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ジラール・ペルゴのアイコンを新鮮に彩るとともに、幅広い装いをさりげなく“今”にアップデートしてくれる。

トレンドのグリーンダイアルに興味はあるものの、手元だけ妙に浮いてしまうことを心配して二の足を踏んでいる方も多いだろう。そんな方はぜひロレアートの“セージグリーン”をチェックしてほしい。

ジラール・ペルゴ「ロレアート セージグリーン」
ロレアート セージグリーン
ロレアート セージグリーン
リシャールミルコピー販売おすすめ優良サイトトノー型に円形の台座と八角形のベゼルを載せた個性的なケースの造形や、そのケースとシームレスにつながる美しいブレスレットなど、1975年の初代モデルから受け継ぐロレアートの完成されたデザインを壊さずに、コンパクトな直径38mmのSSケースで仕立てたモデルの新色。光の当たる角度で繊細に色合いを変えるセージグリーン文字盤の魅力で、小径のトレンドに乗りたい男性のみならず、女性にも人気を博しそうだ。他にミッドナイトブルー文字盤とコッパー文字盤もあり。自動巻き(Cal.GP03300-2476)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。SSケース(直径38mm、厚さ10.02mm)。100m防水。209万円(税込み)。
ライトグレーやライトベージュ、スモーキーなパステルカラーなど、最近は、ビビッドさを控えた柔らかな色合いのアイテムをコーディネートに取り入れるのがトレンド。「ロレアート」の“セージグリーン”はこうした流れと呼応する絶妙な色調だ。ジラール・ペルゴ自身もこの色に手応えを感じているのか、先にリリースされた42mm径の18KPGケースに続き、38mm径のSSケースでも新たにセージグリーンダイアルが登場した。

ロレアート セージグリーン
スーツ/38万5000円、リングヂャケット マイスター。シャツ/5万8300円、リングヂャケット ナポリ共に(問)リングヂャケット マイスター 206 青山店 Tel.03-6418-7855。タイ/2万2000円、ホリデー&ブラウン(問)B.R.ショップ Tel.03-5414-8885
ご存じの通り、グリーンは時計界の最旬カラーだが、ロレアートのそれはややグレーがかかった色味。一見落ち着いた色調ながら、文字盤のクル・ド・パリ装飾の陰影により角度によってグリーンの色味が際立ち、手首でハッとするような美しさを発揮するのがいい。GPロゴなどに配されたゴールドカラーも、スモーキーなグリーンによく映えている。

ロレアート ピンクゴールド セージグリーン
ロレアート ピンクゴールド セージグリーン
豪華な18KPGケースモデルでありながら、ポリッシュとサテンの巧みな仕上げ分けや、繊細な色味のセージグリーン文字盤の効果で、決してこれ見よがしな雰囲気とならない絶妙な塩梅。これならドレスからカジュアルまで幅広いスタイルで着けやすいだろう。なお右ページのSSモデルの文字盤はGPロゴとセンター秒針のみをゴールドカラーとしていたが、こちらは全ての針とインデックスをゴールドで仕上げ、より格調高き盤面に。他にウルトラマリンブルー文字盤もあり。自動巻き(Cal.GP01800-2311)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約54時間。18KPGケース(直径42mm、厚さ10.68mm)。50m防水。730万4000円(税込み)。
ロレアートは、1970年代に起源を持つブレスレット一体型の高級スポーツウォッチの中でも、ギラついた雰囲気が薄いが、存在感があり上質さを楽しめるところが時計通に支持される要因のひとつ。控えめに華やぐ今らしい文字盤カラーを得たことで、そのクワイエットラグジュアリーな側面が一層強調された感じだ。ちなみに両モデルとも自社製のムーブメントをシースルーバックで披露。もちろんローターやブリッジには美しい装飾が存分になされ、所有者は名門マニュファクチュールの逸品を手に入れた優越感にしっかりと浸れる。

ロレアート ピンクゴールド セージグリーン
ブルゾン/12万6500円、アルマ(問)トレメッツォ Tel.03-5464-1158。ニット/3万4100円、フィリッポ デ ローレンティス(問)トヨダトレーディングプレスルーム Tel.03-5350-5567。パンツ/8万6900円、フミヤ ヒラノ ザ トラウザーズ(問)ノウン Tel.03-5464-033818K
なおセージという言葉には、「賢明な」「思慮深い」という意味もある。これ見よがしなところはないのに、相手に確実にセンスの良さが伝わる時計が欲しい方にとって、セージ色のロレアートは、その言葉通りの選択となりそうだ。

ロレアート セージグリーン
立体感と多面により光を反射する効果の高いクル・ド・パリ装飾の文字盤は、今やロレアートのシンボルと言えるもの。本作では新色のセージグリーンに合わせて、日付表示も同色でコーディネート。
ロレアート セージグリーン
18Kピンクゴールド製のローターのほか、プリッジにもコート・ド・ジュネーブ装飾を施した。ペルラージュ仕上げの地板や随所のエングレービング、鏡面仕上げのネジや丁寧な面取りなども、自社製ムーブメントを優雅に見せる。
ロレアート セージグリーン
H型のコマを連ねた特徴的なブレスレットにも、ケース同様なポリッシュとサテンの仕上げ分けが施されている。結果、手首のちょっとした動きできらめき方が変化し、並みのラグジュアリーウォッチではないことをアピールできる。
ロレアート セージグリーン
もともと装着感に優れるロレアートだが、直径38mmのSSモデルはケース厚10.02mmとさらにスリムなプロポーションとなり、より快適なフィッティングに。これならドレスシャツの袖とも干渉せず、スマートに着用できる。

G-SHOCK「MASTER OF G(マスターオブG)」人気ランキングTOP5を紹介する。

多彩なシリーズ展開が行われているG-SHOCK。今回は、陸、海、空、それぞれでの使用を想定した性能が特徴の、「MASTER OF G(マスターオブG)」シリーズに注目。カシオの売り上げ本数データを基にした、2025年人気ランキングTOP5を紹介する。

人気を集めた「MASTER OF G(マスターオブG)」5モデルはこれだ!
「MASTER OF G」は、堅牢なツールウォッチとして評価の高いG-SHOCKを、さらに「陸G」「海G」「空G」として3つの過酷な環境に特化させ、進化させたシリーズである。G-SHOCKの基本性能に磨きをかけつつ、各環境で求められる性能や機能を盛り込んだことで、極限に挑戦し続けるプロフェッショナルに向けたモデルとして仕上げられている。また、そのストイックなスタイリングと性能はタウンユースでも存在感を放ってきた。

スーパーコピーブランド 代引き専門店そんなMASTER OF Gは、それぞれのステージで多彩なバリエーションが展開されている。本年はどのモデルが最も人気となったのか? カシオの売り上げ本数データをもとにした、MASTER OF Gの2024年人気ランキングTOP5を紹介しよう。

第1位:「レンジマン GPR-H1000-1JR」
レンジマン GPR-H1000-1JR
G-SHOCK「レンジマン GPR-H1000-1JR」
クォーツ(ソーラー充電および接触式充電器による充電)。フル充電時約23カ月駆動(パワーセーブ時)。SS×樹脂ケース(縦60.6×横53.2mm、厚さ20.3mm)。20気圧防水。7万1500円(税込み)。
第1位は、「陸G」の中でも、トレッキングやトレイルランを含むランニング、サイクリング、海洋での水泳に加え、それらに挑戦するための日々のトレーニングにも適した機能を有する「レンジマン GPR-H1000-1JR」だ。特に、トレッキングを想定した機能は本作が初搭載となる。

カシオは登山用ウォッチ「PRO TREK」で高い評価を得ており、本作にもその技術が投入されている。PRO TREKにも搭載される磁気(方位)、気圧、温度センサーの3つに加え、光学式心拍センサー、加速度センサー、ジャイロセンサーの合計6つのセンサーを搭載し、GPS機能も有する。これらを組み合わせ、アクティビティー時の位置情報と、その時の心拍数やエネルギー消費をロギング可能だ。収集したデータはスマートフォンと連動し、細やかに分析可能である。

外装は、過酷な環境に対応する耐衝撃、防塵・防泥、防水性能が追求されたもので、精密なセンサーを確実に動作させるために、鍛造成型のボタンガード、MIM(金属粉末射出)成形によるセンサーカバーが与えられており、各操作系およびセンサー部のシールも入念に設計されている。

