所有者の家族から持ち込まれたものだと言う。

これはただのRef.2497ではない。ピンクゴールド製の初期型シリーズで、ひとつ跳びで配されたアラビア数字とヴィシェ製ケースの採用から容易に判別することができる、今知られているだけでも7本目のモデルである。昨年、私はピーター・ノールのピンクゴールド製Ref.2497について書いた。この時計は最終的に約150万ドル(当時のレートで約2億1000万円)で落札されている。そのことから私たちは、とりわけこのようなレアバージョンのRef.2497には大きな結果が期待できることをすでに知識として持ち合わせている。

patek 2497 perpetual calendar
ヴィンテージウォッチのこんな生々しいマクロ写真を掲載する機会は滅多にない。Image: courtesy of Ignacio Coll

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コンディションに関して言うと、この時計は数年前にパテックによって修理されており、オーナーもそれを認めている。真っ先にそのことが分かるのは、整備されたリューズだ。

文字盤はオリジナルであり、コル氏の所見ではかなりていねいにクリーニングが施されていると彼は述べている。

「しかし文字盤はとても美しく、特にこのように希少なモデルについてはマーケットもこのコンディションを受け入れてくれることでしょう」

エナメルのロゴにはクリーニングの跡が見られたが、カレンダー窓にはまだシャープなエッジが残っていたという。ケースの状態もよく、おそらくポリッシュ仕上げが施されているとはいえオリジナルの角度とエッジが残っており、特にステップドラグのそれは顕著だった。

このロットには強い関心が寄せられ、書面入札と事前入札に加えて約12人の電話入札者があったという。当然のように入札は3万ユーロ(日本円で約520万円)からスタートした。おそらく何人かは、この時計を10万ユーロかそこらで落とそうと考えていたのではないだろうか。今回は運が悪かった!

入札のペースは70万ユーロあたりで落ち、90万ユーロで落札されるまでふたりの電話入札者が一進一退の攻防を繰り広げた。そこに18%のバイヤーズプレミアムがつき、総額は106万ユーロ(日本円で約1億8300万円)になった(さらに幸運な場合は付加価値税も加算される)。今回の結果は、この手の時計の相場から外れたものではない。特に最後はふたりの入札者だけが落札を狙い競り合っていたのだから、これは“マーケット”がどうというよりも、彼らがこの日いかにこの時計を欲しがっていたのかという問題だ。

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8万9000ドル(日本円で約1410万円)で落札されたピンク・オン・ピンクのカラトラバ Ref.96。

次に、ピンク・オン・ピンクをまとったブレゲ数字のパテック Ref.96がそのわずか数分後に8万2500ユーロ(日本円で約1410万円)で落札された件についてだ。ピンクゴールドのケースとそれにマッチしたピンクの文字盤、ブレゲ数字のインデックス、そして初期モデルらしい横に長いブランドロゴを有したモデルだ。

「あの時計はとても素敵でした」とコル氏は興奮した様子で語った。「文字盤には1度も手が加えられていません」。ケースのエッジは柔らかく、ポリッシュが施されてはいたものの深いホールマークが残されていた。とりわけ彼が注目したのは、左上のラグにあるホールマークで、これは通常ポルトガルからの輸入品に刻印されるものである。

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結局Ref.96の入札はRef.2497のときと同じくらい盛り上がり、ピンクゴールドのRef.96としてはおそらく過去最高値で落札された。先週私たちは、HODINKEE Radioでカラトラバについて話をした。ベン、リッチ、そして私で意見が一致したのは、「確かに小ぶりだが、(このモデルのような)特別なRef.96は本当に格別なものだ」ということだった。

このような時計が小さなオークションハウス、特にヴィンテージウォッチの収集であまり知られていない世界の片隅(この場合はスペイン)で出品されると、結果によい影響を与えることさえある。

patek pink gold calatrava 96
約9万ドルで落札されたピンクゴールドのパテック Ref.96。Images: courtesy of Ignacio Coll

patek pink gold calatrava 96
「コレクターやディーラーは、その時計がオリジナルオーナーからのものであることを敏感に感じ取ります」とコル氏は語る。「出どころがはっきりとしていて、信頼がおける素敵な時計であれば人々はそれを求めて熱狂するのです」。今回のケースではオークションハウスはセグレ・マドリッド(Segre Madrid)であり、3、4大オークションハウスのオフィスがあるジュネーブからは遠く離れていた。自分だけがその時計を見ている、あるいは入札しているような気がしてその場の雰囲気に呑まれ、当初の予算よりも高く入札してしまうのかもしれない。

「私でさえ、最初予定していたよりも高値で入札してしまいましたよ」とコル氏は付け加えた。

オークション情報を集約するプラットフォームのおかげで、小さなオークションハウスでも世界中の入札者にアピールできるようになった。一方、入札者はオークションや時計、そのほかのあらゆる情報へのアクセスが可能になったことによってますます大きな力を得たように感じている。すべてが民主化されたのだ。これはおおむね喜ばしいことだが、一方でデメリットもある。

小規模なハウスでも特別なヴィンテージウォッチを委託販売することはあるが、たいていは時計のスペシャリストに依頼するのではなく、業者に任せて売却時にバイヤーズプレミアムを徴収することで満足してしまっている。

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Ref.6241 ポール・ニューマンは7月2日に約30万ドルで落札された。Images: courtesy of Alessandro, Mr.A

最後の例を挙げよう。マドリードで開催された小規模なオークションからさかのぼることわずか2日前、パリ郊外の小さなオークションでロレックスのデイトナ Ref.6241 “ポール・ニューマン”ダイヤルが29万3700ドル(日本円で約4660万円)で落札された。

同じくヴィンテージディーラーであるアレッサンドロ(Alessandro)氏は、この時計を実際に見るためにパリまで足を運んだ。彼は後日、その時計はまっとうなコンディションであったがいくつかの問題があったため(彼の意見だが)「最終的な価格はもはやその時計の本当の価値とは一致していませんでした」と記している。

「写真で見るのと、実物をルーペで見るのとでは印象が違いますからね」と、彼はつけ加えた。

コル氏もRef.2497について同様のことを言っていた。文字盤は実際に見ても美しかったが、オークションハウスのオンライン写真ではもっときれいに見えたという。

インターネット、特にオークションに関するプラットフォームは時計やそれにまつわる情報に誰でもアクセスできるようにしてくれた。これはおおむね素晴らしいことである。確かにまだまだ掘り出しものはと呼べるものもあるが、日々それらを見つけるのは難しくなってきており、その文字盤に“Patek”や“Rolex”と書かれていることはまずない。しかしこれらの時計を正確に鑑定・評価するにはまだまだ専門的な知識と技術が必要であり、多くの場合、実際に手にとって見る必要がある。自分が分からないことを知ることが重要なのだ。

コル氏とRef.2497およびRef.96についてわずか30分ほど話しただけで、私はネット上の写真からは得られなかった多くのことを発見した。ポルトガルの輸入ホールマーク、丹念にクリーニングされたオリジナルの文字盤、そしてピンク・オン・ピンクのRef.96を手にした時の彼の純粋な興奮などだ。

こういった小さなディテールはプラットフォームが決して拾い上げることができないものであり、ヴィンテージウォッチを探し、語り合う楽しみをもたらしてくれる。

これはナンドーズレストランに行く時にでも着用できる時計たちだ。

昨年、Alliance of British Watch and Clock Makers(英国時計・時計職人協会)は、加盟するすべての時計ブランドや職人たちを通じてブリティッシュウォッチメイキングを紹介する初の展示会を開催した。そこには40を超える出展者が集い、来場者のみが購入可能な特別限定モデルが多数披露された。そして何より注目すべきは、アライアンスの会長であり、唯一無二の時計師ロジャー・スミス(Roger Smith)氏が、シリーズ1をイベントに提供し、非公開入札オークションに出品したことだ。その売上はアライアンスへの寄付として充てられ、最終的な落札額は“元の最低落札価格である29万5000ポンド(日本円で約5600万円)をはるかに超える”という表現にとどめられたが、その価値の高さは言うまでもない。

