記事一覧

今週市場に出ている掘り出し物のヴィンテージウォッチコラムでお届けする。

ついにニューヨーク夏季オークションのウィークエンドがやってきた。そう、またしても主要オークションハウスによる1週間がやってきたのだ。信じられるだろうか? さて、フィリップス、クリスティーズ、サザビーズといった名だたるオークションハウスは春から初夏にかけて世界各地を巡りながら数百点にのぼる時計を出品し、驚愕の落札結果を叩き出してコレクターたちの注目を集めている。今週のコラムでは、それぞれのオークションから注目の数本をピックアップ。そして恒例のBring A Loupeセレクションとして、より現実的な価格帯で狙えるeBay出品アイテムもご紹介しよう。

パネライスーパーコピー代引き優良サイトその前に、前回のコラムの結果を簡単に振り返ろう。冒頭に紹介したパテック フィリップ エリプス Ref.3938/101は落札され、新たなオーナーの元へ。希望価格は2万7995ドル(日本円で約410万円)だった。また、eBayに出品されていたオールドイングランド エリザベス女王の郵便切手付き時計は190ポンド(約3万7000円)のベストオファーで落札。ご購入されたBAL(Bring A Loupe)読者の方、おめでとう! そしてコメントもありがとう。さてここでお知らせだ。1940年代製ロンジンのアール・デコ様式“カラトラバ”は、6月9日(月)午前10時(アメリカ東部時間)よりフィナルテ(Finarte)にて競売予定だ(編注;現在は終了している)。

Aurel Bacs on the rostrum at Phillips auction house
 自宅からビッグオークションの模様を追いたい方のために、スケジュールを以下にご案内。

hillips - The New York Watch Auction: XII(フィリップス ニューヨーク・ウォッチ・オークション XII)
 6月7日(土)午前10時(アメリカ東部時間)
 6月8日(日)午前10時(アメリカ東部時間)

Christie's - Important Watches Featuring Stories in Time: A Collection of Exceptional Watches(クリスティーズ インポータント ウォッチズ 〜時の物語:特選腕時計コレクション〜)
 6月9日(月)午後2時(アメリカ東部時間)

Sotheby's - Important Watches: Take a Minute(サザビーズ インポータント ウォッチズ:テイク・ア・ミニット)
 6月10日(火)午前10時30分(アメリカ東部時間)

フィリップス:1970年代製ブラックダイヤルのカルティエ タンク ルイと、市場初登場の2本のアイコン
A black-dialed Cartier Tank Louis
フィリップス-ロット103:1970年代製 ブラックダイヤルのカルティエ タンク ルイ。Image courtesy of Phillips.

 『HODINKEE Magazine』Vol.13にて、カルティエ タンク ルイのについてのReference Points記事を書いたばかりだったので、フィリップスのカタログをスクロール中にこのロット103を見つけたときの驚きといったらなかった。そこには、ブラックダイヤルを備えた1970年代製カルティエ・パリ タンク ルイが掲載されていたのだ。このきわめて希少で、おそらく特別に製作されたバリエーションを記事に取り上げなかったことに一瞬腹を立てたが、すぐに気を落ち着けた。“レア”と“カルティエ”はしばしば同じ文に登場する言葉だし、誤解しないで欲しいが実際そうであることが多い。ただしまったく未知の個体を見つけるのは、いうまでもなくさらに難しい。ロンドン製クラッシュがレアであるのは確かだし、1910年代のサントスもしかり。だがそれらの存在はすでに知られている一方で、このロット103は存在すら知らなかったものなのだ。

 文字盤のことはひとまず置いておくとしても、この個体はすでにタンク ルイのなかでもレアな部類に入る。“ノンスクリュー”のケースは、カルティエが時計製造をスイスへ移す直前、パリのエドモン・ジャガーによって製造されたものだ。フィリップスのカタログにあるとおり、ムーブメントはETA 2512-1をベースとしたCal.78-1で、これはスイス製ケースに移行した時期に“正しい”とされるキャリバーである。一方、1972年ごろまでのタンクにはJLC製のムーブメントが使われていたため、これはいわば過渡期的な1本となる。これを食い違いと呼べるかどうかはともかく、驚くことではない。ヴィンテージカルティエの真贋を見極める作業は、決して白黒はっきりするものではないのだから。

A Rolex Paul Newman daytona
フィリップス - ロット90 :1969年製 ロレックス デイトナ“ポール・ニューマン”。Image courtesy of Phillips.

 さて話をダイヤルに戻そう。ホワイトダイヤルが通例とされるカルティエにおいて、その常識を覆すブラックダイヤルは、ヴィンテージの文脈ではきわめてまれだ。カルティエ・ロンドン製のブラックダイヤルモデルはオークション市場でかなり過熱しており、昨年6月にはベニュワール アロンジェが38万7350ドル(当時の相場で約5860万円)で落札された例もあるため、このカルティエ・パリ製ブラックダイヤルの市場での動向は実に興味深いものになるだろう。ちなみに、このロットの予想落札価格は1万5000〜3万ドル(日本円で約220万~430万円)と控えめに設定されている。

 さて、その他のフィリップス出品時計についても注目だ。もしあなたがヴィンテージウォッチビギナーで、かつステンレススティールに目がないなら、理想的な2本のコレクションをコンプリートすることができるかもしれない。どちらも市場初登場で、1969年製ロレックス デイトナ Ref.6239 “ポール・ニューマン”(ロット90)とブレゲ数字のスリートーンダイヤルを備えたパテック フィリップ カラトラバ Ref.570(ロット95)の2本だ。もうこれだけで十分である。

A Patek Philippe Ref. 570 with Breguet numerals
フィリップス- ロット95:パテック フィリップ Ref.570 スリートーン・ブレゲ数字ダイヤル。Image courtesy of Phillips.

 ポール・ニューマンは素晴らしいコンディションで、箱と保証書も完備。1970年に卒業祝いとして贈られた時計で、オリジナルオーナーからの委託出品となっている。対するパテックは2000年代初頭に委託者がNAWCC(全米時計収集家協会)のマートで購入したものだが、公的なオークション市場に出品されるのはこれが初めてとなる。スリートーンのブレゲダイヤルは一部のコレクターにとっては垂涎の的であり、Talking Watchesに登場したアルフレッド・パラミコ(Alfredo Paramico)氏がSS、イエロー、ローズゴールドそれぞれのRef.570を取り出した場面を覚えている読者も多いだろう。あの瞬間を思い出さずにはいられない。

 フィリップスのカタログは全143ロットで構成。ぜひご自身の目でチェックしてみて欲しい。詳細はこちらから。

クリスティーズ:1927年製オーデマ ピゲのカレンダーウォッチと、軍用由来の初期ロレックス エクスプローラー2本
A 1927 Audemars Piguet complete calendar
クリスティーズ― ロット30:1927年製 オーデマ ピゲ・コンプリートカレンダー。Image courtesy of Christie's.

“どのブランドでもいいから好きな年代をひとつ選べ”と強引に迫られたら、私は歯を食いしばりながらこう答えるだろう。1960年代以前のオーデマ ピゲ、と。ロイヤル オーク以前のAPはすでに複雑機構の巨匠であり、なかでも私のお気に入りであるカレンダー機構に秀でていた。1924年に始まったカレンダーウォッチ製造のなかで、オーデマ ピゲは今回ロット30で出品されるような長方形ケースのトリプルカレンダー(または“コンプリートカレンダー”)モデルをわずか48本のみ製作した。その多くはオーデマ ピゲの名ではなく、販売を担った小売業者の名のみがサインされていた。なぜなら当時のAPはまだ“ブランド”としての体をなしていなかったからだ。48本中、22本は最も一般的な金属であるホワイトゴールド製、17本は当時APが“グリーンゴールド”と呼んでいた、現在の呼称ではイエローゴールド製とされている。私の把握する限りではこの48本のうち12本が現存し、そのなかでも“グリーン”すなわちYGは4本にとどまっている。

 今回出品される個体はまさにヴィンテージの醍醐味を感じさせる魅力的なコンディションで、ケースには濃いパティーナが美しく浮かぶ。なお文字盤は、カタログ写真よりも実物のほうが見栄えがするという。昨年、フィリップスではWG製の同型モデルが出品された。その個体はオーデマ ピゲによってケースとダイヤルがフルレストアされており、最終的に 12万650スイスフラン(当時の相場で約2070万円)で落札された。対照的に、今回のロット30はすべてがオリジナルのままだ。未整備とレストア済みのプレミアム差を見極める市場指標としても、価値ある出品だ。なお昨日、モナコ・レジェンド・グループのオークションで高額落札が相次いだことを受けて、初期のAP市場は一気に加熱しつつある(具体的な結果はこちらとこちらを参照)。

レイモンド・ウェイル ミレジム スモールセコンド 35mm “メンソール”が新登場。

レイモンド ウェイル ミレジム スモールセコンド 35mm “メンソール”は、ひと言でカテゴライズするのが難しいモデルだ。このスイス製ウォッチが、百貨店や空港でありふれた腕時計と並んで販売されているのを見かけることがあるかもしれないが、これを単なる“モールウォッチ”と片づけてしまうのは早計である。ジュネーブを拠点とする家族経営のブランド、レイモンド ウェイルは近年ひっそりとデザイン言語を進化させており、熱心な時計愛好家に訴求しつつ初心者にも親しみやすいモデルを提案している。このモデルは伝統的な時計づくりの要素と現代的な感性を絶妙に融合させ、本格的なスイスのクラフツマンシップを34万1000円(税込)という手の届く価格で提供する、ウブロスーパーコピー代引き優良サイトまさに進化の象徴なのだ。長年、量販店向けのバリュー志向な時計で知られてきたブランドにとって、このミレジムはより野心的な1歩を示し、そして手に取りやすさと考え抜かれたデザインは両立し得ることを証明する存在である。

Raymond Weil Millesime
はじめに、レイモンド ウェイルの直近の歴史と近況について少しお伝えしよう。このブランドは、メイシーズ(Macy's)やブルーミングデールズ(Bloomingdale's)、あるいは空港の免税店で見かけたことがある人がいるように、良質なスイス製ウォッチを手頃な価格で求める幅広いカジュアルな購入者層をターゲットとしてマスアピールを行い、プロダクトを展開してきた。しかしジュネーブを拠点にベルンハイム家が創業し、半世紀近くにわたり経営、所有してきたこのブランドは近年ではより洗練され、時計について豊富な知識を持つ愛好家にも響くような製品を次々と送り出している。そう、この愛好家とはHODINKEE読者のような人たちのことである。