このように、充実した機能と高い信頼性に加えて、高精細・高コントラストなMIP液晶や、濡れても滑りにくいストラップ表面のテクスチャーなど、ユーザーを支える細やかな配慮がなされていることが、本作が支持された理由であろう。

第2位:「マッドマスター GWG-B1000-1AJF」
GWG-B1000-1AJF
G-SHOCK「マッドマスター GWG-B1000-1AJF」
タフソーラー。フル充電時約24カ月駆動(パワーセーブ時)。SS×樹脂ケース(縦58.7mm、横52.1mm、厚さ16.2mm)。20気圧防水。13万2000円(税込み)。
第2位に輝いたのが、「陸G」の「マッドマスター GWG-B1000-1AJF」である。マッドマスターは、G-SHOCKの代名詞と言えるタフネスを高めたラインナップで、その中でもGWG-B1000-1AJFはフラッグシップに位置付けられるモデルだ。

タフネスを高めるため、異素材のパーツを組み合わせたガード構造が本作の特徴だ。カーボンファイバー強化樹脂によるカーボンコアガードによってモジュールを保護し、ベゼルリングと上下のベゼルガード、フロントボタンガードにステンレススティールを使用している。ベゼルガードは鍛造加工でベゼル状に成形したパーツから、ガード部分のみを削り出し、フロントボタンガードは粉末状の金属を射出成形するMIM成形で複雑な造形を精密に仕上げている。

機能も充実しており、方位、温度、気圧、高度の各種計測が可能だ。電波受信による時刻自動修正、スマートフォンとの連携機能も有し、極めて堅牢かつ高機能である点が、本作の魅力だ。

第3位:「マッドマスター GWG-100-1AJF」
マッドマスター GWG-100-1AJF
G-SHOCK「マッドマスター GWG-100-1AJF」
タフソーラー。パワーリザーブ約18カ月駆動(パワーセービング時)。SS×樹脂ケース(56.2×54.9mm、17.3mm)。20気圧防水。5万9400円(税込み)。
第3位に輝いたのが、「陸G」の「マッドマスター GWG-100-1AJF」である。本作は、陸Gのボトムグレードに位置するモデルとなるが、MASTER OF Gの名に恥じない仕上がりだ。基本となる耐衝撃性能に加え、マッドマスターの特徴である防塵・防泥性能のために、ボタンを保護するシリンダー状のパイプとボタンに内蔵されたガスケットによるボタンガードシリンダー構造を採用している。

デザインは、災害救助で活躍する特殊車両や工具の無骨なイメージから着想を得たもので、過酷な状況下においても視認性を高めるため、幅広の時分針と大型のアラビア数字インデックスを採用する。また、タフソーラー、電波受信による時刻修正など、実用性を高める機能も充実している。なお本作は2023年のランキングでも第3位を獲得しており、定番の人気モデルとして支持されていることが伺える。

第4位:「マッドマスター GWG-1000-1A3JF」

G-SHOCK「マッドマスター GWG-1000-1A3JF」
クォーツ。タフソーラー。フル充電時約25カ月駆動(パワーセーブ時)。SS×樹脂ケース(縦56.7×横56.1mm、厚さ18mm)。20気圧防水。10万4500円(税込み)。
第4位にランクインしたのは、「陸G」の「マッドマスター GWG-1000-1A3JF」だ。防塵・防泥性能を高めたマッドマスターの中でも、本作は、瓦礫や土砂が山積みになり、散乱するような極限の陸上で働く人々を支えるべく開発されたモデルだ。特徴は、電動カッターや破砕機といった大型機材を使用する際の振動に耐える耐振動構造を採用している点だ。また、トリプルセンサーを搭載し、方位、気圧・高度、温度情報を取得可能となっている。

大型のアラビア数字インデックスや時分針には矢羽型の矢印をモチーフにした極太の針、ダブルLEDライト、風防のサファイアクリスタルガラス等により視認性が高められている点も、極限の環境の中でミッションに取り組む人々にとっては重要なファクターだ。バンドには重機のグリップやすべり止めをイメージしたテクスチャー、すべてのボタンに操作性を高めるチェッカリングを施し、ミリタリーテイストあふれるデザインに仕上げられている点も、本作の魅力のひとつである。

第5位:「フロッグマン GWF-1000-1JF」
G-SHOCK フロッグマン GWF-1000-1JF
G-SHOCK「フロッグマン GWF-1000-1JF」
タフソーラー。パワーリザーブ約26カ月駆動(パワーセービング時)。SS×樹脂ケース(縦58.3×横52.8mm、厚さ18mm)。200m防水。8万8000円(税込み)。
ここまですべて「陸G」であったが、第5位には「海G」のフロッグマンがランクイン。ランクインしたのは「フロッグマン GWF-1000-1JF」だ。本作は2023年に続いて5位となっており、根強い人気がうかがえる。

本作は、ISO規格200m防水を備えた電波ソーラーモデルである。フロッグマンはISO規格に準拠した本格ダイバーズウォッチモデルで、“〇〇マン”という命名が初めて用いられたシリーズでもある。その名前は、装備を着用した潜水工作員がカエルのように見えることからそのように呼ばれていることと関連しており、「潜水ガエル」がキャラクターとして用いられている。

世界6局の標準電波を受信可能で、ログデータメモリーやタイドグラフ、ムーンデータの表示機能も備えるため、世界各国でダイビングを楽しむ人に好適なモデルだ。また、ケースが9時側にオフセットしており、時計着用時に手の甲に干渉することを抑えている点や、ケース上面の大型のビス、爪でベゼルを抑えているかのようなシルエットがフロッグマンのデザインコードである。

2025年は「陸G」が人気だった
ランキングの通り、2024年は陸Gが1位から4位を独占した。1位のレンジマン GPR-H1000-1JRや、2位のマッドマスター GWG-B1000-1AJFは比較的新しいモデルであり、これらが注目を集めたことが影響したのかもしれない。

カシオは、ランクインした各モデルやフラッグシップの「MR-G」の開発を通じて、カーボンファイバー強化樹脂の成型技術や、メタルパーツの仕上げ技術を日々向上させている。来年は、どんな新技術や新モデルが飛び出すのか、今から楽しみである。

ハミルトンから「PSR」の最新作が発表された。

この腕時計は、ブラックDLCが施されたヘアライン仕上げのステンレススティール製ケースに、ブルーに光るデジタル時刻表示を備えたモデルだ。オリジナルとなった世界初のLED式デジタルウォッチ「ハミルトン パルサー」も含めて、ハミルトンのデジタルウォッチの歴史を振り返る。

カルティエスーパーコピー時計 Nランク代金引換専門店オリジナルの「ハミルトン パルサー」ではLEDを用いていたが、復活モデルの「PSR」では液晶ディスプレイ(LCD)と有機EL(OLED)のハイブリッド機構をディスプレイに用い、より強い光ではっきりと表示することができる。

世界初のLED式デジタルウォッチを復刻した「PSR」に新色が登場!
1970年に世界で初めてのLED式デジタルウォッチ「ハミルトン パルサー」を発表したハミルトン。2010年、40周年を記念してETA製「自動巻きムーブメント」を搭載した「デジタル」ウォッチ「パルソマティック」を発表。ハミルトンの初代LED式デジタルウォッチ、ハミルトン パルサーをオマージュしたデザインの腕時計は、自動巻きローターの回転から生じるエネルギーを電気に変換し、デジタル表示のエネルギー源にするというものだった。

ハミルトン「PSR」Ref.H52404131
クォーツ。SSケース(直径41mm、厚さ35mm)。10気圧防水。15万5100円(税込み)。
そして2020年、アメリカに起源を持つスイス企業のハミルトンは、オリジナルと同様のクォーツのデジタルウォッチ「PSR」を発表。通常のステンレススティールモデルも発売されたが、ゴールドカラーのPVDを施した限定モデルも発表された。2024年に発表された新作のPSRは、ブラックPVDとヘアライン仕上げが施されたステンレススティール製ケースに、ブルーに発光するデジタルディスプレイを備えたモデルだ。価格は15万5100円(税込み)である。