今年もまたBritish Watchmakers’ Dayが再び開催される。参加ブランドから25本以上のスペシャルエディションが発表され、2025年3月8日にロンドンのリンドリー・ホールを華やかに飾る。しかし、このイベントを今知った人にとって残念な知らせがある。協会の会員および一般向けのチケットはすでに完売しているのだ。ただし公式ウェブサイトによれば、キャンセルが発生した場合は一般向けに再販されるとのことだ。

出展ブランドやスペシャルエディションを手がけるメーカーは、スーパーコピー 代金引換を激安お客様に提供しますすべて英国を拠点としている。その多くは英国国内で組み立てられており、なかには今回のイベントを機に初めて自社製の時計を国内で製造するブランドもある。参加ブランドのほとんどはマイクロブランドと呼ばれる小規模メーカーであり、ムーブメントにはミヨタ、セリタ、セイコーインスツルメンツ製のキャリバーが多く採用されている。そして最後に、多くのブランド(いや、おそらく大半が)売上の一部を協会に還元する仕組みを取っている。

コンプリケーション
今年のスペシャルエディションの多くは複雑機構を搭載していないが、それも驚くことではない。しかし、英国時計界で名を馳せるふたつのマイクロブランド(もはやこの2社をそう呼ぶのは適切ではないかもしれない)が、それぞれの代表的なモデルをベースにした極少量生産の特別モデルを用意している。クリストファー・ウォードは、巨大なムーンフェイズディスクを備えた37mmアベンチュリンダイヤルの新作に、遊び心あふれるアレンジを加えている。このモデルでは、アベンチュリンダイヤルにユニオンジャックの輪郭をレーザーエッチングし、さらに写実的な大きな月の上に、同ブランドのシニアデザイナーであるウィル・ブラックフィールド(Will Brackfield)氏が手描きした宇宙飛行士のキャラクターを描いている。赤い秒針と、それにマッチしたストラップを備えた“クリストファー・ウォード C1 ムーンフェイズ ミッション・トゥ・メイデンヘッド”は25本限定で製作されるが、英国旗を大胆にオマージュしたデザインは、まさにストレートな英国愛を感じさせる。

CWard Mission to Maidenhead and Fears Brunswick Jump Hour
フィアーズ(Fears)は、最近話題のブランズウィック・ジャンピングアワー コンプリケーションで勢いに乗っている。このジャンピングアワーのモジュールを手がけたのは、クリストファー・ウォードだ(またお目にかかったね)。今回の特別仕様では、40.5mmの“エドワーディアンエディション”にロンドン・アッセイ・ホールマーク入りの鏡面仕上げが施されたソリッドスターリングシルバーケースと、ラッカー仕上げのホワイトダイヤルを採用している。

特筆すべきは、ジャンピングアワーにヴィンテージの懐中時計を思わせるセリフ体のフォントを採用したのは今回が初であること、そしてこの10本限定モデルのためにジャンピングアワーディスクが新たに製作されたということだ。価格は付加価値税込みで5450ポンド(日本円で約100万円)と決して安くはないが、フィアーズの卓越したコンプリケーションにふさわしい素晴らしいデザインであり、きっとすぐに完売することだろう。

ツールウォッチ
もし高級コンプリケーションが好みでないなら、幅広い価格帯で特別仕様のツールウォッチを展開するいくつかの英国マイクロブランドをおすすめしよう。英国旗のカラーテーマはここでも続き、アルキン(Alkin)はモデル スリー ダイバーズウォッチの特別エディションを発表している。ネイビーダイヤルに植字のアラビア数字を採用し、さりげなく赤のアクセントを加えたデザインとなっており、40本限定で展開される。ベルファストを拠点とするノマディック(Nomadic)は、フィオール 555 GMTを50本限定でリリース。おなじみの“ペプシ”カラーリングにホワイトダイヤルを組み合わせ、さらにイエローのGMT針を加えることでひと味違った個性を演出している。また、エリオット・ブラウン(Elliot Brown)もホルトン GMTにユニオンジャックを感じさせるアレンジを加えているが、今回はこの10本限定モデルに初めてサテン仕上げを施し、さらに統一感のあるサテン仕上げのスティールブレスレットを組み合わせた。そして最後に、夫婦で立ち上げたゴルビー・ウォッチズ(Golby Watches)が新たにコースタルコレクションを発表。25本限定の特別モデルがイベント会場で直接購入可能となっており、通常モデルはクラウドファンディングを通じて展開予定だ。

以下のギャラリーで、今回の特別モデルをチェックしてみて欲しい。

もしBritish Watchmakers’ Dayで手に入れるダイバーズウォッチが、青・赤・白といった英国旗カラーを前面に押し出していないものがいいなら、マーロー(Marloe)が用意している。同ブランドのモラー 310は、100本限定で英国で組み立てられたモデルで、ツールウォッチのなかでも特に個性的なケースデザインを持つ。このモデルの鮮やかなイエローとライトブルーのカラーリングは、スウェーデンとスカイ島の国旗に由来している。どちらもブランドの共同創業者にとって特別な意味を持つ場所だという。一方、ヴァーテックス(Vertex)は英国から離れたテーマで、バカンス気分へシフト。M60 タオルミーナは、シチリア島をイメージした鮮やかなブルーカラーをまとい、50本限定のシリアルナンバー入りモデルとして登場する。

ダイバーズウォッチだけでなく、フィールドウォッチもいくつか登場している。なかでもお気に入りは、エディンバラのクレメンス(Clemence)が手がけるムンロ(下の写真)の特別仕様だ。ダイヤルをすっきりとさせ、ゴールドアクセントを加えた限定10本のモデルである。革新的ではないが、その抑えたデザインがかえって魅力的に映る。ゲコタ(Geckota)は、クッションケースのパイオニアに、縦方向のサテン仕上げを施したラピスブルーフュメダイヤルを採用。6時位置にはゴールドのユニオンジャックをプリントし、英国らしさを演出している。イベント後に50本限定でオンライン販売予定だ。オモロガート(Omologato)はアーナージ GMTを10本限定で製作。ベル&ロス風のスクエアケースに、スネイル仕上げを施したチェリーレッドのセクターダイヤルを組み合わせた個性的なモデルだ。

Clemence Special Piece
クレメンス ムンロ

Geckota
ゲコタ パイオニア

Monro
モンロー アドベンチャー ダイバー、抽選販売モデル

一方、このイベントで唯一購入できないモデルがモンロー(Monro)のアドベンチャーだ。今回も赤・白・青のカラースキームをまとったユニークなダイバーズウォッチである。このモデルは販売されるのではなく、イベント会場で抽選をし当選者に贈られる。つまり、ある意味では今回のイベントで最も“安い”時計ということになるのかもしれない。

クラシック
ここからは、タフなツールウォッチとは一線を画し日常使いに適したモデルの紹介だ(とはいえ、それが理由でペラゴスをオフィスでつけるのをやめるわけじゃない)。このカテゴリーの勝者は、ファーラー(Farer)のオーロラだ。36mmケースのシンプルな3針モデルで、美しいコッパーギヨシェ風ダイヤルに加え、ブラックのオーバープリントが施された夜光インデックスを採用している。夜光のブロック状の数字にアウトラインを加えたデザインは、これまで見たことがないユニークな仕上げだ。生産数はわずか10本と少ないが、幸運にも後日、シリアルナンバーなしの追加90本が発売予定である。