このようなブランドの新たな魅力は、2023年に発表されたミレジムコレクションによってもたらされたものだ。ワインの世界で“ヴィンテージ”を意味するフランス語を冠した同コレクションは、年間でおよそ7万5000本生産されている。その多くが空港や百貨店でカジュアルなユーザー層に購入される比較的生産規模の大きなスイスブランドから登場したモデルでありながら、往年のスイスの時計から着想を得た、意外なほど抑制の効いたデザインだった。ミレジムはその年、ジュネーブウォッチグランプリ(GPHG)の“チャレンジ”部門賞を獲得し、ブランドがいまだ業界屈指の実力を持つことを示した。時計は大ヒットし、ミレジムは瞬く間にブランドにおけるビジネスの重要な柱のひとつとなり、売上の約40%を占めるまでに成長。洗練された無駄のないデザインはヨーロッパの嗜好にもマッチし、同地域でのブランドの存在感を大きく押し上げる結果となった。

Raymond Weil Millesime
そして2025年、レイモンド ウェイルは新たに9本のミレジムコレクションを発表し、39mmのクロノグラフ3本に加え、スモールセコンドを備えた小振りなタイムオンリーモデルを4本ラインナップする。なかでも私の目を引いたのが、新作のひとつであるRef.2130-STC-60001だ。既存のモデルと比べるとクラシックな配色とは言いがたいものの、この時計ではブラックアンスラサイトのセクターダイヤルに、ブランドが“メンソール”と呼ぶミントブルーグリーンカラーのミニッツトラックを組み合わせた。

そう、メンソールだ。なんとも粋な演出だと思う、レイモンド ウェイル。

サーモン、シルバー、クリームといったよりクラシックな文字盤のバリエーションと同時に発表されたこのモデルは、クラシックかつヴィンテージ調の佇まいを保ちながらも“メンソール”のアクセントがきわめて現代的で、トレンド感のあるデザインとなっている。実のところ、このミニッツトラックは昔、祖母がこっそり隠していたクールのタバコのパッケージを除いてヴィンテージとはほど遠い色味だ。

Raymond Weil Millesime
とはいえ、これは決してファッションウォッチではない。しかし、まさに“いま”をとらえた時計ではある。直径35mmというトレンドに合ったサイズ感でまさに旬の1本でありながら、強くカラトラバを彷彿とさせる雰囲気を漂わせている。大胆な色味のミニッツトラックとスモールセコンドが“メンソール”の個性を際立たせているが、それ以外の構成要素は堅実でコンパクト、そして手に取りやすい価格帯に収まるスイスのウォッチメイキングといったところは過去のクラシックな美意識に深く根ざしたものである。

最大の特徴は、いわゆる“アンスラサイト”ブラックのセクターダイヤルである(アンスラサイトは、通常の石炭よりも多くのエネルギーを生み、価格も高い石炭の一種)。このダイヤルは絶妙にツートーン仕上げになっており、視認性を高めている。内側のリングは外側に比べて明らかにグレー寄りの色調で、外周部のより深いブラックがホワイトのアプライドインデックスを美しく引き立てている。植物を思わせる色合いのミニッツトラックの外側には、ボックス型サファイアクリスタル風防を囲むヘアライン仕上げのベゼルが配されており、ヴィンテージ感をさらに強調する。

Raymond Weil Millesime
ケース径は35mmという数値以上に大きく感じられるが、その理由のひとつはしっかりとしたサイズ感の貫通ラグにある。上面はポリッシュ仕上げ、側面はヘアライン仕上げが施されており、ケースとの統一感を保ちながらもヴィンテージらしい魅力を添えている。“RW”のエンボスが入ったローレット加工のリューズは、セリタベースのムーブメントRW4250をなめらかに巻き上げる。また、裏はサファイアクリスタル製のシースルーバックとなっており、自動巻きムーブメントの姿を楽しむことができる。

あえて気になる点を挙げるとすれば、巻き上げローターの動作音がやや大きく、手首を動かすと軽くカラカラと音が聞こえるところだろうか。ライトブラウンのカーフレザーストラップにはロゴ入りの尾錠が組み合わされており、絶妙なカラーチョイスでラフな印象を演出し、意図しすぎない自然な仕上がりとなっている。ストラップ自体のクオリティは高く、加えて貫通ラグのおかげで交換やアップグレードも容易に行える。

Raymond Weil Millesime
やや長めのラグを備えてはいるものの、35mmというケースサイズのおかげで、“メンソール”は誰にでもフィットする万能な1本となっている。クラシカルなカラトラバ風のフォルムとデザインは、ジュネーブにあるもうひとつの家族経営による独立系ブランドへのオマージュを感じさせる。もっとも、34万1000円(税込)いう価格設定からもわかるとおり、レイモンド ウェイルはまったく異なるフィールドで勝負していると言えよう。そして“メンソール”は、クラシカルに整ったデザインにミニッツトラックで意外性のあるカラーを差し込むことで、ほどよく“モダンなアクセント”を効かせた1本に仕上がっている。すっと手になじむ、そんな自然さがある時計だ。

レイモンド ウェイル ミレジム スモールセコンド 35mm “メンソール”の詳細はこちらからご覧いただけます。

新ムーブメントと進化した夜光が、新しいダイヤルデザインを引き立てる。

ファーラーのアクア コンプレッサーが復活を遂げ、今年は3つの新作モデルが登場した。このラインは2017年からファラーのコレクションに名を連ねてきたが、今年の3モデルでは初めてセリタに別れを告げ、ラ・ジュー・ペレ製のG101ムーブメントを搭載した。同社がこのムーブメントを初めて採用したのは3針モデルだったが、今回はこの遊び心あふれるダイバーズウォッチにも搭載されることとなった。

ケースデザインは従来どおりで、グレード2チタン製のクッション型コンプレッサーケースを採用している。重さはわずか62gと非常に軽量だ。ケース径は41mm、ラグ・トゥ・ラグは45mm、ケース厚は12.5mmとなっている。オメガスーパーコピー代引き優良サイトこれは正真正銘のコンプレッサーケースだ。水深が深くなるにつれて水圧がケース内のガスケットを押し込み、密閉性がまる仕組みだ。これにより300mの防水性を実現している。チタン製のねじ込み式リューズはふたつ備わっており、いずれもダブルガスケット仕様で、リューズが開いた状態でも100mの防水性能を維持する。上側のリューズは通常の操作に、下側のリューズ内部に備わった片方向回転式インナーベゼルを操作する際に使用するが、これはコンプレッサーを搭載したダイバーズウォッチによく見られる特徴である。

ケースを裏返すと、シースルーバックからラ・ジュー・ペレ製のムーブメントを鑑賞することができる。このムーブメントは68時間のパワーリザーブを確保。ファーラーはアクア コンプレッサーにおいて、キャリバーのなかでも最上位グレードである“ソワニエ(soignée)”を採用しており、これは4姿勢での精度調整が施されたことを示している。ムーブメントにはグラファイトPVD仕上げが施され、ローターには金色の波模様がカスタムされている。

ファーラーの愛用者にとってもっともなじみ深いのは、ブラックダイヤルのエンデバーだ。以前のエンデバーと大きくは変わらないが、新世代ではグレイン仕上げのテクスチャーダイヤルが採用された。鮮やかなグリーンの先端を持つ秒針と、時・分針に配された淡いブルーの夜光が、落ち着いたデザインに視覚的なアクセントを加えている。さらに、今年登場したふたつの新世代モデルと同様、針とインデックスにはアップグレードされたX2 スーパールミノバを使用。これまでのモデルよりも明るい発光が期待できる。

新作のエンデバー オーシャンブルーは、前作オーシャンホワイトで好評を博した夜光ダイヤルを踏襲しつつ、今回は濃紺のPVDコーティングが施されたチタンケースと、それに合わせた濃紺のラバーストラップを備えている。ホワイトの夜光ダイヤルに対して濃紺の針とインデックスがコントラストを生み出し、よく見ると、夜光の下にプリントされた波模様がダイヤルにひと味違った奥行きを加えている。

Ocean Blue Lume Shot
最後に紹介するのは、深みのあるグリーンカラーが印象的なヘクラ ハンターグリーン エディションだ。このモデルでは立体感のあるワッフルダイヤルが目を引き、インデックスのデザインもこれまでとやや異なる。12・3・6・9時位置にはアラビア数字が、そのほかの時刻にはバーインデックスが並ぶ。これらのインデックスはすべて、スーパールミノバとセラミックを融合して成形されたルミキャスト製で、立体的なアプライドパーツが暗闇でもしっかりと発光する仕様だ。

エンデバーおよびヘクラの価格は1295ドル(日本円で約19万円)、エンデバー オーシャンブルーの価格は1350ドル(日本円で約20万円)だ。なお、ファーラーはアクア コンプレッサー1本の販売ごとに、その利益の一部をヘブリディアン・ホエール・アンド・ドルフィン・トラストに寄付しており、これまでのシリーズを通じてすでに5万3500ポンド(日本円で約1040万円)の支援実績がある。

我々の考え
ファーラーにずっと引かれてきた理由は、何よりもその独自性のデザイン言語にある。ブランドは、ユニークで常識にとらわれないカラースキームや卓越したタイポグラフィによって、その個性を見事に確立してきた。端的に言えば、ファーラーの時計は最もシンプルなモデルであっても、グラフィックデザイナーの目を引くような細部へのこだわりが感じられ、それはこの価格帯のブランド全体を見渡してもなかなか珍しい。アクア コンプレッサーはそうしたブランドの美学をしっかりと受け継いでおり、標準的なコンプレッサーデザインに、同ブランドならではのデザインDNAを巧みに注ぎ込んでいる。

Farer Endeavour Aqua Compressor Slanted Shot
今年のモデルは決して革新的というわけではないが、的確なアップデートが加えられたことで、アクア コンプレッサーラインの鮮度が保たれているのはよろこばしい。ラ・ジュー・ペレ製のキャリバーは、今や価格帯を問わずさまざまなブランドから注目を集めつつあり、これがセリタ製SW200からの本格的な転換を意味するのか、今後の動向が気になるところである。個人的にはグリーン推しだが、エンデバーのクラシックなブラックダイヤルに映えるポップなカラーリングもオーシャンブルーの全面夜光ダイヤルも魅力的で、どちらかひとつなんて選べそうにない。

基本情報
ブランド: ファーラー(Farer)
モデル名: アクア コンプレッサー(Aqua Compressor)
直径: 41mm
厚さ: 12.5mm
ケース素材: グレード2 チタン
文字盤色: ホワイトまたはグリーンまたはブラック
インデックス: アプライド
夜光: スーパールミノバ X2
防水性能: 300m
ストラップ/ブレスレット: ラバーストラップ、SSブレスレットはオプションとして追加可能

ムーブメント情報
キャリバー: ラ・ジュー・ペレ G101
機能: 時・分、センターセコンド表示
パワーリザーブ: 68時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 24
クロノメーター認定: なし
追加情報: 4姿勢で調整