発表時には大人気! 世界で最初のデジタル腕時計「ハミルトンパルサー」
1970年5月6日。世界初のLED式デジタル式腕時計ハミルトン パルサーが発表されたその日、計時の世界は新たな段階へと突入した。当時の電子機器を用いたデジタル式時刻表示は、液晶ではなく、発光ダイオード(LED)が採用されていた。電池が水晶を振動させ、それを集積回路(IC)が「時刻」へと変換する画期的な仕組みだった。ハミルトン パルサーにリュウズはない。ブレスレットのバックルに仕込まれた磁石を用い、時刻設定をするという方式を採用していたのだ。

そしてハミルトン パルサーは1972年に発売開始。その当時の人気は凄まじく、購入希望者すべての要求に応えられないほどだったのである。特に、アメリカの名司会者、ジョニー・カーソンによるバラエティ番組「ザ・トゥナイト・ショー」への登場は、その人気の大きな起爆剤となった。

人気を物語るエピソードを紹介しよう。1972年、アメリカ合衆国・ニューヨークでのこと。ある人がクリスマス直前にティファニーでこの腕時計を購入し店を出た。すると、二度もこの腕時計の買い取りを申し出されたのである。

デジタルウォッチ普及のパイオニア
この革新的なアメリカンウォッチにスイス市場さえも魅せられた。現在、デジタル式腕時計は数多く製造されている。その口火を切ったのがこのハミルトン パルサーなのだ。なお、当時ハミルトンはスイス資本のスウォッチグループ傘下には入っておらず、アメリカ企業であった。

人類が月に行く時代の、象徴的な逸品であるハミルトンのデジタルウォッチは、その技術革新によって全世界の時計市場を、真の意味で覆したのである。

多くの著名人に愛された「ハミルトン パルサー」
この腕時計の未来的なデザインは多くの人々を魅了した。着用していた人物は、サミー・デイヴィスJr.やジャック・ニコルソン、ジョー・フレージャー、エルトン・ジョン、キース・リチャーズといったセレブリティだけではない。アメリカ合衆国第38代大統領のジェラルド・フォードやイランのパフラヴィー国王といった要人も愛用していた。加えて、長編映画にたびたび登場していたことからも、この腕時計が時代に与えた影響を計り知ることができるだろう。

ブラックケースでブルーに光る「PSR」新作
PSR

ハミルトン「PSR」Ref.H52404131
クォーツ。SSケース(直径41mm、厚さ35mm)。10気圧防水。15万5100円(税込み)。
復刻版であるPSRのディスプレイは、オリジナルのアイコニックなクッション型ケースを踏襲。ヘアライン仕上げの縦34.7×横40.8mmのステンレススティール製のケースを備えたモデルだ。今回発表された新作は、ケースにブラックPVDが施されており、時刻表示がブルーに発光するというものである。ミッドセンチュリーデザイン、そして1970年代のスペースエイジな造形感覚を感じ取れる腕時計である。

PSRのディスプレイの光は、最新作ではブルーだが、ラインナップはそれだけではない。オリジナルと同じレッド、そして2022年に追加されたグリーンも加えられている。

なお、ディスプレイはオリジナルに採用されたLEDではない。液晶ディスプレイ(LCD)と有機EL(OLED)のハイブリッドディスプレイだ。この仕組みはLEDよりも、より強い光とコントラストを実現した。ボタンを押すと時刻が表示される仕組みは、オリジナルと変わらない。なお、表示部分はサファイアクリスタル製風防で保護されている。

モンブランの革新性と技術力を再確認した特別な一夜。

高級腕時計や筆記具を世に送り出すモンブランとHODINKEE Japanによる、コラボレーションイベントが開催された。参加者は銀座にあるモンブランブティックの2階に集まり、時計のタッチ&フィールを楽しみ、またHODINKEE Japan編集長の関口 優とモンブランのウォッチスペシャリストである北澤真吾氏によるトークショーに聞き入り、ブランドの伝統と歴史に触れた。

ウブロコピー 代金引換優良サイトトークショーでは1906年までさかのぼるモンブランの歴史と、その代名詞とも言える万年筆やレザー製品について触れ、メインテーマである時計の世界へと話題が移った。モンブランが誇る数々の時計が紹介され、特に最新モデルであるアイスシーに注目が集まった。搭載されているゼロ オキシジェン技術と、自然の美しさを巧みに再現した美しい裏蓋の刻印は多くの参加者の心を捉えていた。

モンブランウォッチスペシャリストの北澤真吾氏とHODINKEE Japan編集長の関口 優。

北澤氏が参加者にアイスシー ゼロ オキシジェン ディープ 4810を披露。

またミネルバを抜きにモンブランを語ることはできない。1858年に創業したスイスの名門マニュファクチュール、ミネルバが2006年にモンブランの時計部門に加わる。これにより、モンブランはスイス屈指の時計ブランドとしての地位を揺るぎないものにした。二人はこのことについても触れ、実際にミネルバムーブメントを搭載した時計についても話す。

さらに、モンブランの最も有名な筆記具として名高いマイスターシュテュックの100周年を記念したニコラ・リューセック クロノグラフも披露。こちらは象徴的な万年筆からデザインを取り入れたダイヤルと、モンブラン山の標高である4810mにちなみ、“48”と“10”のカウンターを強調したサブダイヤルが印象的な1本だ。北澤氏がこれらの時計を参加者たちの目の前に提示すると、早く手に取りたいと言わんばかりに身を乗り出していた。

トレー奥から、アイスシー ゼロ オキシジェン ディープ 4810、スターレガシー ニコラ・リューセック クロノグラフ、1858 アンヴェールド タイムキーパー ミネルバ リミテッドエディション。

トークセッションのあとは、実際に紹介された時計を手に取るタッチ&フィールの時間が設けられた。参加者たちはスタッフの説明を受けながら、それぞれの時計を手に取って眺め、その美しさと精巧さに感嘆の声を上げていた。

今回のイベントは参加者たちにとって、モンブランの深い歴史とその魅力を再確認する貴重な機会となっただろう。この素晴らしい夜の様子を、ぜひ以下の写真でご覧いただきたい。 ​

イベント会場となったモンブラン 銀座本店。

1924年に発表されて以来、モンブランの代表的な筆記具として名を馳せるマイスターシュテュック。今年、その誕生から100周年を迎えるにあたり、特別な記念アイテムである“マイスターシュテュック ジ オリジン コレクション”が登場した。写真はアイコンでもある、マイスターシュテュック 149。

セイコー プロスペックス スピードタイマー ソーラークロノグラフの最新作

ポーグのカラーリングではあるのだが、この時計はポーグではない。

セイコー プロスペックス スピードタイマー クロノグラフ最新作のリリースにはそこにあるべき単語がまったく見当たらないが、しかしそれは同時に無視できないものでもある。そう、“Pogue(ポーグ)”だ。表面だけをなぞると新しいSBDL117(北米ではSSC947)は、既存のプロスペックス スピードタイマーコレクションに追加された赤&青のベゼルと黄色の文字盤を持つだけのモデルに見える。しかし私たちはそれ以上のストーリーがあることを知っている。

1973年に宇宙飛行士ウィリアム・ポーグ(William Pogue)大佐はスカイラブ4号のミッションで黄色い文字盤のセイコー Ref.6139を着用し、これが宇宙に飛んだ初の自動巻きクロノグラフとなった。このことからポーグは最も収集価値の高いヴィンテージセイコーのひとつとなり、愛好家からは常に復刻を望む声が上がっている。“ポーグ”の特徴は、赤と青で区分けされたベゼルと鮮やかな黄色の文字盤である(生粋のマニアのために言っておくと、ポーグ大佐が着用していたのはRef.6139-005 “レジスト”モデルである)。

私はセイコー ポーグをよく知っているつもりだし、今回の新作はポーグではない。こちらはヴィンテージセイコー Ref.6139。

パテックフィリップコピー n級が届くことを保証しますSBDL117のリリース資料では、セイコーはこの歴史について言及していない。おそらく色以外にこのスピードタイマーと元のポーグにほとんど共通点がないためだろう。このモデルは直径41.4mmで厚さは13.3mm(ラグからラグまでは46mm)となっており、防水性は100mだ。オリジナルでは自動巻きムーブメントだったが、本作ではセイコー製のソーラーパワーで駆動するクォーツクロノグラフCal.V192を搭載している。セイコーV192は月差±15秒の精度を持ち、フル充電から約6カ月作動する。このムーブメントを使用したSBDL117は、3時位置に24時間表示、4時半位置にデイト窓、そして鮮やかなイエローの文字盤とコントラストをなすダークカラーのインダイヤルなど個性的な文字盤レイアウトを備えている。これらの特徴により、元のポーグとは異なるモデルとなっている。