以下のギャラリーで、この特別モデルをチェックしてみて欲しい。

ダックワース・プレステックスは、ヴィンテージデザインの魅力を存分に取り入れたプレステックス No.2を25本限定で発表。クッションケースにエナメルダイヤルの懐中時計を思わせるデザインを組み合わせつつ、手に取りやすい価格帯に落とし込んでいる。“一体型ブレスレット”アイコンをほうふつとさせる1本を探しているなら、オリヴィエ・メイラン(Olivier Meylan)が英国で初めて組み立てるPESも注目の時計だ。ダイヤルにはユニオンジャックが施され、わずか5本限定で展開される。ポンピーク(Pompeak)は、オープンハートのジェントルメンズ・クラシックにギヨシェ仕上げのレッドフュメダイヤルを採用し、15本限定でリリース。シデレウス(Sidereus)はゴードン ベネットモデルの3針ウォッチを5本限定で製作する。ダイヤルにはブリティッシュ・レーシング・グリーンとオレンジのアクセントを取り入れ、英国の時計製造への敬意を表すとともに、ブランドのアイルランドのルーツを思わせるデザインに仕上げている。ピニオン(Pinion)は赤と青をミックスし、個性的なライトパープルのスタンプギヨシェダイヤルを採用。ニュートロンバイオレットとして、38mmケースの30本限定モデルを展開する予定だ。

ワイルドカード枠
ここからは、デザイン性を前面に押し出したユニークなモデルを紹介しよう。こうしたショーにふさわしい、アート性の高い時計たちだ。ミスター ジョーンズ・ウォッチズ(Mr Jones Watches)ほど、時計に興味のない友人たちを引きつけたブランドはないかもしれない。遊び心あふれるデザインとアーティストとのコラボレーションで、独自の時間の読み方を提案するブランドとして知られている。今回のBritish Watchmakers’ Dayに合わせ、ロンドンを拠点とする同ブランドは新たな特別モデルを発表。ブライトン在住のアーティスト、ミスター・フィル(Mister Phil)氏とのコラボレーションモデルカオシファイに、初めて機械式ムーブメント(セリタ SW200)を搭載したバージョンが登場した。10本限定の少量生産で、それぞれにマルチカラーのステッチを施したハンドメイドのレザーストラップが付属する。

Mr Jones Watches Khaosify Mechanical
ミスター ジョーンズ・ウォッチズ カオシファイ

アイソトープ・ウォッチズ(Isotope Watches)は、これまでのスペースエイジデザインとは一線を画し、今回はよりクラシックなアートの技法にフォーカスしたモデルを発表。ユニオンジャックを描いたダイヤルをストローマルケトリ(藁象嵌)とクロワゾネ・エナメルのふたつの手法で製作し、それぞれ5本ずつの計10本限定で展開する。ストローマルケトリダイヤルは、職人ベルナルド・ド・オレイ(Bernardo d'Orey)氏による作品で、藁を割って染色し、パターン状に組み上げることでひとつひとつ異なる表情を持つダイヤルが完成する。一方クロワゾネ・エナメルのダイヤルは北京のマスターエナメラーが手がけ、アウトラインを作成して何度も焼成を重ねることで生み出される精巧な仕上がりとなっている。全10本は、ド・オレイ氏が製作したストローマルケトリの特製ボックスに収められる。

手仕事といえば、ボーケン(Bōken)は今回のショーで少し変わった試みをしている。同ブランドはダイヤルアーティストとして知られるクリス・アレクサンダー(Chris Alexander)氏とタッグを組み、British Watchmakers’ Dayの会場で、3本の時計にライブペインティングを施す。ブランドによればデザインは英国へのオマージュとなるようだが、最終的な仕上がりは当日まで誰にもわからない。一方スコフィールド・ウォッチカンパニー(Schofield Watch Company)はまったく異なるアプローチを取る。アーティストのベン・グッフィー(Ben Guffee)氏と協力し、B6ダイバーズウォッチのブロンズケースモデルを40本製作。そのうちグリーンとブルーが各20本ずつとなっており、まるで海底から引き揚げられたかのような風合いにパティーナ加工されている。自分の好みとは違うが、こうした荒々しい個性を求める来場者には確実に刺さるモデルだろう。

Beaucroft Penfold Collaboration
ボークロフト×ペンフォールド

今回のショーで最も美しいダイヤルのひとつが、ボークロフト(Beaucroft)とペンフォールド(Penfold)のコラボレーションモデルとして登場する。75本限定で製造され、ブリストルを拠点とするアーティスト、ティム・グレシャム(Tim Gresham)氏とタッグを組み、英国のコンテンポラリーアートにオマージュを捧げた立体的なダイヤルを採用している。シンプルながらも奥行きがあり、日常使いしつつデザインのストーリー性も楽しみたい人にぴったりだ。

今回のショーで最も実験的なモデルといえるのが、アピアのジェン 1.Bだ。5本限定で製作され、赤くてまるで蜘蛛の巣のようなダイヤルが特徴的だ。しかし、この時計を特別なものにしているのはケースの構造にある。ブランドによれば、強度と重量のバランスを最適化するためにジェネレーティブ・デザイン技術を採用し、従来のCNC加工では実現困難な独特のケース形状を生み出したという。製造には金属3Dプリンティングを採用。時計業界ではまだ発展途上の技術ではあるものの、革新性のある試みであることは間違いない。

Gimlet Wrist Shot
スタジオ・アンダードッグ×フィアーズによるギムレットが、私の今回のベストモデルに選ばれた。

Lume Shot Gimlet
Side Shot Gimlet
おめでとう、ここまででほぼ全モデルを紹介し終えた。 しかし最後に最高の1本を残しておいた。このコレクションのなかで、発表以来これほどまでにインターネット上で話題を集めた時計はほかにない。もし自分がロンドンのショーに行けるなら、間違いなく手に入れたいモデルでもある。そう、スタジオ・アンダードッグ×フィアーズのコラボレーションウォッチ、ギムレットだ。一見すると、このふたつのブランドはこれ以上ないほど対照的に思える。だがフィアーズのクラシックな38mmのブランズウィックケースと、スタジオ・アンダードッグのモダンでアイコニックなダイヤルデザインを融合させたことで、その対比が見事に生かされている。今回のダイヤルは、ホワイトからペールグリーンへと美しくグラデーションするスーパールミノバのシェードを採用。さらにスタジオ・アンダードッグのデザインに欠かせないアイコニックなサファイアディスクが、2本のビスでダイヤル上に浮かぶように固定されている。仕上げとして、ストラップは英国を拠点とするストラップテーラーが手がけ、全体のテーマをしっかりと継承している。

いや、本当にこれはカッコいい。 オーデマピゲ スーパーコピー代金引換おそらく両ブランドもそれを自覚しているだろう。ギムレットは、3月に迫るBritish Watchmakers’ Dayにて200本限定販売される予定だが、正直なところ、その場で即完売するとにらんでいる。とはいえ、ほんのわずかでも売れ残ることを願う自分もいる。せめてあとでもこの手で掴むチャンスがあるように。まあ、夢くらい見させてくれ。

最後に
さて、すべての発表モデルを見終えた。 British Watchmakers’ Dayに合わせたスペシャルエディションとして、驚くほど多彩なデザインや仕上げがそろっていた。正直なところ、このリストを掘り下げるまでは、これほど多くのマイクロブランドが英国から生まれているとは知らなかった。もちろんブリティッシュウォッチメイキングに真の意味で深く関わっているブランドもあれば、単に英国を拠点としているだけのブランドもある。それでも、これだけの多様性を持つイベントが開催されるというのは、英国時計界が今まさに盛り上がりを見せている証拠だろう。すべての時計が傑作とは限らないが、数百ポンドから数千ポンドまで幅広い価格帯のモデルが揃っているため、誰にとっても魅力的な時計が見つかるイベントになるだろう。冒頭でも触れたように、このイベントへの需要の高さは非常に心強い。チケットはすでに完売しているが、英国在住の読者はキャンセル待ちリストに登録しておくのがおすすめだ。枠が空けば、運よく参加できるかもしれない。