価格&発売時期
価格: エンデバー & ヘクラは1295ドル(日本円で約19万円)、エンデバー オーシャンブルーは1350ドル(日本円で約20万円)
発売時期: 予約受付中。7月下旬発送予定
限定: なし

ロレックス 人気モデル GMTマスターII(126710BLNR / 126710BLRO / 126720VTNR)が新登場。

ロレックス 人気モデル GMTマスターII(126710BLNR / 126710BLRO / 126720VTNR)が新登場。

ロレックスコピー販売おすすめ優良サイト定期的にチェックしている人気モデルの相場を追うシリーズから、GMTマスターIIの現行機3種をチェックしていきます。

前回のチェックは今年の8月でしたので、約4ヶ月ぶりとなります。

先日「ペプシベゼルのGMTマスターIIは生産終了なのだろうか?ロレックス 126710BLROの行方」で相場を少し見ちゃいましたが、最近はペプシベゼルのジュビリーブレスレットが非常に高騰していました。

ペプシカラーが廃盤になりコークに入れ替わる(今後ペプシはホワイトゴールド専用になる)とか「噂」は海外でも絶えませんが、実際にはどうなるのかまったくわかりません。

ただSNSなどでもペプシの購入広告は非常に少ない印象ですね。

また、ベゼルカラーのマーク1とかマーク2とかご存知でしょうか?初期は色味(発色)が非常に薄く、徐々に鮮やかになっていくのですが初期カラーのマーク1が高騰しています(2018年5月印の保証書個体、6月以降はマーク1.5と呼ばれ色が少し濃くなります)。

では、8月の相場を振り返りましょう。

新型のレフティもだいぶ落ち着いてきていました。次回は確実にペプシより安価になっているでしょうと言う予想でしたがさてさて。

全色ジュビリーブレスレットの方が定価も高いのですが、セカンドマーケットの相場も10~20万円ほど高めですね。

また9月に価格改定があり、定価が上がっております。

それでは見ていきましょう。

126710BLRO PEPSI


1モデルめは、ペプシカラーの126710BLROのジュビリーブレスレットから。

ロングパワーリザーブの新世代ムーブメントキャリバー3285を搭載。

価格改定があり2023年9月から国内定価は1,296,900円から1,426,700円に。

次回の改定で150万円超えていきそう。

現行GMTマスターIIの中ではペプシ・ジュビリーがおそらく1番人気。

スプライトの物珍しさが無くなれば相場は1番上位にくると思われます。

価格ドットコムから現在の未使用の最安掲載価格は355万円!

前回8月が328万でしたので、また相場を上げていますね。

グラフで動きを見るとジワジワと上がっていっているのが分かります。

さすがにバブルの頂点である昨年2022年の2月ほどではありませんけど。

セカンドマーケットを見てみます。

中野ブロードウェイのかめ吉さんには新品表記の個体が355万円で掲載中。

中野ブロードウェイのジャックロードさんも覗いてみました。

保証書日付2023年10月の中古品が321万円。

トケマーには2021年3月印の中古品が313.8万円で掲載中。

新品未使用品と30万円以上も違いますので、購入を検討している方は中古も見てみてはいかがでしょうか?

続いて2021年新作オイスターブレスレットです。

ジュビリーブレスレットよりやや定価と人気が低くなります。

現在の国内定価(メーカー希望小売価格)は1,271,600円から1,399,200円へ。

価格ドットコムから現在の未使用の最安掲載価格は318万円!

前回が322万でしたので、少し下がりましたかね?

グラフで動きを見ると誤差の範囲くらいですかね・・・

ジャックロードさんには保証書日付2023年2月の中古品が297万円で掲載されています。

新品未使用品との価格差は約20万円・・・悩みますね。

126710BLNR BATMAN


2モデルめは、1年遅れで追加ラインナップされた「2代目バットマン」ロレックス GMTマスターII 126710BLNRのジュビリーブレスレットから。その1年は旧型と新型が併売されていましたね。

現在の国内定価は9月に価格改定があり、1,296,900円から1,426,700円に。

旧モデル116710BLNRと見比べてみると少しスタイリッシュになっているのがわかりますか?

価格ドットコムの並行新品正規未使用最安掲載価格。

現在は263万円。

前回8月は262万円でしたので、変わっていませんね・・・

グラフを見ると・・・そうですね、前回のチェック後に少し上がったもののまた下がってきている途中と言ったところ。

特別なモデル以外は全体的に落ちてきているロレックス含め腕時計全般。

バットマンも例外ではありません。

宝石広場さんを覗くと新品未使用品が267万円で掲載中。

スポンサーリンク

ジャックロードさんを見ますと旧タイプのギャランティカードですが2020年印の保証書付きで239万円の中古品が掲載されていました。

同じく青黒バットマンのオイスターブレスレット。

2021年の新作です。私はバットマンならこちらの組み合わせの方が好きですよ。はい(個人的意見)。

ペプシ同様に定価は1,399,200になりました。

現在の最安値は258万円。

前回は245万円でしたので、少し上がってきています。

グラフを見ると変な動きがずっと続いていますが、上がっていたとも言えそうです。

ジュビリーブレスレット含めてバットマンのこの後が気になります。

またまたジャックロードさんを覗きますと2023年5月印の中古品が235万円で掲載中。

126720VTNR SPRITE


3モデルめ最後のチェックは、昨年2022年の新作 衝撃の左利きモデル レフティ/スプライトこと126720VTNRです。

先に5連ジュビリーブレスレット仕様から見ていきましょう。

現在の国内定価は1,494,900円と、同じスティールケースのジュビリーブレスレットでもBLROやBLNRより割高になっています。

因みに9月1日に価格改定があり1,359,600円から1,494,900円へ変更されています。

価格ドットコムの並行新品正規未使用最安掲載価格は298万円。

前回は323万円でしたので、またまた順調に落ちていますね。

グラフを見るとご祝儀相場から正常相場に近づいているのがわかります。

平均的にペプシを下回りましたね。

ペプシ>スプライト>バットマンと言う状況ですが、もう少し時間が経てばスプライトとバットマンは並ぶかも知れません。

かめ吉さんには新品未使用品が約298万円で掲載されています。

個人的にはレフトハンドではなくライトハンド用にこのカラーを出してほしいです。

これ安いから買ってカスタムできないかな?

続いて3連オイスターブレスレット仕様の126720VTNRです。

現在の国内定価は1,334,300円から1,467,400円に変更されています。

このカラーリングもバットマン同様に、個人的にはオイスターブレスレット仕様の方が好みです。

価格ドットコムの並行新品正規未使用最安掲載価格は280万円。

前回が303万円でしたので、こちらも安くなりました。

順調です。

かめ吉さんには新品未使用品が282.5万円で掲載されています。

トケマーには未使用品が269.8万円で掲載中。

安いですね。

とは、言えまだまだ定価の2倍近いプレミアム価格なので、全然安くはないんです。

まとめ


いかがでしょうか?

「2023年12月 ロレックス 人気モデルの相場をチェック!GMTマスターII(126710BLNR / 126710BLRO / 126720VTNR)」でした。

話題はレフトハンドからペプシの生産終了へと移っています。

スプライトは案外早めに話題外のモデルになりましたね・・・

さて、年末にかけて相場が下り坂に突入していますが、じゃあセカンドマーケットでの買い時はいつなんだ?ってことですよね。

いっぱいいっぱいになって安価で吐き出すような「セール」が大手で始まれば、それが狼煙となりますが今年はあるのか?ないのか?

スイス高級時計、「輝かしい」ブームにお別れ-消費者心理に変化 – Bloomberg

ブルームバーグの報告では富裕層が離れてきている高級腕時計マーケット。

そりゃそうだ的な話もありますが、実際には投機的な方達が「合わなくなって」去っていったと言うのが正しいですね。

じゃあ、本当の時計好きは買えるチャンスじゃん!

そう思うかも知れません。

が、定価が上がり過ぎて、買いたくても買えないんです、在庫じゃなくてお金の問題で(笑)

在庫が無くて買えなかった5年間、次はお金が無くて買えない日々が続くかも知れません。

ロレックス 人気モデル GMTマスターII ロレゾール(126711CHNR / 126713GRNR)が新登場。

ロレックス 人気モデル GMTマスターII ロレゾール(126711CHNR / 126713GRNR)が新登場。

ロレックススーパーコピー時計代引き 激安サイト定期的にチェックしている人気モデルの相場を追うシリーズから、GMTマスターIIの現行ロレゾールモデル2種をチェックしていきます。

GMTマスターII ロレゾール
GMTマスターIIの人気は相変わらず衰えず、プロフェッショナルモデルの中でもデイトナの次くらいに支持されているのではないでしょうか?

生産終了した旧モデルも軒並み高騰していますし、2023年も新たなモデルがラインナップし毎年話題となっています。

その新作がこちら。

今年2023年、新たにイエローロレゾールのGMTマスターII 126713GRNRが追加ラインナップされましたので、今回からロレゾールのGMTマスターIIの2モデルを合わせて相場チェックしていこうと思います。

ジュビリーブレスレットが素敵です。

ご祝儀プライスは580万円なんて金無垢みたいな価格が付きましたが、もちろん順調に下がっています。

こちらは前回8月にチェックした時の新品未使用品最安掲載価格。

新作という事もあり126713GRNRの方が高値を付けていましたがさてさて。

また、9/1に価格改定があり前回に比べそれぞれ値上げしています。

それでは見ていきましょう。

126711CHNR café au lait


まずはエバーローズゴールドとスティールのコンビネーションモデル 126711CHNR。

ブラウン / ブラックのセラクロムベゼルが超絶格好良い!大人な雰囲気。カフェオレやルートビアの愛称で大人気。私の周りは”CHNR”呼びですけど。

9月に価格改定があり、現在の国内定価は1,920,600円から2,112,000円に変わっております。

遂に200万円を超えてきました・・・

いやしかし、このモデルこそジュビリーブレスレット仕様が出るべきだと思うんですよね~~~。

絶対に格好良いはず。

価格ドットコムから新品未使用品の最安掲載価格。

現在の価格は310万円。

前回も310万円でしたので、まったく同じw

グラフを見ると、なるほどほとんど変化がない「凪」状態。

相場が固定されています。

セカンドマーケットを覗いてみましょう。

中野ブロードウェイのジャックロードさんには新品が310万円で掲載されています。

トケマーには未使用が297万円。

楽天市場で1番安かったのが2020年の旧タイプの保証書付き中古が292.4万円。

スポンサーリンク

小さな時計屋さんでは2019年印の保証書付き中古が288万円。

未使用と中古の差があまりありませんね。

126713GRNR


続いて今年の新作イエローゴールドとステンレススティールのロレゾール 126713GRNRです。

GRNR、覚えましたか?