セイコー プロスペックス スピードタイマー クロノグラフ SBDL117は8月発売予定で、定価は9万2400円(税込)だ。

我々の考え
セイコーは2021年後半にソーラーのスピードタイマーを発表した。以前にも取り上げたが、これはかなり優れたモダンウォッチだ。しかしポーグではないことは間違いない。私の着任前に編纂された、確実にHODINKEEで最も議論が白熱した会議のひとつから生まれたリストでは、ポーグがセイコー史上3番目に好きなモデルとして挙げられていた。最初期の自動巻きクロノグラフのひとつであり、宇宙にも行ったのだ。70年代らしいファンキーなデザインも相まって、セイコーの真骨頂と呼ぶにふさわしい。

新しいセイコー プロスペックス スピードタイマー ソーラークロノグラフは、その色使いでポーグを暗に示唆しているが、それ以上のものではない。ダイヤルレイアウトは完全に異なり、内部のソーラームーブメントもオリジナルと違う。これはポーグの“カラーパターン”を持つ現代のスピードタイマー クロノグラフに過ぎず、間違いなく長年ファンが待ち望んでいた復刻ではない(期待しすぎないほうがいいだろう)。スピードタイマーのプラットフォーム自体はソーラーモデルを含むモダンなクロノグラフであり、ポーグ復刻の場には適していない。それでもこの時計は堅実な作りで、ポーグのカラーパターンはよくできている。

昨年発売されたセイコーのなかで私が特に気に入っていたのは、オリジナルの3針セイコー5をかなり忠実に再現した限定版のSBSA223(北米ではSRPK17)だった。そして今年、セイコーはSBSA223をもとにヘリテージデザインの限定版を製作した。私はヴィンテージにインスパイアされたセイコーのリリースが大好きだ。これらがブランドのコレクション全体を占めることはできないしすべきではないが、現代のセイコー 5スポーツコレクションとのいい対比となっている。クロノグラフにもこれら同様に、ヴィンテージインスパイアを取り入れたモデルを見てみたい。確かにいくつかのスピードタイマーは、ヴィンテージにオマージュを捧げたスタイリングを行なっているが、なぜ完全にやりきらないのだろう?

それまでは、SBDL117は“ポーグカラー”を採用したスピードタイマーの製品であり続ける。……これをポーグと呼ぶべきではないが。

基本情報
ブランド: セイコー プロスペックス(Seiko Prospex)
モデル名: スピードタイマー ソーラークロノグラフ
型番: SBDL117

直径: 41.4mm(全長は46mm)
厚さ: 13.3mm
ケース素材: ステンレススティール(SS)
文字盤色: イエロー
インデックス: アプライド
夜光: ルミブライト
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: プッシュボタン式3つ折りクラスプが付いたSS製ブレスレット

ムーブメント情報
キャリバー: セイコー V192
機能: ソーラー駆動のクォーツクロノグラフムーブメント
パワーリザーブ: フル充電から約6カ月連続使用可能
精度: ±14秒/月

価格 & 発売時期
価格: 9万2400円(税込)
発売時期: 8月よりセイコーの販売店にて
限定: なし

ドクサ サブ 300T シャークハンター クライブ

2023年に発表されたクライブ・カッスラー(Clive Cussler)インスパイアのサブ 300Tというブランド初の試みに続き、ドクサはこの著名な作家の93歳の誕生日(編注:存命であれば)を記念したシャークハンター(ドクサではブラックダイヤルのモデルをシャークハンターと呼ぶ)バージョンを新たに発表した。この新作はブラックダイヤルを採用しつつも、長い時間のなかで熟成されたような外観と、前作において特徴的だったカッスラーを象徴するデザインをそのまま引き継いでいる。しかし、もとの300T クライブ・カッスラーがスペシャルモデルでありながら限定とされていなかったのに対し、この新しいシャークハンターははっきりと限定本数が決まっている。その数、わずか93本だ。

口コミ第1位のスーパーコピー代引きサブ 300T シャークハンター クライブ・カッスラー リミテッドエディションは、2023年のクライブ・カッスラー サブ 300T(発表時、この記事で紹介した)の延長線上にあるモデルだ。つまり直径42.5mmのステンレススティール(SS)ケース(厚さ14mm、ラグからラグまでが44.5mm)を維持し、難破船で発見された発掘品のように、金属が古びて摩耗したように見える表面処理が施されている。これはPVD加工の上からストーンウォッシュ加工を施すことで、風化したような効果を生み出しているのだ。

内部にはETA 2824が搭載されており(前作と同様。スペックは以下で確認できる)、フルSSブレスレットのほかにエイジング加工を施したSSバックルが付いたブラックラバーストラップが付属する。サブ 300T シャークハンター クライブ・カッスラー リミテッドエディションはそれぞれにシリアルナンバーが施された93本の限定生産で、ドクサのウェブサイトから3250ドル(日本円で約51万4600円)で直接購入することができる。

我々の考え
2020年に亡くなったクライヴ・カッスラーは、存命であれば7月15日で93歳となるはずだった。冒険小説のジャンルでは今もなお大家といえる存在であり、85冊以上の著作を残しただけでなく、NUMA(National Underwater and Marine Agency)と協力して世界中の沈没船を発見・保存するための活動にも多くの時間を費やした。カッスラーの小説を読んだことがない人や、あるいは気だるい土曜日にソファで丸くなって2005年の映画『サハラ 死の砂漠を脱出せよ(原題:Sahara)』を見たことがない人のために説明すると、ドクサは小説の主人公であるダーク・ピットが数々の冒険のなかでオレンジダイヤルのドクサを着用していることからこれらの物語とのつながりを持っている。

ダイヤルこそ2023年モデルのタンカラーからブラックに変わっているが、この新しいシャークハンターバージョンにおいても、ダイヤル中央に大胆に配置されたコンパスローズが依然として強調されている。また前作と同様に、通常のモデル名プレートは“Clive Cussler”という赤い文字に置き換えられた。この新しいバージョンでは、昨年のカッスラーエディションに見られた小さなイースターエッグ(たとえば、デイトホイール上にあるカッスラーの誕生日を赤で表示していた)などが省略されているが、NUMAが発見に協力した70以上の沈没船の名前が刻まれた特別なケースバックは継続されている。ドクサによると、この新しいカッスラー シャークハンターの販売収益の一部はNUMAの支援に当てられるという。

クライブ・カッスラーコレクションの第2弾として、このごくごく少数製造の限定モデルは前作で確立された要素をさらに強化している。ブランドとカッスラー作品とのつながりに対するオマージュとして、またドクサとカッスラー愛好家の双方にとって特別なコレクターズアイテムとして、この新しいモデルには特別な魅力があると思う。また製造本数が非常に少ないことを考えると、ブレスレットにラバーストラップのオプションをつけても約3200ドル(タンカラーのNATOも付属していた)だった昨年のカッスラーモデルと比べて、値上げ幅が小さいことには驚かされた。

非常に限定的で特定のニッチな市場に向けられたカッスラーモデルは、確かに独自の魅力を持っている。ドクサはこの狭い市場をよく理解しており、ブラックダイヤルは時計の雰囲気にうまく合っていると思う。いずれにせよクライブ・カッスラーにとって、誕生日ケーキやお祝いの風船よりも確実にクールなアイテムであることは間違いない。

基本情報
ブランド: ドクサ(Doxa)
モデル名: サブ 300T シャークハンター クライブ・カッスラー

直径: 42.5mm
厚さ: 14mm
全長: 44.5mm
ケース素材: エイジング加工を施したSS
文字盤色: ブラック
インデックス: プリント
夜光: スーパールミノバ®️
防水性能: 300m / 984フィート
ストラップ/ブレスレット: エイジング加工を施したSSブレスレットとSS製クラスプ付きブラックFKMラバー製ストラップ

ムーブメント情報
キャリバー: ETA 2824-2
機能: 時・分・秒表示、デイト表示
パワーリザーブ: 38時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 25