ブライトリング ナビタイマー B19 クロノグラフ43 パーペチュアルカレンダーがついにステンレススティールで登場

昨年発表されたばかりのムーブメントを搭載したこの新作は、同じ機能を持つ時計のなかでも特に手の届きやすい価格帯だ。

ブライトリングのCal.B19が昨年デビューした際、それはローズゴールド製の限定トリオモデルとして発表された。自動巻きのパーペチュアルカレンダークロノグラフを開発するのは容易なことではなく、ブランドがわずか420本の限定にとどめるとは考えにくかった。そして今回、ブライトリングはナビタイマー B19 クロノグラフ43 パーペチュアルカレンダーをステンレススティールで発表する。貴金属モデルよりも手ごろな価格であることに加え、限定モデルではない点もポイントだ。

Breitling Navitimer B19
アイスブルーのサンバーストダイヤルを特徴とする新しい41mm×14.94mmのSS製ブライトリング ナビタイマーQPクロノグラフはCal.B19を搭載し、30m防水性能を備えている。この自動巻きパーペチュアルカレンダームーブメントは約96時間のパワーリザーブを誇り、コラムホイール式クロノグラフを採用。振動数は2万8800振動/時で、ケースサイドに組み込まれたプッシュボタンでパーペチュアルカレンダーの調整が可能となっている。また本モデルはCOSC認定も受けている。

Breitling B19 Navitimer
ブライトリングスーパーコピー代引き 優良サイトこの新しい非限定モデルは、ブラックのアリゲーターレザーストラップ(SS製フォールディングバックル付き)で475万2000円(税込)、または7万7000円の追加で、7連SS製ブレスレット仕様も選ぶことができる。

我々の考え
オリジナルのリミテッドモデル発表にはあまり注目していなかった。なぜなら、それらは限定かつ高価なモデルだったからだ。貴金属ケースの時計であればそれも納得できる。しかし今回のSSモデルには興味をそそられた。

サイズは依然としてやや厚めではある(ブライトリングは慎重に設計し、厚さを15mm未満に抑えているが、それでも反射的に敬遠する人もいるだろう)。また475万2000円(税込)という価格は決して安いとは言えない。しかし、パーペチュアルカレンダー クロノグラフとしては比較的手の届きやすい価格帯に入る。実際に、現在生産されているモデルのなかでほかに思い当たるのは、2022年に発表されたハブリング² クロノ フェリックス パーペチュアルくらいで、その発売時の価格は2万5000ドル(日本円で約370万円)弱だった。アイスブルーのダイヤルも美しく、全体として非常に魅力的なモデルに仕上がっている。これはぜひ実物をチェックしに行きたいと思った。

Breitling B19 Navitimer
基本情報
ブランド: ブライトリング(Breitling)
モデル名: ナビタイマー B19 クロノグラフ43 パーペチュアルカレンダー(Navitimer B19 Chronograph 43 Perpetual Calendar)
型番: PB1920251C1A1(ストラップ)/PB1920251C1P1(ブレスレット)

直径: 41mm
厚さ: 14.94mm
ケース素材: ステンレススティール(プラチナ製ベゼル)
文字盤: サンバーストアイスブルー
インデックス: アプライド
夜光: あり、スーパールミノバ(インデックス、時・分針)
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: SS製7連ブレスレット(バタフライクラスプ付き)またはブラックアリゲーターレザーストラップ(SS製フォールディングバックル付き)

Breitling Navitimer B19 Perpetual Calendar Chronograph
ムーブメント情報
キャリバー: ブライトリング マニュファクチュール B19
機能: 時・分表示、スモールセコンド、日付・曜日・月・うるう年表示、永久カレンダー、コラムホイール式クロノグラフ、ムーンフェイズ
直径: 30mm
厚さ: 8.53mm
パワーリザーブ: 約96時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 39
クロノメーター: あり

価格 & 発売時期
価格: ストラップ仕様は475万2000円、ブレスレット仕様は482万9000円(ともに税込)
発売時期: 発売中
限定: なし

クオリティの高い時計が、手ごろな価格で手に入るヴィンテージ セイコー。

ヴィンテージのセイコー クロノグラフ購入ガイド

そのなかでもとりわけ歴史的価値のあるいくつかのクロノグラフウォッチを、背景にあるストーリーとともに紹介しよう。

フェリックスによる“ベストバリューの機械式時計”を紹介するシリーズだ。HODINKEEの目的は創設当初から、単に高価な時計を紹介することではなく、価格に見合った本当に価値のある時計を取り上げることにあった。我々は名門ブランドによる精巧な仕上げのムーブメントに対して、スーパーコピー少々高額な対価を払う価値があると考えることが多い。しかし必ずしもそうである必要はない。

今回はフェリックスが1970年代における重要なヴィンテージのセイコー クロノグラフを取り上げ、それらの歴史的価値や購入時のポイントを解説する。きっと楽しんでいただけるはずだ。ぜひ続きをご覧いただきたい。

日本の時計と聞いて、真っ先に思い浮かぶのはセイコーだろう。世界最大級の時計メーカーのひとつであり、創業は1881年にさかのぼる。その生産量は膨大で、ラインナップの多様性も圧倒的だ。しかし一般的なイメージとしては“手ごろな価格で信頼性の高い時計を作るブランド”であり、スイスの名門メーカーとは異なるカテゴリーに属すると見られている。

グランド セイコーやスプリングドライブを例に挙げれば、セイコーがいかに卓越した技術と革新性を誇るブランドであるかがわかる。そしてもうひとつよく語られるのが、セイコーの時計の高いコストパフォーマンスについてだ。

私が特に注目しているのは、この“コストパフォーマンスの高さ”である。1970年代のセイコーのヴィンテージ クロノグラフは、時計愛好家のあいだでカルト的な人気を誇っている。その理由は明白だ。この時代はセイコーの黄金期であり、同社は伝統に縛られたスイスの時計産業に対して当時最先端の製造手法で挑んでいた。これはセイコーが世界初のクォーツウォッチを発表し、時計の歴史を一変させる直前の時代の話である。

セイコー クロノグラフの物語が本格的に始まったのは、時計史において重要な年である1969年のことだ。この年、満を持して3つの自動巻きクロノグラフが誕生した。複数のブランドが共同開発したキャリバー11は、特にホイヤーによって広く知られるようになった。またゼニスとモバードが開発したエル・プリメロは、現在も生産が続いている。このふたつのムーブメントは、素晴らしいストーリーを携えて多くの魅力的なヴィンテージウォッチに搭載されている。そして1969年に登場した3つ目の自動巻きクロノグラフは、ほかのふたつに比べると目立たない存在かもしれない。しかしセイコーのRef.6139(およびその後継機であるRef.6138)は歴史的にも高い意義を持ち、なおかつほかよりもはるかに入手しやすいという大きな魅力がある。

そしてヴィンテージのセイコー クロノグラフ最大の魅力は、やはりその価格の手ごろさだ。状態のいい実用的な個体なら、150~200ドル(当時のレートで約1万2000~1万6000円)程度で購入できる。これは自動巻きコラムホイール クロノグラフとしては破格であり、ヴィンテージウォッチ全般で見ても非常に手ごろな価格設定だ。ここではセイコーの自動巻きクロノグラフにおいて代表的なふたつのムーブメント、Ref.6139とRef.6138のなかでも特に注目すべきモデルを紹介しよう。