こちらはジュビリーブレスレットしか用意がありません。

こちらも価格改定がありましたので、国内定価は1,958,000円から2,153,800円へ変更しています。

なかなか素敵な1本だと思います。

前回「相場的には126711CHNRと同じくらいになるんだと思います」と言っていましたが、どうやらCHNRより安くなっちゃった感じみたいですね。

価格ドットコムから新品未使用品の最安掲載価格です。

現在は298万円。

前回は324万円でしたので、ご祝儀価格からだいぶ落ち着いてきましたね。

グラフを見ると、どこで止まるのかわからない勢いで下がって行ってます。

ベゼルの色味なのかな?CHNRとの差は・・・

同じくセカンドマーケットを覗きます。

中野ブロードウェイのジャックロードさんには126713GRNRの新品未使用品が299万円で掲載されています。

トケマーには未使用品が293万円。

126711CHNRと同じくらいになると思ってたんですけどね・・・

イエローゴールドよりエバーローズゴールドの方が人気で、

オイスターブレスレットよりジュビリーブレスレットの方が人気なので、

価格的にはちょうど釣り合うはず。

が、ベゼルのブラウンカラーとグレーカラーでも戦いがあったか~。

もし、それぞれブレスレットが用意されたらエバーローズゴールドロレゾールのジュビリーブレスレットが1番人気になるでしょう。

まとめ


いかがでしょうか?

「2023年12月 ロレックス 人気モデルの相場をチェック!GMTマスターII ロレゾール(126711CHNR / 126713GRNR)」でした。

GMTマスターIIのジュビリーブレスレットはやっぱり素敵ですよね。

GRNRのグレーブラックにはまだニックネームは付いてないのかしら?

ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。

今年は新作多すぎてロレックスの相場追うのも大変です。

年末にかけて全体的に落ち込んできていますので、良いタイミングでゲットしちゃいましょう!

それではまた!

セイコー SBDJ059 “ネイバーフッド” プロスペックス ダイバースキューバ 42.8mm ソーラーV157が新登場。

セイコー SBDJ059 “ネイバーフッド” プロスペックス ダイバースキューバ 42.8mm ソーラーV157が新登場。

「タキシン」ことヴィンテージウォッチを愛する滝沢伸介さん率いる「ネイバーフッド」と、セイコープロスペックスのコラボレーションモデルが12/15にリリースされます。

スーパーコピー時計代引き 激安サイトこちらは前回のコラボレーションモデル SBDY077。

ネイバーフッドらしいブラックが基調のイカついダイバーズウォッチです。

退色したイメージのグレーベゼルもヴィンテージ好きのタキシンさんらしい。

で、今回のプロスペックス ダイバースキューバ SBDJ059 は、更にシンプルなカラーリングで「武骨」さが強調されました。

ムーブメントにはソーラークォーツのキャリバーV157を搭載、セカンドウォッチに良いスペックです。

本格仕様の200m潜水用防水で、ケースの大きさは42.8mmとかなりゴツめ。

ブラックコーティングされたスティールブレスレットとポリエステル替えバンドを楽しめます。

セイコーウォッチサロンとネイバーフッドなどで購入可能で、価格は106,700円、1200本限定です。

ネイバーフッドでは12月15日のお昼の12時から販売開始。

他にもネイバーフッドの腕時計は面白いのがありますね。

SBDJ059


SBDJ059
プロスペックス Diver Scuba
106,700 円(税込)
2023年12月15日 発売予定
NEIGHBORHOOD Limited Edition
国内限定1,200本
セイコーウオッチサロン専用モデル

Specifications
ムーブメント
キャリバーNo V157
駆動方式 ソーラー
精度 平均月差±15秒
駆動期間 フル充電時約10ヶ月間
石数 2石
機能
過充電防止機能 即スタート機能 カレンダー(日付)機能つき
ケース・バンド
ケース材質 ステンレス
ケースサイズ 横:42.8mm 厚さ:10.7mm 縦:49.2mm
ガラス材質 サファイア
ルミブライト あり(針・インデックス・ベゼル)
中留 ワンプッシュダイバーエクステンダー方式
時計仕様
防水 200m潜水用防水
耐磁 あり
重さ 167.0g
その他特徴
裏ぶた「LIMITED EDITION」表記 裏ぶたシリアルナンバー入り 逆回転防止ベゼル
ねじロック式りゅうず ポリエステル替えバンドつき ダブルロック中留 スクリューバック

NEIGHBORHOOD

スポンサーリンク

Seiko Prospex Diver Scuba NEIGHBORHOOD Limited Edition
¥106,700
AVAILABLE : DEC.15 12PM JST→こちらから

SEIKO PROSPEXの本格ダイバーズウオッチをベースに、トーンを抑えたダークカラーの表面加工を施したメタル製ケースと、オリーブドラブカラーのベゼルで組んだコラボレーションモデル。ハニカムモチーフのダイヤルやインデックス等、アンティークスポーツモデルを彷彿とさせるディティールを搭載。裏蓋にはロゴをマーキング。200m空気潜水用防水、駆動方式はソーラーを採用。プリセットのメタルバンドの他、オリジナルのNATOベルトを付属。

まとめ


いかがでしょうか?

セイコー SBDJ059 “ネイバーフッド” プロスペックス ダイバースキューバ 42.8mm ソーラーV157 ¥106,700-」でした。

良いですね、タフな仕様なので災害時にも活躍しますし、ネイバーフッドファンは毎日着けてもOK。

実際にダイビングされる方でもOKですし、オジサンのセカンドウォッチでもOK、ソーラークォーツで電池交換要らずなので便利だと思いますよ。

42.8mmあるのでそこそこ大きいのとセイコープロスペックスなので重いのと、10万円ですから学生には厳しいので、ガタいの良い20代30代の男性にオススメです。

ネイバーフッド好きでも、そうじゃなくとも是非。

今回は特にセイコーでも注目度が高かったモデルを中心に紹介する。

今年はセイコーブランドの100周年の年ということもあり、発表された時計にも節目を祝うムードや過去作の復刻版などが多く見られた。

セイコーが発表した限定モデル15本を紹介!
セイコーは1881年に服部時計店として創業して以来、「常に時代の一歩先を行く」という創業者・服部金太郎の信条を貫き、革新を続けてきた。その歩みの中、1924年に初めて発表された腕時計にはSEIKOの名が冠されている。

その記念すべき年から100周年を迎えた2024年、これまでの100年に感謝の気持ちを示し、笑顔であふれる次の100年を目指して、セイコーはこれからも人々と社会に信頼と感動をもたらすブランドであり続けたい、という気持ちを限定モデルで表現した。スーパーコピー時計 Nランク代金引換専門店今回はその中から主だった15本を紹介する。

100周年を記念して設置されたキャッチコピーは「時計をつくり、文化をつくった」である。根幹にあり続けるものづくりへの真摯な姿勢と革新的技術の積み重ねが現在のセイコーの地位を確固たるものにしている。

セイコー アストロン「Nexterシリーズ」とセイコー プレザージュ「Sharp Edged Series」
セイコー アストロン プレザージュ

セイコー アストロンとセイコー プレザージュから発表されたのは、JAL国際線就航70周年を記念したコラボレーション限定モデルだ。日本国内のみでの展開でNexterシリーズの「SBXC149」「SBXY075」がそれぞれ限定500本発売された。Sharp Edgedシリーズの「SARF25」は限定300本での展開だった。全モデルに共通してJALのロゴカラーである鮮やかな赤色がアクセントカラーとして採用されている。

 セイコー アストロンの2本はいずれのモデルのダイアルにも滑走路を連想させるアスファルト調の型打ちパターンが施され、フライト直前の高揚感が表現されている。限定モデルならではの意匠としては通常ベゼル上の表記は東京「TYO」、ロサンゼルス「LAX」だが、戦後初のJAL国際線の発着地点である東京国際空港(HND)とサンフランシスコ(SFO)の空港コードへと変更されている特別仕様である。

セイコー アストロン プレザージュ
セイコー アストロン「Nexterシリーズ」SBXC149
GPSソーラー(Cal.5X53)。Tiケース(直径43.1mm、厚さ12.2mm)。10気圧防水。国内限定500本。30万8000円(税込み)。数量限定のため、生産終了。
セイコー アストロン プレザージュ
セイコー アストロン「Nexterシリーズ」SBXY075
電波ソーラー(Cal.8B63)。Tiケース(直径42.7mm、厚さ11.4mm)。10気圧防水。国内限定500本。18万7000円(税込み)。数量限定のため、生産終了。
 裏蓋にはJALとSEIKOのダブルロゴに加え「LIMITED EDITION」の文字と限定番号が刻まれている。

 本作のダイアルはSharp Edgedシリーズを象徴する「麻の葉紋様」が施されており、JALとセイコーに共通する日本独自の美意識を表現している。ホワイトのグラデーションは雲を連想させ、雄大な空の旅を表現している。ベゼル部分の表示板はJALのコーポレートカラーである黒色のアルミニウムが採用され、アクセントとして3時位置のパワーリザーブインジケーターとGMT針、ダイアルリング下部が赤く彩られている。

 裏蓋はトランスパレント仕様となっており、特別仕様であることを示す「LIMITED EDITION」の文字とシリアルナンバーが刻まれ、中央にはJALのロゴがプリントされている。

セイコー アストロン プレザージュ
セイコー プレザージュ「Sharp Edged Series」SARF025
自動巻き(Cal.6R64)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径42.2mm、厚さ13.7mm)。10気圧防水。国内限定300本。18万7000円(税込み)。数量限定のため、生産終了。
セイコー プレザージュ カクテルタイムシリーズ STAR BAR限定
セイコー プレザージュ カクテルタイム

 銀座、日比谷、京都に計4店舗あるSTAR BARを運営する岸 久は一般財団法人「カクテル文化振興会」の理事長も務める。バーテンダーとして初めて「卓越した技能者(現代の名工)」の表彰を受け、2014年には黄綬褒章を受章している。

セイコー プレザージュ カクテルタイム

(左)セイコー プレザージュ「カクテルタイム STAR BAR限定モデル」SARY239
自動巻き(Cal.4R35)。23石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径40.5mm、厚さ11.8mm)。5気圧防水。世界限定9000本(うち国内500本)。7万1500円(税込み)。 数量限定のため、生産終了。
(右)セイコー プレザージュ「カクテルタイム STAR BAR限定モデル」SRRW002
自動巻き(Cal.2R05)。21石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約40時間。SSケース(直径30.3mm、厚さ10.9mm)。5気圧防水。世界限定5000本(うち国内300本)。7万3700円(税込み)。数量限定のため、生産終了。
 本作は岸 久が商品開発アドバイザーとして携わっている。東京の夕暮れの空にインスピレーションを得ており、刻々と表情を変えていく空をグラデーションで表現している。セイコープレザージュとのコラボレーションのために作った新作カクテルは「Purple Sunset」と「Pinky Twilight」と名付けられ、それぞれの色をダイアル上でも表現している。