価格 & 発売時期
価格: 3250ドル(日本円で約51万4600円)
発売時期: ブランドのウェブサイトで発売中
限定: 93本限定(シリアルナンバー付き)

ノダス×Beers And Cameras オブスキュラはアナログ写真愛好家のための時計だ

ポートラ400を冷蔵庫にストックしているか? もしそうなら、ノダスの新作ウォッチがぴったりかもしれない。オブスキュラと名付けられたこの時計は、アメリカ各地に支部を持つ写真コミュニティ&オンラインプラットフォーム、Beers And Camerasとのコラボモデルで、最大の特徴は新しく特許を取得したエクスポージャー・ゲージ・コンプリケーションという機能を搭載していることだ。これを使えばベゼルと見返しリング(ベゼルを囲むリング)を活用して“サニー16ルール”に基づいた露出の測定ができる。

新機能の話はあとにするとして、まずは基本スペックから紹介しよう。オブスキュラはダイバーズウォッチ風のデザインを採用したステンレススティール製のスポーツウォッチだ。ケース径は38mm、ベゼル込みで40mm、厚さ11.7mm、ラグからラグまで47mmのサイズ感。防水性は100mで、ストラップはクイックリリース機構付きのSS製ブレスレット(ノダス独自のNodeXツールレス・マイクロアジャスト付き)とラバーストラップの2種類が付属する。

オブスキュラはシンプルな3針レイアウトを採用しており、極上スーパーコピー専門店そら~ムーブメントにはTMI NH38を搭載している。TMIは香港を拠点とするセイコーグループの子会社だ。このムーブメントは日付なしの仕様(いわゆる“ファントムポジションなし”)で、2万1600振動/時(3Hz)、パワーリザーブ約41時間、自動巻きというスペックを持つ。要するにシンプルで実用的な自動巻きムーブメントであり、オブスキュラの手に取りやすい価格帯にマッチしているというわけだ。とはいえこの時計の魅力はムーブメントにあるわけではない。最大の特徴は、なんといってもベゼルだ。

ここでちょっとした補足をしよう。次の話に入る前に、ベゼルと見返しリングについて触れておく。オブスキュラに採用されたこのデザインは、Beers And Camerasの創設者であるファン・マルティネス(Juan Martinez)氏によって考案され、のちにアメリカと中国で特許を取得したものだ。僕は数年前にドイツのライカのイベントで初めてファン氏と出会い、それ以来の付き合いだ。彼は新旧問わずあらゆるカメラを愛する生粋のカメラ好きであり、同時に時計マニアでもある。そしてこの時計は彼が長年温め続けてきた夢のひとつだった。

 このアイデアは一見複雑に思えるかもしれないが、本質的には露出を設定するため(つまり、撮影したい画像が明るすぎたり暗すぎたりしないようにカメラを調整する方法)の手法をサポートするベゼルをつくり上げたということだ。できるだけシンプルに説明してみよう(もし写真に超詳しいなら、これはあくまで簡略化した説明だと思って欲しい)。この手法は“サニー16ルール”と呼ばれ、シャッタースピードと絞り(F値)のバランスをカメラにセットしたフィルムのISO感度を基準に調整するものだ。フィルムカメラの場合、ISOは固定されているため環境の明るさに応じて、レンズをとおる光の量とシャッタースピード(シャッターが開いている時間)を調整する必要がある。

オブスキュラのデザインなら、ベゼル上の絞り値を見返しリングのISOインジケーター(12時位置と6時位置)と合わせるだけで、適切なシャッタースピードを判断できる。見返しリングには、F/16(光をほとんど通さない狭い絞り)からF/1.4(多くの光を取り込む非常に広い絞り)までの目盛りが刻まれている。周囲の環境が暗いほど、絞りを開く(F値を小さくする)かあるいはシャッタースピードを遅くする必要がある。 そうすることで十分な光を取り込み、適切な露出を確保できるのだ。ストリートフォトグラフィーでは、このルールを活用することで露出の調整を素早く行うことができる。 もしくは外部の露出計を使いながらじっくり撮影プロセスを楽しむこともできるだろう。

オブスキュラのベゼルは双方向に回転でき、ベゼル上のシャッタースピードと、ISO 100およびISO 400に対応した目盛りが連動している。 さらに、それぞれに“+1”のオプションがあり、200や800にも対応できるようになっている。ノダスはこのベゼルの使い方について、以下のステップをガイドとして説明している。

1. ベゼルを時計回りに回し、希望する絞り値に白いマーカーを合わせる。

2. フィルムのISO感度に基づいて、文字盤の見返しリング上の適切なISOマーカーを探す。
- ISO 100または+1でISO 200(見返しリングの“12時”位置に記載)
- ISO 400または+1でISO 800(見返しリングの“6時”位置に記載)

3. ステップ2で選んだISOマーカーとベゼル上の数字が合致する箇所を確認し、推奨されるシャッタースピードを読み取る。高速シャッタースピードに達するまでは、通常ふたつの数値(晴天時の速度と曇天時の速度) が表示される。

複雑? まあ、少しだけ。ただし、これがフィルム写真における露出の世界だ。特にカメラに内蔵されていない場合(もしくは、それを信用していない場合)はなおさら。もちろん、露出計を使うほうが正確なのは間違いない。ただこのベゼルの魅力は理解できる。フィルム写真にある程度慣れていれば、ベゼルを見ただけで直感的に理解できるはずだ。上のアニメーションで、ベゼルの動作を確認してみよう。

上のGIFを参考にしながら、F/8で撮影すると仮定してみよう。ベゼルをF/8に回すと、12時位置のISO 100マーカーが示すシャッタースピードは、晴天時で500分の1秒、曇天時で60分の1秒になる。一方で、より感度の高いフィルムに対応するISO 400マーカーでは、晴天時で2000分の1秒、曇天時で250分の1秒と表示される。その隣には“+1”の設定があり、それぞれの速度も確認できる。一見情報量が多く感じるかもしれないが、やっていることは単純だ。ベゼルを希望のF値に合わせるだけで、ISO 100、200、400、800の適正なシャッタースピードをひと目で確認できる。この仕組みは実にスマートでありながら、時計としてのデザインバランスもしっかりと保たれている。

ノダスは今週初め、650ドル(日本円で約10万円)するオブスキュラのプレオーダーを開始した。この価格にはブレスレットとラバーストラップが含まれている。配送開始は2025年6月を予定しており、詳細なスペックについては以下のとおりだ。

我々の考え
nodus obscura
たったの650ドル?  いまやフィルム5本分ってところか。冗談だが。とはいえノダスとB&Cが写真マニア向けに最高にクールな1本をつくり上げたのは間違いない。僕はベゼルコンプリケーションが大好きだ(まあ、そもそもコンプリケーションと呼べるかどうかは微妙なところ。12時間表示のベゼルや、60年代のちょっと変わったワールドタイムベゼルなんかを考えてみて欲しい)。このベゼルはマニア心をくすぐる仕様でありながら、とても完成度が高い。これが必要かって? 別に必要ではない。ただしフィルムで写真を撮るのも腕時計をつけるのも、結局はそういう“必要ないけど楽しいこと”のひとつだろう?