ウィリアム・ポーグ(William Pogue)大佐のセイコー

Ref.6139

Ref.6139はセイコーが初めて開発した自動巻きクロノグラフムーブメントだ。30分積算計を備えたシングルレジスターのクロノグラフで常に動作する秒針はなく、クイックセット式のデイデイト表示を搭載している。製造期間は1969年から1979年ごろまでとされている。Ref.6139には多彩なダイヤルカラーやケースデザインが存在し、さまざまな名称で販売されたが、なかでも特に有名なのが“スピードタイマー”シリーズだろう。しかしRef.6139の愛好家のあいだで最も象徴的なモデルとして知られているのが、Ref.6139-6002こと通称“ポーグ”だ。

"ポーグ”についてのストーリー

この“ポーグ”の名はかつて米空軍のアクロバット飛行隊“サンダーバーズ”に所属し、1973年のスカイラブ4号ミッションに参加した宇宙飛行士ウィリアム・ポーグ大佐に由来する。ポーグ大佐はこのミッションで、特徴的なイエローダイヤルのRef.6139をオメガ スピードマスターとともに着用していた。NASAの正式な支給品ではなかったが、彼は訓練中から愛用していたRef.6139の性能を信頼し、エンジンの燃焼時間を計測するために持ち込んでいたのだ。

時計愛好家のダヴィド・ブルーノ(David Bruno)氏がこのエピソードを丹念に調査し、公表したことで、ポーグ セイコーの物語が明るみに出ることとなった。そして現在、この特徴的なイエローダイヤルのクロノグラフは“宇宙で初めて使用された自動巻きクロノグラフ”として広く認識されている。

2008年、大佐は信頼を寄せていたセイコーの時計を金庫から取り出し、オークションに出品した。落札金額は6000ドル(当時のレートで約47万円)弱。正真正銘の“スペースウォッチ”としては破格だが、Ref.6139の通常の価格に比べればプレミア価格といえる。

UFO

Ref.6138

Ref.6139が(諸説あると思うが)世界初の自動巻きクロノグラフとしての称号を得ているとすれば、その後継機であるRef/6138はクラシックなセイコー クロノグラフのなかで最も人気が高く、最も汎用性に優れたモデルといえるかもしれない。初期のRef.6138はRef.6139のすぐ後、1970年に発売された。そしてRef.6139と同様に1979年まで生産が続けられた。このふたつの時計の最大の違いは、Ref.6138が12時間積算計を追加した2カウンタークロノグラフであることだ。セイコーのヴィンテージウォッチにおいては特定のモデルやデザインが熱狂的な支持を集め、独自の愛称がつくことが多い。Ref.6138も例外ではなく“UFO”や“ブルヘッド”といったニックネームで親しまれている。

“UFO”についてのストーリー

“UFO”はその名のとおり、宇宙船のような円盤型のケースデザインが特徴的なモデルだ。発売当初の広告では“ヨットマン”とも呼ばれていたが、正式な型番であるRef.6138-0010/0011/0017よりもUFOという名称の方が広く知られている。この厚みのあるラグレスケースを見れば、なぜ現代のコレクターたちを惹きつけるのかがよく分かるだろう。その独創的なフォルムは、製造された時代の雰囲気を色濃く映し出している。

ブルヘッド

文字盤を補修したブルヘッド。

“ブルヘッド”についてのストーリー

ブルヘッドは、セイコークロノグラフ史上最も異質でクールな外見を持つモデルのひとつだ。従来の時計のようにリューズやプッシュボタンを文字盤の右側に配置する代わりに、ムーブメントを回転させて頂点、すなわち12時の位置に取り付けている。つまり、ボタンがちょっと牛の角のように見えるというわけだ。上部にプッシュボタンがあるため(時刻調整の際に)時計をはめたり外したりする手間が省ける、という説明がされている。

理屈はどうあれ、異様な見た目のクロノグラフが誕生したのだ。ブラックダイヤルと、とても美しいブラウンダイヤルの2種類がある。ウブロ時計コピー 代引きこれらの特異なクロノグラフはかなり人気で、より一般的なモデルよりも高い値がつくことがある。100~200ドルどころか、200~300ドル(当時のレートで約1万6000円~2万3400円)という価格が想定される。ムーブメントのせいでRef.6138はどれも厚みがあるが、手首に巻かれたブルヘッドは特に大きな感触を受ける。

購入時のアドバイス

ここまで、歴史的に重要で非常に魅力的なセイコー Ref.6139、Ref.6138クロノグラフの概要を紹介してきた。ヴィンテージウォッチの魅力は、その歴史やデザインだけでなく、必ずしも高価でなくても素晴らしいモデルが存在することにある。その点を感じ取ってもらえたなら幸いだ。今後もさらに詳しい特集をお届けするので、ぜひご期待いただきたい。

ティソが 40mmのシースター 1000コレクションを発表~

ティソが “マルチに使えるサイズ” を重視した、40mmのシースター 1000コレクションを発表


1853年にスイスで創業したスイスウォッチブランド ティソ[Tissot]は、スタイリッシュで高性能なスポーツウォッチ、シースター 1000 コレクションの新作、40mmモデルを発表します。この「ティソ シースター 1000 クォーツ 40mm」は、既存のシースターの中間サイズになるモデルです。


ティソ シースター 1000 クォーツ 40mm


極めて多用途性に満ちた40mmのケースサイズは優れた技術的パフォーマンスを発揮しつつ、昼夜を問わず使え、シックで大胆なウォッチを求めるすべての方々のためにデザインされています。

「シースター 1000 クォーツ 40mm」は、36mmと45.5mmの既存モデルと同様に1,000フィートの防水性能(30気圧/300m防水相当)を備えていることから、この名前が付けられました。また、水中でのアクティビティを正確に計時する逆回転防止ベゼルが採用されています。


昼夜問わずに映える
この新しいシースターは、3つのカラーバリエーションで登場します。これらは卓越した透明感と洗練さをもたらすために選び抜かれた、とっておきのカラー展開です。

● ブラック
新しくもエイジレスに長く愛用していただける、ブラックラッカー仕上げのダイアルと、クリアホワイトのディテールを施したブラックミネラルベゼルを組み合わせたデザイン

● ブルー
ディオール バッグ スーパーコピー 代引き端正な雰囲気を醸し出すブルーラッカー仕上げのダイアルと、ホワイトのディテールを施したブルーミネラルベゼルのモデル

● ブラック&ゴールド
高級感あふれるブラックラッカー仕上げのダイアルと、ゴールドのディテールを施したブラックミネラルベゼルのモデル

※ブルーとブラック&ゴールドモデルは、2022年夏に36mmのケースサイズでも販売。

ウォッチの針とインデックスにはスーパールミノヴァ®加工が施され、暗い場所でも優れた視認性を確保できる仕様となっています。

“洗練”というテーマは、ケースと一体化した3連リンクのステンレススチールブレスレットにも引き継がれ、サテンとポリッシュを組み合わせた仕上げがコントラストと質感を演出。また、ブラック&ゴールドモデルは、同色のブラックラバーストラップで登場します。


ストラップを交換して楽しむ
シースターの新しいモデルは、ストラップとブレスレットを簡単に交換できるティソのインターチェンジャブルブレスレットを採用。ティソのストラップコレクションの中から、その日の気分やファッション、シーンに合わせて時計をカスタマイズして楽しむことができます。ストラップの交換はブティックに行ったり、道具を使うことなくお客様自身で簡単に行えます。
この柔軟で快適なウォッチデザインへのアプローチは、多用途性を実現するうえで鍵となる重要な要素であり、ティソがスタイリッシュで昼夜問わずどこでも使えるウォッチとして、お客様に愛され続けている理由のひとつです。


オンタイムであること
このコレクションは、高品質のスイス製クォーツムーブメントを搭載し、優れた精度と信頼性を誇る時刻・日付機能を提供しています。また、電池交換の時期を知らせてくれる、電池切れ警告機能が各モデルに搭載。これにより、予期せぬ電池切れを未然に防ぎ、電池の残量が少なくなった時に交換することができます。