「Purple Sunset」をイメージした「SARY239」は夕日の赤みを残しながら薄暗くなる日没頃の空、「Pinky Twilight」をイメージした「SRRW002」は日没に差し掛かりながら淡く輝く空の様子が描かれている。

SBXC156 SEIKOブランド100周年記念 服部金太郎限定モデル
セイコー アストロン ネクスター

 セイコーブランド100周年を記念した本作は「輝き」をコンセプトに、夜の地球の情景に着想を得たデザインである。オールブラックのケース・ブレスレットと放射状パターンを施したグラデーションダイアル、イエローゴールドカラーのアクセントで、漆黒の空間に浮かび上がるきらびやかな夜の地球の美しさを表現している。ベゼル部分は多面カットを施したセラミックベゼルと、多角形状のチタン製の飾り縁を組み合わせた二体構造にすることにより、一層輝きを放つデザインとなっている。

 限定モデルならではの特別仕様として、セラミックスをブレスレットの中央の列とリュウズの先端に採用している点、裏蓋には創業者服部金太郎が1900年(明治33年)に登録した商標「丸角Sマーク」を立体的にレイアウトし、服部金太郎の理念「ONE STEP AHEAD OF THE REST(常に時代の一歩先を行く)」と「KINTARO HATTORI」をマーキングしている。付け替え用の強化シリコン製ストラップと丸角Sマークのピンバッジが同梱された特製ボックスが付属している。

セイコー アストロン ネクスター
セイコー アストロン「ネクスター 限定モデル」SBXC156
GPSソーラー(Cal.5X83)。Tiケース(直径43.4mm、厚さ14.1mm)。10気圧防水。44万4000円(税込み)。世界限定1000本(うち国内600本)。数量限定のため、生産終了。
満点の星々を表現したセイコー アストロン「Starry Sky」シリーズ
セイコーアストロン「Nexter」シリーズ

ライトブルーの型打ちダイアルで無限に広がる星々の輝きを表現している。「Starry Sky」限定モデルとしては初めて、デュアルタイム表示機能と1/20秒ストップウォッチ機能を備えるGPSソーラームーブメントを搭載したモデルだ。従来のモデルよりもタイムトランスファー機能に要する時間が大幅に短くなった点や充電効率が向上した。

セイコー アストロン「Nexter」Ref.SBXC157
セイコー アストロン「Nexter」SBXC157
ソーラー電波。Tiケース(直径43.3mm、厚さ13.4mm)。10気圧防水。世界限定1500本(うち国内500本)。28万6000円(税込み)。数量限定のため、生産終了。
セイコーアストロン「Nexter」シリーズ
セイコー アストロン「Nexter」SBXD027
流れるようにつながるブレスレットと8角形のベゼルがスタイリッシュなGPSソーラーモデル。ライトブルーのダイアルには、星をモチーフとした型打ちパターンが施され、見る角度によって表情を変える。ソーラー電波。Tiケース(直径41.2mm、厚さ12mm)。10気圧防水。世界限定1500本(うち国内500本)。25万3000円(税込み)。数量限定のため、生産終了。
 ケースとブレスレットには、軽量で錆びにくいチタン素材を採用することで軽快な装着感を実現するとともに、表面には傷が付きにくいダイヤシールドを施している。また、ブレスレットの中留にはブレスレットの長さを簡単に微調整できるスマートアジャスター機構を採用している。8角形のベゼルがスタイリッシュな「SBXD027」は流れるようにつながるブレスレットのデザインも特徴的だ。

 同シリーズからは薄型ケースを採用したソーラー電波モデルからも2種が発売された。ケースとブレスレットには軽量かつ耐食性に優れたチタンが採用されている。それぞれ、ケースバックには限定数を示すシリアルナンバーが刻まれている。見る角度によって表情を変え、広大な夜空に瞬く星々の力強い輝きが表現されている。

セイコーアストロン「Nexter」シリーズ
セイコー アストロン「Nexter」SBXY077
ソーラー電波。Tiケース(直径42.1mm、厚さ14.6mm)。10気圧防水。国内限定600本。14万8500円(税込み)。数量限定のため、生産終了。
セイコーアストロン「Nexter」シリーズ
セイコー アストロン「Nexter」SBXY079
ソーラー電波。Tiケース(直径39.6mm、厚さ9.5mm)。10気圧防水。国内限定600本。14万8500円(税込み)。数量限定のため、生産終了。
キングセイコー SEIKOブランド100周年記念限定モデル
キングセイコー「SDKA023」
キングセイコー「SDKA023」
自動巻き(Cal.6L35)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径39.4mm、厚さ9.9mm)。5気圧防水。39万6000円(税込み)。世界限定700本。39万6000円(税込み)。数量限定のため、生産終了。
「キングセイコー」からは1969年発表のヘリテージモデルを進化させたセイコーブランド100周年記念限定モデルが発表された。1970年代的な意匠を組み込んだ新デザインの多列ブレスレットを備えている。「キングセイコー」は1961年に登場し、1970年代にかけて国産機械式腕時計の発展を牽引するコレクションとして人気を博すものの、長らく休止状態となっていた。

 2021年にキングセイコー発表60周年を迎え「KSK」と呼ばれる1965年のモデルを復刻した限定モデルが発表され、2022年より「キングセイコー」として復活したコレクションである。クラシカルな雰囲気をまといつつ、エッジの効いた個性的なデザインを現代基準の高い外装品質でまとめ、実用性の高さも相まって人気を集めている。

 本作はケースのシェイプが特徴的だ。フチに向かって薄くなるクッション型ケースでポリッシュされた多列ブレスレットがレトロな雰囲気を持つ。デザインソースは1969年発売の「45KS」がベースとなっており、セイコー現行機種の中で最薄の9.9mmの自動巻きハイビートムーブメントCal.6L35が搭載されている。

 限定モデルは次の100年にわたって飛躍を続けていくことを目指し、2024年の干支である辰(龍)が天高く飛翔する姿にその願いを込めたデザインとなっている。ダイアル部分には繁栄を意味する龍の鱗模様を新規の型打ちパターンで表現し、そのカラーは生命の源であり、象徴的なライトブルーグリーンが採用されている。

セイコー 5 ヘリテージデザイン復刻 限定モデル
セイコー 5スポーツ

「セイコー 5スポーツ」からは1960年代後半〜1970年代前半に人気を集めたモデルが復刻された。ブランド創成期のヘリテージモデルをベースとし、ケース形状、ベゼル、ダイアル、ブレスレットの各デザインを受け継いでいる。

 注目点はセイコー5のアイコンである盾に刻まれた「5」のマークを当時のデザインのまま復刻した点である。ダイアルやベゼル上のインデックスは四角形で、時分針の形状とマッチしており、幾何学的なデザインにまとめられているため、1970年代のトレンドであるレトロフューチャーを感じさせる。ここにスカイブルーで「スポーツ」のロゴが配されている。艶消しのブレスレットはスポーティーな印象もあり、歴史を感じながらも現代の感覚にも合う作品となっている。ダイアルカラーはシルバーとブラックの2モデルが発表された。

セイコー セイコー5スポーツ

(左)セイコー 5スポーツ「ヘリテージデザイン復刻限定モデル」SBSA269
自動巻き(Cal.4R36)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径38.5mm、厚さ12.4mm)。10気圧防水。各世界限定9999本。5万9400円(税込み)。
(右)セイコー 5スポーツ「ヘリテージデザイン復刻限定モデル」SBSA271
自動巻き(Cal.4R36)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径38.5mm、厚さ12.4mm)。10気圧防水。各世界限定9999本。5万9400円(税込み)。
LUKIA Grow 2024ホリデーシーズン限定モデル
LUKIA Grow 2024ホリデーシーズン限定 Ref.SSWA004、SSWA010

(左)セイコー「LUKIA Grow 2024ホリデーシーズン限定」SSWA004
クォーツ(Cal.4N30)。SSケース(縦27.5×横23.1mm、厚さ7.6mm)。10気圧防水。11万円(税込み)。限定400本。
(右)セイコー「LUKIA Grow 2024ホリデーシーズン限定」SSWA010
クォーツ(Cal.4N31)。SSケース(縦28.1×横22.8mm、厚さ7.7mm)。10気圧防水。8万2500円(税込み)。限定300本。
 

 2024年の「LUKIA Grow」のテーマは「開花」だった。ふっくらとした花びらが魅力的な芍薬が開花する様子を時計全体で表現したモデルが登場した。小ぶりのケースに本作で初めて採用された新たなピンクゴールドカラーである「Silky Pink」やラボグロウンダイヤモンドの輝きを組み合わせ、可憐な手元を演出する。

 セイコー ルキアは1995年に誕生し、現在はしなやかに成長していく女性を花に見立て、花をデザインソースとした「LUKIA Grow」とビジネスシーンにもマッチする「Essential Collection」のふたつのコレクションを展開している。本作は「Lukia Grow」のラインから発表されたホリデーシーズン限定モデルである。ダイアル部分は白蝶貝で、ケースやブレスレットの柔らかな「Silky Pink」の色合いはホリデーシーズンにふさわしい華やかさだ。

セイコー プレザージュ カクテルタイムシリーズ STAR BAR限定 -Night-time Tokyo-
セイコー プレザージュ STARBAR

 前述の「銀座STAR BAR」とのコラボレーションモデルは2017年以降毎年作られ、好評を博しているシリーズだ。その最新作として2024年10月11日に発売されたのが岸 久氏考案のオリジナルカクテル「Night-time Tokyo」をイメージした「SARY245」と「SRRW003」で、都会の洗練された夜のきらめきを、繊細な型打ち模様と中心にかけてほんのりと明るくなっていくグレーグラデーションをかける巧みな技術でダイアル上に再現している。イエローゴールドの針、インデックスが生み出すコントラストは高層ビル群が立ち並ぶ東京の夜景を連想させる。

 ケース直径40.5mmサイズと30.3mmサイズが展開されているため、ペアウォッチや贈り物の選択肢としても適しているコレクションとなっている。裏蓋には数量限定モデルの証しである「Limited Edition」の文字とシリアルナンバーが刻印され、STAR BAR限定モデル専用のスペシャルボックスに収められているほか、モチーフとなったオリジナルカクテル「Night-time Tokyo」のレシピカードが添えられている。

セイコー プレザージュ STARBAR

(左)セイコー プレザージュ「SARY245」
自動巻き(Cal.4R35)。23石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径40.5mm、厚さ11.8mm)。5気圧防水。世界限定9000本(うち国内500本)。7万1500円(税込み)。
(左)セイコープレザージュ「SRRW003」
自動巻き(Cal.2R05)。21石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約40時間。SSケース(直径30.3mm、厚さ11.0mm)。5気圧防水。世界限定6000本(うち国内300本)。8万3600円(税込み)。
セイコープレザージュ ポータークラシック 限定モデル「ローレル」
セイコー プレザージュ ローレル