 ほとんどの写真と同じく、フィルム撮影は体験であり、趣味であり、アートでもある。 そしてBeers And Camerasのようなグループのおかげで、仲間をつくりながら熱中できる趣味として楽しめ、撮影と学びが尽きない世界でもある。それにカメラを触ったことがない人でも、このベゼルはコンパスベゼルよりもよっぽど実用的だと言える。最後に、このベゼルについて触れておこう。これは実は素材にブロンズが使われており、その上にブラックDLCコーティングが施されている。 リューズも同様だ。この仕上げには意図があって、まるでブラックペイント仕上げのライカのように、使い込むことで傷がつきエイジングが進むよう設計されている。

nodus obscura
 これは素晴らしいコラボレーションだと思う。ノダスにとって初の試みではなく、デザインラボシリーズでは毎回見事な仕事をしている。これまでにも、レイブンとのトレイルトレッカーをはじめ、WatchCrunch、The Smoking Tireのマット・ファラー、The Pen Addict、Watch Clicker、さらにはレッドバーとのコラボレーションも手がけてきた。これらの多くは遊び心のあるカラーや個性的なデザインが特徴的だったが、オブスキュラはまったく新しいアイデアを取り入れ、手の届く価格で今年登場した。

 さらに、ファン氏がBeers And Camerasを通じて築き上げたものを見てきたが、そこはカメラや写真を愛する仲間たちが集まって自由に交流できる場になっている。このコミュニティは成長を続け、いまや世界中に広がる存在だ。プロである必要もコレクターである必要もない。 中判カメラについて語る必要もなければ、昔の写真文化にノスタルジーを感じる必要もない。ただ、同じ趣味を持つ仲間と一緒に撮影を楽しみたいという気持ちがあればそれでいい。 そしてもしかしたら(できれば)、時計好きともつながれるかもしれない。

基本情報
ブランド: ノダス(Nodus)
モデル名: オブスキュラ(Obscura)

直径: 38mm(ベゼル込みで40mm)
厚さ: 11.7mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ブラック
インデックス: ルミノバペイント
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ノダス製SSブレスレット(“NodeX”クイックアジャスト機構&クイックリリース付き)とラバーストラップの2本付属

最信頼性のロレックススーパーコピームーブメント情報
キャリバー: TMI NH38
機能: 時・分表示、センターセコンド
パワーリザーブ: 約41時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 24
追加情報: 調整済み(日差±10秒以内)

価格 & 発売時期
価格: プレオーダー価格で650ドル(日本円で約10万円)
発売時期: デリバリーは2025年6月予定

ダイヤモンドをその手に、宇宙へ出発しよう。

2024年のWatches & Wonders開催期間中、サザビーズとクリエイティブな時計コレクターである(ヘイストアウト)Heist-Outが手を組んでジュネーブのワインセラーの奥深くで異色かつ大胆な“ラフダイヤモンズ(Rough Diamonds)”オークションを開催した。そこではジルベール・アルベール(Gilbert Albert)、チャールズ・ド・テンプル(Charles de Temple)、ジャクリーヌ・ディミエ(Jacqueline Dimier)といった、しばしば見過ごされがちなデザイナーたちによる個性的なデザインが披露され、さらに豪華な装飾もふんだんに取り入れられていた。

そして今年、彼らは“エリア51(Area_51)”と題した新たなオークションを開催する。今回はUFOをテーマにした腕時計のエキシビションで、ジュネーブの地で4月1日(火)からジュネーブでスタートする。4月2日(水)にはイブニングレセプションが行われ、そして4月3日(木)にライブオークションが開かれる。もしWatches & Wondersの開催期間中にジュネーブを訪れるなら、最信頼性の日本パテックフィリップスーパーコピー専門店この特別なイベントを見逃す手はない。

Rolex “Starship Gold”
ロレックス “スターシップゴールド(Starship Gold)”。イエローゴールド(YG)製オーバルブレスレットウォッチ、1980年ごろ。エスティメートは 8000~1万2000スイスフラン(日本円で約133万〜200万円)。

Patek Philippe reference 4233/1
パテック フィリップ Ref. 4233/1。YG製ブレスレットウォッチ、ラピスラズリ、マラカイト、ターコイズによる装飾、1973年ごろ。エスティメートは2万~4万スイスフラン(日本円で約334万〜668万円)。

Patek Philippe retailed by Asprey: reference 4117/1G
パテック フィリップ Ref.4117/1G アスプレイ販売モデル。ホワイトゴールド(WG)製、ダイヤモンドセットのブレスレットウォッチ、バタフライウィングダイヤル&ブレスレット、1973年ごろ。エスティメートは5万~10万スイスフラン(日本円で約834万〜1668万円)。

上記のロレックスとパテック フィリップの3本は、両ブランドのなかでも特に異彩を放つデザインだ。正直なところ“スターシップゴールド(Starship Gold)”というモデルをこれまで見た記憶がなく、詳細を探しているものの情報がほとんど見つからない。それだけにこの1本にオークションでどれほどの高値がつくのか、非常に興味深い。一方、バタフライウィングをモチーフにしたダイヤルを備えるパテック フィリップ Ref.4117/1Gは、クラシカルなスタイルを重んじるメゾンのなかでは異端ともいえる魅力を持った個体だ。

また、若手ブランドであるファーラン・マリとトレダノ&チャンによるユニークな2本にも注目している。ファーラン・マリのディスコ・ボランテ(英語で“空飛ぶ円盤”)は、“エリア51をテーマとしたオークションにはうってつけだ。この特別仕様ではタンタル製のケースにメテオライトダイヤルを採用し、SF的な世界観をさらに押し広げている。トレダノ&チャンは、建築的なデザインで人気を博したb/1に続き、新作b/2を発表する。新モデルはロッキード・マーティン社のF-117 ステルス戦闘機からインスパイアされており、サンドブラスト仕上げのマットグレースティールケースに、24Kゴールドプレートのダイヤルを組み合わせたデザインとなっている。

Furlan Marri Disco Volante
ファーラン・マリ ディスコ・ボランテ。 新作かつユニークなタンタル製腕時計、メテオライトダイヤル搭載、2025年製造。エスティメートは6000~1万2000スイスフラン(日本円で約100万〜200万円)。

Toledano & Chan b/2
トレダノ&チャン b/2。 新作かつユニークなステンレススティール(SS)製腕時計、ゴールドプレートダイヤル搭載、2025年製造。エスティメートは 8000~1万2000スイスフラン(日本円で約133万〜200万円)。

オークションに出品されるいくつかの“王道”といえるブランドのなかにも、実際にはかなり個性的なモデルがそろっている。たとえばヴィンテージのオーデマ ピゲ “スターホイール”、レッセンスのType 3AM、ウルベルク(間違いない)、さらにジェラルド・ジェンタによるプラチナ製&ダイヤモンドセットのミニッツリピーターや、AP ロイヤル オーク コンセプトの初期モデルなどがラインナップされている。そして、宇宙をテーマにしたオークションにMB&Fが登場しないわけがない。

オークションおよびプレオークションの展示はラ・サール・トロクメ(La Salle Trocmé)で行われ、昨年同様にトレーディングカードが配布される予定だ。来場者は、4月3日にオークションにかけられる全51ロットのカードをコレクションできる。この特別なオークションは、ジュネーブ時間の午後5時からスタートする予定だ。

Audemars Piguet Royal Oak Concept 'CW1', reference 25980AI
オーデマ ピゲ ロイヤル オーク コンセプト“CW1” Ref. 25980AI。限定生産のアラクリット&チタン製トゥールビヨンウォッチ、パワーリザーブ表示、ダイナモグラフ、ファンクションセレクター搭載、2002年ごろ。エスティメートは 10万~20万スイスフラン(日本円で約1668万〜3335万円)。

ミントコンディションのロレックス パデローン、

今日もBring A Loupeへようこそ。スポーツウォッチって、なんというか……、すごく2021年っぽくないだろうか? まあ冗談のようなものだが、ここ数年で時計収集の世界は確実にドレスウォッチへとシフトしている。これは私にとってうれしいニュースだ! もちろんヴィンテージ、中古、現行モデルを問わず、スポーツウォッチはいつだって魅力的だ。そして結局のところ、多くの人が日常的に身につけるのはスポーツウォッチだろう。しかしネットで素晴らしいドレスウォッチを眺めて楽しむのも、また格別だ。意見の相違があればぜひ教えて欲しい。間違っていようがいまいが、今週はドレスウォッチにフォーカスする。ボタンダウンシャツか、せめて袖のあるシャツを着てゆっくり楽しんでいって欲しい。

まずは先週のコラムの結果を簡単に振り返ろう。ポルシェデザイン by IWC ウルトラ スポルティボ(イタリア語風に大げさに発音するのが正解)は、eBayで900ドル(日本円で約13万6000円)の即決価格で売却済みとなった。そして海の向こう、国王陛下のいる英国ではまさにロイヤルな1950年代のモバードがオークションで300ポンド(日本円で約5万7000円)+手数料で落札された。

それでは、今週の注目モデルを見ていこう!