テクノロジー+エレガンス=“テクエレガンス”
シースター 1000 クォーツ 40mmは、水中から日常使いまでありとあらゆるシーンにおいてスタイル、パフォーマンス、多用途性を発揮するモデルです。どのモデルもスイス時計製造のノウハウと時代を超えたデザインを融合させ、エレガンスとテクノロジーの調和を実現しています。


【概要】
ティソ シースター 1000 クォーツ 40mm
[Tissot Seastar 1000 Quartz 40mm]
発売予定:2023年5月23日(火)


(画像左)T120.410.11.051.00 シースター 1000 クォーツ 40mm ブラック  ¥ 63,800(税込)
(画像中)T120.410.27.051.00 シースター 1000 クォーツ 40mm ブラック&ゴールド ¥ 61,600(税込)
(画像右)T120.410.11.041.00 シースター 1000 クォーツ 40mm ブルー ¥ 63,800(税込)
※2023年6月8日(木)より価格改定の予定があります。

[基本仕様]
ティソ シースター 1000 クォーツ 40mm [Tissot Seastar 1000 Quartz 40mm]

[ケース]
直径:40 mm
サファイアクリスタルガラス
ステンレススチールケース
カラーミネラル製逆回転防止ダイバールックベゼル
30気圧防水(300m/1000フィート)

[ムーブメント]
スイス製クォーツムーブメント
電池切れ警告機能付き

[ダイアル]
高いコントラストと視認性
時分針、インデックスにスーパールミノヴァ®加工

[ブレスレット]
インターチェンジャブルブレスレット
・(ブラック、ブルー)3連ステンレススチールブレスレット、ダブルセキュリティバックル
・(ブラック&ゴールド)ブラックラバーストラップ


【お問い合わせ】
TISSOT(ティソ)
TEL:03-6427-0366
URL:www.tissotwatches.com    


[ティソ(Tissot)]
1853年の創業以来、ティソ[Tissot]はスイス時計製造の中心であり続けています。性能と精度にかける情熱によってのみ実現できる、クラフツマンシップとクオリティへのこだわり。長年にわたり、T-Touchをはじめとするエポックメイキングな製品を生み出して世界に衝撃を与えると同時に、時計製造の歴史をも形作ってきました。サステナブルなソーラーエネルギーを使い、プライバシーを保護するスマートフォン連携テクノロジーを採用した画期的な T-Touch Connect Solarは“Innovators by tradition”[伝統に根ざし、伝統を打ち破るイノベーター]としての長きにわたるティソの名声を裏付けています。ティソのスポーツへの情熱は他に類を見ず、その計時システムは幅広いプロフェッショナルスポーツにおいてアスリートたちに試され、テストされ、信頼を得ています。バスケットボールではNBAとFIBA、自転車競技ではツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャ、そしてモータースポーツではMotoGP™。これはティソがオフィシャルタイムキーパーを務め、計時を担当するスポーツのほんの一例にすぎません。ティソは、クオリティや卓越性、そして本物へのこだわりを求める人々のために、革新的でありながら伝統に根差したタイムピースをつくり続けます。

オメガ 2025年新作「シーマスター アクアテラ ワールドタイマー」~

地球上のすべてのタイムゾーンで時を刻めるようつくられた、オメガの「シーマスター アクアテラ ワールドタイマー」はここ数年、さらなる世界的人気を高めており、ワールドトラベ ラーや熱心な時計コレクターに絶大なる支持を得ています。この度、ワールドタイマー コレクションに3つの新しいモデルが登場します。レーザー加工で描かれたダイアルが魅力的な新作には、チタン製と2種類のステンレススティール製が揃います。

すべてのモデルに共通して、傷のつきにくいセラミックベゼルと、ワールドタイマー独自のデザインである北極点から見た世界地図がダイアル中央にあしらわれています。この世界地図は、グレード5チタンのプレートにレーザー加工によって大陸と色を描き出されています。

また肉眼で見ることはできませんが、時計全体がドーム状を成しており、地球の湾曲率を模してつくられています。さらに、世界地図の周囲にセットされたヘサライトガラスリングの下には、24時間表示で昼間と夜間がわかるように示されています。

いずれのモデルも、ダイアルの周囲には世界のさまざまな都市名が記されており、その中にはオメガの故郷であるスイスの都市ビエンヌも含まれています。すべての地名はイエローゴールドで色付けされ、イギリスの首都であるロンドンのみ、グリニッジ標準時(現在は協定世界時UTCとして知られています)がすぐ分かるようにレッドで表示されています。

オメガスーパーコピー代引き 優良サイト社 社長兼CEOのレイナルド・アッシェリマンにとって、この新作は革新的かつインスピレーションを与えるものでした。
「オメガの誇りの一つはパイオニア精神であり、今回のモデルはそれを体現しています。さあ!世界へ飛び出そう! という行動のきっかけを与えて くれるでしょう。そしてダイアルの美しさはまさにアート作品とも言え、畏敬の念と冒険心を掻き立てられます。とても高度な技術が魅力的なダイアルを実現させており、美しく、身に 着けて操作するのが楽しいこの新作は、真のコレクターズアイテムです」と述べています。


チタン製ワールドタイマー
軽量で耐食性に優れたチタン製の43mmモデルは、大胆でスポーティな魅力を放ち、ステータスシンボルとして最適な一本です。ブラックとグレーのダイアルは、その色も含めてレー ザー加工で作り出しています。ダイアル上に転写された箇所はなく、”LONDON”の文字も手作業で赤いニスを塗布しています。
また、マットなダイアルを引き立てるため、サテン仕上げのブラックセラミックベゼルを採用。黒く塗りつぶされた針とインデックスには、白いスーパールミノヴァを塗布し、暗闇でブルーの光を放ちます。ブラックラバーにグレーのステッチを 施したストラップが付属され、ブラッシュ仕上げのグレード2チタン製のリンクとクラスプを備えています。

2つのステンレススティール製モデル
クラシックなスタイルを好むワールドトラベラーには、2種類のステンレススティール製 モデルが用意されています。1つは、ステンレススティールのバタフライクラスプが備わったブレスレットモデル。もう1つは、グレーのステッチを施したグリーンのラバーストラップに、ポリッシュ仕上げのステンレススティール製リンクとフォールドオーバークラスプを備えています。

43mmのモデルは、落ち着いた色味のPVDグリーンにサンブラッシュ仕上げを施したダイ アルと、ポリッシュ&ブラッシュで仕上げたグリーンセラミックベゼルが美しく調和し、18Kムーンシャイン™ゴールドの針とインデックスが上品な輝きを添えています。

ワールドタイマーの動力
新しい「シーマスター アクアテラ ワールドタイマー」の原動力は、スイス連邦計量・認定局(METAS)が定める最高の精度水準を満たしたコーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー8938です。いずれも150mの防水性能が保証されています。


【仕様】
シーマスター アクアテラ ワールドタイマー

[Movement]共通
Cal.8938(自動巻き)
・コーアクシャル脱進機、COSC認定クロノメーター取得
・38石
・毎時25,200振動(3.5Hz)
・パワーリザーブ60時間
・スイス連邦計量・認定局(METAS)によるマスター クロノメーター認定取得
・15,000ガウスの超耐磁性能
・パーツの表面にアラベスク模様のコート・ド・ジュネーブ装飾
・GMT/2タイムゾーン機能搭載
・5年間の国際保証*

[Case]
チタンモデル:グレード2チタンケースにブラックセラミックベゼル(ともにブラッシュ仕上げ)
SSモデル:ステンレススティールケースにグリーンのセラミックベゼル(ともにポリッシュ&ブラッシュ仕上げ)
・径:43mm/厚さ:14.12mm
・防水性:150m
・両面に無反射コーティングを施したドーム型のサファイアクリスタルガラス風防
・シースルーケースバック