 100年を超えるセイコーの腕時計づくりの伝統を継承し、世界に向けて日本の美意識を発信する時計ブランドであるセイコー プレザージュからは衣類や鞄などで知られる日本のブランド、ポータークラシックとコラボレーションした限定モデルが登場した。本コラボレーションに向け、セイコープレザージュはポータークラシックの会長である吉田克幸氏と、代表取締役である吉田玲雄氏を交えて商品開発の議論を進めた。

 キーコンセプトとなったのはクラシックという概念。議論を進めるうち、吉田父子がブランド設立以来掲げる「世代を超えて愛されるもの」への強い思いが、日本の職人芸や伝統技術を機械式腕時計を通して世界に発信するセイコー プレザージュと共通していることが分かったという。そんな中、デザインソースに選ばれたのは国産初の腕時計である「ローレル」だった。黒琺瑯ダイアルの温かみ、長く色褪せず美しい色合いを保ち続ける独特の存在感は時代を超えて愛される要素がある。

セイコー プレザージュ ローレル
セイコー プレザージュ「クラフツマンシップシリーズ ポータークラシック コラボレーション限定モデル」Ref.SART005
自動巻き(Cal.6R5H)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径35mm、厚さ12.3mm)。5気圧防水。世界限定500本(うち国内250本)予価31万200円(税込み)。
 オリジナルの「ローレル」では秒針が配されていた6時位置には、24時間表示のサブダイアルが配置され、裏蓋にはポータークラシックの創業当時のロゴとシリアルナンバーがマーキングされている特別仕様となっている。このモデルに合わせ、コードバン製の引き通しストラップが開発され、黒いストラップの他に、付け替え用の茶のストラップも付属する。また、通常のストラップよりも穴の数が増やされているため、長さの調整域が広く、ユニセックスで使用することができる。

パリオリンピックで連覇を果たしたスケートボーダー堀米雄斗選手とのコラボレーションモデル
セイコー 5スポーツ 堀米雄斗 限定モデル Ref.SBSA277

 今年はパリオリンピックが開催され、日本人選手の活躍も多く見られた。東京オリンピックに続きスケートボードストリートで連覇を成し遂げた堀米雄斗選手はセイコーと2021年からコラボレーションモデルを発表し続けている。過去に発表されたモデルはいずれもストリートファッションの要素が強いダイバーズのデザインで、裏蓋に堀米選手のサインが記されている点にあったが、本作は堀米雄斗選手自身が好きだというヴィンテージ調のデザインとなっている。

 ダイアルの6時位置と裏蓋には堀米家の家紋である鷹の羽紋が配され、アラビア数字インデックスはベージュカラーで示され、秒針の先は赤く彩られている。ミリタリーの要素も組み込まれ、レトロな印象もありシックなデザインとなっている。世界限定4000本が生産されるうち、日本での販売は500本を予定しているという点からも海外を拠点に世界中に多くのファンを持つ堀米選手の人気が窺える。

セイコー 5スポーツ 堀米雄斗 限定モデル Ref.SBSA277
セイコー 5スポーツ「堀米雄斗 限定モデル」Ref.SBSA277
自動巻き(Cal.4R36)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径39.4mm、厚さ13.2mm)。10気圧防水。世界限定4000本(うち国内限定500本)。5万5000円(税込み)。
オランダ発のプレミアムデニムブランドDENHAMとのコラボレーションモデル
セイコー 5スポーツ DENHAM SKXシリーズ

 本作はセイコー 5スポーツの中でも特に世界的に人気の高い「SKX」シリーズをベースに複数のインディゴカラーをベゼル、ダイアル、ストラップに採用した限定モデルである。デザインコンセプトはジーン・メーカーズ・ウオッチであり、通常のSKXモデルのダイアルの12時位置のインデックスは逆三角形だが、デンハムのニットやカットソーの裾にあしらわれる正三角形のトライアングルロゴが採用されている。また、アクセントカラーにレッドリベットを表現した赤い秒針、ナイロンストラップとダイアルリングにはデニムを連想させるステッチのデザインが施されている。

 裏蓋には限定モデルの証しである「LIMITED EDITION」の文字とシリアルナンバーが配置されるほか、デンハムの象徴的なシザースロゴTO同ブランドのコンセプトである「THE TRUTH IS IN THE DETAILS(細部に見出される真実)」がプリントされている。

セイコー 5スポーツ DENHAM SKXシリーズ
セイコー「セイコー 5スポーツ デンハム コラボレーション限定モデル」Ref. SBSA281
自動巻き(Cal.4R36)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径42.5mm、厚さ13.4mm)。10気圧防水。世界限定2000本(うち国内250本)。5万9400円(税込み)。
ライフスタイルブランド「HUF」とのコラボレーションモデル
セイコー 5スポーツ「HUF コラボレーション限定モデル」SBSA279

 2022年にプロスケートボーダーのキース・ハフナゲルによって設立された「HUF」はスケートボーディングとストリートカルチャーのスピリットを取り入れたライフスタイルブランドで、セレクトショップから始まり、キース自身がスケートボードとストリートカルチャーの精神を表現するブランドに創り上げ、現在では多方面からリスペクトを受ける、スケート&ライフスタイルブランドとして成長を遂げた。

 2022年にコラボレーションモデル第1弾が発表され、第2弾となる本作は1960年代後半に人気を博した「セイコー 5スポーツ」のヘリテージデザインに着想を得て、HUFがカラーリングをアレンジしている。アクセントとなるのはHUFのブランドフィロソフィーを示す「HUFグリーン」だ。鮮やかなこのグリーンカラーはシースルーバックの裏蓋にも採用されており、スペシャルボックスとオリジナルステッカーが付属する。

セイコー 5スポーツ「HUF コラボレーション限定モデル」SBSA279
セイコー 5スポーツ「HUF コラボレーション限定モデル」SBSA279
自動巻き(Cal.4R36)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SS(直径42.5mm、厚さ13.4mm)。10気圧防水。世界限定7000本(国内1000本)。5万1700円(税込み)。
TicTAC別注モデルの「セイコー5スポーツ」4thダイバー
セイコー 5スポーツ SKX スポーツスタイル
 本作は1990年代後半、欧米を中心にブームを巻き起こしたSEIKOのダイバーズウオッチ「SKXシリーズ」の起源となった1980年代の「4thダイバー」と呼ばれるモデルの秒針やインデックスのデザインをオマージュしたものとなっている。カラーリングはオレンジボーイの愛称で親しまれているアーカイブモデルを踏襲し、どこか懐かしい雰囲気に仕上がった別注品だ。

 SKXはセイコーのエントリーダイバーズの品番の頭文字からSKXの愛称で親しまれているモデルだ。4番目のダイバーズ「4thダイバー」の特徴的なダイアルレイアウトを踏襲し、角型のインデックスと秒針先のルミブライトを採用しており、インデックスは立体的な表現で質感を高めている。全国で展開する時計のセレクトショップ「TicTAC(チックタック)」の別注品である。

セイコー 5スポーツ SKX スポーツスタイル
セイコー 5スポーツ「TicTAC別注モデル」SBSA265
自動巻き(Cal.4R36)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SS(直径42.5mm、厚さ13.4mm)。10気圧防水。世界限定7000本(国内1000本)。4万1800円(税込み)。
オンタイム・ムーヴ別注モデルの「セイコー5スポーツ」SKXアーカイブモデルカラー
セイコー 5スポーツ SKX スポーツスタイル オンタイム・ムーヴ

 限定モデルや有名ブランド最新モデルといった時計を取りそろえるウォッチショップであるオンタイム・ムーヴの別注モデルは1982年に発売され、世界中で愛された「SKXモデル」のアーカイブカラーに焦点を当ててオマージュしたスペシャルなモデルだ。当時ネイビーボーイの愛称で親しまれたアーカイブカラーの濃いネイビーダイアルが採用されている。ダイアル部分には別注ならではのブラッシュアップも施されており、当時印刷だったインデックスをエンボス仕上げの立体的なインデックスとし、秒針の先端にはオリジナルを再現した丸形状のルミブライトを採用し、夜間も視認性が高い。

ロレックスの「オイスター パーペチュアル GMTマスター Ⅱ」の、左リュウズのモデルを着用レビューする。

ロレックス“レフティ”こと「GMTマスターII」Ref.126720VTNRを着用レビュー! 文句なしに良い時計だが……ムーブメント、外装ともに「良い時計」と評しつつも、この時計オタクが気になる点とは?

ロレックス「オイスター パーペチュアル GMTマスター Ⅱ」の“レフティ”を着用レビュー!
 年末のインプレッションとして手渡されたのは、ロレックス「オイスター パーペチュアル GMTマスター Ⅱ」Ref.126720VTNRである。リュウズを左に設けた本作は、基本的に左利きの人が、右手に着ける時計だ。ムーブメントをずらして入れただけに見えるが、実はそうでないのである。ロレックスの常で非常によくできた時計。ただし、残念ながら、装着感は筆者の好みでなかった。

ロレックススーパーコピー時計 Nランク代金引換専門店「オイスター パーペチュアル GMTマスターⅡ」Ref.126720VTNR
自動巻き(Cal.3285)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径40mm)。100m防水。

左利き用の時計を作るのは案外難しい
リュウズを9時位置に設けた時計はしばしば見られる。ジンの「EZM3」、パネライの「ルミノール」シリーズの“レフティ”、タグ・ホイヤーの「タグ・ホイヤー モナコ」など。ジンは誤操作を防ぐためだが、それ以外の時計は、左利きの人が右腕に着けることを想定して、左リュウズになっている。作り方は簡単で、ムーブメントを180度回転させるだけ。しかし、真面目に作ろうと思ったら意外と大変なのだ。

機械式時計には、姿勢差誤差という問題がつきまとう。例えば、リュウズを下にした場合と、上にした場合で精度は大きく変わるのだ。そのため多くの時計メーカーは、リュウズ上の状態での精度を捨て、リュウズ下での精度を改善するよう時計を調整する。実際のところ、リュウズを上にした状態で時計を使うことはほとんどないためだ。

ムーブメントの位置を180度ひっくり返すと、普段使わないリュウズ上の精度がむしろ重要になる。右腕に着ける場合は問題ない。しかし左腕に着ける場合、リュウズ下が下方向になるため、精度は大きく変わってしまうだろう。いわゆる“レフティ”を作るのが難しい理由だ。着ける腕が変わって、精度が大きく変わるようでは実用時計とは言えないだろう。ではロレックスのGMTはどうなのか?