ロレックススーパーコピー 優良サイト 18Kイエローゴールド製Ref.8171 “パデローン” オイスターブレスレット、1952年製
A Rolex ref. 8171 "Padellone" in yellow gold
 もしあなたがAcquiredの最新ポッドキャストに5時間を費やし、ロレックスの歴史を深く掘り下げたなら、実用性を推し出したブランドから憧れのラグジュアリーへと進化してきたストーリーを耳にしたことがあるだろう。ロレックスのリファレンスの歴史を振り返ると、その変遷は一目瞭然だ。かつては“バブルバック”オイスターケースで一般向けの時計を展開していたブランドが、徐々に現在のロレックスへと進化し、レインボーデイトナやポリッシュ仕上げのセンターリンクといった象徴的なアイコンを生み出してきた。しかし、すべてのモデルがこの大きな流れに沿っているわけではない。私が言いたいことはもうおわかりだろう。Ref.8171 “パデローン”はロレックスの歴史のなかでも異端と言える存在だ。

 この時計が製造されたのは1949年から1953年のあいだ。まだプロフェッショナルモデルが登場する前の時代で、当時のロレックスのカタログには耐久性に優れた直径36mm以下のステンレススティール(SS)製ケースが多く並んでいた。夜光塗料としてラジウムが広く使用されていた時代でもある。しかし、“パデローン”は直径38mmとひと回り大きく、ケースが平らなため“Padellone(フライパン)”という愛称で呼ばれている。非常にエレガントで、ドレスウォッチとしての雰囲気が強い。この時計はロレックスらしからぬデザインを持ち、むしろパテック フィリップを彷彿とさせる。特に今回ご紹介するようなイエローゴールド(YG)仕様のRef.8171では、その印象がさらに際立つ。製造数はわずか1200本とされ、そのうちYGモデルは350本未満といわれている。

A Rolex ref. 8171 Padellone in yellow gold
A Rolex ref. 8171 Padellone in yellow gold
A Rolex ref. 8171 Padellone in yellow gold
 このパデローンは希少性だけでなく、コンディションの素晴らしさでも際立っている。オイスターケースではなくスナップバックケースを採用しているため、多くのRef.8171は経年劣化が進みやすい。文字盤の変色や斑点が見られる個体も少なくなく、必ずしも“トロピカル・パティーナ”として美しく経年変化するわけではない。しかしこの個体に関しては淡い変色が均一に広がっており、“トロピカル”と呼称するにふさわしいバランスの取れた風合いを見せている。さらにケースの状態は驚異的だ。シャープなラグ、ケースとバンドのブラシ仕上げ、そしてケースバックに刻まれたコロネットのエングレービングが、ほぼ完璧な状態で残っている。Ref.8171のケースバックの刻印はもともと浅く、ほとんどの個体では摩耗が見られる。なかには刻印が完全に消えてしまったものもあるが、この個体はそうした懸念が一切ない。

 Ref.8171はHODINKEEにとっても特別な時計だ。2019年にベン・クライマーがHODINKEE Magazine Vol. 4で、このリファレンスの重要性と「パデローンを所有することは秘密の会員制クラブの一員になることだ」と語ったのは記憶に新しい。私自身もオークションやディーラーを通じて、常にこのモデルに注目している。これまで見てきたなかでも、この個体は間違いなくトップクラスのコンディションを誇る。

 販売者であるデンバーのHairspringのエリック(Erik)氏は、このロレックス Ref.8171 を29万ドル(日本円で約4370万円)で出品した。詳細はこちらで確認して欲しい。

トゥルノー “ファンシー”ラグ、1950年代製

A Tourneau Calatrava
A Tourneau Calatrava
 1900年に創業されたトゥルノーは20世紀を通じて成長を続け、アメリカ最大の時計小売業者のひとつとなった。1940年までにニューヨークで2店舗を展開し、1997年には57番街に世界最大の時計店であるトゥルノータイムマシーンをオープンしている。この時計はそのタイムマシーンが誕生するはるか前に、トゥルノーのためにスイスで特別に製造され、ニューヨークの幸運な顧客の手に渡った装飾的なラグを持つカラトラバ風モデルである。内部にはオーガスト・レイモンド SA(ARSA)のエボーシュが搭載されており、特段特筆すべきムーブメントではないが、こうした小売店が販売するプライベートレーベルの時計は常に確かな価値を提供している。

 ブランドネームの威光がないため、トゥルノーをはじめギュブランやブヘラなどの小売店ネーム入りウォッチは一般的な市場価格よりも低めで取引されることが多い。デザインの観点から見ても、2000ユーロ(日本円で約31万円)以下でこれほど魅力的なヴィンテージウォッチはなかなか見つからない。大胆なデザインのラグには大きなステップが施されており、34mm径というサイズ以上の存在感を演出している。さらにツートンのサーモンダイヤルとリーフ針が、クラシカルな雰囲気をいっそう際立たせている。お察しのとおり、この時計に関しては歴史的な背景や特筆すべきエピソードはそれほど多くない。しかしそれを補って余りある、魅力的なデザインと素晴らしい価格がこの時計にはある。

 販売者であるドイツはShuck The Oysterのアーサー(Arthur)氏は、このユニークなトゥルノーを1900ユーロ(日本円で約29万7000円)で販売している。詳細な写真や情報はこちらから。

メーカー不明のシルバー製“タンク サントレ”風時計、1970年代製
An anonymous 1970s Tank watch
 この時計については、写真から読み取れること以上に語れる情報がほとんどない。なぜなら掘り下げるべきデータがあまりないからだ。メーカーのサインはなく、ムーブメントを除けばこの1970年代製“タンク サントレ”風のデザインは明らかにカルティエにインスパイアされているが、そのプロポーションはやや異なる。横18mm、縦43mmのこの時計は非常にドラマチックなフォルムを持ち、ほとんどの手首の幅を超えることはなく、細長くエレガントな印象を与える。ちなみにカルティエの“タンク サントレ ジャンボ”のクラシックなサイズは23mm×46mmだ。一見すると大差ないように感じるかもしれないが、実際に腕につけるとその違いは意外と大きい。

 ケースにはシルバー製であることを示すスイスのホールマークが刻まれているが、これは興味深い。特に1970年代にはシルバー製ケースはほとんど見られない。さらにケース内部にはETAのCal.2412を搭載しており、これは1970年代のカルティエの多くのモデルにも採用されていたものと同じである。カルティエとの比較はややこじつけに思えるかもしれないが、それでもこの時計が非常にユニークでクールな1本であることに変わりはない。むしろこの時代のカルティエと比較することで、特別な時計と単なる素敵な時計の違いがいかに紙一重であるかがよくわかる。

An anonymous 1970s Tank watch
 販売者であるニューヨークの Foundwell のアラン(Alan)氏は、この無名のシルバー製タンクを3495ドル(日本円で約52万6000円)で販売している。詳細はこちらから。

ジャガー・ルクルト 18Kイエローゴールド製エトリエ Ref.1670、1970年代製
 おなじみのGoodwillからやってきたこのジャガー・ルクルト(以下、JLC)について、今回は少し掘り下げてみよう。エトリエのデザインは1930年代に誕生したが、一般的に“エルメス専用にデザインされ、エルメスに独占販売され、エルメスにちなんで名付けられた”と誤解されがちだ。実際にはそうではないが、個人的にはエトリエは今日においてもっと注目されるべきユニークなデザインの腕時計だと考えている。このモデルのようにエトリエは長年にわたって製造されていたが、最終的には1970年代に廃盤、あるいは少なくとも生産終了となった。JLCは20世紀前半に非常に多くの魅力的な腕時計をデザインしており、その傑作はレベルソだけにとどまらない。このブランドは本当に既成概念にとらわれない発想で時計製造をしていたのだ。

A 1970s JLC Étrier
 エルメスが販売したエトリエの個体も存在し、それはコレクターにとって究極の1本といえる。しかし私はどの個体も魅力的だと思う。“鐙(あぶみ)”をモチーフにしたこのデザインは文字盤が小ぶりでエレガントな一方、大きく広がるラグが独特の存在感を演出している。このエトリエには楕円形のJLC製Cal.840が搭載されており、1969年に発表されたこのムーブメントはこの時計の製造年代を推定する手がかりとなるだけでなく、JLCが1970年代まで最高レベルの小規模時計製造にこだわっていたことを示している。これほど洗練された小型ムーブメントを開発していたブランドは、当時ほとんどなかった。

 ShopGoodwill.comに掲載されているこのJLCは、3月3日(月)午後11時21分(東部標準時、日本では3月4日の午後1時21分)に終了するオークションに出品されている。この記事が投稿された時点で、入札額は601ドル(日本円で約9万円)に達していた。詳細はこちらから確認を。