[Display]
GMT 1にビエンヌ(BIENNE)と記したワールドタイマー
・センター時・分・秒針
・6時位置に日付窓、センターに24時間表示ディスク

[Dial]
チタンモデル:レーザー加工で仕上げたマットなブラックとグレーのグレード5チタン製ダイアル、ブラックのインデックスにホワイトのスーパールミノヴァ(ブルーに発光)、レーザー加工による24の都市名、ロンドンのみレッドラッカーで表記
SSモデル:縦方向のチークパターンをあしらったサンブラッシュ仕上げのPVDグリーンダイアル、18Kムーンシャイン™ ゴールドのインデックスにホワイトのスーパールミノヴァ(ブルーに発光)、ゴールドカラーの印字(ロンドンのみレッド)
・中央のグレード5チタン製のプレートにレーザー加工によって描かれた北極点から見た世界地図、
・その外周の24時間ディスク(昼夜を分けて示す24時間GMT表示)の上にへサライトガラスのリングをセット。

[Hands]
チタンモデル:ブラックの針にホワイトのスーパールミノヴァ(ブルーに発光)
SSモデル:18Kムーンシャイン™ゴールドのPDVコーティングをした18Kイエロー ゴールドの針にホワイトのスーパールミノヴァ(ブルーに発光)

[Bracelet/Strap]
チタンモデル:グレーのステッチを施したブラック ラバーストラップ、ブラッシュ 仕上げのグレード2チタン製のリンクとフォールドオーバークラスプ付き
SSモデル:ポリッシュ&ブラッシュ仕上げのステンレススティール製ブレスレット、またはグレーのステッチを施したグリーンラバーの一体型ストラップ、フォールドオーバークラスプ付き

[Price/Launch]
チタンモデル ¥1,782,000 (税込価格)
SSブレスモデル ¥1,573,000(税込価格)
SSラバーモデル ¥1,540,000(税込価格)
2023年5月17日発売開始


【お問合わせ】
オメガお客様センター
TEL:03-5952-4400

MINASE 新モデル「Luna Arch」と「Uruga」発表~

精密工具メーカーとして創業した総合時計製作メーカー、協和精工株式会社は、同社のオリジナル国産腕時計ブランド「MINASE」(ミナセ)の新モデル『Luna Arch』(ルナアーチ、価格帯:税込346,500円~874,500円)と、『Uruga31』(ウルガ31、価格帯:税込495,000円~1,023,000円)、『Uruga42』(ウルガ42、価格帯:税込522,500円~643,500円)の計3機種を6月24日に発売します。

●MINASE新モデル『Luna Arch』

Luna Arch(クォーツモデル)
時計の全周を覆う覆輪(フクリン)留めをイメージしたクランピングケース構造を採用。ベゼルの下のサファイアガラスの立ち上がりが全周側面から見える。文字盤は協和精工・皆瀬工場近くを流れる「皆瀬川」の水面に光が乱反射している様を表現している。
詳細スペックURL(Luna Arch): https://minase-watches.com/luna-arch

Uruga(機械式モデル)
Urugaは31,42の2サイズ展開で、共に機械式モデルです。
両モデルは、MINASE初のエレガンスモデルです。従来のMINASEよりコンパクトなサイズで、時計本体を一粒のプレシャスストーンに見立てたエレガントなデザインになっています。発売の目的は、これまで立体的でシャープなモデルを中心としたラインナップでしたが、これにエレガンスなモデルを追加することでターゲット層を広げることです。さらに背景には、セリーヌバッグスーパーコピー 激安通販市場から「女性用MINASE」に対する要望が年々増加したことがあります。こうして、男女問わず感性豊かな大人のニーズに応える形でLuna ArchとUrugaは誕生しました。

●MINASE新モデル『Uruga31』

ダイヤモンドを4つの爪で留める爪留めをイメージしたクランピングケース構造を採用。文字盤は皆瀬川をゆっくりと流れる水流を表現している。
詳細スペックURL(Uruga31): https://minase-watches.com/uruga-31
詳細スペックURL(Uruga42): https://minase-watches.com/uruga-42

「MINASE」新モデル『Luna Arch』と『Uruga』のデザインコンセプト
デザイナーはオリジナルMINASEと同じ山本 博邦氏。今回のエレガンスモデルは、普遍の美(世界共通の美しいもの)と日本の美意識(日本の美しいもの)をデザインに踏襲。これまでのMINASEは、立体的なデザインとエッジの効いた直線的なデザインが中心だったが、今回は曲線美と直線美を織り交ぜ、時計本体を一粒のプレシャスストーンと見立てた。両モデル共に宝石の石留めに用いる方法をケースの構造に採用、プレシャスストーン(時計本体)を大事に留める様をケースのデザインに表現した。このMINASEの新構造は「クランピングケース構造」といい、ベゼルとケースの間にガラスを挟み込み、下から締め付けて防水機能を実現させている。また、文字盤のベースは、両モデルとも協和精工・皆瀬工場近くを流れる「皆瀬川」の水面の表情をイメージし、インデックスは斜めにカットして、光の拾い方を複雑にしている。


【お問い合わせ】
協和精工株式会社
mail: contact@minase-watches.com
URL : https://minase-watches.com/


[MINASE]
1963年創業の精密工具メーカー「協和精工」が、2005年に設立した時計ブランド。「100年後も語り継がれる時計」をコンセプトに、「MORE構造※1」や「ザラツ研磨※2」など精密加工と研磨技術を融合し、世界に誇る高品質の時計を製作。日本独特の匠の技で秋田県皆瀬から世界を目指す。2018年、ジュネーブでヨーロッパデビュー。現在の取り扱い店舗数は国内40店舗、スイス2店舗、香港1店舗。またWebエージェントは国内、スイス、フランス、イギリス、中東でそれぞれ1サイト、またドイツとアメリカではそれぞれ2サイトでEC販売をしており、現地の時計愛好家の支持を集める。今後はアジア地域への拡販を図る。https://minase-watches.com/
[※1]MORE構造(Minase Original Rebuilding Equation)は、MINASEが開発した特許構造。日本の伝統工芸である組木細工にヒントを得たもので、すべての外装部品が何度でも分解組み立てできるよう設計されている。
[※2]ザラツ研磨は、研磨の下地処理技術。もとはスイスで行われていたが、今や当地でもほぼ失われてしまっている。


[協和精工]
協和精工株式会社は、1963年東京で精密工具メーカーとして創業し、1973年に秋田県湯沢市に工場を設立。その後、1983年に現本社工場(工具工場)、1988年に皆瀬工場(時計工場)が設立された。同社の工具事業は、超硬、cBN、PCDダイヤモンドの精密微細工具を中心に製造。自動車業界、半導体業界、金型業界、部品加工メーカーをはじめ、半導体製造装置、スマートフォン、自動車のエンジン、航空機、医療機器などの製造現場で普及。時計製造にもその技術力は活かされている。創業当時はリュウズ部分の穴開けに用いる特殊な段付ドリルが時計業界へ広く浸透。それから時計のケースメーカーとして時計事業をスタートし、1996年には時計の設計開発から製作までの総合時計製作メーカーとなりOEM事業を開始、2005年に「MINASE」(ミナセ)ブランドを創設した。

<クレドール>ゴールドフェザーより、「風に舞う軽やかな羽根」を彫金で表現した優美な限定モデル登場

セイコーウオッチ株式会社は、<クレドール>ゴールドフェザーより、精緻な彫金を施した限定モデルを11月10日(金)より発売、希望小売価格は5,500,000 円(税込)です。また、同時にメタルブレスレットのレギュラーモデル2種も発売、希望小売価格は1,210,000 円(税込)です。