どの姿勢でも精度はほとんど変わらない
ロレックス GMT レフティ オイスター パーペチュアル GMTマスターⅡ Ref.126720VTNR

『クロノス日本版』編集部自前のタイムグラファーで着用中のGMTマスターIIを実測する広田。果たして精度のほどは……?
今回のテストにあたって、筆者はロレックスを意地悪くタイムグラファーにかけてみた。そのデータは以下の通り。

文字盤上:260度 +004秒 0.1ms
文字盤下:255度 +004秒 0.1ms
9時上:224度 -001秒 0.1ms
6時上:227度 +000秒 0.1ms
3時上:247度 +002秒 0.1ms
12時上:216度 +001秒 0.0mw

※前から振り角、歩度(精度)、片振りを記載。

いずれも主ゼンマイをフル巻きした状態での数値である。ゼンマイがある程度解けた状態でも計測したが、振り角以外の数値は大きく変わらなかった。ムーブメントの精度は非常に良い。

そもそもロレックスのムーブメントは、テンプの振り角を上げないようにしている。理由のひとつは、テンプの「振り当たり」を防ぐため。振り角が上がると時計の精度は安定するが、上がりすぎるとむしろ極端に進んでしまうのである。そのためロレックスは振り当たりを避け、その代わり、低い振り角で精度を出せるような味付けにしている。テストした個体もロレックスの常で振り角は低め。しかし、きちんと精度が出ている。しかも、ロレックスの自動巻きは巻き上げ効率が高いため、腕に巻いている限りは、高い精度を維持し続けるだろう。

加えてこのムーブメントは、姿勢差誤差が極端に小さい。つまり、左利きの人が右腕に着けても、右利きの人が左腕に着けても、精度に大きな違いはないだろう。ロレックスが強いて「左利き用」と宣伝しない理由も納得だ。この時計は、利き腕を選ばないぐらい、精度が安定しているのである。左腕に着けても、これなら全く問題ないだろう。

え、日付表示は瞬間切り替えなの?

ねじ込み式リュウズのねじ込みを解除し、主ゼンマイの巻き上げ、1段引きで時針の単独操作、2段引きで時分針操作を行うことができる。
 不勉強はお詫びして、今までの記事を訂正いたします。筆者はロレックスのGMTは日付が瞬時送りでないと思っていた。しかし本作が搭載するCal.3285は、日付が瞬時に切り替わる。この個体の場合は、11時59分に瞬時に切り替わった。GMTウォッチで日付の瞬時送りが付いているのは非常に珍しいが、あった方が便利なのは間違いない。時間をかけて瞬時送りのバネをチャージするにもかかわらず、針を先に進めた時、または逆戻しした時の感触は驚くほど滑らかだ。機能が増えるほど感触が悪くなる、あるいはムラが出るという常識は、ロレックスには当てはまらないようだ。かなり凝った機構を載せていると予想できるが、手触りはそれを感じさせない。

残念ながら、「ここ」がイマイチ
ロレックス GMTマスターII

ケースとブレスレットはポリッシュ・ヘアライン仕上げがコンビネーションされている。
外装の出来も比類ない。フラッシュフィットとケースの噛み合わせはそれこそ完璧だし、セラミックスをあしらった回転ベゼルも、簡単には傷が付きにくい。加えて言うと、ブラックとグリーンの色の境目も、非常に明瞭である。彩色したセラミックリングの半分を化学処理でブラックに変えて作られるロレックスのセラミックベゼルは、かつて色の境目がかなり曖昧だった。しかし本作では、まるで2色のセラミックをつなぎ合わせたような仕上がりとなった。リュウズのガタもないし、回転ベゼルもスムースと、時計としては言うことない。

ロレックス GMT レフティ オイスター パーペチュアル GMTマスターⅡ Ref.126720VTNR

ブレスレットの中コマにもポリッシュ仕上げが与えられている。コマの連結はねじ式だ。
ほとんど文句の付けようがないロレックスのGMTマスター IIだが、ただし弱点はある。筆者はこの時計を数日間着けたが、装着感には満足できなかった。その理由は、極端にテーパーをかけたブレスレットである。ラグ側20mm、バックル側15mmという極端にテーパーをかけたブレスレットは、重い「頭」を支えるには全く不向きだ。よくできたエクステンション機能が付いているとはいえ、重いヘッドを「点」で支える構成はどうも好きになれなかった。頭の軽い“ラグスポ”ならこういった構成はアリだが、テストした個体は実測値で148gもある。今のトレンドを意識した、またはできるだけ軽く作ろうという理由だろうが(どちらかといえば後者の理由の方が大きいように思える)、過剰なテーパーは、改善すべき点に思える。時計全体の作りが傑出しているだけになおさらだ。

ロレックス GMT レフティ オイスター パーペチュアル GMTマスターⅡ Ref.126720VTNR

広田が実測したように、バックル側の幅はラグ幅よりも小さくなっている。また、クラスプにはセーフティーキャッチが付いている。
あくまで私見だが、次作のGMTマスター IIはより大きなムーブメントを載せることで、おそらくはヘッドを軽くするに違いない。となると、ブレスレットのテーパーをゆるくしても(=ブレスレットを重くしても)、バランスは取れるだろう。時計としては間違いなく進化するだろうが、しかし、新しいムーブメントがCal.3200系ほどの完成度を持てるかは未知数だ。

ロレックス GMT レフティ オイスター パーペチュアル GMTマスターⅡ Ref.126720VTNR

クラスプのイージーリング。このクラスプ部分だけで、工具なしに約5mmのサイズの微調整を行うことができる。

最も人気を集めたフルメタルG-SHOCKはどのモデルなのか、第5位から順に確認していこう。

カシオを代表するタフネスウォッチであるG-SHOCK。その人気シリーズの “フルメタル”G-SHOCKにおける、カシオの売上本数データをもとにした2024年人気ランキングTOP5を紹介する。

“フルメタル”G-SHOCKの年間売上本数TOP5
“フルメタル”G-SHOCKは、G-SHOCKが誕生35周年を迎えた2018年に追加されたシリーズだ。同じく金属素材が使用されている「MR-G」や「MT-G」と比べ、手に入りやすい価格帯で展開されており、多彩なG-SHOCKの中でも“ちょっと良いG-SHOCK”と呼ぶにふさわしい存在である。

スーパーコピー時計 Nランク代金引換専門店このシリーズは、樹脂を外装素材に用いる一般的なG-SHOCKと異なり、フルメタル仕様であることが大きな特徴だ。しかし、金属素材でG-SHOCKの耐衝撃基準を満たすことは容易ではない。そこでフルメタルのために、専用の耐衝撃構造が採用されている。ベゼル、ラグ、ケースサイドが一体化した鍛造成型のケースと、モジュールを内包するセンターケースを組み合わせる際、両パーツの間にファインレジン製の緩衝材を挟むことで、金属の質感と高い耐衝撃性の両立を実現しているのである。

ちなみに現行のラインナップでは、オリジンとも呼ばれる初代G-SHOCK「DW-5600」をベースとした「GMW-B5000」シリーズと、“カシオーク”の愛称で親しまれる八角形のフォルムを持つ、「GM-B2100」シリーズが主となっている。いずれもタフソーラーや20気圧防水、LEDバックライト、ワールドタイム機能といったG-SHOCKの基本スペックを備えており、Bluetoothによるスマートフォンとの連携による時刻修正が可能だ。特に、GMW-B5000シリーズに関しては、標準電波受信機能(マルチバンド6)の搭載により、標準電波が受信できる環境であれば、腕時計単独で正確な時刻修正が可能となっている。フルメタルG-SHOCKでは、この豊かな機能性も魅力に数えられるだろう。

簡単にフルメタルG-SHOCKについて触れたところで、以下に人気ランキングの第5位から紹介していく。なお本ランキングは、2024年のカシオの売上本数データをもとにしている。

第5位:「GMC-B2100D-1AJF」

カシオ「G-SHOCK」Ref.GMC-B2100D-1AJF
タフソーラー。フル充電時約18カ月駆動(パワーセーブ時)。SSケース(縦51.3×横46.3mm、厚さ12.4mm)。20気圧防水。10万4500円(税込み)。
第5位には、2024年の10月に登場したばかりの「GMC-B2100D-1AJF」がランクインした。「2100」シリーズの八角形フォルムに、クロノグラフのデザインやリュウズを新たに搭載したことで、G-SHOCKのガジェットとしての魅力がより強調されたモデルである。

ダイアルは縦3つ目のレイアウトが採られており、12時位置のインダイアルには機能選択のインターフェース、9時位置には曜日表示、6時位置にはデュアルタイムに用いる時分表示を配置。それぞれに立体的な縁取りが施されており、ダイアルに豊かな機能美がもたらされている。

また本作のケース造形は、従来のB2100シリーズのものを踏襲している一方で、クロノグラフデザインの採用によって、一回り大きいサイズを備えている。しかしながら、2100シリーズの特徴である薄型のシェイプはそのまま維持されており、良好な着用感が期待できる。デイリーユースにも選びやすいモデルと言えるだろう。

カシオ「G-SHOCK」Ref.GMC-B2100AD-2AJF
タフソーラー。フル充電時約18カ月駆動(パワーセーブ時)。SSケース(縦51.3×横46.3mm、厚さ12.4mm)。20気圧防水。10万7800円(税込み)。
10月に登場したばかりの「GMC-2100」シリーズから、本作がランクインしたのは、その完成度の高さを裏付けるものとも考えられる。現在、本作の他にライトブルーカラーモデルも登場しており、今後のさらなるバリエーションの拡充にも期待が高まる。

第4位:「GM-B2100BD-1AJF」
フルメタルG-SHOCK 人気 ランキング
カシオ「G-SHOCK」Ref.GM-B2100BD-1AJF
タフソーラー。フル充電時約18カ月駆動(パワーセーブ時)。SSケース(縦49.8×横44.4mm、厚さ12.8mm)。20気圧防水。9万3500円(税込み)。
第4位には、B2100シリーズより、「GM-B2100BD-1AJF」がランクインした。ケース、ブレスレットの全面にブラックのイオンプレーティング(IP)コーティングが施されており、ブラックダイアルに反転液晶を備えるなど、腕時計全体でオールブラックカラーが追求された1本だ。ちなみに、昨年の人気ランキングでは第5位にランクインしている。

腕時計における“黒一色”は、多くのブランドが採用する人気ジャンルであり、その精悍な演出はG-SHOCKの卓越したタフネスを表現するうえでも効果的だ。また、ケースの表面仕上げは通常の2100シリーズと同様であり、ツヤのあるその黒い出で立ちが、手元で強い存在感を主張する。コーディネートのアクセントに加える点でも好ましい存在だろう。

2100シリーズに共通する薄型設計も本作の魅力だ。Bluetoothを搭載したタフソーラーモジュールを採用することで厚みが抑えられており、多機能、フルメタルという特徴を獲得しつつ、樹脂製のカシオークと同様のサイズ感がキープされているのである。