ドクサ ブラックミラーダイヤル&フランソワ・ボーゲル製ケース、1940年代製
A 1940's Doxa with a François Borgel case
A 1940's Doxa with a François Borgel case
A 1940's Doxa with a François Borgel case
 2025年の視点から見ればドレスウォッチに分類されるかもしれないが、1940年代当時、このドクサは“防水・耐衝撃・耐磁性”を備えたモデルとしてスポーツウォッチのように考えられていた可能性がある。ツールウォッチの時代以前、この時計は“どこへでも連れて行ける、どんな場面でも使える、そして今でも問題なく動作する”アクティブな男性向けの時計としての選択肢を提供していた。ケースのサイズは29mm径(あるいは、販売者の説明によれば“ゆったりとした30mm”)。今見てみると、ドレスウォッチ寄りのサイズ感だ。防水・防塵ケースは著名なケースメーカーであるフランソワ・ボーゲル(François Borgel)の開発によるもので、このケースデザインをパテック フィリップ Ref.565にも供給していた。そのためもしRef.565を見て“気にはなるが、もう少し小さかったら…”と思ったことがあるなら、この時計はまさに理想的な1本となる。冗談抜きに、パテックと同じケースを持つドクサやモバードは非常にコストパフォーマンスの高い選択肢だ。特にブラックミラーダイヤルのRef.565は極めて希少で、価格は35万ドル(日本円で約5270万円)超にもなる。そう考えると、このドクサの魅力がいっそう際立つ。

ただし正直に言うと、このeBay出品の時計は修理が必要な個体だ。極上スーパーコピー時計代引き専門店そら~販売者によればムーブメントにはオーバーホールが必要であり、時計職人からは新しいヒゲゼンマイへの交換が必要と指摘されている。部品の入手が容易かどうかはわからないが、腕のいい(そして忍耐強い)時計職人がいれば修理は可能だろう。個人的には、この時計には修理する価値があると思う。ミラーダイヤルは素晴らしい状態に見え、ケースのシャープなエッジも保たれている。未研磨の可能性もあるのでは?

英国・クレイガボンのeBay販売者が、このドクサを3月2日(日)午前8時2分(東部標準時、日本では3月2日午後10時2分)に終了するオークションに出品している。この記事の公開時点で入札額は144ポンド(日本円で約2万7000円)に達していた。詳細はこちらから確認して欲しい。

ビバー ウォッチが百万スイスフランでハンマープライス~

BIVER Watchesブランドの最初の作品である00/00プロトタイプに対して、コレクターが支払った記録的な金額です。

トゥールビヨン レペティション ミニッツ カリヨン、チタン製
ジャン・クロード・ビバーのためのプロトタイプ、ユニークピース

100万スイスフランで落札(買い手が支払った総額:120万スイスフラン/130万ユーロ/130万米ドル). まだ生産が開始されていない新しい時計ブランドの最初の時計としては、記録的な金額です。

なんというサスペンスなのだろう!
昨日の午後、ジュネーブではJC BIVERの最初のプロトタイプが販売され、会場は熱気に包まれました!

チタン製のトゥールビヨン・レペティション・ミニッツ・カリヨン、シルバーの黒曜石の文字盤が特徴的なこのモデルは、ジャン・クロード・ビバーのために彼の息子と彼のチームによって作られ、彼らの時計の製造開始を記念するものです。

ホテル・ラ・レゼルヴの湖畔に設置されたフィリップスのテントで行われたオーレル・バックス主導のオークションは、紆余曲折を経たものであった。ロレックススーパーコピー 激安通販ロット128には15分以上の時間が費やされ、3大陸から集まった数人のコレクターが、オンライン、電話、室内での入札で、ビベールブランドの礎として永遠に歴史に残るこの最初のプロトタイプを競い合いました。

落札したのはアメリカのコレクターで、時計とともに、ジャン・クロード・ビバーと息子のピエール・ビバーから温かいお祝いの品が贈られました:JCビバーのプライベートコレクションから、彼の誕生年である1949年のシャトー・ディケム1本と、彼の山のチーズ2キロが添えられていました。

それは、JC BIVERの最初の時計の販売と、ブランドの誕生を記念する、感動に満ちた特別な瞬間だった。最初の3つのトゥールビヨン・レペティション・ミニッツ・カリヨンモデル(ピンクゴールド、チタン、ツートン・スケルトン)の生産は始まったばかりで、最初の納品は2023年9月の予定です。

JC BIVER ウォッチについて

時計業界で50年のキャリアを持つジャン・クロード・ビバーと、23歳の息子ピエール・ビバーは、ともに情熱的なコレクターであり、2ヶ月前の2023年3月、偉大なプレステージを持つ超高級ブランドの創設という壮大な冒険に乗り出しました。経済的、産業的な圧力や制約から解放された彼らは、各分野の最高のスペシャリストに呼びかけ、特別な作品を作り上げました。私たちは、ムーブメントを構成するすべての部品を、すべての面で装飾することに決めました」とビバース夫妻は説明します。

そのためには、基本的に装飾を施すことができない部品に装飾を施す技術を見つけるよう、パートナーに働きかける必要がありました。例えば、ブリッジの裏側は手作業で梨地加工が施されていますが、これは非常に稀なことなのです」。

ビバー ミニッツリピーターをユニークなものにしているすべてのディテールをじっくりと見てみなければ、このようにしたいと願った人たちの綿密さは理解できないでしょう。ポリッシュ、サテン、パール、ブルーイングなど、目に見えない部分も含めて、芸術のルールに従って手作業で装飾が施されています。目に見えない美しさを追求するビバーらしさは、この仕上げにこそあるのです。

ファーストモデルは、賢明なコレクターに向けた時計文化の結晶であり、彼らの心に寄り添う複雑機構である、トゥールビヨンとマイクロローターを備えたカリヨン・ミニッツリピーターである。文字盤から針、ムーブメント、ブレスレットに至るまで、各要素は最高のアーティストによる手作りで、時計製造の歴史の一部を語り、過去、現在、未来の架け橋となるものです。

"時計の魂を誕生させる" ビバーのミニッツリピーターは、コレクターズアイテムであると同時に好奇心の対象でもあります。なぜなら、時計製造の技術を体現する以上に、芸術と同じように、その中に魂を宿し、その魂はアーティストや職人によって対象物に伝達されるからです。ビバースにとって、技術は創業者の哲学に奉仕するものであり、その逆ではないことを理解することが重要です。ピエール・ビバーは「ミニッツリピーターをブランドの礎にしたかったのです」と説明する。しかし、その前に必要だったのは、私たちが共感できるデザインでした。このムーブメントが、私たちが定義した美的規範にかなうものであることを確認するためです。ネオクラシックスタイルの現代的な時計は、伝統にインスパイアされていますが、父と私の両方を象徴するものです。

Technical Specifications of the series

Name: Carillon Tourbillon Biver
Functions: Hours, minutes, tourbillon, carillon minute repeater, micro-rotor
Movement: JCB-001
Type: Automatic caliber, wound by micro-rotor
Winding and setting the time: via the crown (2 positions)

Caliber characteristics

Number of components: 374
Jewels: 44 rubies
Diameter: 34 mm
Power reserve: 72 hours
Specificity: platinum micro-rotor with decorative plate in rose gold
Frequency: 21,600 vibrations per hour (3Hz)
Decorations: white gold bridges, black-polished and grained; steel components, black-polished and satin-finished; bevels, black-polished and straight-grained

Display

Display: gold hour and minute hands (rose gold or white gold), satin-finished and hand-beveled
Dial: Domed sodalite or silver obsidian hardstone
Applied gold hour markers (rose gold or white gold)

Case and bracelet

Case material: Titanium or rose gold or rose gold/titanium
Case diameter: 42 mm
Case thickness: 13.70 mm
Crystal: Sapphire with inner anti-reflective coating
Caseback: display back with sapphire crystal
Water resistance: 5 ATM (50 meters, approx. 160 feet)

Bracelet: Titanium or rose gold or Rose gold/Titanium, exclusive five-link BIVER design
Leather strap on request
Buckle: Buckle and pin (leather strap) in rose gold or titanium

Price (excl.tax): starting at CHF 520,000 / EUR 520,000 / USD 550,000

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