クレドール ゴールドフェザー
セイコーの薄型メカニカルウオッチの系譜を脈々と受け継ぎ、<クレドール>の名のもとに60余年ぶりに蘇った「ゴールドフェザー」は、スーパーコピー時計 代金引換を激安現代にふさわしい高級薄型メカニカルウオッチといえます。羽根のように「薄く」、「軽やかで」、「空気をはらみ」、「艶やかで」、「優美」であることをデザインコンセプトとし、現代のドレスウオッチとしてふさわしいスペックとデザインにアップデートした U.T.D.(=Ultra Thin Dress)[※1]モデルです。

≪特徴≫
「軽やかに舞う羽根」を細部まで精緻に彫金で表現した
ゴールドフェザーを象徴する優美な限定モデル
今回の限定モデルはケース素材にプラチナ950を採用。裏面から見えるムーブメントには、卓越した技術を持つ彫金師によりムーブメントに「軽やかに舞う羽根」を題材にした精緻な彫金が施されています。さらに、丹念に透かして彫り込まれた、艶やかで立体的な金色の羽根形の彫金パーツを重ねました。重なり合う彫金が生み出すシャープな煌めきが、ダイヤルに施された彫金と呼応する、ゴールドフェザーを象徴する優美な限定モデルです。

また、ダイヤルには、「宙に舞う羽根」をイメージした艶やかなスパイラル状のパターンを採用。この美しいダイヤルパターンは、原版に彫り込まれた模様をなぞることで文字板に忠実に模様を再現する機械彫刻の技法によって実現したものです。ダイヤルの5倍の直径を持つ原版を読み取り、わずかに振動させながらダイヤルの外側から中心に向かって直接刃物で彫り込みます。型打ちのダイヤルよりもシャープな印象を与える仕上げになっており、その軌跡はダイヤルの複合カーブ形状と、ボックス型サファイアガラスによって生まれる柔らかな光の効果により、腕元を華やかに演出します。さらにダイヤルに直接彫りこまれたインデックスと分目盛の陰影が上品で繊細な立体感をもたらします。

「羽根のような美しさと心地良さ」を極めた、ブレスレットモデルも登場
小秒針を採用したレギュラーモデル(ステンレススチール モデル)は、作り手のぬくもりを感じ、永く愛着を持てるモデルです。ケースは、限定モデルと同じく5つのデザインコンセプトに基づき、丸みを帯びた優美でおおらかな造形と、袖口に収まりやすい薄さの両立を図っています。細く軽やかなかん足とベゼルには、熟練の職人によって、ザラツ研磨が施され、繊細なシルエットを際立たせるように煌めきます。
裏側も丸みを持たせた、肌あたりのよいメタルブレスレットや、裏ぶたやかん足の裏側など、腕に触れる部分を全て曲面で構成することで、優しい着け心地に配慮しています。

立体感のあるボックス型サファイアガラスは、ダイヤルの上に空気をはらんだような柔らかい空間を作り出しています。外周に向かって緩やかにカーブさせたメインダイヤルと、緩やかに窪んだサブダイヤルが柔らかな陰影を作り出します。羽根の羽軸をイメージした時分針を採用。ダイヤルに沿って曲げられた分針と極細のインデックスが、視認性を一層向上させています。

高級機械式時計にふさわしい極薄ムーブメント
限定モデル、レギュラーモデル共に、ムーブメントは、厚さわずか1.98mmの極薄メカニカルムーブメント「キャリバー6890(限定モデル)」、「キャリバー6898(レギュラーモデル)」を搭載しています。68系ムーブメントは国産最高級ドレスウオッチのために、時計としての性能のみならず工芸的な価値や美しさを追求して開発されました。雫石高級時計工房[※2]において、高度な技能を有する時計師が一貫して組立・調整からケーシングまで手掛けています。一つひとつの部品の形状補正やあがき(部品と部品の間に必要な隙間)の調整に100分の1mm単位の精度が求められるため、それができる時計師の手先の感覚のみで最終的な仕上げを行います。熟練時計師でも一日にわずか1個から2個しか組み立てられないムーブメントです。
 シースルー仕様の裏ぶたからは、深く鮮やかなブルーが印象的なテンパー仕上げ[※3]のねじを採用した、その美しいムーブメントをお愉しみいただくことができます。

<クレドール>は、日本人の感性と精緻を極めた技術により、豊かな個性を持つ高級ドレスウオッチのブランドとして1974年に誕生しました。フランス語で「黄金の頂き(CRÊTE D’ OR)」を意味する名前に相応しく、ムーブメントから細かな部品の一つひとつに至るまで、厳選された素材に名工の技術を注ぎ込み、その美しさと品質を守り続けています。

【仕様】
<クレドール>ゴールドフェザー U.T.D. 彫金 限定モデル
品番:GBBY979
希望小売価格(税込):5,500,000円


ケース:プラチナ950
ストラップ:
クロコダイル・美錠(プラチナ950)
ガラス:ボックス型サファイアガラス(内面無反射コーティング)
防水性能:日常生活用防水
ケースサイズ:[外径]37.4㎜(りゅうず含まず)/[厚さ]8.2㎜
限定数量:限定:12本
発売予定日:
11月10日(金)(クレドールサロン先行発売)
2024年4月3日(水)(クレドールショップ)

[その他仕様]
https://www.credor.com/lineup/detail/?no=GBBY979

[ムーブメント仕様]
メカニカルムーブメント キャリバー6890
巻上方式:手巻
時間精度:日差 25 秒~-15 秒
パワーリザーブ:最大巻上時約37時間
石数:22石
振動数:21,600振動/時(6振動/秒)

<クレドール>ゴールドフェザー U.T.D.
品番:GCBE991(画像左)/GCBE989(画像右)
希望小売価格(税込):1,210,000円

[共通]
ケース・ブレスレット:ステンレススチール
ガラス:ボックス型サファイアガラス(内面無反射コーティング)
防水性能:日常生活用防水
ケースサイズ:[外径]37.1㎜(りゅうず含まず)/[厚さ]8.0㎜
発売予定日:11月10日(金)(クレドールサロン先行発売)/2024年4月3日(水)(クレドールショップ)

[その他仕様]
https://www.credor.com/lineup/detail/?no=GCBE991
https://www.credor.com/lineup/detail/?no=GCBE989

[ムーブメント仕様]
メカニカルムーブメント キャリバー6898
巻上方式:手巻
時間精度:日差 25 秒~-15 秒
パワーリザーブ:最大巻上時約37時間
石数:26石
振動数:21,600振動/時(6振動/秒)

<クレドール>の公式Webサイトアドレス:
https://www.credor.com

<クレドール ゴールドフェザー 特設ページ>:
https://www.credor.com/special/goldfeather2023/index.php#pickup

※本リリースの内容は発表日時点の情報です。
予告なしに変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

[※1]U.T.D.:「Ultra Thin Dress」の略称です。1969年に発売された<セイコー U.T.D.>モデルから使用している長い歴史を持つ名称で、極薄機械式ムーブメント「キャリバー68系」と、特別な薄型ケース構造の組み合わせにより生まれた薄型メカニカルウオッチを指します。薄く美しいだけでなく、実用性を確保していることも特徴です。

[※2]ロレックス スーパーコピー代引き雫石高級時計工房:盛岡セイコー工業株式会社(岩手県岩手郡雫石町)内にあり、部品製造から組立までを一貫して行っています。2004年に設立した、日本有数の高級機械式時計専門工房です。
[※3]テンパー仕上げ:鉄を焼くことで表面にできる酸化膜の青色を指します。酸化膜の色は温度と加熱時間により千差万別に変化するため、深く鮮やかなブルーになった瞬間に焼きを止める必要があり、熟練の職人が一点一点手作業で丁寧に下地を磨いてから色むらが出ないように焼いています。

【お問い合わせ】
セイコーウオッチ(株)お客様相談室(クレドール)
0120-302-617(通話料無料)

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