第3位:「GM-B2100AD-2AJF」
カシオ フルメタル
カシオ「G-SHOCK」Ref.GM-B2100AD-2AJF
タフソーラー。フル充電時約18カ月駆動(パワーセーブ時)。SSケース(縦49.8×横44.4mm、厚さ12.8mm)。20気圧防水。8万8000円(税込み)。
第5位と4位に引き続き、第3位もB2100シリーズから、2024年4月に発売した「GM-B2100AD-2AJF」がランクインした。蒸着処理による鮮やかなメタリックブルーカラーの採用により、クールな印象が与えられた1本だ。ケース、ダイアルのいずれもメタリック調としたことで、光沢感が全体にもたらされており、その際立つ存在感から、とりわけカジュアルファッションと組み合わせたいモデルに仕上がっている。

近年G-SHOCKは、カラフルなダイアルのバリエーションを拡充することで、ファッショナブルな魅力をより高めている。その好例である本作は、2100シリーズのスタイリッシュかつスリムな造形に、腕時計の定番色である青色を取り入れたことが、3位という順位へのランクインに大きく貢献したと考えられる。

第2位:「GMW-B5000GD-9JF」
フルメタルG-SHOCK 人気 ランキング
カシオ「G-SHOCK」Ref.GMW-B5000GD-9JF
タフソーラー。フル充電時約22カ月駆動(パワーセーブ時)。SSケース(縦49.3×横43.2mm、厚さ13mm)。20気圧防水。9万3500円(税込み)。
第2位には、G-SHOCKの初号機をモチーフとしたデザインを持つGMW-B5000シリーズより、「GMW-B5000GD-9JF」がランクインした。イエローゴールドのIPコーティングがケースとブレスレットに施されており、それに合わせてダイアルに反転液晶が採用されたモデルだ。黒と金のコントラストによる見た目のインパクトもあり、コーディネートのアクセントとして積極的に取り入れたい1本と言える。

なじみ深い初代デザインがゴールドで染められた本作は、これまで派手目なモデルを敬遠していた人にとっても、おすすめしやすい1本だ。また本作は、昨年の人気ランキングでも第3位に位置しており、今年で2年連続のランクインとなる。高い耐久性と華々しさを両立した、フルメタルG-SHOCKならではの魅力を持つ本作は、今後も高い人気を維持し続けることが予想できる。

第1位:「GMW-B5000D-1JF」
フルメタルG-SHOCK 人気 ランキング
カシオ「G-SHOCK」Ref.GMW-B5000D-1JF
タフソーラー。フル充電時約22カ月駆動(パワーセーブ時)。SSケース(縦49.3×横43.2mm、厚さ13mm)。20気圧防水。8万4700円(税込み)。
第1位には、2018年のフルメタルG-SHOCKのファーストリリースモデルより、最もスタンダードな「GMW-B5000D-1JF」がランクイン。昨年の人気ランキングでも第1位に輝いており、2年連続で「最も売れたフルメタルG-SHOCK」となった。

本作の魅力には、やはりその汎用性の高いデザインが挙げられるだろう。シルバーメタリックのケースに差し色のない液晶を備えた、至ってシンプルなデザインを採用しており、王道的な魅力にあふれた1本に仕上がっている。フルメタルケースによって機能美がプラスされ、G-SHOCK特有のカジュアルさが多少なりとも押さえられた本作は、ビジネス、カジュアルを問わない多くのシーンで着用しやすいモデルだろう。さらにマルチバンド6を搭載することで、単独で時刻修正ができる点も、普段使いするうえで好ましいポイントと言える。

また本作は、ランキングに登場した5モデルの中で最もベーシックな価格であり、“ちょっと良いG-SHOCK”であるフルメタルG-SHOCKの1本目としても、ぜひ押さえておきたい存在だ。来年の人気ランキングでも、高い順位へのランクインに期待ができる。

2025年もさらなるラインナップの拡充に期待
今回のTOP5では、5本中3本が昨年のランキングから引き続きランクインし、残り2本を新作が占めるという、バランスの良い結果となった。また2年続いての、ゴールドカラーモデルやオールブラックカラーモデルのランクインは、金属素材を生かしたフルメタルG-SHOCKらしい魅力が表れた結果と言えるだろう。

2024年は、クロノグラフデザインを採用したGMC-B2100シリーズが登場するなど、フルメタルG-SHOCKの選択に幅が増えた1年であった。今後も豊かな機能美、ダイアル表現を持つコレクションの拡充が期待できる。

3色で展開する、素晴らしくも空飛ぶ円盤のような形。

近年、ファーラン・マリはヴィンテージにインスパイアされた時計を手頃な価格で提供することで、コレクターたちの心を掴んでいる。そんな彼らが、1930年代後半から1980年代にかけて人気を博しながらも現代のブランドが長いあいだ見過ごしてきた、“ディスコ・ヴォランテ”を復活させた。イタリア語で“空飛ぶ円盤”を意味するこの隠しラグデザインは、その洗練されたラウンドケースが象徴的な存在だった。今回、この時計では未来的なデザインを21世紀にふさわしいものにするため、ケースサイズを38mmにアップデートし、新しいダイヤルデザインを採用した。

Furlan Marri Disco Volante
本モデルはハバナ(サーモンとブラウン)、セレステ(ブルーとホワイトのシェード)、そしてヴェルデ(グリーンとクリーム)の3つのカラーで展開。ダイヤルにはそれぞれ、4分割されたセミセクターデザインが採用され、12時、3時、9時位置にアプライドインデックスを備える。さらにダブルプリントされたインジケーターとテキスト、そして6時位置にスモールセコンドのインダイヤルも配置されている。アウターミニッツトラックは5分刻みで表示され、時計にスポーティな印象を与えている。このスポーティさは、夜光塗料を使用した針とダイヤルにあるセクターおよびインダイヤルを囲むリングによってさらに強調された。

タグホイヤースーパーコピー代引き 激安ラグはケースの下に収納され、それぞれのモデルにはケースにぴったりと収まるカーブしたバネ棒が付いた2本のストラップが付属。そしてリューズもケース側面へと巧妙に隠される。ケースはふたつの段差が明確に分かれており、かつてのフラットなデザインに比べて大胆かつ興味深い形状になっている。ケース内には手巻きのプゾー 7001ムーブメントを搭載。この超薄型キャリバーによって時計の総厚を8.95mmに抑えている。同ムーブメントはファーラン・マリがブリッジを再設計し、手作業で仕上げたダイヤモンドポリッシュのエッジや、ブラックポリッシュおよび面取りをしたリューズホイールとネジを組み込むなど、特別な仕上げを施しており、その意匠をシースルーバックをとおして見ることが可能だ。すべての面取りはファーラン・マリの技術マネージャー、セバスチャン・ルソー(Sébastien Rousseau)氏監督のもと、ジュネーブにて手作業で行われている。

Furlan Marri Disco Volante
これらの時計はファーラン・マリの機械式ラインに加わり、限定版ではなくレギュラーコレクションとして展開。価格は2500スイスフラン(日本円で約44万円)で、今年は1ロットの生産を予定しているが、需要とムーブメントの供給状況に応じて追加生産を行う予定である。時計は本日より購入可能だ。

我々の考え
私はディスコ・ヴォランテの専門家ではない。最近ジェームズ・ステイシーに“ディスコ・ヴォランテ”と発音することを教えてもらったばかりだ。フランス人とイタリア人が、単語の末尾にある“e”をどうするかで話し合ってくれればいいのにと思う。そして私がいまだに探しているヴィンテージの“ディスコ・ヴォランテ”モデルがひとつあるのだが(名前は伏せておく)、ファーラン・マリがそれを新しい形で復活させてくれたことにとても興奮している。

Furlan Marri Disco Volante
これらの新モデルのなかでも、ツートンブルーの“セレステ”を直感的に選ぶだろう。というのもヴィンテージのインスピレーションに最も忠実だと感じるからだ。しかしグリーンはすでにヴィンテージの“ディスコ・ヴォランテ”をコレクションしている、本物のヴィンテージコレクターに向いているかもしれない。グリーン×イエローの色合いときわめて視認性に優れたダイヤルは、フィールドウォッチに変身したディスコ・ヴォランテのようにも見える。ふたつのデザイン言語を組み合わせたのはこれが初めてかもしれないし、そこがとても気に入っている。

Furlan Marri Disco Volante
ファーラン・マリがこれらの時計を開発する様子を見ながら、私は約7カ月間にわたってプロトタイプを断続的に紹介してきた。こんなに若い会社が、手ごろな価格を維持しながらもその価格に見合う素晴らしい仕上げと細部へのこだわりを持っているのは、本当に注目すべきことだ。ムーブメントは標準的なETA/プゾーの手巻きムーブメントと、一見平凡に思われるかもしれないが、ファーラン・マリは仕上げを1段階上げて自社基準に合わせている。また、隠しラグに収まるカーブストラップやケースサイドに隠れる形状のリューズなど、ほかにも注目すべき点がある。今後、より詳しいレビューを行う予定だが、現時点では非常に感銘を受けている。

Furlan Marri Disco Volante
それがファーラン・マリのすごいところである。これほどたくさんの価値が詰まっているのだ。彼らの機械式時計を手に取ったことがない人は価格に驚くかもしれないが、実際に時計を目にすると、その価格で得られる仕上げのレベルが非常に印象的であることが分かる。ブランドは今より50~75%高く設定しても、手に入る製品の適正価格の範囲内に収まると信じている。

基本情報
ブランド: ファーラン・マリ(Furlan Marri)
モデル名: ディスコ・ヴォランテ(Disco Volante Havana)

直径: 38mm
厚さ: 8.95mm
ケース素材: 316Lステンレススティール
文字盤: ハバナ(サーモンとブラウン)、セレステ(ブルーとホワイトのシェード)、ヴェルデ(グリーンとクリーム)
インデックス: ダブルプリントとアプライド
夜光: あり、“オールドラジウム”または“BGW9”のルミノバインサート
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: それぞれのモデルに合わせた色の植物タンニンでなめした、イタリア製カーブレザーストラップが2本付属

Furlan Marri Disco Movement
ムーブメント情報
キャリバー: プゾー7001
機能: 時・分表示、スモールセコンド
直径: 10½リーニュ(23.73 mm)
厚さ: 2.5mm
パワーリザーブ: 約42時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 17
クロノメーター: なし
追加情報: ブリッジはすべてファーラン・マリによって再設計。ダイヤモンドポリッシュのエッジ、手作業で仕上げた面取り、ストレートグレイン仕上げの側面、石の周りのポリッシュ、そしてコート・ド・ジュネーブを含む特別な仕上げが施されているほか、またテンプ受けの面取りも手作業で行われている

価格 & 発売時期
価格: 2500スイスフラン(日本円で約44万円)
発売時期: すぐに
限定: なし

ページ移動